人生を楽しむことができない。
楽しもうとした時はいつも邪魔が入るし、何かのしがらみにまとわりつかれている。
楽しいことをしているはずなのに、心の底から楽しめない。
せっかくだから、人生を充実感のある楽しいものにしたいと考えていると思います。
この記事では、人生を楽しむことができない心理的な理由を解説し、
どうすれば、人生を楽しんでいくことができるのかを説明していきます。
楽しもうと思った時にいつも邪魔が入るのも、心の底から楽しめないのも、
もしかしたら、本記事で紹介するブレーキがあるためかもしれません。
そのブレーキに気づき、今までのパターンを変えていくだけで、
人生を思いっきり楽しむことができるようになっていきます。
1.人生を楽しむことができない理由
まず、人生を楽しむことができない理由を紹介します。
1-1.楽しんではいけないと思っているから
一つ目の理由は自分は楽しんではいけないと思っているからです。
なぜそう思うのか、その正体は罪悪感です。
母親を幸せにできなかった罪の意識があるため、
「母親を幸せにできなかったのに、自分だけ楽しんではいけない」と思っているのです。
ここで一つ質問ですが、母親は幸せに見えますか?または不幸せに見えますか?
もし、不幸せに見えるとしたら、この罪を持っている可能性があります。
その罪悪感が楽しむことにブレーキをかけています。
また、その罪を償うために、母親が望む自分になろうともしました。
言うことをよく聞き、しっかりもので、勉強もできる理想の自分なって母親を喜ばせようとしたと思います。
そして、もしかしたら、その理想の自分になれなくて、自分を責めたかもしれません。
こうして、罪悪感が「自分は楽しんではいけないんだ」という思いを作ってきたのです。
1-2.人生を楽しむことに遠慮があるから
二つ目の理由は自分が思いっきり楽しむことに遠慮しているからです。
「こんな自分がそんなに楽しんではいけない」「楽しむなんて申し訳ない」と思っているということです。
やりたくないことを我慢してやったり、自分のやりたいことを我慢してやらなかったりしているのです。
そこには、「こんな自分がやりたい放題やってはいけない」と自分を卑下する気持ちがあります。
罪悪感とつながる部分もありますが、
「こんな自分が」とはどんな自分でしょうか?何が足りないと思っていますか?
そんな理想とは違う自分、欠けている自分を見て、
楽しむことややりたいことをすることに対して遠慮しているのです。
1-3.人生を楽しむことに不安があるから
人生を楽しむといっても、いいことばかりではありません。
人生を楽しむ時には得てして社会のルールや常識から外れることがあります。
- 仕事を辞めて好きなことをする
- 自分の楽しみにお金をじゃぶじゃぶ使う
- 人前ではしゃぐ
そして、社会のルールや常識から外れるときに我々は不安を感じます。
多数派でいることや、今までと同じ行動をすることに安心感を覚え、無意識にその安心を享受したいと思うのです。
「みんなと一緒」「今までと同じ」であることで自分を守っています。
その自己防衛のデメリットとして、自分が本当に心が躍る選択ができなくなるのです。
2.どうすれば人生を楽しむことができるのか
では、どうすれば人生を楽しむことができるのか説明していきます。
2-1.楽しんでは行けないと思っている場合
①まず、母親を幸せにできなかったという思いを感じます
「母親を幸せにできなかった」ことに対して、どんな気持ちが湧いてきますか?
- お母さんを幸せにできなくてごめんね
- お母さんの悲しい顔を見るのが辛かった
- お母さんを喜ばせることができないダメな娘だ
自分の中から湧いてくる気持ちを一つ一つ確かめながら、感情や後悔、自責の気持ちしっかり感じてみてください。
また、口に出してつぶやいてみてもいいかもしれません。
読み進める前に、少し時間を取って実際にやってみてください。
②次に、母親を幸せにできなかった自分を慰めてあげてください
自分の中に小さな自分がいるイメージで、その小さな自分を慰める言葉をかけてあげてください。
- 小さかったんだし、しょうがないよね
- 苦しい思いしたよね
- 今まで気づいてあげられなくてごめんね
- 頑張ってきたね
- もう頑張らなくていいよ
- 今まで一生懸命やってくれてありがとう
あなたが思っている以上にあなたは頑張ってきました。
そして、自分を責めてきたかもしれません。
そんな自分を優しく包み込んであげてください。
自分の子どもを大事に慰めるように、自分の中にいる小さな自分に優しい言葉をかけてあげてみてください。
③そして、母親から離れます
今まで母親を幸せにしたいと思って頑張ってきたかもしれませんが、生まれた時点で母親を幸せにするという使命は終わっています。
だから、もう母親を幸せになんてしなくていいのです。
子どもの目から見たら辛く見えるかもしれないし、実際に辛いという言葉を聞いたかもしれません。
でも、それは愚痴をこぼしたいだけであったり、聞いてもらいたかっただけかもしれません。
それを間に受ける必要はないのです。
そして、母親の幸せに責任があるのは母親自身です。
あなたの幸せに責任があるのはあなた自身です。
いくらあなたが頑張っても、どんな環境を整えても母親が不幸に思いたければそれは不幸なのです。
逆もしかりであり、元々あなたにどうこうできる問題ではありません。
もう一つ、母親にも不幸で辛そうな顔をさせてあげてみてください。
いつもポジティブでいつも幸せな母親でいて欲しいかもしれませんが、人間いい時もあれば悪い時もある。
ネガティブで辛いときは無理にポジティブに変えるのではなく、ネガティブでいさせてあげてください。
また、本当に母親は不幸だったのでしょうか?
確かに、あなたの目にはそう見えたかもしれないしそう聞いたかもしれませんが、それは本当でしょうか?
母親が笑った顔を見たことはありますか?どんな表情で笑いますか?どんな時に笑っていましたか?
もしかしたら、不幸だけではなかったのかもしれません。
あわせて以下の言葉もつぶやいてみてください。
- あれでも幸せだったんだ
- 母親にも辛い顔をさせる権利をあげよう
- 母親を捨ててもいい
④最後に、人生を楽しむことに許可を出します
今まで母親を幸せにできない自分は人生を楽しんではいけないと思ってきたかもしれませんが、
母親を幸せにしなくても、人生を楽しんでいいと許可を出してください。
上記の通り、母親を幸せにする義務なんてありません。
あなたはあなたが楽しいと感じる方向に歩いて行けばいいのです。
もしかしたら、あなたが楽しんでいる姿が母親を幸せにするかもしれませんね。
2-2.人生を楽しむことに遠慮がある場合
「こんな自分では」という言葉の裏には、自分に価値がないという考えが張り付いています。
欠けている自分、できない自分、何かを持っていない自分の価値が低いと思っているのです。
では、何が欠けていて、何を持っていないのでしょうか?
- 人見知り
- しっかりできない
- 頑張れない
- 仕事ができない
- 自信がない
今、挙げてもらった自分にないものと、自分の価値は一切関係ありません。
何かを持っているから価値が高く、持っていないから価値が低いということではないのです。
では、何が自己価値を決めるのでしょうか?
それは、自分の思い込みが自己価値を決めます。
自分に価値があると思えば価値があるし、ないと思えば価値はないのです。
でも、欠けている自分に価値があるなんてなかなか思えませんよね。
そこで、自分の価値に対する認識を変える2つの方法を紹介します。
①自己価値低下のスパイラルから抜け出す
まず、自己価値低下のスパイラルを説明します。
上記の通り、自己価値が低いと「やりたくないことをやり、やりたいことをやらない」という行動をとります。
つまり、我慢をするのです。
この我慢という行為は自分を虐げ、自分をいじめる行為です。
すると、さらに自己価値が下がっていくのです。
そして、自己価値低下と我慢を繰り返すというループに入っていきます。
これが自己価値低下のスパイラルです。
ここから脱する方法は簡単です。
勇気を持って、「やりたくないことを辞め、やりたいことをやる」ということです。
順番としては、やりたくないことを辞めることから実践してみてください。
あなたのやりたくないことは何ですか?
- 一緒に行きたくないメンバーでランチをする
- 愛想笑いをする
- 人に合わせる
そのやりたくないことをまず辞めてみてください。
最初はとても勇気がいることだと思いますが、実際にやってみると何で今まで我慢してやっていたのか不思議に思うはずです。
②欠けている自分にも価値があるということにする
「~ということにする」効果も絶大です。
自分に価値がある「ということにする」だけです。
認められている「ということにする」
愛されている「ということにする」
人気者「ということにする」
欠けていても、できなくても、持っていなくても関係ありません。
実際にどうであるかも関係ありません。「~ということにした」瞬間からその現実が手に入るようになります。
深く考えずにそういうことにするだけです。
また、周りからどう言われてもそれも関係ありません。
「何あいつ勘違いしているの?」
勘違いしているのは、あなたではなく相手です。
「あなたに価値がない」と相手が勘違いしているだけなのです。
ぜひ、何の根拠もなく、自分には価値があるということにしてみてください。
セルフイメージの変え方は、職場で孤立、人間関係が激変する覚えてほしい1つの理論に詳しく書いてあります。
また、セルフイメージがうまく変わらない場合は、セルフイメージを変えても、理想の結果が得られない理由を読んで勘違いをしていないか確認してください。
2-3.人生を楽しむことに不安がある場合
「みんなと一緒」「今までと同じ」であることで安心を得ている場合、
そのメリットを手放すことで自分の人生を楽しむ選択ができるようになります。
自分のやりたいことをやった結果、失敗するかもしれないし、笑われるかもしれない、お金がなくなるかもしれない。
その「かもしれない」という不安を先に受け入れるのです。
- 失敗してもまぁいいか。
- 笑われても挑戦したことを自分だけは褒めよう
- お金がなくなったらまた働こう
未来の不安はその時に考えればいいのです。
そして、不安を無くす行動はさらなる不安を呼びます。
不安を埋めようと多くを持つということは、それだけ失うリスクが高まるということなのです。
これもスパイラルになっています。
失う不安→多くを持つ→持った分だけ失うリスクが高まる→不安が増える→さらに持つ→・・・
何かを持てば不安が埋まるということではないのです。
自分の中に不安があることを認めましょう。
そして、失ってもいいと許可を出すことで、自分の中にある不安という感情が暴れなくなります。
ときに楽しさを、ときに不安を感じながら生きて行けばいいのです。
3.まとめ
人生を楽しむことができない理由と、その対応方法について説明しました。
人生を楽しむことにブレーキをかけていたり、自己防衛のためにリスクを回避していたりするのです。
そのブレーキや隠れたメリットを知り、現状を自分で選んでいることを認識することで、
人生を楽しむという選択ができるようになります。
また、人生がつまらないのはなぜか、ワクワクを選べる自分になる方法も読んでみてください。
ワクワクする人生を手に入れる方法を書いています。