ありのままの自分で生きたい。
本来の自分を認めて自信を持って生きていきたい。
そう思って、ありのままの自分で生きようと決めるけれど、人前に出るといつも今までの自分を演じて後悔する。
本来の自分で生きようと思うことはとても素敵なことです。
しかし、今まで繰り返してきた行動パターンを変えるのは容易なことではないかもしれません。
ここでは、なぜ、ありのままの姿で生きるのか難しいのかを解説し、
どうやったら、ありのまま生きることができるのか説明します。
少しずつ試していくことで、徐々に本来の自分を取り戻し、
充実し、満たされた気持ちで日々の生活を送れるようになります。
あなたはこの世でたった一人の唯一無二の存在です。
ぜひ、唯一無二の自分を思いっきり表現してもらえたらと思います。
1.なぜ、ありのままの自分で生きられないのか
まず、なぜありのままの自分で生きられないのか説明していきます。
1-1.小さな頃の役割を演じているため
小さな頃の家族の中で担っていた役割を大人になっても継続していることがあります。
お姉ちゃんだからと弟や妹の面倒を見るしっかり者をやっていたり、
家族がバラバラにならないように調整役をやっていたり、
ピエロ役で周りを喜ばせたり、犠牲者として家族の痛みを一手に引き受けたりしたのかもしれません。
本来の自分とは異なるのに、その役割を大人になっても担っているのです。
1-2.自己防衛のため
ありのままの自分を出さないことによって、自分を守っている場合があります。
自分ではない誰かになることによって、人から否定された場合に、
「それは本当の自分ではない」という言い訳を自分にすることができるのです。
本来の自分が否定されることは、とても傷つくことです。
だから、本来の自分を隠すことによって、痛みを軽減し自分を守っているのです。
1-3.自分の中にある悪い面がバレるのを嫌がるため
ありのままの自分で生きるということは、魅力的な自分を出していくということではありません。
魅力的ないい面と醜い悪い面の両方が出るということです。
あなたは意識しているか、無意識に感じているかを問わず、自分に汚く醜い面があることを知っています。
そして、その醜い面がでることを恐れているのです。
そんな自分の姿を見せたら、人が離れていく、嫌われると感じているため、
ありのままの自分で生きることがとても怖いのです。
2.どうしたら、ありのままの自分で生きることができるのか
次に、どうしたら、ありのままの自分で生きるのか説明します。
2-1.小さな頃の役割を演じている
小さな頃は自分を守るため、家族を守るために役割を演じる必要があったかもしれません。
しかし、大人になったあなたはあの頃と同じようにその役割をし続けなくていいのです。
過去の自分を癒して、役割を演じる舞台から降りてください。
小さな頃にどんな役割を演じていましたか?
小さな頃に何を守ろうとしていたのでしょうか?
小さな頃に我慢していたことは何ですか?
小さな頃を思い出したら、その時に言いたかったことを想像してみてください。
そして、つぶやいてみてください。
- もっと私の話聞いてよ
- わがまま言わせてよ
- あれ欲しかった
- ヤダ、やらない
- いい子でいるの疲れた
- 否定しないでよ
- 認めてよ
- 愛してよ
次に、本来の自分を抑えて、自分や家族が壊れないように必死に頑張ってきました。
そんな自分に労いの言葉をかけてあげてください。
- 頑張ってくれたよね
- よく我慢したね
- 気づかなくてごめんね
- もう無理しなくていいよ
- これからは守ってもらおう
- 寂しかったよね
- 今までありがとう
そう、あなたが思っている以上に、あなたは頑張って無理をしてきました。
もう、そんなに頑張らなくていいのです。
何かを守るために役割を演じるのではなくて、ありのままで守ってもらってください。
2-2.自己防衛をしている場合
欲しいものを手に入れる方法は簡単です。
「欲しい状態に張り付いているデメリットを受け入れる」か
「現在享受しているメリットを放棄する」ということです。
ありのままの自分で生きるデメリットは何でしょうか?
そして、ありのままの自分でいないメリットは何でしょうか?
そのデメリットを覚悟し、メリットを手放すのです。
「痛い思いをしていい」
「傷ついてもいい」
「安心の場所にいなくていい」
「傷ついても、私なら大丈夫」
まずはそうつぶやいてください。
そして、心の準備ができたときに、そう生きると決めてください。
ありのままで生きるということは、悪い面が出ることでもあり、傷つくことも増えるかもしれません。
しかし、自分の魅力に気づいたり、今までと比べられないくらい嬉しさを感じることができます。
そして、自分を好きになり、自信が芽生えてくるのです。
ですので、ぜひ、傷つく怖さに飛び込んでみてください。
2-3.自分の中にある悪い面がバレるのを嫌がっている場合
まず、人に知られたくない自分の悪い面とはどのようなものでしょうか?
少し考えてみてください。
- ずる賢い
- 冷たい
- 自分さえ良ければいい
そして、その悪い面がバレるとどうなりそうで怖いですか?
- 嫌われる
- 軽蔑される
- 人が離れていく
結論から言ってしまうと、あなたが人に知られたくないと思っているところは、もうすでに周りにバレているし、
分かっていてその上であなたに付き合ってくれているのです。
あなたが隠そうとするから、周りの人もあなたに合わせて気づかないフリをしているだけです。
周りはあなたが思っている以上に優しいのです。
だから、周りの人に変な気を使わせないためにも、早くそんなずる賢く、冷たく、自分さえ良ければいいと思うような人間として生きてください。
心理学的な話で言えば、
一つ目の質問の答えが「こうするべき」という自分を縛るルールに繋がり、
二つ目の質問の答えがあなたを縛っている「暗示」になります。
「こうするべき」がなぜ生まれて、どうやって解除していくのかは、「人生に疲れた」と感じる理由と疲れる人生から抜け出す方法に、
「暗示」を解く方法は、仕事の失敗で自分を責めない、自分を肯定していく方法にまとめてあるので、それぞれ読んでみてください。
3.何かを変えるときの考え方
しかし、今までの行動を変えることは勇気のいることだと思います。
ここでは、行動を変える2つのアプローチを紹介します
勇気が出ないのは自信が出ないのかもしれません。
自信がないから勇気が出ない、勇気が出ないから自信が持てない。
そのループから抜け出すには、2つのアプローチしかありません。
- 「ダメな自分でも大丈夫」という自信を持つ
「ダメで弱くて汚くて自己中な自分でも愛される」とつぶやいてみてください。
※つぶやく言葉は自分にしっくりくるものに変えてみてください
また、そんな自分でも素晴らしいことにしてみてください。 - 実際にやってみる
言葉の通りです。
もう全てを捨てたつもりで、ビビリながら恐る恐るやってみるということです。
小さなことで構いません。今までのパターンを崩してみてください。
4.まとめ
ありのままの自分で生きることを難しくする理由と、そのネックを外す方法を紹介しました。
「ありのまま」と言葉にするのは簡単ですが、ありのままの自分で生きることはとても勇気のいることだと思います。
しかし、その勇気の先には、周りに受け入れてもらえた嬉しさや、
そして、何より、自分に受け入れてもらったこの上ない喜びが待っています。
人にどう思われるかはそれほど大事なことではありません。
自分の気持ちの通りに行動し、自分を認めることができれば、
満たされた気持ちで感謝しながら充実した生活を送っていけるのです。
また、「自分が嫌い」自分を嫌いになる12の理由と対応策で、
ありのままの自分を好きになる方法が書いてあるので、こちらもぜひ読んでみてください。