自分を好きになりたいけれど、自分を好きになれない。
むしろ、自分が嫌い。
その理由もわからないし、今に始まったことではない。
自分が嫌いだと自分に自信が持てないし、
自分を否定する感情がすぐに湧いてきて、辛いですよね。
「自分が嫌い」なのは、自分を嫌いになるパターンを今まで知らなかったからです。
自分を好きになる方法は当然あるのです。
自分がどこに該当するか確認して、ぜひ、対応策を試してみてください。
自然と、自分を認めることができ、自分を好きになっていきます。
今回の記事は、どれもとても重要なことなので、一つ一つ丁寧に繰り返し読んでください。
【誰かの意見を信じている】
1.人に否定されたことを鵜呑みにしている
<解説>
小さいころ、誰か(特に親)に否定されたことを鵜呑みにして、自分を否定している。
「こういうところがダメ」「もっと、○○しなさい」と言われたことをそのまま信じて、
言われたとおりにできない自分にダメ出しをしている。
<対応>
誰かに言われたことは、その人特有の価値観であり、自分の価値が揺らぐわけではありません。
特に、小さいころに言われた親の言葉は間に受けやすいのですが、その言葉を間に受ける必要はありません。
と言われても、いきなり、そう割り切ることは難しいかもしれません。
その前に、傷ついた自分の感情を癒す必要があるからです。
- 小さいころ言われて間に受けた事実を探す
- そのとき言いたかった感情を見つける(傷ついた、辛かった、悲しかった等)
- 言葉に出してみる(可能であれば、当人に、その出来事とその時の感じたことを伝える)
- 小さなころの自分を慰める言葉を言ってみる(傷ついたよね、頑張ったよね、辛かったよね等)
上記のステップで、自分の感情が癒えたら、
「まぁ、あれは親が勝手に言っていたことかぁー」
「できなくても、愛されてたんだなぁー」
「いらない価値観を押し付けられて、危うく自分を否定するところだった」
というように、言われたことと自分の価値を切り離してください。
【自分ではない誰かになっている】
2.自分がどうしたいかより、人がどう思うかを優先している
<解説>
自分がどうしたいかより、人にどう思われるかを考えて行動しているため、
自分の本心・本当の自分を認めていない。
人の目を考えて作りあげた自分は、本当の自分ではありません。
その作った自分がいくら認められても、本当の自分が満たされることはありません。
<対応>
人の目より、自分がどうしたいかを優先する。
人の評価を考えて行動していること自体が、本当の自分を否定していることなのです。
自分のしたい気持ちを優先することで、本当の自分を自分が認めてくれたという満足感や安心感を得られるようになり、自分を好きになれます。
3.役割を演じている
<解説>
小さいころに、家族の中で演じていた役割をずっと演じ続けていることがあります。
役割としては、優等生・ピエロ・犠牲者・傍観者・問題児等様々な役割があります。
<対応>
これも、上記2と同様で、自分以外の自分になっているということなので、
本当の自分を見つけ、その通りに行動することで、自分を認められるようになります。
小さいころに言いたかったけど言えなかった言葉や、言って欲しかった言葉を見つけることで、自然にその役割を終わらせることができます。
※詳しくは別の記事でまとめます。
【自己表現をしていない】
4.自己表現していない
<解説>
自分の気持ちや考え、意見などを伝えていないと、なかなか自分を好きになることができません。
自分の内側に蓋をするということは、つまり、自分の内側を認めていないということです。
もし、言ったら嫌われる、言っても伝わらないと思っているのであれば、
「嫌われる」「認められない」前提があるのかもしれません。
<対応>
自分の内面を表現していきます。
感じたことや、考えてること、意見を伝えます。すると、自分の内面を自分が認めてくれたという安心感や嬉しさが広がります。
また、嫌なことを嫌ということや、辛い時に辛い発信することで、「やっと自分が自分を守ってくれる」という感覚になります。
誰に嫌われても、あなたの内側を守るのはあなたにしかできないことです。
自分の内側を大切にすることで、徐々に自分を認めていくことができるのです。
自分を認める簡単な方法ですね。
【理想が高すぎる】
5.完璧を求めている、基準値が高い
<解説>
完璧を求めていたり、基準値が高いと、その理想の自分と現在の自分とのギャップを感じ、自分には「ない」のだと思うようになります。
完璧な自分から減点している状態です。
減点方式で自分を見ている限り、自分のダメなところしか見れず、自分を好きになることはできません。
<対応>
完璧な自分・理想の自分を一旦諦めてください。
例えば、コップに半分の水が入っているとして、100点をいつも目指していると、入っていない半分に目が行き、半分「しか」入っていないと思います。
逆に、コップに水が入ってなくてもいいやと諦めると、半分「も」入っていたことに気づきます。
自分の「ある」を見るのか、「ない」を見るのかで、自分の捉え方は180°変わっていきます。
今は、「ない」を自動的に見ていますが、自分が落ち込んだタイミングで、「これは、自分の『ない』を見ているからだ」と思い直して、理想の自分を手動で諦めようとしてください。
「~ができない自分じゃなくていい」「~がなくてもいい」という許可が、強力な助けになりますよ。
そして、繰り返し、諦めることで、手動の諦めが自動になっていきます。すると、自然と自分の「ある」部分に目が行くようになるのです。
6.できない自分はダメだと思っている
<解説>
できない自分はダメだ、愛されないと思っている。
そして、あらゆる「できない」を克服しようと頑張ってみるが、なかなか克服できないし、他にもできないところは山積み。
「できない自分は愛されない」という「不安」から、何かをしてみても、自分を好きになることはできません。
<対応>
今、「できない」自分だと「愛されない」と考えていますが、実は、これが逆です。
「できないと愛される」これが、この世のルールです。
でも、あなたは「できないと愛されない」と思っているから、できないとこを隠そう、克服しようとしている。あぁ、もったいない。
できないところは正直に言う、そして、人に頼る。
すると、人が助けてくれます。愛されていることに気づきます。
そう、頑張らない、そのまんまでよかったことがわかるのです。
「不安」から何かをするのではなく、「楽しい」や「やりたい」気持ちから何かをしてくださいね。
また、ダメな自分を認める方法も読んでみてください。
【見方】
7.自分に都合の悪い意味付をしている
<解説>
自分というフィルターを通して、この世界のあらゆるものを知覚しています。
そして、このフィルターが歪んでいると、世界はすべて歪んで見えます。
フィルターに「自分はダメだ」「自分は愛されない」という偏りがあると、
世界はすべて、「あなたはダメだ」「あなたは嫌いだ」と言っているように見えるのです。
<対応>
フィルターの掃除をする。
自分の前提を確認し、ひっくり返す。
前提のひっくり返し方を参考にしてください
8.嫌な出来事を拡大解釈している
<解説>
例えば、「あなたが時間に遅れてきて嫌だった」と言われたとします。
この場合、事実は、「一人」の人に、時間に遅れた「部分」を、「今」嫌だと思われた、ということになります。
しかし、自分の中で、この事実を拡大解釈して捉えます。
「みんな」が私の「すべて」を「いつも」嫌がっている、と。
今は、文章で読んでいるし、当事者ではないので、自分には該当しないと思うかもしれませんが、すべての人が無意識にやっていることです。
<対応>
誰かに何かを言われて傷ついたときは、客観的な事実に目を向ける。
自分が拡大解釈していることに気づくだけで、事実を事実として捉えることができ、自分の見方も変わっていきます。
そして、その逆の可能性を考えてみてください。
「時間に遅れても嫌に思わない人もいるかも」「時間に遅れたとこ以外は好きなのかも」
9.人と比べている
<解説>
人と比べて劣っているところ、優れているところを探している。
人と比べて優劣をつけるということは、人との競争をいつもしているということになります。
人より劣っていたら凹むから克服しようとし、人より優れていたらそれをキープしようとする。
ありのままの自分ではなく、常に背伸びをした自分でいようとしています。
<対応>
人には負けてもいいと思ってください。
勝ち負け、優劣と、自分の価値は関係ありません。
何かが人よりできるとかできないとか、持っているとか持っていないとかで、自分の価値が決まるわけではありません。
できなくても、負けても、自分には価値があるのです。
逆に、そう思うために、ぜひ負けてください、降伏宣言してください。
そして、自分が当たり前にできることは、あくまで「当たり前」なので、自分では「ある」と気づいていないのです。
あなたの「当たり前」は、他人の「羨ましい」です。
【コンプレックス】
10.コンプレックス
<解説>
人に言えないコンプレックスを持っていると、そのコンプレックスを隠すために労力を使います。
これも、「そんな自分じゃ嫌われる」という前提や、「自分じゃない自分を作り上げる」ことにつながります。
<対応>
コンプレックスは「隠すよりさらす」です。
さらすとびっくりしますよ。周りはそんなこと、どうでもいいと思っていることに気づくのです。
「うん、で!?」というリアクションに、なぜ今までこのコンプレックスをひた隠しにしようとしていたか不思議になってきます。
そんな自分でも良かったんだなと認めることができます。
さらに言うと、そのコンプレックスはすでにバレてます。
かつらをしている人と一緒で、周りは言わないけどハゲていることは知っているのです。
詳しくは、コンプレックスとの付き合い方を読んでください。
【二次利得】
11.自分を好きにならないメリットがある
<解説>
自分を好きになった方がいいに決まっていると思うかも知れませんが、
好きにならないことにもメリットがあります。
・自分を好きにならないことで、他人から否定されたときにそこまで傷つかなくて済む(保身)
・自分を貶めることで、こんな自分に育てた親に罪悪感を感じさせたい(復讐)
<対応>
その自分が握っている無意識のメリットにまず気づきます。
そして、反対側を受け入れるのです。
「傷ついてもいい」
「もう復讐するのやめてやるか、許してやるよ」
※詳しくはまた別の記事でまとめますね
【拗ね】
12.拗ねている
<解説>
過去の何かの出来事で、「自分を好きになんてならない」「幸せになんてならない」と強く決めた。
「自分を好きにならない」と決めているから、当然、自分を好きにはなれないのです。
これはもう自分の習慣になりすぎて、拗ねが無意識になっているかもしれません。
<対応>
「私ばっかり」とイライラしない方法で、拗ねについて書いてあるので、そちらを参考にしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
生まれたときは自分に対して、好きも嫌いもありませんでした。
それがいつの間にか、「自分が嫌い」だと思うようになったのです。
つまり、生まれた後に、そう思うようになったのであれば、
これから「自分が嫌い」を「自分が好き」に変えて行くことができるのです。
今回、自分を嫌いになるパターンを紹介しました。
自分がどこに該当するか考えて、その対応を行っていくことで、自然と自分を認め、好きになっていくことができるのです。