人生に疲れた。
毎日やることに追われているし、おもしろいこともない。
自分の人生、このまま終わっていくのだろうか。
子どものころは人生に疲れてはいなかったと思います。
でも、大人になるにつれ、人生は面白みを失い、疲れるものに変わってしまいました。
子どもの頃と今とでは何が違うのでしょうか。
人生に疲れを感じることにも理由があります。
その理由を理解し、自分で人生を選択することで閉塞感から抜け出すことができます。
解放感に満ちた清々しい気持ちで人生を楽しむことができるのです。
ぜひ、自分の人生を取り戻し、楽に楽しみながら人生を送ってもらえたらと思います。
1.人生の何に疲れているのか
まず、あなたが人生の何に疲れているのか考えてみてください。
- やりたくない仕事を生活のためにやり続けること
- 上辺だけて本心を見せることができない人付き合い
- 誰も褒めてくれずに当たり前にやらされる家事や育児
何がなければ疲れずに生きていけますか?
漠然と感じる疲れの正体をここでしっかりと考えてみてください。
考えてみるだけなので、「常識」や「倫理」などはいりません。
自分を疲れさせているものをできる限り具体的に特定してみてください。
2.人生を自由に生きられないのはなぜか
次に、人生を自由に楽に生きられない理由について説明します。
一言で言うと、自分の中に「こうするべき」というルールがあるからです。
それは、意識しているものかもしれないし、無意識に感じているものかもしれません。
あなたが感じている「こうするべき」はどんなものでしょうか?
先ほどの「人生の何に疲れているか」という質問の中にどういった「こうするべき」があるでしょうか?
少し考えてみてください。
- 仕事はちゃんとやるべき、嫌なことでもやるべき、ある程度の収入を稼ぐべき
- 人に話を合わせるべき、愛想よくすべき、仲良くすべき
- 家事や育児をちゃんとやるべき、3日に1回掃除すべき、子どもは可愛がるべき
自分に課したルールによって、生きるのが苦しくなっているのです。
そして、このルールを守らなくていいと言ったら、あなたはどう思うでしょうか?
抵抗が強ければ強いほど、このルールを当たり前の常識として捉えているということです。
3.「こうするべき」はこうやって作られる
では、なぜ、自分を苦しめるルールを作ってしまったのでしょうか?
それは幼少の頃まで遡ります。
小さな頃、生きていく唯一の術は親に養ってもらうことでした。
だから、どうやったら親に承認されるのか、または何をしたら否定されるのかをつぶさに観察し、
親に気に入られるように行動してきたのです。
この何をして何をしなかったら、承認・否定されるのかという法則が、「こうするべき」というルールになったのです。
代表的なルール(5つのドライバー)が以下となります。
- 完全でないといけない
- 他人を喜ばせないといけない
- 一生懸命やらないといけない
- 強くないといけない
- 急がないといけない
行動を起こすモチベーションになる反面、自分を苦しめる要因ともなります。
もし、人生に疲れたと感じているのであれば、「こうするべき」というルールを解除してしまいましょう。
以降で、ルールをどうやって解除するのか、その方法を紹介します。
4.「こうするべき」のルールを解除する方法
4-1.許可
一つ目の方法は、「するべき」で行動しそうになったときに「しなくていい」と許可を出すことです。
許可を出していくことによって、「するべき」という衝動が緩和されていくのです。
何をしなくても何ができなくても、そのままでいいのです。
小さな頃に親からもらったルールは、当時必要だったかもしれませんが、今は必要ないものが多いです。
ですので、「やらなくていい」と自分に許可を出し、その通りに行動してみてください。
人生に疲れたと感じているのであれば、もしかしたら「こうするべき」に相当偏っているのかもしれません。
「こうするべき」と「しなくてもいい」の両方を経験した後で、自分の心地いい行動を選択すればいいのです。
そして、両方選べるという状態になった時に、
「すべきかどうか」を判断基準にするのではなく、「やりたいか否か」を判断基準にしてみてください。
自分を縛るルールを解くことによって、人生に対する閉塞感がなくなり、自由で解放された気持ちになっていきます。
4-2.暗示を解く
「こうするべき」という思いの裏には、こうしないと起こりそうな悪いことがくっついています。
「こうするべき」を破ると、どんな怖いことが起きると思っているのでしょうか?
上記2であげた「こうするべき」を思い出し、どんな怖いことが起こりそうか考えてみてください。
- 仕事をしないと、生活していけない
- 人に合わせないと嫌われる
- 家事や育児をちゃんとしないと主婦失格
「~しないと~になる」というのは暗示文です。
仕事をしなくても暮らしている人はいるし、人に合わせなくても人気者もいる、家事や育児をしなくたって愛される人もいる。
自分の暗示文を証明するように物事を見ているのです。
この暗示は以下の手順で簡単に解けます。
- 暗示であることに気づく
- 暗示が間違いだと思う
- 暗示をひっくり返す
仕事の失敗で自分を責めない、自分を肯定していく方法に詳しく書いてあるので確認してください。
5.まとめ
人生に疲れたと感じるのは、自分のルールで自分を縛っているからです。
そのルールを解除していくことが、人生を楽しむことであり、楽で幸せに生きるということなのです。
「やりたくないことを辞め、やりたいことをやる」
すると、いつの間にか悩みが消え、楽しく生活している自分に気づきます。
成功も、良好な人間関係も、お金もあなたを豊かにしてくれるとは限りません。
今、人生に疲れたと感じるのであれば、目指すものや必要と思っているものが、あなたの本心とは違うのかもしれません。
親から授かった「こうあるべき」を目指すのではなく、あなたの「やりたい」「面白そう」に飛び込んでみてください。
また、人生がつまらないのはなぜか、ワクワクを選べる自分になる方法も参考にしてみてください。