疎外された悲しさを癒し疎外感から抜け出す方法

  • 2014年11月25日
  • 2020年5月17日
  • 人間関係
  • 3369回
  • 0件

人の輪の中に入れない。
自分だけ仲間外れにされている気がするし、
人といても孤独を感じる。

人から疎外されると、とても寂しく悲しい気持ちになると思います。

この記事では疎外感を抱く理由を説明し、心に空いた穴を埋める方法を紹介します。
ぜひ心に空いた穴を埋め、ありのままの自分を受け入れてもらえる嬉しさを感じながら、
満たされた気持ちで生活してもらえたらと思います。

1.自分を疎外する人とは付き合わなくていい

まず、現在あなたがあからさまに疎外されているような状況にある場合、そこから離れることを考えてみてください。
自分が嫌な状況に自分の身を置く必要はないし、合わない人とは付き合わなくてもいいのです。

でも、そうしたくない理由が色々浮かんできますよね。
仕事だからとか、ママ友の付き合いとか。

しかし、一番大切なのはあなた自身だし、未来のいつかより今のこの瞬間が何より大事です。
今を大事にできないで未来を大事にすることはできないのです。

また、自分を被害者のポジションに置きたいと無意識に思っている場合があります。
自分に幸せはふさわしくないと思っていたり、自分が被害者になることで人を責めることができると思ったりしているのです。
この話については別の記事で扱います。

今回は漠然とした疎外感をいつも感じている場合について説明していきます。

2.あなた自身をあなたが受け入れる

漠然とした疎外感をいつも感じている場合、
元々自分の中に反応の種があり、周囲の状況がその反応の種を刺激することで悲しい気持ちが湧いてきます。

また、その反応の種は幼いころの経験によって作り出された可能性が高く、
その頃の消化しきれていない思いを感じるために、追体験のきっかけとして作り出されました。

だから、小さな頃の気持ちを感じきり、自分を受け入れることによって、
反応の種が消え、疎外されて悲しい気持ちは自然と無くなっていくのです。
そして、そもそも疎外されていなかったのではないかと現実の捉え方が変わってくることがあります。

以降では、「受け入れる」をテーマに小さな頃の辛い気持ちを感じる方法や自分の受け入れ方を紹介していきます。

2-1.小さな頃の疎外感を受け入れる

小さな頃に受け入れてもらえなくて寂しい思いをしたことはありますか?
構って欲しかったけど構ってもらえなかった経験や、聞いて欲しかったことを聞いてもらえなかったり、邪険にされたり。

その頃の辛かった思いを思い出してみてください。
それはどんな場面ですか?誰がいますか?
どんな表情をしていますか?音は聞こえますか?

そして、辛かった気持ちをゆっくり感じてみてください。
悲しかった気持ちや寂しかった気持ちを感じます。

また、その時に言いたかった言葉はありますか?

  • 話を聞いてよ
  • 笑ってよ
  • 構ってよ
  • もっと大事にして
  • 言うこと聞いて

その言葉を実際に口に出してもいいかもしれません。

次に、小さな頃の自分を優しく包み込んであげるイメージをしてみてください。
優しい言葉をかけてあげてください。

  • 寂しかったよね
  • よく頑張ったね
  • もう無理しなくていいよ

辛く傷ついた気持ちをなかったことにしない。
あの時、小さいあなたは辛かったにも関わらず頑張って耐えたのです
そんな自分を慈しんでください。

「ありがとう、もう無理しなくていいよ」と言ってあげてください。

2-2.疎外される前提を変える

人は幼少期の出来事をきっかけに、自分はそういう人間だと決めることがあります。
その出来事がたまたまであろうが、因果関係がなかろうが決め付けてしまうのです。

そして、その前提通りの人間として生き、前提通りの扱いを受けるのです。

この前提がよい前提であれば変える必要はありませんが、
もし、自分にとって都合の悪い前提であれば、その前提は変えてしまいましょう。

職場で孤立、人間関係が激変する覚えてほしい1つの理論に前提の変え方が書いてあるので読んでみてください。
前提を変えることで状況が一変することを体験してみてください。

2-3.自分の嫌っている部分を受け入れる

「あの人が自分を疎外する」と思っているかもしれませんが、主語や目的語が異なっている場合があります。
「あの人が」ではなく「自分が」であったり、「自分を」ではなく「あの人を」だったりするのです。
つまり、「自分が自分を疎外している」「自分があの人を疎外している」ということです。

あなたは自分の何を嫌って、受け入れていないのでしょうか?
何を追い出したいと思い、どういう部分を隠しているのでしょうか?

また、自分に近づけたくない人はいますか?
その人のどこが嫌で仲良くなりたくないのでしょうか?

否定したい部分や隠したい部分もあなたの一部だし、嫌いな人の嫌いな部分をあなたは持っています。
その部分を追い出すのではなくて、まず自分が認めてあげてください。
「自分が自分を疎外する」のをやめたら、相手を受け入れることができるし、
周りが自分を受け入れていたことに気づくことができるのです。

「自分が嫌い」自分を嫌いになる12の理由と対応策や、
嫌いな人を通して、自分の中に空いた穴を埋める方法に、
自分を受け入れる方が書いてあるので、一読してみてください。

2-4.あなたが近づいていいと思う距離まで相手は近づく

人との距離を決めているのはあなた自身です。
あなたが許可した距離まで相手はあなたに近づくことができるのです

でも、あなたは相手と仲良くなりたいと思っていると反論したくなるかもしれません
そこで少し考えてみてください。
相手と仲良くなったときにどんなデメリットがあると感じますか?

  • つまらなく魅力がない自分がバレる
  • 弱い自分やダメな自分を否定されて傷つく
  • 仲良くなってから相手が離れていくと傷つく

このデメリットを享受したくなりから、無意識に相手と距離を取ろうと考えるのです。
そして、相手との距離を感じて寂しくなる。

これも、デメリットを受け入れるということです。
つまらなく魅力がない自分や、弱い自分、ダメな自分、否定されて傷つくことを受け入れるのです。

つまらなくても魅力が自分ではわからなくても、自分は素晴らしいということにしてください。
弱くてもダメでも素晴らしいのです。
そして、否定されて傷つくこともあると思いますが、自分だけは自分のことを大事にすると決めてください

相手と仲良くなるデメリットを受け入れることで、自然と仲良くなることができるのです。
心を許せる友達の作り方、コミュニケーションが苦手な理由に詳しく書いてあるので、こちらも読んでください。

3.疎外感を抱くときに陥りがちな勘違い

次に、疎外感を抱くときに陥りがちな勘違いとどう考えたらよいかを説明していきます。
頑張る方向が違うと苦しい思いをし続けることになります。
現状を変えようとするのではなく、物ごとの捉え方や考え方を変えてみてください。

3-1.輪に入れるように自分を変えるという勘違い

あなたはなぜ人の輪に入れないと思いますか?

  • 口下手
  • 面白い話ができない
  • 魅力がない

それは全部勘違いです。
口下手でも、面白い話ができなくても、魅力がなくても輪に入っている人は現にいるのです。

そして、それらを克服して輪に入れたと感じたとしても、それは条件付きの結果です。
つまり、おしゃべりで、面白い話ができて、魅力があるから輪に入れるということになります。
すると、輪の中にいるために、ずっとしゃべって、面白い話をして、魅力的でいようとするのです。

自分ではない誰かになったり、不足している自分を補っていなければいけなくなります。
人間関係が疲れるものになってしまいます。

だから、自分を変えて輪に入ろうとするのを辞めてみてください。
では、どうしたらいいか、それは次に記載しています。

3-2.輪に入れば充実するという勘違い

輪に入れば心が満たされるという考えも勘違いになります。
これは、上記で話してきた内容になりますが、心を満たす方法は「自分を受け入れる」ということなのです。

だから、自分の不足感や虚無感を埋めるために輪に入ろうとしても、それが埋まることはないのです。
充実するカタチや幸せのカタチを追うのではなく、本当の自分や自分の本心を追ってみてください。

本当の自分が感じたことを大事にしていくのです。
力を抜いてそのまんまの自分を表現していく。そこに充実感があるのです。
すると、いつの間にか、そのまんまのあなたでいいという人が周りに集まります。

輪に入らなくても、そこに輪ができているのです。
そんな人付き合いを通して、さらに満たされ充実した気持ちを感じます。

4.まとめ

疎外感をテーマに反応の種を探り、「受け入れる」について説明しました。
過去の出来ごと、追い出したい部分を受け入れることで、疎外感や寂しい気持ちが満たされた気持ちに変わっていきます。

ダメなところも弱いところもあって、あなた自身なのです。
何を足さなくても、変えなくてもいいのです。
ありのままの自分で生き、やりたいことをやって楽しく充実した日々を過ごしていればそれでいいのです。

すると、いつの間にか素晴らしい仲間に囲まれている自分に気づきます。

ぜひ、そのままのあなたを表現して、満たされた気持ちと素敵な人間関係を手にしてください。