学歴に対してコンプレックスがある。
学歴の話になると居心地が悪くなり、自分に話を振られたくない。
そして、学歴を気にしていることを知られたくない。
何かにコンプレックスを感じていると、
会話の中で劣等感を抱き居心地が悪くなったり、コンプレックスを感じる相手との人付き合いが嫌になったりします。
コンプレックスを感じなくなれば問題は解決しますが、あなたが気にしていることも事実です。
この記事ではコンプレックスとどう付き合っていったら良いのかについて説明します。
コンプレックスとの付き合い方を変えるだけで、
劣等感から来る不快な気持ちを感じなくなり、気持ちのよい人付き合いができるようになります。
今の自分に胸を張り、楽しく充実した時間を過ごしてもらえたらと思います。
1.学歴コンプレックスはあってもいい
まず、コンプレックスを考えていく上で、コンプレックスはあってもよいと思ってください。
学歴に対するコンプレックスや劣等感があったとしても、楽しく幸せな生活を送ることができるのです。
克服したり、コンプレックスを感じなくしたりするということは、逆にコンプレックスを強く感じてしまうことになります。
コンプレックスとは、「頑張った『のに』できなかった」という思いから発生します。
つまり、頑張れば頑張るほどコンプレックスを強く感じるのです。
だから、克服することや感情を操作することを頑張ると、コンプレックスをより強固にする結果となります。
コンプレックスはコンプレックスとしてただ感じていればいいのです。
それをなかったことにしようとしたり、他の何かで埋めようとするから、
今度は空虚感や欠乏感を抱いたり、わかってもらえない不満を感じたりするのです。
2.学歴コンプレックスとの付き合い方
では、学歴コンプレックスとどう付き合っていったら良いのでしょうか?
2-1.コンプレックスは隠すのではなくさらす
学歴コンプレックスを感じていると、自分の学歴を隠したくなります。
また、学歴にコンプレックスを感じていること自体も隠そうとします。
しかし、コンプレックスとの付き合い方は逆です。
「コンプレックスは隠すのではなくさらす」
学歴についてはもちろん、コンプレックスを感じていたことも喋ってしまうのです。
すると、相手は学歴なんて気にしていないことに気づきます。
そう、自分が気にしているだけで、周りは大して気にしていないのです。
元々、問題ではなかったことを大きな問題だと勘違いして、無駄な警戒心と無駄な時間を使っていただけのことです。
さらに、コンプレックスを喋ってしまうことで、
条件付きで自分と付き合ってくれていたのではないことに気づけるかもしれません。
学歴がなくても、能力がなくても、小さなことを気にしてしまう自分でも、
それでもいいと思ってあなたの周りにいてくれるのかもしれません。
コンプレックスをさらすということは、鎧を脱ぐことです。
鎧のない本当のあなたを見せることで、目の前の人は鎧付きのあなたを認めてくれているのか、本当のあなたを認めてくれているのかがわかるのです。
2-2.できないことは出来る人にやってもらう
「短所をなくし長所を伸ばす」とよく言いますが、楽に楽しく生きる上では短所を克服する必要がありません。
自分ができないことはできる人にやってもらえばいいのです。
自分が得意なことや自分が好きなことが人の役に立ったとき、人は喜びを感じます。
短所を自分で克服してしまったら、誰かが活躍する場がなくなってしまいます。
あなたを通して、喜びを感じる瞬間がなくなってしまうのです。
だから、できないことはできる人にやってもらいましょう。
もし、あなたができないことを解消することで認められよう、人に好かれようと思っているのなら、これも考え方は逆になります。
できないことをできないと言い人に頼ることで、周りに認められ、人に好かれていくのです。
あなたが完璧な人間になるのではなく、
できるところとできないところを持つ人間という存在が集まって、
お互いに補い合い、喜びを共有しあえばそれでいいのです。
2-3.競うことを辞める、負けてもいいと思う
コンプレックスは人との比較の中で生まれます。
ですので、人の中で生きている我々がコンプレックスを抱かないことは難しいのかもしれませんが、
コンプレックスに振り回されないことは可能です。
コンプレックスに振り回されない考え方が以下になります。
「競うことを辞める」「負けてもいいと思う」
相手より優位に立たなくても、例え何かで負けたとしても幸せに暮らせるのです。
「勝たなきゃ」「負けてはいけない」と思うということは、絶えず人と自分を比較し一喜一憂することになり、
負ければコンプレックスを強め、勝てば負けがより怖くなっていきます。
だから、その競争の世界から離れてもいいのです。
競おうとすると相手は敵になり、助けてもらおうとすると協力者になるのです。
学歴コンプレックスで辛い思いをしているのであれば、負けを受け入れて助けてもらう世界に移ってもいいのかもしれません。
3.考え方をシフトすることに抵抗がある場合
ここまで、コンプレックスとどう付き合っていったら良いか説明しました。
しかし、今までずっと何とかしようと頑張ってきたので、
納得したくなかったり、受け入れたくなかったりするかもしれません。
そんなときは自分が世の中や自分自身をどう捉えているのか把握してみるといいかもしれません。
以下の質問に答えながら、自分の考え方のくせを把握してみてください。
質問1.学歴が低いと、どう思われるのが嫌でしょうか?
- 頭が悪い
- 能力がない
- 仕事ができない
この質問の答えで、自分のセルフイメージを知ることができます。
このマイナスのセルフイメージがバレないように、また、この自分を変えるために日々努力を続けていたりします。
本当の自分を隠し、自分の嫌な所を変えることによって満たされない感情になります。
まずは、そんな自分なんだと認めてください。
そして、そんな自分で生きていくという決意をしてみてください。
そんな自分でもいいかと思えた瞬間からセルフイメージを変えていくことができます。
セルフイメージの変え方は、職場で孤立、人間関係が激変する覚えてほしい1つの理論や
セルフイメージを変えても、理想の結果が得られない理由を読んでみてください。
質問2.学歴が高いことで何を手に入れたいか?
- 尊敬されること
- 人に認められること
- 自分に対する自信
この質問の答えには暗示が隠れています。
「学歴が高いと~が手に入る」という暗示を自分にかけています。
逆に言うと、学歴が低いから~が手に入らないのだと思っているのです。
しかし、本当に欲しいものは手に入っていないのでしょうか?
もしかしたら、もう持っているのかもしれません。
また、その暗示は当たっているのでしょうか?
「~すると~になる」という構文は全て暗示文です。
そして、前後に因果関係ないことが驚くほど多いのです。
欲しいものを手に入れる方法は、ありのままの自分で生きる勇気の育て方の2-2に、
自分にとって都合のよい暗示を作る方法は、仕事の失敗で自分を責めない、自分を肯定していく方法に書いてあるので、読んでみてください。
質問3.学歴コンプレックスをさらしたときに何が怖いか?
- バカにされそう
- 軽く扱われそう
- いじられそう
もしかしたら、この答え通りのことをあなたは他人に思っているかもしれません。
学歴が低い人のことをバカにしたり、軽く扱っているところがあるかもしせません。
しかし、周りの人はあなたほどひどくありません。
その怖いことは妄想であることがほとんどです。
実際に勇気を出して告白することで妄想による恐怖が消え、自分の世界を広げることができるのです。
4.まとめ
今回は、学歴コンプレックスとの付き合い方を説明しました。
悩みは事象そのものが問題なのではなく、問題だと認識する心の偏りが問題を作り出します。
学歴コンプレックスについても同様で、学歴が低いこともコンプレックスを感じていることも問題ではないのです。
事象はただの事象であり、あなたの感じ方にも誤りがあるわけではなく、そこに問題はないのです。
また、みんな何かしらコンプレックスを抱えていて、極めて普通のことです。
コンプレックスをさらし、できない自分のまま周りに助けられ、温かい気持ちで生きてみてもいいかもしれません。
そして、コンプレックスが良好な人間関係の構築を妨げる理由を書いた
心を許せる友達の作り方、コミュニケーションが苦手な理由をぜひ読んでみてください。