セミナーに行って気分は高揚するものの、数日するとその熱も冷めてしまう。
カウンセリングをあちこち渡り歩いているが、良くなったようには思えない。
自己啓発をしているが、一向になりたかった自分にはなれていない。
「これって、ジプシーなのかも」
セミナーもカウンセリングも自己啓発も、とても高揚するものだと思います。
「これで新しい自分になれる」「欲しかったものはここにあったんだ」と嬉しく満たされた気持ちに包まれるかもしれません。
しかし、数日後、今までと同じ自分に戻っていることに落胆するのであれば、少し立ち止まってみてください。
もしかしたら、そのセミナーもカウンセリングも自己啓発も必要でないものかもしれません。
この記事では、本来自分を豊かにする学びごとによってかえって苦しくなるのであれば、
その学びをやめてしまうことを提案します。
といっても、なかなか手放すことはできませんよね!?
なかなか手放すことができないのは、そこに「勘違い」が潜んでいるからです。
その勘違いを2章の「知っておいて欲しいこと」で紐解いて行きます。
ぜひ、「自分を高めること」「よりよい自分」「自己肯定感」よりも、
「今、楽しいこと」「今、心躍ること」を選んでみてください。
それが結果的に、あなたが本当に求めていたものなのかもしれません。
1.楽しいのにジプシーと悩む必要はない
本題に入る前に、まず覚えておいて欲しいことは、「ジプシー」という「言葉」に悩まなくていいということです。
「自分はジプシーなのか」「ジプシーではないのか」はどうでもいいことで、ただの言葉です。
セミナー自体、カウンセラーと話すこと自体が楽しいのであれば、
「ジプシーかもしれない」と、悩みを自分で作り出す必要はありません。
楽しいことを楽しみに行く、とてもシンプルで素敵なことだと思います。
だから、それ自体が楽しいのであれば、ただの「言葉」に翻弄される必要はありません。
逆に、楽しくないのに何かの目的の為に学ばなくていいということです。
「それを学んでも自分は変わらない」それでも学ぶのかという質問に対して、
答えがノーならばもう学ぶ必要はないのではないでしょうか?
と、ここまで聞いてどう思いましたか?
「いやいや、このままでいいわけないだろ」「私はずっと変わりたいんだ」と思っている場合、
以下のことを知っておいてください。
2.ジプシーの苦しさを感じるときに知っておいて欲しいこと
2-1.変わらなくていい成長もしなくていい
知ってましたか?
実は変わらなくてもいいし、成長だってしなくていいということを。
ここを勘違いしていると、簡単に迷路に迷い込みます。
あなたはもう変わらなくていいし、もう何も伸ばさなくていいし、さらなる結果を出さなくていいのです。
もっと言うと、「変わらなくいい」ということが腑に落ちていなくてもいい。
ぼんやり「変わらなくていいのだなぁー」ということを知っておいてください。
「変わらなければ」という思いは、
「今の自分ではいけない」「今の自分には足りていない」という考えの上に成り立っています。
ここで少し考えて欲しいのですが、今の自分には何が「ない」と思いますか?
少し考えてみてください。
- 確固たる自信
- 実力や能力
- 知識やポジティブな考え方
- 自分を受け入れること
- 誰かに認められること
この「ない」と思っているものは、実はすでに「ある」ということです。
自分が思っているよりよっぽど「ある」し、すでにあるもので十分でそれ以上いりません。
すでに「ある」のに「ない」と思い込んでいるから身に付けようとするのですが、
「ある」状態を「ない」と思い込んでいるので、どれだけ身につけても「ある」実感はいつまでも得られないということです。
ここ、大事なのでもう一度言いますね。
「ある」状態を「ない」と思っていたら、いくらあったとしても「ある」という『実感』は得られないということです。
「ある」と思えないのはそれが「ない」からではなく、「ある」状態を「ない」状態だと勘違いしているからです。
今までずっと学んできたじゃないですか?
色んな情報を取りに行き、身につけてきました。
それでも、「自分にはない」「足りない」ということは、ただ「ある」状態を「ない」と勘違いしているからです。
そして、その状態では「ある」実感は絶対に得られません。
だから、「ある」実感を得に行かなくていいということです。
「ある」実感が沸かなくても、ぼんやり「もう十分なんだ」「もう変わらなくていいんだ」と思っていてください。
それだけで、もう十分だったということがわかってきます。
なぜ、あんなに変わりたかったのか不思議に思えてきます。
あなたの中には、もうすでに「ある」ということです。
2-2.実は情報過多
そして、情報過多になっています。
「もっと新しい考え方」「もっと効果的な情報があるのではないか」と思うかもしれませんが、
もう、それ以上はありません。
情報過多で混乱している状態なのではないでしょうか?
世の中、そんな複雑にはできていません。
これは私が思うことですが、世の中とてもシンプルなのだと思います。
本当に重要なことは、ほんの数時間で語り尽くせるのではないでしょうか?
あなたは、「それ」にどれだけの時間を費やしましたか?
セミナーやカウンセリング、本を読んでいる時間だけではなく、
ネットサーフィンで情報を目にする、誰かから聞いてくる。
そんな時間を含めたら、膨大な時間を費やしてきたのだと思います。
もう、情報過多です。
だから、もう情報の収集はやめてみてください。
やることは「行動」だけです。
学んだことを実際にやってみることで、足りているところと足りていないところが明確にわかります。
逆に言うと、行動するまでは何が必要か分かっていないということです。
十中八九、自分に足りているところの情報を何度も何度も学びに行っているのだと思います。
足りていないところは、やってみないとわかりません。
今のあなたに必要なのは、情報や知識ではなくやってみることなのではないでしょうか?
2-3.準備は終わらない
上記の「行動」と似ているのですが、「準備は終わらない」ということを覚えておいてください。
「十分な準備なんてない」ということです。
「新しいことを始める上で不安がない何てことはない」ということです。
その「準備が足りていないのではないか?」という気持ちのまま、
やってみたらいいし、何かを始めた全ての人はそうやって始めています。
そうやってでしか、始まりません。
もし、今、準備段階であるなら準備が足りないから準備中なのではなく、
ただ本番を始めていないから準備中なのだと覚えておいてください。
3.損をしてみる
以上の勘違いをしていると、「学び」があたかも必要なものだと勘違いします。
実は、もういらないんですよね。
なので、手放してみてください。
手放すことや新しく始めることで、「学び」はもういらなかったことに気づきます。
そして、心のありようとしては、「損をしていい」と思っていてください。
成長すること、完璧に準備すること、なりたい自分になること、学び続けること、
それは、「損をしない」ということです。
- 結果がでなくて傷つく損
- 失敗して惨めな思いをする損
- 誰かに認められなくて悔しい思いをする損
そんな損を積極的にしてみるということです。
その損を引き受けて、「何かを始めてみる」「今までと違う行動をしてみる」のです。
ここで「損」という話をしましたが、
「損」を突き詰めると、「傷つくこと」「恥ずかしい思いをすること」にたどり着きます。
つまり、私たちは「傷つくこと」や「恥ずかしい思いをすること」から逃げたくて、日々試行錯誤しているということです。
何かを学ぶこともそうだし、頑張ることや結果を出すことも、
「傷つく痛さ」や「恥ずかしさ」という『感情』から逃げたいだけなのです。
逆に言うと、「傷つく痛さ」や「恥ずかしさ」という『感情』を味わっていいやと、
その感情を引き受けてしまえば、この世界はものすごく自由です。
それが、「損をしてみる」ということです。
「傷つく痛さ」や「恥ずかしさ」という『感情』を味わう損をするということです。
その損が怖さの正体であり不安の正体です。
あなたも学び続けることで「傷つく痛さ」や「恥ずかしさ」を避けようとしているのかもしれません。
その『感情』を味わうことを自分に許可してみてください。
すると、ものすごく自由であることに気づきます。
つまらない「お勉強」なんてどうでもいいですよね。
4.今、ただ楽しいことをする
では、「変わること」「成長すること」をやめて何をするのか、
「今、ただ楽しいこと」をしてみてください。
何かの目的を目指した「楽しいこと」ではなく、
ただワクワクすることや何か面白そうなことをしてみてください。
要は、ただ楽しんだらいいんですよ。
将来のために今を犠牲にすれば、将来のその時もさらに先の未来のために今を犠牲にします。
今を幸せにすることは、未来のその時も幸せにすることだし、過去に対する意味付けも変わってきます。
詳しくは割愛!笑
とにかく、今、楽しいことをやってみてください。
その楽しいことをする上で、「どんな自分だから」何ていりません。
凹凸の両方がある自分のまま、ただ楽しそうなことに漕ぎ出すということです。
そして、その楽しいことが何かを学ぶことだとしたら、
冒頭に戻りますが、その学びを面白がって楽しんだらいいのです。
5.まとめ
今回は、ジプシーの辛さを終わらせる方法を紹介しました。
実は、私も学生の頃に2週間のセミナーに参加したことを皮切りに、
10年以上、「自分を高める」をテーマに様々なことを学んできました。
成長したり色々な経験を積んだら、ずっと欲しかった自信が身につくと思っていたのです。
しかし、どれだけ何を学んでも何にチャレンジしても、欲しかった自信は身につきませんでした。
そう、私も本文の勘違いをしていたんですね。
「自分」でいいのに、「自分」にあれこれ身に付けようとしていたのです。
今にして思えば、そんなに頑張らなくていいのにと思うと同時に、
何を身につけても満たされない気持ちを感じていたことが思い出されます。
といっても、あの時期はあの時期で大切な時間で今に生きている部分も多いんですけどね。
あの頃の自分と同じような満たされなさを感じている方、出口はこっちです。
参考になれば幸いです。
「自分を変えたい」についてまとめた
自分を変えたいのに変わらない理由と自分を変える一番の方法も参考にしてみてください。