自分軸とは無軸のこと!自分軸を見つけることで充実して生きる

  • 2023年5月6日
  • 2023年5月6日
  • 自信
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「相手のためにやってあげたのに後で損した気持ちになる」「人に振り回されるだけ振り回されてイライラする」
それは自分軸で生きていないからです。
他人軸で生きていくと、他人にイライラするし満たされた穏やかな気持ちを感じることができません。

逆に自分軸で生き始めると、自分は自分でいいんだという感覚が広がり満たされた安心した気持ちの中で生きることができます。

この記事では、そんな自分軸で生きる方法について解説していきます。
ぜひ、自分軸を取り戻し、楽に自由に満たされながら生きてもらえたらと思います。

1.自分軸とは何か

今まで他人軸で生きてくると、自分軸で生きようと思ったときに自分軸という明確な「軸」が存在すると考えがちです。

他人軸は他人中心で他人のためを中心にやってきた。
だから、自分軸は自分を中心にして他人のために何もやらない、と。
しかし、それはただの自己中であり、自分のことしか考えていない嫌なやつですよね笑

後で紹介しますが、他人軸から離れ自分軸で生きるために一度経てほしい状態ではあるのですが、自分軸とは肩ひじの張らないもっと柔らかいものです。

自分がその時にこれがしたいと思ったからそれをする。
ふと気になったからやってみる。
嫌だから嫌と言う。
逆に、相手のためにしてあげたいと思ったからしてあげる。
そんなのも含めたものが自分軸です。

他人軸とは他人を優先するという軸ですが、自分軸とは自分を優先するということではなく、その時の気分で決めるということです。
そういう意味で、軸がない「無軸」みたいなものであり、自分の気持ちに従った「自分の気持ち軸」と言えるかもしれません。
しかし、それも、自分の気持ちに従わなければという他人軸ではなく、もっと内から出てくるその時の感覚です。
そういう意味で、自分の気持ちに従わなくてもそれはそれで自分軸とも言えます。

体感しないとわかりにくいと思うので、とりあえず自分軸とはそんな柔軟なものなのだと覚えておいてくださいね。

2.他人軸はどこから生まれるのか

ここで、自分軸になる方法を説明する前に他人軸はどこから生まれるのかについて先に話をしていこうと思います。

他人軸が最初に始まったのは親の子育てです。
親が「ああしなさい」「こうしなければいけない」そんな常識を子どもに教えたときに子どもは完全な自分軸から他人軸へと少し移行していきます。

それだけだったら、生きづらくなるほど他人軸にならないのですが、怒りや子どもへの否定、感情の抑圧などが加わると子どもはどんどん親の機嫌を優先するようになります。
すると、生きづらさや満たされなさを生むような他人軸が強化されていくのです。

そして、大人になって他人から嫌われたくない、否定されたくないという気持ちが強ければ強いほど他人を優先するようになります。

そうやって他人軸は作られていくのですが、人によっては相手の機嫌の責任まで取らなければという気持ちになることがあります。
相手が機嫌が悪くなったのは自分のせいでそれを何とかしなければと感じるわけですね。
他人軸がより強固になっている状態です。

これを「自分と相手の管轄が不明瞭」なんて表現するのですが、本来、相手の気分や機嫌は相手のもので相手がなんとかしたらいい領域です。
つまり、相手の管轄ってことですね。
しかし、管轄が不明瞭で相手の管轄に踏み込んで相手の機嫌を良くしようとしていますのです。

以上のように、相手から嫌われたくない気持ちや否定されたくない気持ちから他人軸になるし、管轄が不明瞭な場合も自然と他人軸になっていきます。

3.自分軸の見つけ方

さて、ここまでの説明で自分軸を見つける下地は出揃いました。
自分軸とは自分を優先にすることを固執するのではなく、「無軸」だということ。
他人を優先し自分の感情を抑圧することで他人軸が加速し、生きづらく苦しくなること。
そして、その裏には管轄の不明瞭があること。

ここから、自分軸を見つけ方を説明するのですが、「自分軸=無軸」をどうやって見つけるかというと雲をつかむような話になり、途端に混乱してしまいます。
それはなぜかと言うと、今まで他人軸という名の正解ばかり見て、自分の気持ちを重視してこなかったため、自分軸や自分の気持ちを見つけることが難しくなっているからです。
ですので、自分軸や無軸というのものをいきなり見つけようとするとただただ混乱するだけなんですよね。

やってほしいことは自分軸を見つけることではなく、他人軸辞めることと自分と相手の管轄を明確にしていくことです。
今、自分軸や自分のその時の気持ちが見つけにくいのは、他人を優先にすることや相手の管轄に踏み込んで相手の価値観に沿う生き方をしてきたからです。
そっちが正解だと強く思い込んでいるから、正解ではない自分軸や自分の気持ちを採用する余地がなく、脳の処理で採用する余地がないものをわざわざ見つける必要がないとショートカットされて、見えなくなっているわけです。

つまり、他人軸辞めることと自分と相手の管轄を明確にしていくことによって、自分軸や自分の気持ちを採用する「余地」を作ることで自分軸や自分の気持ちを見つけることができます。

3-1.他人軸を辞める

では、まず他人軸の辞め方について話をしていきます。
分かりやすいのは、他人のためになることや今まで正解だと思ってきたことの逆をやってみるということです。
逆のことをやりながら、「別に他人のためになることをしなくていいんだ」「誰かの正解に従わなくていいんだ」という気づきを得られると、他人軸でいなくていいことが体感を伴って腑に落ちます。
すると、他人軸に固執することが無くなるので、自分軸や自分の気持ちを採用する余地が自然と出てくるというわけです。

ここでポイントになるのが、自分の気持ちは一旦置いておいていいということです。
逆に言動をしていくときに、これは本当の気持ちなのかと考えると逆の言動をしていくことに迷いが出ます。
しかし、先ほど説明したように、他人軸を強く持っている状態で自分の気持ちなんてわかりません。

その状態で自分の気持ちを探したり従おうとしたりしても迷子になるだけです。
見つからないものを探そうとしても迷うだけなので、「他人のため」「正解」をいかに破るか。
そして、「別に他人のためになることをしなくていいんだ」「誰かの正解に従わなくていいんだ」を腑に落とすことが目的なんだ、ということを認識しながらやっていってもらえたらと思います。

また、その際に、すごい怖い気持ちが湧いてくると思うんですよね。
それはなぜかと言うと、そもそも他人軸を持ったのは自分を守るためだったからです。
過去に、嫌な思いをして、もう二度とこんな気持ちを感じたくないと思い、子どもながらにその策として編み出したのが他人に従う、他人の正解に従って生きる、ということでした。

だから、その「他人に従う」「他人の正解に従って生きる」ことを辞めることや逆をやってみることは、当時傷ついた記憶がうずくんですよね。
しかし、それでもその怖さを越えていってもらえたらと思います。

従わなければ否定してくる人とは付き合わなければいいし、人間関係を選ぶこともとても大事なことです。
また、これは次で説明する管轄を分けるという話にもつながってくるのですが、相手も管轄が不明瞭なんですよね。
管轄の話は次の章に譲るとして、誰かに慕わなければいけないことなんてないし、”正解”でいる必要もないということです。

そこが深く腑に落ちると自分の気持ちも見つかるし、自分の気持ちに従いやすくなります。
さらに、正解で生きなくていいことが腑に落ちるだけで、自分の自由の広さを実感でき楽に気持ちよく生きられるんですよね。
ぜひ、そんな大きな自由の中で楽に生きられることも楽しみにしながら、他人軸を辞める言動をしていってくださいね。

3-2.他人との管轄を明瞭にする

さて次は、他人との管轄を明瞭にするというお話です。
まず管轄とは、自分の自由にしていい領域のことです。
その管轄の枠内では自分の自由にしていいし、相手にとやかく言われる筋合いがない領域のことですね。

そして、この管轄の広さはどこまでかというと、自分のことすべてについて自分の管轄、つまり自由にしていい範囲ということです。
自分が働くのか働かないのか、学校に行くのか行かないのか。
他人を慮るのか、自分のことを優先するのか。
好き勝手しゃべった結果、相手が傷つくのか喜ぶのか。

それらは全部、自分の管轄であり自分の好きなようにしたらいいということです。
そして、この自由は自分だけにあるのではなく、他人にもすべての人にあります。
だから、お互いに相手の管轄に侵入しないように侵入させないように生きるのが自由な生き方ですがすがしい人間関係を構築していけます。

しかし、多くの人、大部分の人かこの管轄が不明瞭で相手の管轄に踏み込むし、相手に自分の管轄に押し入らせているんですよね。
例えば、親が子どもに勉強しなさいと強制するのは、親が子どもの管轄に踏み込んでいるし、相手に嫌な思いさせたら悪いなと思って自分の言動を制限するならそれは相手を自分の管轄に押し入らせているということです。

確かに、親が子どもに勉強させるのは正しくて、相手を嫌な思いにさせないのは正しいことだと感じるかもしれません。
はい、まぎれもなく「正解」ですね。

そう、それが先ほどから言っている「正解」に従った生き方なんですよ。
その「正解」というカタチを追うばかりに、相手を尊重し自分を尊重することを忘れて、もっと大事な自分の管轄や相手の管轄を大事にすること、ひいては自分や相手を大事にすることができていないということです。

お互いに管轄を尊重できると、ほんとにすがすがしいコミュニケーションができます。
逆に、お互いに管轄がぐずぐずだと、相手の顔色を常にうかがい一方で相手への不満を溜め、表面上は仲がいいけど内心はそこに窮屈と孤独を感じるコミュニケーションになるんですよね。
管轄違反で顕著なのが、モラハラとかまさにそうですよね。
そこまでいかなくても、その路線上のことをお互いにしている、それが管轄違反になります。

そして、この自分の管轄を大事にして相手の管轄には立ち入らないというのは、何もやりたい放題言ったりやったりして相手を傷つけながら生きろということではありません。
自分の自由をそのまま楽しむ
、ただそれだけのことです。

それだけのことなのに、相手に悩みの種があると「ここで気を使ってくれないってことは私のことどうでもいいと思ってるんだな」と変な解釈をして傷つく人も出てくるとは思います。
しかし、それは相手の管轄で、相手が解消したらいい悩みの種だということですね。
悩みの種まで説明しだすと、長くなりすぎるので割愛しますが、相手が勝手に傷つくのを阻止しようとすると自分軸どころじゃなくて、相手を傷つけないこと中心の人生になりますからね。

ぜひ、管轄を明瞭にしていってもらえたらと思います。
管轄を明瞭にしていく方法は、日々、これはどこまでが自分の管轄でどこからが相手の管轄なのか、把握していくトレーニングをすることです。
そこを明確にして、実際に自分の管轄には踏み込ませないし、相手を勝手に自分の管轄に入れない。
逆に、相手の管轄に口出ししないし、相手の管轄に踏み込まない。
(ちなみに、それは相手からされた嫌なことを受け入れることとは違いますからね)

そうやって、自分と相手を尊重し、本当の意味で大事にすることをやっていってもらえたらと思います。
この管轄が明確になると、さらに自分軸で生きられるようになります。

4.自分軸まとめ

というわけで今回は自分軸の見つけ方について説明しました。
自分軸を見つけるなんて言うと、自分の気持ちに従うみたいな説明かなと感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、まず他人軸を辞めて管轄を明確にしないと、本当の意味での「自分の気持ち」は見つけらないので、まずは他人軸を辞めることと管轄を明確にすることをやってもらえたらと思います。

また、自分軸を意識して生きようとする人は得てして、「自分軸で生きてます」という肩ひじ張った生き方になりがちです。
そうやって力を入れても苦しいし、「自分軸で生きる」という正解を身にまとってるだけだったりします。
自分軸とはそういうことじゃない。

自分軸とは、その時々で自分の感じることを採用する。
それは言い換えれば、ある時は自分の我を通すし、ある時は他人のためにやってあげる。
そんな柔軟性が本当の意味での自分軸です。

他人軸で生きたら正解、自分軸で生きたら正解、ということではなく、自分が心地いい方向性をその時々で常に選ぶ。
そんな無軸で柔軟性に富んだ生き方をしながら、自分の人生を豊かにしてもらえたらと思います。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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