自分がこれでいいとは思えずいつも自分を否定している。
人の目が気になって自分の意見がない。
自分は周りを優先しているのに周りから大事に扱われていない気がする。
「私ってもしかしたら自尊心が低いのかも知れない」
今回のテーマは「自尊心が低い」についてです。
自尊心とは自分のことを肯定する気持ちや自己評価みたいなものです。
この自尊心が低いと自分の評価を上げたくなったり、
よく思われたくて周りを優先したりして、
周りからよく思われる反面、心は満たされない状態となります。
私も昔を振り返るととても自尊心が低かったです。
これをやったら認められるんじゃないか、自分を成長させなければ。
一見、向上心が高く頑張り屋さんに見えるのですが、心はスカスカで満たされることはありませんでした。
だから、自分を認める気持ちである自尊心を上げていったらいいのですが、
「自尊心を上げる」ということを意識しすぎないでもらえたらと思います。
自尊心を上げることを目的にすると、
逐一自分の言動をチェックして今の言動は自尊心が高かったのか低かったのかと、
チェックするようになります。
チェックという自分を監視する行為はとても疲れ、気持ちが擦り減っていきます。
本当の目的は自尊心を上げることではなく、
自分を肯定して幸せに生きることなので、自分の幸せや心地よさにフォーカスしてもらえたらと思います。
その結果、自尊心は勝手に上がっている状態になります。
この記事では自尊心が低い状態からどうやって自分を大事にして、
幸せを感じられる状態になるのかという説明をしていきます。
ぜひ、幸せを感じながら自分を肯定し満たされた気持ちを感じてもらえたらと思います。
1.なぜ自尊心が低いのか
どうしたら幸せを感じながら
気がついたら自尊心が上がっていたという状態になるのかを説明する前に、
なぜ自分の自尊心が低いのかについて解説していきます。
自尊心が高いか低いかは生まれながらに決まるわけではありません。
自尊心の低い赤ちゃんはこの世にいません。
自分の欲しいものを欲しがり自分の言いたいことを言う。
自尊心の高低の観点で言うと、一番自尊心が高いのは赤ちゃんかもしれません。
だから、赤ちゃん時代の自尊心が最高の状態から、
今に至る過程の中で自尊心が下がったのです。
では、何がきっかけで自尊心が下がったのでしょうか。
1-1.自分を下げておくという自己防衛
自尊心を下げる要因の一つは、
親や兄弟、友達などの関わりの中で傷ついた出来事が関係しています。
怒られたり自分を否定されたりといった経験の中でとても傷つくと、
次も同じように深く傷ついて痛い思いをしたくないと感じます。
自尊心が高い状態から低いところに落とされる落差が痛いので、
最初から自尊心を下げておこうと考えます。
「自分はダメなやつなんだ」ということにしたり、
「どうせ自分は大事にされない」と拗ね(すね)たりして自分を守ります。
この自己防衛の一つの手段が自分を下げておくということであり、
自尊心を下げるという方法だったのです。
だから、「自尊心が低い」のではなく、「自尊心を自分で下げた」ということです。
それは、自分に責任があるよと言いたいわけではなく、
「自分で下げた自尊心だからこそ自分で上げることができる」ということが言いたいです。
先天的なものを変えることは難しいかもしれませんが、
後天的に自分が作ったものであればいかようにもなるということです。
1-2.本来の自分から離れるという否定
自尊心を下げる要因の二つ目は、
本来の自分から離れるという行為にあります。
物心ついてから今に至るまでに様々なことを学んできたと思います。
人には優しく、礼儀正しく、人様に迷惑をかけないようになど、
その一つ一つの学習によって、私たちは常識を身につけていきますが、
この「常識を身につける」ことは本来の自分から遠ざかる行為にもなるのです。
常識を守るためや人からよく思われるために、
本来の自分が感じていないことを言い、本来の自分がしたくないことをする。
それは、「本来の自分」に対する否定です。
本当はしたくないのに、人に優しくする。
本当は言いたいことがあるのに、気持ちを押し殺す。
本当は自分を大事にしたいのに、相手を優先する。
そうやって、「本来の自分」を否定して、隠して、無視しているのです。
これでは自尊心が育っていくわけがありません。
良かれと思ってやっている、
常識のある人、しっかりとした人、人から認められる人をやることで、
逆に、自尊心が育つ芽を刈り取っているということです。
2.自尊心は他人からもらえない
そして、自尊心に関して多くの方が勘違いされていることがあるので、
ここで、自尊心に関して注意点を紹介させていただきます。
それは、「他人から評価されることで自尊心は上がらない」ということです。
「他人から評価され認められることで自分を満たそうとしている」のです。
確かに、自尊心が低い自分が自分を認めるために他人の評価が欲しいというのは分かります。
それに、私もそうやって他人の評価や承認を求めていました。
しかし、たとえ他人から評価されても認められても嬉しいのは一瞬だけで自尊心は満たされませんでした。
別の新しい評価や承認をまた探し始めるのです。
結局、自分を満たすものは他人からの評価や承認、愛情ではありませんでした。
ここを知らないと本当に欲しいものが手に入らない手段に一生懸命になるので、
「他人からの評価で自尊心は上がらない」「他人からの承認では満たされない」ということを覚えておいてください。
3.勝手に自尊心が上がり勝手に満たされる方法
では、いよいよどうしたら幸せを感じながら
気がついたら自尊心が上がっていたという状態を作っていけるのかについて話していきます。
3-1.自分はこれでいいということにしておく
まず、一つ目は「1-1の自分を下げておくという自己防衛」にリンクするのですが、
自尊心を自ら下げることを辞めてみてください。
自尊心を下げることを辞めるというと少し難しいような気がしますが、
要は、自分はこれでいいということにしておくということです。
「自分はダメだ」と自分を守るためにあえてしているのですが、
「自分はダメだ」にしなくていいのです。
色々なことができなかったり、望むような性格じゃなかったり、人と違っていたり、
そんな自分をダメだとして、家に隠れ込むのではなく、
「自分はこれでもいいらしい」「自分はこれでいいということにしておこう」と思っておくということです。
そして、これを思い込む必要はありません。
「そういうことにしておく」だけでいいのです。
よく、そうは思えません、その根拠が見つかりませんと言われるのですが、
思わなくていいし、根拠もいりません。
地球は回っているけど回っている実感は私たちにはありません。
しかし、地球は回っていると教えられていつのまにか地球は回っていると思い込んでいる。
それと同じで自分はダメだと感じているけど、
「ダメではないらしい」「このままでいいらしい」ということにしておくということです。
そうしておくと、いつの間にか「自分って別にダメじゃないよな」「今までもずっと自分で良かったんだ」と感じます。
難しく考えずにもっともっと適当にそういうことにしておいてください。
1+1=2ですが、1+1=3でもいいわけです。
「一つ多いんだから一つ得した、ラッキー」でいいということです。
「自分はダメだ」という1+1=0をやってもいいのですが、
「自分はこのままでいいらしい」という1+1=2にしてもいいし、
「自分は素晴らしい」という1+1=3にしてもいいのです。
その「こういうことにしよう」という設定がいつか当たり前になっている。
そういう仕組みです。
自分を守るために「自分はダメだ」に設定して今それが当たり前になっている。
それが苦しいのだから、その設定だけ変えとけばいい。
適当に気軽に「自分はこのままでいい」ということにしておいてください。
3-2.本来の自分に戻る
勝手に自尊心が上がる方法の二つ目は
「1-2の本来の自分から離れるという否定」にリンクします。
本来の自分に戻るという方法です。
簡単な話、本来の自分から離れれば離れるほど自分に対して否定しているということであり、
本来の自分に近づけば近づくほど自分を肯定しているということです。
自分を肯定すればするほど自尊心は上がります。
前章で、自分はこれでいいという『ことにしておく』という話をしましたが、
なぜ、「ことにしておく」と表現し、そう思い込まなくていいと言ったかというと、
本来の自分から離れるという自己否定をしている状態で、「自分はこれでいい」となんて思えないからです。
思おうとしていることと行動が矛盾している場合、
どちらが大きな力を持っているかというと行動の方です。
思おうとしていることが自己肯定、行動が自己否定である場合、
心の底で何を信じているかというと、結局、「自分はダメだ」という自己否定を信じています。
だから、自分はこのままでいいという『ことにしておく』みたいなライトな考え方でいいし、
それよりもっと大事なことは、本来の自分に戻るという行動をするということなのです。
あなたが今、本当はしたくないけどしていることは何ですか?
本当はしたいけどしていないことは何ですか?
評価されるため、認められるため、愛されるためにやっていることは何ですか?
やりたいことはやって、やりたくないことはやめてみてください。
認められるためにやっていることはやめてみてください。
その行動をすることによって、「自分はこれで良かったんだ」という実感を得ていきます。
そして、心に空いた穴が埋まり満たされた気持ちになります。
自尊心も勝手に上がっていることに気づくでしょう。
ぜひ、自分の気持ちを聞いてみて、その気持ちの通りに行動してみてください。
それが一番の自己肯定です。
また、もし、自分の気持ちがわからない場合は、
自分の気持ちはひとまず置いておいて今までのパターンを片っ端から辞めてみてください。
今まで引き受けてきたものを断ってみる。
冷たい人になってみる、いい人を辞める。
嫌な顔をしたり無愛想になってみる。
今までと違うことをやっていくことによって、自分の気持ちが見えてきます。
4.今の親は自分
自尊心を勝手にあげる方法は以上になります。
ぜひ、実際にやってみてください。
世界が変わったことに驚いてもらえると思います。
最後にこの章では、今自尊心を育てられるのは自分だという話をしていきます。
自尊心は小さい頃の家庭の中で育っていくものとよく耳にしますよね。
色々やって失敗して、でも、それを見守ってくれる両親がいて、
トライ&エラーを繰り返す中で育っていく、というような。
しかし、私はなぜか小さい頃から親に対してでも人の目を気にしていました。
父親が気分屋で何がきっかけで怒るかわからない人だったからかもしれません。
だから、子どもの時には自尊心というものは育っていなかったのです。
では、子どもの頃に自尊心が育たなかったから、
自尊心はその後育たないのかというと一切そんなことはありません。
自尊心は今からでも育てることができるのです。
それはなぜかというと、
「小さい頃の親は自分の両親ですが、物心ついてからの親は自分自身」だからです。
この話はぜひ覚えていてほしいことです。
自分を育て直せるということを知らないと、両親から与えられたものが全てになり、
その後の人生はそれをもとに生きていくことになります。
しかし、物心ついてからの親は自分自身なのです。
自尊心を育てようと思ったら育てられるし、愛情を注ごうと思ったら注げるのです。
両親からの扱いを習慣でそのまま自分にしてしまうのではなく、
自分の自尊心を育てる新たな親として自分に接してみてください。
その接し方は前述している通りです。
5.まとめ
今回は、自尊心が低いをテーマに自分が満たされ、
勝手に自尊心が上がる方法について説明しました。
自尊心は高くても低くてもいいのですが、
人の評価を気にして自分を偽っていると心がスカスカな感じになり、幸せを感じません。
自尊心が低いから自分を大事にできないのではなく、
自分を大事にしないから自尊心がただ低いというだけなので、
自尊心の高低など意識せず、少し勇気を出して自分を大事にしてみてください。
自分が自分で良かったことが分かり、
自分を下げておく必要がなかったことに気づいてもらえると思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございます。
自己肯定を妨げるブレーキの外し方に自己肯定感について書いてあるので、
気になった方は参考にしてみてください。