人間関係は他人との境界線がカギ!人間関係の問題が解消する秘訣

「他人に振り回されて苦しい」「他人にイライラする」など人間関係で困るとき、他人の境界線が不明確で他人に自分の領域に侵入することを許していたり自分が他人の領域に踏み込んでいたりします。
人間関係を気持ちよいものにするための第一歩はこの他人との境界線を把握して、自分が境界線を越えないこと、そして、他人に境界線を越えさせないことです。

ぜひ、本文を参考に自分と他人の境界線はどこにあるのかを知り、他人と適切な距離感をつかむことで人間関係を心地よいものにしていってくださいね。

1.頻発する他人との境界線違反

この記事を読まれている方は「他人との境界線を越える」という概念に馴染みがないかもしれません。
しかし、世の中では頻繁に他人との境界線違反が起き、人間関係のトラブルや他人の言動に振り回される生き方になってしまうことが非常に多いです。

例えば、

  • 子どもに勉強しなさいと強く言っても子どもは勉強をしない
  • 相手に否定されたから相手の言う通りにする
  • みんな頑張ってるのに自分だけ頑張らないのは罪悪感が湧くから無理してでも相手に合わせる

それぞれ全くことなる現象のように見えますが、いずれも他人との境界線が不明瞭が原因の一つになっています。
この他人との境界線が不明瞭なことが原因で、驚くほど人間関係のトラブルが起き、息苦しい生き方になってしまっているのです。

2.他人との境界線が不明瞭な2パターン

他人との境界線が不明瞭だと2つの側面で日々の生活に支障が出てきます。

まず1つ目は自分が相手の領域に侵入してしまうパターンです。
先ほどの子どもに勉強を強制する例ですね。

本来、子どもが勉強するかしないかは子どもが自由にしていい範囲です。
それを子どもに勉強させなければいけないと考え、相手の領域に侵入してしまうのです。

相手の領域に侵入するパターンは相手との関係が悪くなります。
このパターンは相手の自由を制限するパターンと言い換えることもできます。

そして、2つ目のパターンは相手に自分の領域に侵入させるパターンです。
先ほどの「相手の言う通りにする」「みんなに合わせないと罪悪感が湧く」例ですね。

本来、自分のことは自分の自由なはずなのに、他人の言動によって自分がどうするかを決めてしまう。
そうすると、相手の言動に左右されて毎日の生活が苦しく息苦しいものになってしまいます。
相手にそう言われても最終決定を自分ですればいいのに、相手との境界線が不明瞭なため相手から言われたらその通りにしなければという思考になってしまっているのです。

相手から直接言われる以外にも「普通は」「常識的に」「大人なんだから」と考え自分の自由を制限するのもこのパータンに該当します。
このパターンは自分の自由を制限していると表現できます。
このように、自分や相手の自由を制限している時は、他人との境界線が不明瞭になっていることがほとんどです。

3.本来自分のことに対しては自由がある

以上の様に他人との境界線が不明瞭で、その境界線を自他ともに越えてしまいます。
しかし、本来、自分のことに対しては自分に自由があります。

何をするのかしないのか、何が好きで嫌いなのか、何を感じ何を考えるのか。
それらは圧倒的に自分の自由であり誰にも侵されるものではありません。
そして、その自由は自分だけの自由ではなく、相手には相手に圧倒的な自由があるということです。

この自分と相手に自由があることを忘れてしまうと、自分の自由を勝手に狭めて息苦しい生き方になるし、相手をコントロールしようとして相手とトラブルになります。
ぜひ、自分にも圧倒的な自由があり、相手にも圧倒的な自由があるということを覚えておいてください。

4.他人との境界線を越えて自由を制限する心理

以上の説明の通り、自分と相手の自由を認めお互いに境界線を越えなければ人間関係は気持ちよくいられます。
しかし、それが頭では分かっていても相手に境界線を越えさせてしまったり、自分が境界線を越えてしまうことがあります。
そこにある心理を把握できてないと、何となく境界線を越えさせることを許してしまい、何となく相手の境界線を越えてしまうのです。
この章では、境界線を越える心理を明確にしながら、境界線を越えさせず越えない感覚を育んでもらえたらと思います。

4-1.相手に境界線を越えさせる心理

まず、相手に境界線を越えさせるのはなぜかというと、他人がどう感じるかその責任を自分が取らなければと感じているからです。
例えば、相手から頼み事をされたとします。
その頼みごとを引き受けるかどうかは自分の圧倒的な自由になります。
気分が乗れば引き受けたらいいし気分が乗らなければ断る、ただそれだけの話です。

しかし、断ったら相手に悪い、相手が落ち込むかもしれない、と相手の感情の責任を自分が取ってしまいます。
すると、本来どうするか自由だったはずなのに、相手から頼みごとをされたときに引き受ける選択肢しか選べなくなるのです。
相手に境界線を越えさせる心理はこのほかにも、人からの頼み事は引き受けなければならないという「こうするべき」があったり人に迷惑をかけてはいけないみたいな心理もあったりしますが、相手の気分の責任を引き受けているところが相手に境界線を越えさせる大きな理由になります。

自分にも当てはまるなと感じる方はぜひ、相手の感情は相手のものだと割り切ってみてください。
少しドライに感じるかもしれませんが、そのドライな感覚が当たり前であり、人間関係をより豊かにする感覚なんですよね。

人間関係とは相手の気分を背負いこむことではなく、相手の思うように動くことでもありません。
人間関係は自分を満たし、自分を満たした上で気持ちよく付き合える人を探す人探しゲームです。

相手のために自分が窮屈になり息苦しくなるのは、前述の「自分を満たし」という前提を崩してしまいますからね。
ぜひ、相手の感情は相手のもの、相手の機嫌は相手自身が取ればいいということを思い出しながら、相手が自分の境界線を越えてきそうなタイミングでピシャっとシャッターを降ろしてみてください。

毎回そうしなければならないということではなく、そうしてもいいということです。
その選択肢を自分に許し、その時の気分で自由に選んでいけばいいんですよね。

4-2.相手の境界線を越える心理

次に相手の境界線を越える心理について解説していきます。
ここからは相手の自由だと分かっていてもその境界線を越えてしまいたくなる心理は2つあります。
一つは、先ほど少し出てきましたが「こうするべき」という自分のルールを相手に押し付けたい場合、そして、もう一つが相手のことを思って良かれと思ってアドバイスする場合です。

人は誰しも、こうするべきという自分が守っているルールを持っています。
人には優しく、がめついのははしたない、勉強はするべき。
この自分が守っているルールを相手が破ると、「そんなことしちゃダメ」と言いたくなるし、昔自分がそれをしていて怒られたことを無意識に思い出して怖くなるのです。

また、相手のためを思ってアドバイスしたくなって境界線を踏み越えることもあります。
相手のためにこれがいいという価値観を押し付けたくなるんですよね。

勘のいい方はお気づきかもしれませんが、この2つのパターンのどちらも「自分の価値観を相手に押し付けて安心したい」という心理から来ています。
こうするべきを相手に守らせるのもアドバイスするのも、要は自分の価値観の中に相手にいてもらうことが自分の安心につながると無意識に分かっていて、自分の安心のために相手をコントロールしようとしてるんですよね。
しかし、その目的のために相手の境界線を越えてトラブルになる。

ではどうすればいいか、というと、自分の価値感を広くするしかないんですよね。
相手をコントロールしようとすれば人間関係が悪くなるだけなので自分の価値観を広くするしかありません。

それは、自分は優しくなくてもいいんだ、がめついのもそれもありだ、と自分を納得させることではなく(納得させようとしてもそんなことはできません)、自分の価値観自体を「優しいのもOK、冷たいのもOK」と深く腑に落としていくということです。
なぜ、そんなことをしなければいけないのかと感じるかもしれませんが、実はこうするべきを外していくことや自分の価値観を広げることはとても自分の人生を豊かにします。
こうするべきがあるからこうするべき通りにできない自分を責めるし、こうするべきに則るように常に頑張っていなければいけない。

我々の悩みの大部分はこの「こうするべき」という価値観から生まれます。
逆に、そのこうするべきを外し、価値観を広げることで「あれもあり、これもあり」という柔軟な価値観になり、悩むことや自分を責めること、人にイライラすることが無くなります。
ですので、境界線を越える悩みを解消するだけではなく、自分の人生がとても広がっていくんですよね。

では、どうやってその「こうするべき」を外していくのかという話なのですが、これは実際に自分が守っているルールを破ってみるということです。

優しくあるべきと感じているなら人に冷たくして見る。
がめついのはダメと感じているなら、がめつい自分を出してみる。
隠してきた性格も披露するし、禁止してきたこともやってみる。

その体験を通して、あれもありだしこれもありだったと腑に落としていくことができます。
そうやって自然と自分を許し相手の言動も気にならなくなるのです。
すると、相手の境界線を越えて口出しする必要がないので、初めて相手のそのままを受け入れることができてきます。

こうするべきを外すことに関しては、人生に疲れたという状態から抜け出す方法に詳しくまとめてあるので参考にしてみてください。

5.境界線を越えられた場合は

以上が自分が境界線に関して考え実践していくことです。
しかし、自分が他人との境界線をきっちり引いたとしても、それでも相手が自分の境界線を踏み越えてくる場合がありますよね。
そんな時にどうしたらよいかについてお話していこうと思います。

結論から言えば、付き合いを辞めることがおすすめです。
境界線を越えられても気持ちよく付き合えたら付き合いを辞める必要はありませんが、境界線を実際に越えられて「こうしろ」「ああしろ」「それでいいと思ってるのか」と自分をコントロールしてくる関係性って気分良くありませんよね。

そんな時は、そっと離れるのが良いと思います。
もし、職場などで離れられない場合は、心の距離は確実に保つことが必要になっていきます。

我々が生きているのは誰のこうするべきに従うためでも、誰かに気に入られるためでもありません。
自分が気持ちよく楽しく生きるための我々は生きています。
その楽しさや豊かさを脅かす存在を受け入れてはいけないんですよね。

ぜひ、このことも心に留めておいてください。

6.他人との境界線まとめ

今回は他人との境界線についてまとめました。
自分には自分のことに関して圧倒的な自由があるし、相手には相手に対して圧倒的な自由があります。
しかし、人は自分の自由を犠牲にしがちだし相手の自由に踏み込みがちです。

ここの他人との境界線が不明瞭だと息苦しくなるし、人間関係でのトラブルは増えてしまいます。
ですので、ぜひ、境界線という概念をしっかり覚えて当たり前のものにしてもらえたらと思います。
そうは言っても、境界線を踏み越えられるし踏み越えてしまうという場合は、そうしてしまいたくなる心理があるので、根本のところにアプローチしてみてください。

自分の自由と相手の自由を尊重できる。
それだけで、気分がいいし人ととても気持ちがよいコミュニケーションができるので、ぜひ他人との境界線をバチッと引いてみてくださいね。

また人間関係をうまくやろうとして相手中心になっている場合は、人間関係がうまくいかない理由と人間関係が楽になるシンプルな考え方も参考にしてみてください。