何かあるとすぐに子どもを怒鳴ってしまい、自己嫌悪することありますよね。
もしかして自分は毒親なのかなって不安になるかもしれません。
そんな精神状態だと、子育てに向き合うのは辛くなるし、子どももどんどん可愛く思えなくなってしまいますよね。
この記事では、子どもを怒鳴ってしまい自己嫌悪されている方に向けて、どうしたら子どもを怒鳴らなくなるのか、自己嫌悪しなくなるのかについて説明していきます。
ぜひ、子育ての苦しさ、自己嫌悪の辛さから抜けて子育てを楽しんで、お子さんを愛する幸せを感じていってもらいたいと思います。
1.子どもを怒鳴ってしまうのは原因がある
さて、この記事では子どもを怒鳴ってしまう自己嫌悪をテーマに話をしていくのですが、そもそもこれを書いている私は誰だって話ですよね。
私は心理カウンセラーをしている丸岡という者です。
悩みをただ聞くのではなく根本的に解消していくカウンセラーです。
どんな悩みにも悩む仕組みがあります、逆に仕組みがあるからこそ、その悩みを解消することもできるということです。
それは子育ての悩みに対しても同様で、私のところにもたくさんのお母さんが相談しに来てくれました。
- 子どもは可愛いはずなのに、子どもにイライラしてひどい言葉をかけてしまう
- 自分が親からされたような子育てはしたくないと思っていたのに親のように接してしまう自分がいる
- 自分がしてほしかった子育てを子どもにすればするほど苦しくなっていく
講座の受講者のこちらの方も子育てに悩んでいました。
すっかり子育てを楽しんでいて、娘ちゃんといい関係になりましたね。
人生の中の一大イベント、子育て。
その子育てが楽しめないどころか、苦しいものになってしまうのはとても辛いですよね。
しかし、自分は子育てを楽しめない性格なのか、子どもに怒鳴って当たってしまう性格なのかと言ったらそんなことはなく、そこには明確な理由が存在します。
まず、その理由をひも解いていきますね。
2.子どもを怒鳴ってしまう理由
2-1.キャパオーバー
子どもを怒鳴ってしまう、子どもにイライラしてしまう理由の一つ目はキャパオーバーしているからになります。
要は、自分が気分よくできる範囲を越えて頑張りすぎているということです。。
人は、このキャパオーバーした状態では余裕がなくなり、ちょっとしたことでイライラした気持ちが湧くようになります。
子育ては想像以上に大変な行為であるため、それだけでキャパオーバーになることが多く、また、責任感が強い方は「こうするべき」「こうしなければいけない」というルールが多く存在します。
この「こうするべき」「こうしなければいけない」というルールが多ければ多いほど、やることや自分への制約が多くなるため、キャパオーバーに拍車をかけます。
2-2.本音の代わりにイライラを感じている
子どもを怒鳴ってしまう二つ目の理由は、本当は怒りとは違う感情を抱いているんだけど、イライラという代替の感情を味わっているからです。
怒りというのは実は本当の感情ではなく、その下に悲しさ、寂しさ、不安、恐さという本音の感情を抱いています。
その本音を直視したくないために、怒りというダミーの感情を我々は持ち出します。
例えば、保育園に子どもを連れていくときに、子どもの準備が遅くてイライラしてしまう場合、保育園に遅れて保育士さんに迷惑をかけるかもしれない不安、子育てをちゃんとできていないと思われる怖さ、実はそんな本音の感情を抱いているんですよね。
しかし、不安も恐さも我々が感じたくない感情のため、イライラというダミーの感情を持ち出し、子どもを怒鳴ってしまいます。
イライラも感じたくない感情ですが、我々はそういう風に作られてるんですよね。
3.子どもを怒鳴るのを辞めるには
では、子どもに怒鳴ってしまう理由に対して、それぞれどうしていけば子どもにイライラして子どもに怒りをぶつけるのを辞められるのかについて話していきます。
3-1.キャパオーバー
まず、キャパオーバーについてですが、一言で言うとキャパオーバーするほど頑張るのをやめましょうということです。
家事や育児をサボったり人の助けを借りたりして、自分は楽をしていきます。
すると、自分の心に余裕ができてイライラしなくなります。
ここでポイントになるのは、「自分の常識の範囲を越えて頑張るのを辞める」ことです。
人は常に、自分の常識、価値観の範囲の範囲で生きています。
だから、頑張るのを辞めようという話でも、無意識にここまでは頑張らなくてもOK、でもこれ以上はやらないとダメのように考えています。
その常識の範囲や自分の価値観が厳しいものだから、キャパオーバーしてしまうのです。
普通これぐらいやる、あのママ友はこれぐらいやっているから、という思考は当たり前に出てくるのですが、そこを越えて頑張らない挑戦をしてみてください。
常識や普通、他の人を基準にすると子育てではなく、人生は苦しいものになります。
それを自分基準で考えていく、自分基準で世の中を回していく発想が楽に心穏やかになる第一歩です。
ですから、子どもに怒鳴ってしまうほどキャパオーバーしているので、ぜひ、常識や他人との比較ではなくキャパオーバーしなくなるまで、ぜひ頑張る手を緩めてください。
そのために、どうやってサボろうか、誰にお願いしようかと考えるところにいっぱい労力を使ってみてください。
3-2.本音の代わりにイライラを感じている
次に本音の代わりにイライラを感じている場合について、イライラを解消していく方法を紹介します。
子育てで子どもに怒鳴ってしまう場合、不安という本音を感じていることが多いと思います。
- 保育園に遅れてしまう不安
- 子どもが騒いで人に迷惑をかける不安
- 子どもがご飯を食べてくれなくて健康状態への不安
そして、本当は不安を感じているけど、その不安を隠すように怒りを抱いています。
その不安とどう向き合うか、という事なのですが、感じている不安を感じ無くしようしてもその不安は無くなっていきません。
人間は自分の感情はコントロールできないものなので、できないことをしようとすると悩むだけなので不安を無くそうとしないで下さいね。
では、その不安をどうしたらいいのかについてなのですが、まず不安とは「こういう未来になりなって欲しくない」という思いから生まれます。
上記例の場合
- 保育園に遅れて保育士さんに迷惑をかける
- 子どもが騒いで周りの人を不快にさせる
- 子どもが病気になる
その「避けたい未来」のために不安になり、先回りして回避しようとしているということです。
逆に言うと、その避けたい未来を受け入れてしまえば、不安は薄らぎ子どもに対してもイライラしなくなります。
- 保育士さんに迷惑をかけていい
- 周りの人を不快にさせていい
- 子どもが病気になってもいい
そう受け入れてしまうということですね。
しかし、そうは言われてもそれは嫌だ、と感じるのではないでしょうか。
その場合、子どもがどうということではなく、これを読まれているあなた自身に「迷惑をかけてはいけない」「人を不快にさせてはいけない」などの「こうするべき」を強く持っているということになります。
そして、この「こうするべき」が強ければ強いほど、持っている「こうするべき」の種類が多ければ多いほど、生き辛くなるし不安を感じるし、イライラすることも増えます。
ですから、自分が持っている「迷惑をかけてはいけない」「人を不快にさせてはいけない」などの「こうするべき」を外していくことが自分を生きやすくするし、子どもにも自然と寛容になっていける唯一の方法なのです。
では、どうしたら自分が持っているこうするべきを外せるか。
それは、実際に自分が持っているこうするべきを破ってみるということです。
「人に迷惑をかけるべきではない」というこうするべきがあるのなら、人に迷惑をかけてみる。
「人を不快にさせるべきではない」というこうするべきがあるなら、人を不快にするようなことをしてみる。
そういう実際にやってみるアクションによって、自分の価値観は変わっていきます。
その際に、「人に迷惑かけてもいい」「人を不快にしていい」と自分に語り掛けながらアクションしてみてくださいね。
そんな人になってもいいのか、と感じるかもしれませんが、逆に言うと、今、あなたが持っている「こうするべき」が強すぎる状態にあるということです。
フラットに考えて、子どもが騒いで人にうるさいなと思われることも普通のことで、幼稚園に遅れることも保育士の方にとっては当たり前のことで、子どもの好き嫌いもあるあるです。
しかし、それではいけないと子どもに怒鳴らなければならないほど、「こうするべき」が強くそこにある不安が大きいということなんですよね。
生きることも子育てももっと雑でいいんです。
誰にも迷惑をかけずに完璧な自分なんて目指す必要ないし、子どもももちろんそう育てる必要はありません。
そうしようとすればするほど、子どもはグレそうですしね笑
もっと雑でいい、もっと適当でいい。
人に迷惑をかけていいし、人からの優しさを受け取っていい。
そう気づくためにアクションをしながら、「こうするべき」を外してみてください。
「こうするべき」が外れるだけで、ウソみたいに自分の感じ方は変わっていきます。
心に余裕が生まれるし、子どもにも自分にも自然と寛容になれるのです。
ぜひ、実践してみてくださいね。
4.自分を許していく
以上が子どもに怒鳴ってしまう時、どうしたら怒鳴らず平穏な心でいられるのか、という話になります。
キャパオーバーもそうだし、「こうするべき」からのイライラもそうなんですが、実は自分にとても厳しい状態なんですよね。
あれもこれもと頑張りすぎて、これはこうしなければいけないと自分にとても厳しい状態が今の状態です。
さらに、子どもに怒鳴ってしまう自分もダメだと自分に厳しくしているんですよね。
子育ては子どもに対して行うものですが、実は自分育てでもあると思っています。
子育てを通して自分への扱いに気づき、自分に優しい接し方に変えていく。
そんな自分への育て直しに今差し掛かっているのだと思います。
ぜひ、自分に厳しいことに気づき、自分の価値観や限界を越えて周りに甘える、サボる、自分に優しくするということをしてみてください。
それは、子どもに怒鳴ってしまうことも同様です。
子どもに怒鳴るのはダメだ、と自分に厳しくするのではなく、「子どもに怒鳴ってもいい」とまず自分を許す。
自分に寛容になれるからこそ、自然と相手にも寛容になれる。
今、欲しいのは子どもに怒らず怒鳴らない方法だと思いますが、一番必要なのは自分自身に寛容になって行くことです。
ぜひ、自分自身に寛容になって行くという観点で本文を読み直してもらって、「これ以上甘えちゃダメ」「これぐらいは頑張らないとダメ」という範囲を越えて自分に優しく自分ファーストで生きてみてください。
その生き方が定着する頃には、子どもに対して温かい寛容な目で見られている自分に気づいています。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
子育てを楽にする考え方を辛い子育てが楽なるたった2つのアプローチにまとめているのでこちらも参考にしてみてくださいね。