他人に興味がない自分を受け入れると他人に自然と興味が沸く不思議

他人の話している内容がどうでもよく感じる。
人の話は覚えてないから次に会話するときが苦痛だ。
他人と楽しく話している人の気持ちがわからない。

他人に興味がない自分はおかしいのではないか。

今回のテーマは「他人に興味がない」です。
なかなか人に興味を持つことができませんよね。
ましてや、会うのが初めてや二回目の人だったら余計に。

他人に興味がない自分がいるのに、世の中では他人に興味を持つことや他人に配慮することを求められる。
そんな環境の中で自分はおかしいのではないかと感じて自分を変えようとしたり孤独を感じていたり無理に他人に合わせて心身ともに疲れたりしているかもしれません。

この記事では、他人に興味を持つにはどうすればいいのかという方向性ではなく、他人に興味を持たなくてもいいかと諦めていく方向性で話をしています。
他人に興味がなくてもいいと気づいた瞬間に今まで肩に乗っていた重荷は降りるし、実は独自の観点で他人に興味を持っていたことに気づきます。

ぜひ、本文を参考に自分にのしかかっている重さを外し、心から身軽に軽やかになってもらえたらと思います。

1.みんな他人に興味はない

まず、自分以外のみんなが他人に興味を持っているように感じるかもしれませんが、みんな他人への興味は薄いです。
ましてや会った回数が少ない人や職場の関係など仲良くならなくてもいいかなと無意識に感じている人間関係においては特にです。

では、何に興味があるかというと人は自分に対して一番興味があります
自分の話がされているような気がしたら当然気になるのは、自分の話に興味があるからです。

また、好きな人の話を周りがしていても気になります。
それも、自分が興味がある人の話をしていて自分に影響があるから気になるわけです。
そう言う意味で、私たちは自分に一番興味があり、どうでもいい人のことはどうでもいいということです。

それが自然ですよね。
逆に、私が理解できないのは、芸能ニュースが好きな人の気持ちは理解できません。
自分が好きな芸能人でもないのに、あんな失言をしたとか不倫したとかで盛り上がれる人の気持ちが一切わかりません笑

自分の正しさを主張したかったり潜在的に不倫したかったりするんですかね!?
他人に興味を持つよりもっと自分に興味を持ったらいいのにと内心思っていますが、脱線ですね笑

そう、と言うわけで人は自分に興味があるし、自分に関係のない他人の話には興味が薄いのは自然なことです。

2.こうしなければいけないという発想が自分を混乱させる

また、一方で仮にみんなが他人に興味があって自分だけ他人に興味がなかったとしてもそれはそれで個性であり、自分がおかしいというわけでもそんな自分を変えなければいけないわけでもありません。
ここを「みんなと同じように」と考えてしまうと途端に息苦しくなっていきます

この世に「間違い」というものはありません。
あるのはただの「違い」です

人は違っていて当然いいし、そして、違うことが自然です。
この「違い」を問題だと問題視することによって、初めて問題が生まれます

これは今回の「他人に興味がない」ことや自分が人と違う性格を持っているという話だけではなく、全ての悩みに共通して言えることです。
何かができないことや何かを持っていないこと、人間関係がうまくいかないこと、それ自体が問題なのではなくその事象を”問題視”することによって初めて問題や悩みが生まれます。

だから、「他人に興味がない」ということを問題視して問題にしてしまうのではなく、”私はそういう人”、”そういう特徴を持っている”と割り切って問題視しないでもらえたらと思います
そこに何の問題があるわけではなく、自分は自分でいいわけです。
それが自然でそれがとても気持ちいいです。

ぜひ、開き直ってもらえたらと思います。
逆に、そこをどうしても開き直れない、開き直りたくないという思いがある場合はそれにも理由があります。

他人に興味がないことで仲間外れにされた過去の痛みが残ってシコリになっていたり、人と違う自分を責めたかったり、元々自分が嫌いだったり、と。
そういう場合は、自分の考えを静観して把握しながらそのルーツを探して根本から立て直してもらえたらと思います。
自分のことを探ることや自分の心の偏りを立て直すのは自分では難し面もあるので、そんな場合はカウンセリングも利用してみてください。

3.「ない」を受け入れると「ある」が見えてくる

ここまで、他人に興味がない自分を受け入れるという話をしてきました。
他人に興味がないことを受け入れると、他人に興味がないのが自分の特徴でそれ以上でも以下でもないことが分かり、悩みは終わります。
そして、その一方で他人に興味がない自分でいいことが腑に落ちると他人に興味がある自分にも気づくことができます
これはどの悩みでもそうなのですが、自分の「ない」を受け入れると「ある」が見えてくるのです。

  • 仕事ができない自分を受け入れると仕事ができる自分が見えてきた
  • 冷たい自分を受け入れると優しい自分がいることがわかった
  • やりたいことがないことを受け入れるとやりたいことがことが見つかった

「BUMP OF CHICKEN」の「supernova」にもそんな歌詞がありましたよね。
「人と話したりすると気づくんだ伝えたい言葉がないって事。適当に合わせたりすると解るんだ伝えたい気持ちだらけって事」

そればかりを追い求めているとそれの存在には気づかないけど、諦めて追いかけなくなった瞬間に見えてくるという感じです。
だから、他人に興味がないのはそのままで良くて、その一方で他人に対して興味がある部分も実はあるということです。
見えにくいだけなんですよね。

しかし、逆に、その「ある」を見つけるために「ない」を受け入れようとしないでください。
「できる自分を見つけて自信を持ちたいからできない自分を受け入れよう」というのは結局、「ある」という部分を必死に探していることに変わりません。
それは、「ない」を受け入れていないし「ある」も見えてきませんからね。

4.他人への興味とは

そして、人が他人に興味を持つ時は自分の興味の軸で相手を見るときなんですよね。

自分がファッションが好きで相手の着ている服に興味を持ったり、自分が追いかけてる夢があってその夢を手にしている状態の人に興味を持ったり、私の場合で言ったら心のことが好きでこの人はどういう世界観や価値観を持って日々生活しているのかに興味があったりします。

私の興味の方向性は心のことなので、芸能ニュースの話をされても好きなアイドルの話をされてもさっぱり興味がないわけです。
しかし、何でこの人はそんなに芸能ニュースに興味があるのか、別のアイドルじゃなくてそのアイドルだったのはなぜなのか、その人にどういう軸があるのかを見つけていくのは面白いわけです。

結局、最初の方で話した自分に一番興味があるという話にも通じますが、自分が興味のあるところでなら人のことを知りたいと思うし、人との違いが面白く感じるのではないでしょうか。
そう言う意味で、「他人に興味を抱こう」や「他人に興味がない自分はおかしいのではないか」と考えるより、もっともっと自分に集中して自分の興味が赴くままに行動してみたり学んでみたり、自分の興味がどこにあるのか探してみたりしたらいいですよね。

5.大事な人には興味は沸く

後、興味を抱くという話をすると、自分の大事な人に対しては自然と興味が沸くものです。
自分の子どもやパートナーに興味が沸くように大事な人に対しては自然に興味が湧きます。
大事な人はいないという声も聞こえてきそうですが笑

大事な人は最初から大事な人だというわけではなく、自分が愛情をかけた分だけその人が大事になっていきます
自分がその人のことを思って何もしなけば、今日街ですれ違った赤の他人と同じです。
その希薄な関係の中で相手に何かをしたという積み重ねによって、相手が段々特別な人になるし特別な人になるからその人に対しても興味が沸くようになります。

といっても、みんなに対して自分の愛情を注ぎ誰にでも興味を持てる自分になろうとするのではなく、人生に数人だけ自分の愛情をかけて関係を育てていこうと思える相手がいたら、それはとても幸せなことですよねって話です。
自分の意思でどうこうする必要はなく、自然にこの世界を楽しんでもらえたらと思います。

6.まとめ

今回は「他人に興味がない」についてまとめました。
他人に興味がないこと自体、とても自然で当然のことです。
だから、それを問題だと思って他人に興味を持とうとしたり他人に興味がない自分をおかしいとレッテル貼りしたりしないでもらえたらと思います

他人に興味がなくていいことがわかった瞬間に他人に興味がないわけでもないことに気づくし、自分が本当に興味がある方向性では他人の考えも気になりますからね。
他人に興味を抱く前にもっともっと自分に集中して自分を楽しませてもらえたらと思います

そういった意味で、自己中になっていってもらえたらと思います。
良い意味で自己中な自分になることに抵抗がある場合は、自己中な性格を変える程大きくなる不足感と批判の正体を参考にしてもらえたらと思います。