働くと言っていたのに、いつまでも働かない。
もう浮気しないと言ってたのに、また浮気した。
約束したはずなのに、約束を守らない。
「これは裏切り行為だ」
相手から裏切られたと感じると怒りの感情がものすごく湧いてくると思います。
裏切りの感情に飲み込まれている時、とても不快な気持ちが続くし、
相手との関係もうまくいかないのではないでしょうか?
今回の記事では、「裏切り」をテーマに、
自分の心の中を探り、幸せで平和な心の状態にリセットしていきます。
「裏切られた」「許せない」というのは、偏った心の状態がただ表面に反映しただけにすぎません。
それを無理になだめすかしても、同じような出来事が起きた時に感情を絡め取られてしまいます。
そうではなく、心の根本へアプローチしていくので、
自分に照らし合わせながら、丁寧に読み進めてみてください。
1.裏切られた悲しさを感じる
まず、心の根本の話をする前に、裏切られたときの感情の扱いについて説明します。
これは、裏切られたときに限らず、何かをきっかけに感情が動いた時には、
「その感情はそのまま感じる」ということを覚えておいてください。
小さな頃に「泣くな」と親に怒られたり、
男が弱音を吐いてはいけないと自分にルールを課したり、
怒ることは恥ずかしいから怒ってはいけないと決めたりすると、
自分の本当の感情に蓋をするようになります。
すると、その感情はいつまでも消化されず、あなたの心の中に残り腐敗していきます。
感情は感じてしまえばいいのです。
感情をしっかり感じると、その役目を終えてちゃんと成仏します。
裏切られたときの怒りや大事にされなかったと感じた悲しさを、
ぜひ、そのまま感じてみてください。
2.「裏切り」というけれど勝手に期待している
どうですか?ちゃんと感情を感じると落ち着いてきますよね。
では、次に「裏切り」という行為について見ていきたいと思います。
「裏切り」とは、相手が当たり前にすべきことをしなかったときや、
逆に、すべきでないことをしたときに感じると思います。
- 浮気をしないのが当たり前だけど浮気をした
- ギャンブルをしないと約束したのに、またギャンブルをした
- その人とは結婚しないって言っていたのに結婚をした
しかし、よく考えて欲しいのですが、相手が何をするのかは相手の自由です。
道徳的にどう、法律的にどうという話もあるかもしれませんが、
それでも、何をするのかは相手の自由なのです。
つまり、あなたは善意や約束、当たり前から相手に行動を期待して、
相手がその通りにしなかったから、裏切られたと感じているのです。
それは、「相手が不義理なことをしても我慢しなさい」ということではありません。
相手が何をするかしないかは自由で、あなたが何を感じどうするかも自由だと言うことです。
浮気されて大事にされてないと感じたら、別れればいい。
ギャンブルがやめられなくて不安がたまるのであれば、そっと離れればいい。
嫌な嫁や婿をもらってきたなら、少し距離を取ればいい。
相手を自分ルールで縛って、そのルールを破ったことを「裏切りだ」と声を荒げなくてもいいのです。
そして、あなたも「嫌だ」「好きだ」という感情に従って好きにしたらいいのです。
不信感を生むだけの約束ならしないほうがいいです。
ぜひ、相手をコントロールすることを辞めて、あなたの自由にやってみてください。
3.それでも「裏切り」に執着したい時は
それでも相手の「裏切り」が許せない場合や「裏切り」と聞いて激しい怒りが湧き上がる場合は、
以下の該当するところに取り組んでみてください。
3-1.自分に対する認識を変える
人は、自分に対する認識をこの世界を使って証明しようとします。
自分のことを「裏切られる人」「捨てられる人」「ひどいことをされる人」と思っていると、
「裏切られる証拠」「捨てられる証拠」「ひどいことをされる証拠」を見つけ出そうとするのです。
そして、その証拠を見つけると「やっぱり」と、
自分の認識が誤っていなかったことを確認して安心して落ち着きます。
仮にそれが自分の望ましくない出来ごとであったとしても、です。
一度、自分が「裏切られる人」「捨てられる人」「ひどいことをされる人」と思っていないか確認してみてください。
そして、もしそう思っている場合は「勘違い」です。
今までいくら裏切られて来たとしても、あなたは裏切られる人ではありません。
「たまたま」そういうことが起きただけで、あなたは「そういう人」ではないのです。
だから、バカ正直に「なぁーんだ、裏切られる人じゃなかったんだぁ、ラッキー!!」と思い込んでみてください。
思い込めなくても「勘違い」ということに変わりはないので、「まぁ勘違いなんだ」と捉え直してみてください。
それだけで、証拠集めを終わらせることができます。
3-2.一回感情を思いっきり感じてみる
また、冒頭でも紹介した「感情を感じる」について、
感情を感じずにごまかしてしまうと心の中で腐るという話をしました。
腐った後どうなるか。
そのまま腐らせておくわけにはいかないので、
「その感情をちゃんと感じる」ように同じような出来ごとがやってくるようにこの世界はできています。
- 相手を責めたい気持ち
- 裏切られて、大事にされなくて情けない気持ち
- 自分はなんとも思われていない悲しい気持ち
古い記憶を辿り自分が初めに裏切られて落ち込んだ経験を思い出してみてください。
お母さんが家を出ていったことかもしれないし、
親友だと思っていた人が陰口を言っていたことかもしれない、
始めて付き合った人が二股をかけていたことかもしれない。
その時の気持ちを思い出して十二分に感じてみてください。
相手をものすごく責めたいかもしれないし、そうされた自分を責めたいのかもしれない。
相手や自分を責めたければ思いっきり責めてみてください。
そして、その時に感じた悲しさにも目を向けてみてください。
大事にされなかった悲しさ、どうでもいいように扱われた悲しさがあるのかもしれません。
自分の様々な気持ちに触れたら、
最後に、今のあなたが当時のあなたに対して優しい言葉をかけてあげてください。
傷ついて落ち込んでいる小さな自分に「それでも私はあなたのことを大事に思っている」と伝えてあげてください。
すると、未消化の感情がちゃんと成仏していきます。
3-3.訴えたいことを受け止める
上記で思い出してもらった悲しい出来ごとが起きた際に、
「訴えたいこと」「わかって欲しいこと」を言わずに我慢した場合も、
その言葉が腐敗していることがあります。
これも上記同様に訴えたいことを訴えるシチュエーションが次々とやってきます。
ですので、訴えたかったことを思い出して、言葉に出して訴えてみてください。
- 私を大事にしろ!!
- 私は悲しくてすごくすごく傷ついたんだぞ!!
- 厄介者だったら産まなきゃよかったじゃないか!!
あなたはどんな言葉を相手に訴えたいですか?
その言葉を実際に言ってみてください。
そして、その訴えたいことをあなたが受け止めてみてください。
なかったことにせず、「そう思ったんだね」とわかってあげてください。
その上で、自分のことを目いっぱい大事にしてあげてください。
自分を大事にするとは、自分の感情を優先させるということです。
「常識的に」「世間体から」「普通は」ではなく、
「楽しい」「好き嫌い」「ワクワク」を優先させてみてください。
訴えていること通りに自分を扱ってあげると、
我慢してイガイガした心がどんどん満たされてプルンとしていきます。
すると、「裏切り!?なんだっけそれ??」と、
すっかり、裏切りに対する執着は消えています。
4.結局はどうしたいかがあるだけ
「裏切り」について、心の根本からアプローチしてきましたが、該当するところがあったでしょうか?
表面を整えようとしてもうまくいかない場合は、心の内側からアプローチしてみてください。
とはいっても、難しく考えたり原因探しに躍起になる必要はありません。
上記で少し触れましたが、結局「自分がどうしたいか」があるだけです。
もうそんな友達いらないか、そんな恋人だったらもういいかな。
と感じるのであれば「裏切り」と声を荒げることなく、終わりにしてしまってもいいのだと思います。
要は、自由なのですよ。
生きていく上で色々な制限があるように感じるかもしれませんが、
もっと自由にやっていいし、それで誰かに迷惑をかけていい。
誰かの勝手な期待を裏切ってもいいのです。
あなたは我慢しなければいけない存在ではなく、蔑ろにされる存在ではない。
自由に自分の思ったとおり生きていい人なのです。
自分に原因を探したくなるかもしれないし、相手を責めたい気持ちもあると思います。
十分にやってもらったらいいです。
でも、「今、何を選ぶか」「素晴らしい自分は何を選ぶか」
大事なことはそれだけなのではないかと思います。
5.まとめ
今回は、心の根本を探りながら「裏切り」を終わらせる方法を紹介しました。
「自分への認識」「心の中で腐っている気持ち」にここで少し目を向けて、取り組んでみてください。
他人と関わらずに生きていくことは難しいですが、他人との関係は実は自分との関係です。
自分をどう扱っているか、自分の感情や言いたいこととちゃんと向き合っているか。
本当に大事なのは、他人がどうしたかではなく自分がどうするかです。
ぜひ、他人といい意味で距離を取り、
もっともっと自分を可愛がり自分本位で「あなた」を表現してみてください。
面倒な人付き合いを極めて楽にする考え方に、
人間関係を楽にする方法をまとめてあるので、ぜひ一読してみてください。