自分と相手の管轄を知る!誤解への執着を手放し健やかな毎日を送る方法

  • 2018年8月21日
  • 2020年5月17日
  • 人間関係
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自分の伝えたことが全く違うニュアンスで伝わっている。
事実とは違う噂話が出回っている。
自分はそういう人ではない。

今日は誤解をテーマに、
誤解されたモヤモヤや誤解をされたらどうすればいいのかについて、
幸せな心理状態でいるためにという観点でお話していきます。

日々の生活で誤解なく自分のことが正しく伝わっていたらいいのですが、
すべての人が誤解なく自分のことを認識してくれることは中々難しいものです。

きっと私もいい方にも悪い方にも誤解されているし、
勝手に嫌われることもあるし、
何かの配信をする時に、そういう意味じゃないんだけどなと感じるようなコメントももらいます。

ただ、だからといって、その誤解にやきもきしたり、
そこに時間や心の快適さを奪われたりすることはありません。
確かに誤解は嫌なものですけどね。

この記事では、誤解されても心穏やかに過ごすことができるように、
誤解の捉え方や誤解に紐づくもの、そもそもの人との関わり方について説明していきます。

1.誤解は解こうとしなくていい

まず、誤解されたときにどうすればいいのかについて話をしていきます。
心穏やかに幸せにいるという観点では、誤解は解こうとしないのが一番です。

十人十色という言葉があるように、人の数だけ解釈や受け取り方があります。
同じものを見ていても、どう感じるかはその人によるのです。

だから、その解釈を正そうとすると、
膨大な数の人に対して、逐一誤解していないか確認して言葉を尽くして伝えなければなりません。
時間も労力も大変なことになるし、仮に全ての誤解が解けたとしても決して幸せではないと思います。
誤解されないことに執着していますからね。

そんなことをしている時間があるのなら、自分が心地いいと感じることをしたらいいです。
だから、誤解は無理に解こうとしなくていいのです。

事実をあえて言わない必要もないので、本当はこうなんだよと言ったらいいし、
自分の言ったことが違う意図で伝わったなというときは、こう言うことを言いたかったのだと伝えたらいいのですが、
その上でされる誤解についてはどうこうする必要ありません。

誤解させておいたらいいのです。
表現を変えると誤解されないことに執着しなくていいということです。

相手がそう受け取るのだからそれでいい。
本当のことはあなたさえ知っていたらそれで何の問題もありません。

2.自分の管轄と相手の管轄

というのも、心穏やかに生きるには数少ないルールがあるのですが、
その一つに「自分の管轄と相手の管轄を知る」というものがあります。

自分の管轄ではないのに相手のことを変えようとしたり、
相手の管轄ではないのに相手の言う通りにしないといけないと考えたりすることで、
悩みが始まることも多いです。

自分の管轄は「自分のこと」のみであり、
相手の管轄は「相手のこと」のみです。

善意からの気持ちでも、この領域を越えて相手に何かしようとしなくていいし、
自分の領域に相手を介入させないということです。
相手には相手の性格や考え方があり自分には自分のものがある、それをお互いに守っていこうねということです。

もし、相手がおかしいと感じて相手を変えたくなったり、
相手の言っていることが正しいように感じて何でもかんでも自分を変えようとするところがある場合は、
一度、お互いの管轄はどこまでかということを考えてみてください。

そして、これは誤解においても同じです。
自分はどういう人か、どういう意図で何を言って何を言わなかったのか、
自分は何を心地よく思い、どう生きているのかは自分の管轄です。

しかし、それを見た相手が自分のことをどう捉えるのかは相手の管轄です。
そのテーマが自分のことであったとしても、
「相手がどう解釈するか」となった瞬間に管轄は相手になります。

どう解釈するか、相手には相手の自由があり、
何を言い何をするか、自分には自分の自由があります。
ちょっと逸れますが、相手にどう思われるかで自分の自由を制限しなくていいということでもあります。

相手のことにまで侵略しないし、自分のことに侵略させないということを覚えておいてくださいね。

3.誤解を放置できない理由

以上が誤解に対する捉え方と誤解への向き合い方です。
誤解は解かなくていいし、相手の管轄のことは放っておくということです。

全員の誤解を解こうとしても、物理的に無理があるし、
誤解に躍起になると誤解を解くことの繰り返しが人生になってしまいます。
誤解を放っておき、自分の管轄のことだけに焦点を当てていくことが幸せなのです。

とは言っても、誤解を放置したくないという気持ちが湧いてくるかもしれません。
ここからは、その「とは言っても」という誤解を放置できない理由を紹介しながら、
どうしていけば、誤解をなんとかしたいという気持ちから離れていけるのかについて説明していきます。

まず、誤解を放置できない理由について、
誤解を放置できない理由は下記二つとなります。

  • 元々他人にわかってほしい気持ちが存在する
  • 他人からの評価が大事だと感じている

一つづつ説明していきます。

3-1.元々他人にわかってほしい気持ちが存在する

論理的な話から少し離れるので、そういうものなのかと大きな視点で捉えていただきたいのですが、
人は過去に傷ついた出来事が起きた時に、「わかってほしい」という気持ちを持つことがあります。

  • 傷ついた気持ちをわかってほしい
  • 自分は出来る人なんだということをわかってほしい
  • 自分はダメな人であることをわかってほしい

そして、このわかってほしい気持ちをわかってもらうために、
その後の人生を生きることがよくあるのです。

傷ついた気持ちをわかってほしいから、
自分が傷つくような環境に身を置いて傷ついていることを分からせるなど、
自分の幸せや楽しさよりも、わかってもらいたい気持ちを分かってもらうために環境や言動を選びます。

もし、人から誤解された時に強烈な怒りや悲しさを感じる場合は、
もしかしたら、「わかってほしい気持ち」が元々あるのかもしれません。

過去に頭ごなしに決めつけられて自分の主張を言えず傷ついたことや、
自分の思っていることが言えずに話がどんどん進んでしまった出来事など。

言いたかったことを言えずに悲しかったので、
その後の人生でその言いたかったことを言えるチャンス(誤解される)が到来しているのかもしれないのです。

3-2.他人からの評価が大事だと感じている

他人からの評価は所詮他人からの評価であり、
その人のモノの見方で、思い込みが大いに含まれています。
そんな不確実なものなので、気になるものではありますが特に大事なものではありません。

しかし、それでも他人からどう思われているかがものすごい大事な気がする場合は、
他人からの評価に”何か”が紐づいているかもしれません。
その”何か”とは評価によって得られたり失ったりするものです。

他人からの評価されないと、ここにいてはいけない感覚になったり、
自分の価値がないように感じたりする場合は、
他人からの評価に自分の存在の可否や自分の価値が紐づいているということです。

自分の存在や自分の価値はとても大事なものなので、
それを左右する他人の評価を上げておかなければならないと感じます。

4.誤解を放置できない理由を解消する

それでは、ここから上記の誤解を放置できない理由をそれぞれ解消していきます。

4-1.元々他人にわかってほしい気持ちが存在する

まず、他人にわかってほしい気持ちが存在する場合についてです。
先ほどの説明の通り、わかってほしい気持ちをわかってもらうために、
今の環境を整えるという側面があるため、
悩んでいる状況によって、何をわかってほしいのかは推測することができます。

ただ、あなたに詳しく話を聞いておらず、その答え合わせもできない状況なので、
精度は落ちるますが、大体このあたりかなという予想のもとに話を進めていきます。

今回の誤解であれば、以下のわかってほしい気持ちがあるのではないでしょうか?

  • 真実は違う
  • 自分は悪くない
  • 悪く言うのを辞めてほしい
    など

「本当はこうだった」ということが言えなかったことによって、
誤解という状況を使って、当時言えなかった「本当はこうだった」を言いたいのだと思います。

もし、過去にも「本当はこうだったのに誤解された」という場面が思い浮かぶ場合は、
その時に何を言いたかったのか思い出してみてください。

そして、その言いたかったことやわかってほしい気持ちを、まず自分がわかってあげてください。
「わかってほしい気持ち」と書くと誰かにわかってもらう必要があるような気がしますが、
本当にわかってあげる必要があるのはただ一人、自分だけです。

だから、自分がなんと言いたかったのかを見つけてわかってあげてください。
そして、そのわかってほしい気持ちが見つかったら、
自分に寄り添い、「それがわかって欲しかったんだね」「悲しかったんだね、悔しかったんだね」と、
自分に優しく言ってあげてください。

また、わかってほしい気持ちをわかって欲しくて今の環境を用意している側面もあるので、
そのわかってほしい気持ちを相手に伝えてみてもいいです。

特に、今まで誤解だと思いながら、「本当はこうだ」ということを言ってこなかったのであれば、
一度、勇気を持って訂正したり、そういうことを言われるのは嫌だということを相手に伝えてみてください。
その行動によって、「やっと自分がわかってくれた」という気持ちが自分の中で広がっていきます。

誤解を一つ一つ解く必要はありません。
しかし、自分の主張や誤解への訂正をしてこなかった場合、
それらをすることによって、自分のわかってほしい気持ちが落ち着いていくので、
本当のことや自分の気持ちを相手に伝えてみてください。

4-2.他人からの評価が大事だと感じている

他人からの評価と自分の存在意義や存在価値が結びついている場合、
中々、他人からの評価なんてどうでもいいと割り切れないものです。

そんな時は、まず、他人の評価と自分の存在意義や存在価値は、
一切結びついていないということを覚えておいてください。

他人の役に立つから、自分がここにいていいわけでも、
他人が認めるから初めて自分に価値が発生するわけでもないのです。

他人がどう思おうが、自分はここにいていいし、自分には価値がある。
他人からの評価なんかに左右されないのが、自分という存在であり自分の価値です。
全く次元の違う話であり、他人の評価なんかに影響されるような安いものではないということを覚えておいてくださいね。

また、自分の価値とは一体なんなんだと気になった方は、
自己価値の記事を参考にしてみてください。

そして、他人の評価と何も結びついていないことがわかったら、
ぜひ、他人から評価を得ようとすることを積極的に前向きに諦めてみてください。

他人から評価されることは、一時的に嬉しさや自信が芽生えるかもしれませんが、
その嬉しさや自信は一時のものです。
その感覚がもっと欲しくなり他人からの評価を求めると、
逆に、他人からの評価に執着することになり、苦しさを感じ自信がなくなっていきます。

実際、他人からの評価なんて必要ありません。
それよりも自分から評価されることや自分が好きであることがよっぽど大事なことです。
自分を認めることや好きになることに他人の評価は必要ないので、
遠回りせず、ぜひストレートに自分を認めることや自分を好きになることをやっていってください。

認められない苦しさと認められたい他人軸を終わらせる方法に、
自分を認める方法や自分の育て直し方をまとめているので参考にしてみてください。

5.まとめ

今回は、誤解をテーマに誤解との付き合い方や誤解の根っこにある心の偏りについて説明しました。

生きていく上で誤解は付き物なので、その誤解を解くことに躍起にならなくていいといことです。
もっと言うと、自分の普段の人間性を知っているのに、根も葉もない噂を真に受けて、
自分のことを判断する人とは個人的に付き合いたいとは思いません。
冷静な判断力やその人を見る目を持つ人としか付き合いたくないですからね。

だから、勝手に誤解するならそれでもいいのかなと感じます。

ただ、今まで誤解とわかっていながら自分の主張ができなかった場合や、
今後も仲良くしていきたい人と話していて意図とは異なる意味合いに伝わってしまった場合は、
ぜひ「こういうことを言いたかったのだ」と相手に伝えてみてください。

自分が思っていることを伝えることが、
あなたが潜在的にずっと昔からしたかったことかもしれないし、
伝え違いで付き合っていきたい人と離れるのは悲しいですからね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
人間関係について、人間関係がうまくいかない理由と人間関係が楽になるシンプルな考え方にまとめてあるので、
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