あの人を見ていると何か腹立たしくなる。
あんなお金の使い方、常識的にどうなの?
あんなに自由にやって周りの迷惑考えないの?
「あぁ、腹立たしい」
この腹立たしさはもしかしたら嫉妬かもしれません。
心の奥では相手のことを「羨ましい」と感じている可能性があります。
思い当たる節はありますか?
今回の記事では、「嫉妬」という感情との付き合い方について説明します。
嫉妬による心のモヤモヤを解消することで、晴れやかな気持ちになります。
また、そればかりではなく、嫉妬に隠された「羨ましい」状態に自分もなってしまうことができるのです。
ぜひ、実践に移してもらい、
気持ちのよい健やかな気持ちと羨ましい状態を手にしてみてください。
1.嫉妬に隠された心理と嫉妬との付き合い方
まず、嫉妬の気持ちが湧く心理について説明します。
嫉妬の気持ちの裏には羨ましいという気持ちが隠されています。
つまり、自分には「ない」けれどあの人には「ある」。
そこに羨ましいと感じているということです。
しかし、正確には上記の表現は異なります。
正しくは「自分には『ない』ことにしているけど、あの人は『ある』ことにできている」ことに対して、
羨ましいと感じているということです。
つまり、本心ではあなたも自分には「ある」と思っているのです。
能力も魅力も才能もあると思っているけど、「ない」ことにしている。
一方で、目の前の人は「ある」ことを認め、受け取っている。
それが、羨ましく、嫉妬の気持ちになっているのです。
あなたが嫉妬するのはどんな人でしょうか?
たぶん、自分とかけ離れた人に対して嫉妬はしないのではないでしょうか?
逆に、嫉妬する対象ぐらいは、「私にもある」「私もあれくらい素晴らしい」と思っているということです。
そして、もし、嫉妬の気持ちが湧いてきたら、「あ、羨ましく思っているんだな」と客観的に自分を見てください。
嫉妬は悪いことでも良いことでもなく、ただの感情です。
感情はそのまま感じれば良いのです。
また、自分も「それくらい素晴らしいのだ」と思ってみてください。
さらに、「素晴らしいのに、ないことにしてるのだ」と思いを巡らせてみてください。
すると、嫉妬の気持ちが落ち着いてきます。
2.自己認識通りの状態になる
そして、この世界は自己認識・セルフイメージ通りの状態になっていきます。
自己認識通りの価値観、能力、行動、環境を揃えていくのです。
詳しくは、職場で孤立、人間関係が激変する覚えてほしい1つの理論をご覧ください。
つまり、嫉妬の裏には「私も素晴らしい」という気持ちがあり、
その「素晴らしい」という自己認識通りになっていくということです。
しかし、嫉妬しているということは、その「素晴らしい」通りの現状になっていないのではないでしょうか?
それは、「素晴らしい自分」にストッパーをかけているからです。
「素晴らしい自分」に許可を出せていないということです。
逆に、ストッパーを外してしまえば、羨ましいと思っている状態に自然となっていきます。
3.ストッパーを外して羨ましい状態を手に入れる
では、次にストッパーを外す方法を紹介します。
3-1.拗ねを辞める
心の奥では自分のことが素晴らしいと思っているのに、
「どうせ私は認められない」「どうせ私は愛されない」と拗ねている場合、
「素晴らしい自分」へのストッパーとなっています。
「拗ねを辞めるにはもう拗ねを辞める」と決めることです。
拗ねとは、過去の満たされない思いから生まれます。
「聞いてもらえなかった」「わかってもらえなかった」「冷たくされた」
その痛みと憎しみと諦めによって拗ねが始まります。
だから、拗ねとは「聞いて」「わかって」「大事にして」という叫びと、
憎しみから相手を困らせようという意図が含まれています。
拗ねを辞めるには、憎い相手を許せばいいのです。
自分の弱くカッコ悪い柔らかい部分を見せ、負けを認めることです。
孤独の塔から降りる決意をするのです。
そして、心の叫びを素直に出してみてください。
誰からも愛されないと感じる理由と幸せな考え方を選ぶ方法に、
拗ねの辞め方について詳しく書いてあるので読んでみてください。
3-2.怖いことを受け入れる
自分の素晴らしさを認めた時に、起こりそうな「怖いこと」も「素晴らしい自分」にブレーキをかけます。
あなたが素晴らしい自分になったときに起こりそうな怖いことは何ですか?
- 妬まれそう
- 勘違いだと笑われそう
- 失敗したときに恥ずかしい気持ちを味わいそう
その怖いことを避けるために、素晴らしい自分でない自分にしている可能性があります。
このストッパーを外すには、そのデメリットを受け入れるということです。
- 妬まれてもいい
- 勘違いだと笑われてもいい
- 恥ずかしい思いをしてもいい
こうして、デメリットを受け入れることで、ストッパーは外れていきます。
3-3.ダメな自分を素晴らしいことにする
「ダメな自分やできない自分は素晴らしくない」という考えもストッパーとなります。
欠点や出来ないところがあることと、自分の素晴らしさは関係ありません。
欠点や出来ないところがあっても、素晴らしいのです。
と言われても、「そうは思えない」という気持ちが湧いてくるのではないでしょうか?
その場合は、ダメな自分も素晴らしい「ことにして」みてください。
無理に信じ込む必要はなく、「ダメな自分でもいいんだなー」とぼんやり眺めていてください。
「自己評価が低い」ダメな自分を認める方法にダメな自分を認める方法が書いてあります。
参考にしてみてください。
4.実は今のままでいい
自分の素晴らしさを堰止めるストッパーを外す方法は以上になります。
ストッパーを外せば、素晴らしい自分に素直になり、羨ましいと思っている状態を受け入れることができます。
しかし、実はあなたが羨ましいと望む状態にならなくても、あなたは素晴らしいし、多くの人に愛され受け入れられています。
だから、何か他のものに取って代わる必要はなく、今のままの自分でもいいわけです。
逆に、今のままの自分じゃダメだという考えには、「こうあるべき」「この方がいい」という姿をイメージして、
「そうでない自分」にダメ出しをしている状態だということです。
ここで考えて欲しいのですが、あなたが本当に欲しいものは何でしょうか?
本当に欲しいのは、羨ましいと思うあの人になることではなく、幸せや満たされた気持ち、安心なのではないでしょうか?
そして、その幸せが羨ましいあの人になれば得られると思っているのではないでしょうか?
そうであるならば、「今のままでいい」と思ってみてください。
外側から何かを持ってきても安心や満たされた気持ちにはなりません。
今のダメで納得いかない状態が幸せなんだと気づくことで、安心や満たされた気持ちが得られ、幸せを感じていきます。
5.まとめ
今回は、嫉妬・羨ましいをテーマに、自分の素晴らしさを堰止めるストッパーの外し方について説明しました。
実は、あなたも自分のことを素晴らしいと思っています。
そして、それは否定することでも隠すことでもなく、認めていけばいいのです。
羨ましい状態にならなくても、いびつな今のままでも素晴らしいのです。
「どんな自分も素晴らしい」「どんな自分も否定しない」が少しでも腑に落ちると心がぐっと軽くなります。
自分のダメなところと素晴らしいところを認めながら、好きなように生きたらいいのではないかと思います。
また、魅力や能力の制限を外す卑下の辞め方も参考にしてみてください。