自分を卑下しているけれど、本当は認めて欲しい。
謙遜しているだけなのに、勘違いされていることに腹が立つ。
軽く扱われたくない。
「控えめにしている」
それは、日本ではよいとされている習慣だけれど、
卑下や謙遜をすることで、他人から過小評価されてしまう。
そして、何より、あなた自身が自分の力を過小評価することにつながる。
あなたには想像以上の力があるし、素晴らしさがある。
卑下をやめることで、自分で作った制限を外し、
本来持っている魅力や能力を十二分に発揮するための方法を紹介します。
1.卑下をする理由
まず、自分を卑下する理由から説明していきます。
1-1.謙遜するという文化があるから
日本には謙遜を美徳とする文化があり、控えめな振る舞いが素晴らしいとされていたり、
逆に、自信満々だと好感が得られないという風潮があります。
この文化を小さい頃に教えられ、控えめでいることが正しいことだと刷り込まれたのです。
1-2.否定されないから
自分を卑下していたら、面と向かって人から否定される機会が減ります。
「自分なんて・・・」と言っている人に追い討ちをかけて、否定する言葉を口にする人は少ないのです。
それを無意識に感じ取り、または意識して、自分を卑下しているのです。
1-3.褒めてもらえるから
自分を卑下していると、褒めてもらえたり、フォローしてもらえる機会が増えます。
「自分なんて・・・」と言えば、「いやいや、そんなことないよ」と言ってもらえたり、
こんないいところがあるじゃんと言ってくれたり。
褒め言葉をもらうことで、自分の存在価値を確認するために、自分を卑下しているのです。
2.卑下をするデメリット
上記のように、卑下をするには理由があり、メリットもあるのです。
次に、卑下をするデメリットを見ていきます。
2-1.自分の魅力や能力が制限されてしまう
人は、以下の理由により自分が口にする言葉通りの人間になっていきます。
- 暗示による効果
繰り返し同じ言葉を口にすることで、自分に暗示をかけることができます。
- 一貫性の原理
自分の発言・行動・価値観などについて、一貫したものにしたいという心理が働きます。
ですので、自分を卑下する言葉によって、卑下した内容通りの人間になっていくのです。
2-2.自分らしさがなくなり、自分の人生が生きられなくなる
自分を卑下するということは、人の目を意識しているということです。
人の評価や正誤・善悪を気にするということは、
本来の自分より他人を優先しているということであり、他人の人生を生きているということなのです。
「こうあるべき」を常に考えていると、自分の気持ちもわからなくなっていきます。
3.卑下を辞め、制限を外す方法
では、いよいよ、卑下を辞め、自分の魅力や能力を発揮する方法を説明しますが、
その前に、上記の「卑下する理由」でも説明したとおり、卑下をすることにもメリットがあります。
だからもし、卑下を辞めて得られるメリットより、卑下していて得られるメリットの方が大きいと思うのであれば、
無理に卑下を辞める必要はありません。
自分が卑下によってメリットを得ていて、自分でそれを選択していることがわかれば、
物の見方が変わり、自由に楽に生きられるのです。
それでは、卑下を辞め、自分の制限を解除する方法を説明します。
3-1.卑下によるメリットを捨てる
上記の「卑下する理由」で説明したメリットを捨てます。
「常識人」「否定されない」「褒めてもらえる」それらのメリットを捨てて行きます。
上記のメリットを得ているから、卑下を辞めることができないのです。
非常識で、人に否定されながら、誰からもよく言われない、というのを一旦受け入れてください。
誰にも認められなくても、自分が自分のことを認めていたら、それでいいのです。
でも、自分のことってなかなか認められませんよね。
だから、人からの承認を求める。
でも、これ、逆なのです。
自分を認めるには、人から承認してもらうのではなく、
「自分の気持ち通りの行動をする」ことが必要なのです。
すると、自分を認めることによって、結果的に人から認められるようになるのです。
ですので、これがしたいという気持ち、これが欲しいという気持ち、その気持ちの通りに行動していってください。
自分を卑下することで、常識人になる必要もないし、
人から否定されたくらいで揺らぐ価値ではないし、
褒めてもらわなくたって、自分の良さはすでに「ある」のです。
それを腑に落とすために、ぜひ、卑下を辞めてみてください。
3-2.自分の素晴らしさを認めるデメリットを受け入れる
次に、自分の素晴らしさを認めることによるデメリットを受け入れます。
自分の素晴らしさを認めたら、どんなデメリットがあるか考えてみてください。
そして、そのデメリットを受け入れてみてください。
- 自分の良さを認めるのが恥ずかしい
→恥ずかしさを感じながら生きましょう - 素晴らしさを認めた後に失敗したら傷つく
→必ず失敗はします、そして傷つくと思います。それでも自分の人生を生きる価値があるか考えてみてください - バカにされる
→もうバレています。諦めてください - 今までの友達が変わる
→卑下していた自分が好きだった友達には嫌われるかもしれません。嫌われていいのです
「嫌われる」の捉え方を参考にしてみてください。
欲しいものを手に入れる方法は、「欲しいものに付随しているデメリットを先に受け入れる」です。
素晴らしい自分にくっついているデメリットとは何でしょうか。
そのデメリットを先に受け入れてしまえば、素晴らしい自分を容易に受け入れることができるのです。
3-3.前提を変える
自分のセルフイメージ・前提を変えていきます。
ニューロ・ロジカル・レベルを使った前提の変え方にまとめてありますので、読んでみてください。
前提の変え方は以下です。
- 自己認識(セルフイメージ)をひっくり返す
- 環境・行動を変える
特に、行動を変えるという点について、
「やりたくないことを辞め、やりたいことをやる」を実践してみてください。
やりたくないことをやり、やりたいことをやらないのは、つまり我慢です。
我慢とは、自分をいじめているということであり、自己価値の低下につながります。
そして、自己価値が低下すると、
「こんな自分は我慢してやりたくないことをやらなければならない」
「こんな自分がやりたいことをやってはいけない」
という発想になり、また我慢をするのです。
我慢→自分いじめ→自己価値の低下→我慢・・・というスパイラルに入っていきます。
ですので、ぜひ、「やりたくないことを辞め、やりたいことをやる」にチャレンジしてみてください。
4.まとめ
卑下を辞めて、素晴らしい本来の自分に戻る方法を紹介しました。
卑下とは、世の中をうまく渡る術や身を守る術として、今までに身に付けてきた処世術の一つです。
しかし、卑下をすることによって、自分の魅力や能力を思っている以上に制限しており、
自分らしく生きたい、もっと自由に楽に生きたい、自分を試してみたい場合、大きな足枷となるのです。
以前は必要だった処世術も、今のあなたには足枷となっているだけなのかもしれません。
卑下がもたらすメリットを捨てて、勇気を持って行動してみることで、今までと違った新しい世界に気づくことができるのです。