優しい人になりたい!「本当の意味」で優しい人になるには

  • 2019年3月14日
  • 2020年5月17日
  • 自信
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「他人のため」を真剣に考えられるようになりたい。
相手の喜びを自分の喜びに感じられたらどれだけ豊かだろうか。
自分のことばかり考える自分が嫌いだ。

私も優しい人になりたい。

今回は「優しい人になりたい」というテーマで記事を書いていきます。
他人に優しくできなかったり他人に冷たかったりする自分が何か嫌で変えたいと感じるかもしれません。
しかし、無理に他人に優しくすると段々とその相手が嫌いになったり、自分が満たされなくなったりしていきます

他人には「無理に」優しくするのではなく、「自然に」優しくしたらいいのです。
しかし、その「自然」とは何のかについて本文で説明していきます。

人が喜ぶ姿が嬉しくて心許せる仲間に囲まれる充実感。
それは、自分が優しい人になれたから得られるものではなく、冷たい自分だから得られていないわけでもありません

ぜひ、本文を参考に周りに自然と優しくし周りからも優しくしてもらいながら、安心と充実を感じながら毎日を過ごしてもらえたらと思います。

1.優しさと我慢

まず最初に「人に優しくしよう」「人に優しくありたい」と考える時点で無理をしているということを覚えておいてください。
自分から見てあの人優しいなと感じる場面はあると思いますが、その人はその行動をするときに「優しくしよう」「寛容な自分でいよう」とは思っていません。
きっと単純に「こうしてあげたい」と感じているはずです。

だから、「人に優しくしよう」「寛容でいよう」と思った時点で、自分にはない別の人間になろうとしているということです。
この別の人間になろうとした時点で毎日が満たされなくなり、優しくしている相手にも少しずつ少しずつ嫌悪感が溜まっていきます
そして、ある日、「何で自分だけこんなに相手のためにしなければいけないのか」と爆発します。

そう、「優しくしよう」と思ってやっていることは優しさではなく、ただの我慢なのです。
我慢を溜めていくといずれ全てが嫌になって爆発してしまうのです。

だから、「こうしてあげたい」と勝手に体が動かないのであれば、相手に優しくするのではなく何もしないということを選んでみたください。
また、相手の言動に寛容になれずイライラするのであれば、イライラしていてください。
無理に穏やかで優しい人になるより、その方がよっぽどあなたらしいです。

2.人に優しくなりたいならまず自分に優しくする

では、どうしたら我慢ではなく自然と相手に「こうしてあげたい」と感じたり、相手をそのまま受け入れられるようになるのでしょうか?
それは、自分が自分に優しくなったらいいです。

人とは勝手なもので、自分に許していることは相手も許せるし自分に許していないものは本心の部分では相手にも許せません。
だから、自分が仕事をちゃんとしなければならないと強く感じていると仕事をちゃんとしていない人に寛容にはなれないし、自分より他人に優しくならなければと考えていると自分に優しい人を見ると嫌な気持ちになります。

逆に、仕事をちゃんとしていない人を許せないと今思っていても自分が仕事をちゃんとしないことを自分に許すと他人の仕事の仕方にも自然と寛容になります。
また、自分に優しくしはじめると他人の「その人自身に優しい姿」を見ても当たり前のことだと感じるようになるのです。

そして、それはダメな人間になっていくということではなく、自分を苦しめたり窮屈にする不要な縛りを解いていくということなのです。
そうやって、自分を自由にしていくことによって相手への許せる幅が広がっていきます

また、そうやって自分を満たしていくことによって自然と相手に「こうしてあげたい」という気持ちが湧いてくるようになります
相手にこうしてあげたいと今思えないのは、あなたが持っているグラスに満たされた気持ちが溜まっていないからです。
「相手に優しくしなきゃ」とは、自分のグラスが空なのに無理に相手のグラスに優しさを注ごうとしている状態です。

そうではなく、自分のグラスが満たされるまでしばらく自分のことだけに集中してください。
そして、自分のグラスが十分に満たされ溢れた瞬間に自然と相手にも「こうしてあげたいな」という気持ちが湧いてくるのです。
だから、人に優しくなりたいのであれば、まず自分が自分に優しくなることが必須です。

3.冷たい自分を受け入れる

そして、自分に優しくなるというのは自分の望みを叶えてあげることだけではなく、今まで嫌ってきた性格を取り戻すということでもあります。
「人に優しくない自分はダメだ」というのはとても自分に厳しい状態であり自分を否定しいじめているということです。
これでは、全然自分に優しくないので、冷たい自分を受け入れてみてくさい。

人に優しくなりたいと感じてこの記事を読み始めたと思いますが、人に冷たい自分を受け入れていくのです。
すると、自然と自分の心に安心が広がるし、不思議なことに元々自分が優しかったことにも気づきます。

それは、白い砂浜で黒い石を探してきたようなもので、黒い石という「冷たい自分」を嫌って必死に排除して優しい自分になろうとすればするほど、その黒い石が目立つようになります。
「ここにも黒い石があった」「こんな冷たい自分がいた」とそこにばかり注目するのです。

しかし、砂浜に黒い石があってもいいと受け入れた瞬間に、黒い石以外に目が向くようになります。
そして、俯瞰して見たときに黒い石ばかりだと思っていた砂浜は圧倒的に白いじゃないか、ということに気づくのです。

自分の嫌っている性格も同様で「冷たい自分」を受け入れ自然と広い視野で見渡せるようになった瞬間に、優しい自分が元々いたことに気づきます

だから、嫌っている冷たい性格も取り戻してみてください。
冷たい自分でいいし冷たい自分でも周りは受け入れてくれる。
本当の自分が受け入れられたときの喜びをぜひ感じてみてください。

また、冷たい以外にも自分の嫌っている本来の性格を見つけて受けれていくと、自分の自由がとても広がり満たされた気持ちに包まれます。

4.「自然とそうなること」を無理に目指すから混乱する

というわけで、優しい人になりたいときは自分に優しくして他人に冷たくする自分を受け入れたらいいです。
それが何よりも自分に優しいです。
単純な話、自分に優しくできない人が他人に優しくできるわけないので、「まず自分」ということを覚えておいてください。

そして、また冒頭でも少し触れましたが、「無理に」優しくしようとしてもうまくはいかないんですよね。
相手のことを想うことや相手に「こうしたい」という気持ちは、無理に湧かせるものではなく「結果的に」湧いてくるものです。

感謝を例にするとわかりやすいかもしれません。
世の中ではよく感謝をするとうまくいく、感謝をすると自分の願いが引き寄せられるといって、感謝しようなんて自分をコントロールしようとするのですが、感謝はしようと思ってするものではありません。
感謝はしよとするものではなく、ただ湧いてくるものです。

ただありがたいなと感じるだけのものです。
それを、感謝しようと自分を仕向けた瞬間に感謝は感謝ではなくなり、ただの自分の願いを叶えるツールになるのです。
そして、逆に、感謝は感謝ではなくなるから自分の願いも叶っていきません。

「結果的に」ありがたいと感じる。
「結果的に」相手に何かしたいと感じる。
それでいいのです。

「結果的に」そうなることや「自然と」湧き上がることを目指すとただただ混乱します
「相手のためを思えない自分は人としてダメなのではないか」と自分を責めてしまうのです。
そうやって自分に厳しいから相手にも厳しいということです。

だから、何よりも自分に優しくしてみてください。
自分に優しくすることで、「結果的に」「自然と」相手に優しくしている自分に気づいてもらえます。

5.まとめ

今回は、「優しい人になりたい」についてまとめました。

本来、あなたは優しい人です。
優しい部分も当然持ち合わせています。

しかし、それでは足りないと優しい人になること目指し自分に厳しくするから、相手にも厳しくなるし、自分の冷たいところがより許せなくなっていきます。

だから、自分に優しくなったらいいです。
自分のグラスを先に自分の優しさでみたしてあげてください。
そして、人に冷たいところも自分だと受け入れてみてください。

そうすることで、元々自分は優しかったし、相手に何かしてあげたいなと「自然に」思っている自分がいることに気づきます。

優しい人になろうとするのではなく、ぜひご自身に目一杯優しく自分自身を満たしてあげてください。
そこから始まる自然体の自分と自然な人間関係があなたを充実させ安心させ、幸せを感じさせてくれます
ぜひ、何よりも自分に優しくしてくださいね。

それでも、「優しい人になりたい」という場合は、自分を変えたいのに変わらない理由と自分を変える一番の方法も読んでみてください。
“幸せ”のために何が必要か理解してもらえます。