自分は一体何がしたいのかわからない。
何をしていてもこれでいいのかというモヤモヤした気持ちになる。
今、目の前で起きることもリアリティがなくテレビの画面を見ているように感じる。
自分の心の声がわからない。
今回は「心の声を聞く」という話をしていこうと思います。
何か判断に迷ったときや今後のことを決めるとき、様々な選択基準があります。
誰かの意見や世の中の常識、今まで培ってきた価値観。
その中でも、心の声を聞くというのはとてもオススメです。
オススメといか、心の声にさえ従っていたらいいと言い切れます。
それは、自分の心の声に従っていたらいい具合のところに流れていくからでもあるし、幸せや楽しい気持ちは心が感じることで心の声に背いてもモヤモヤしたり悶々とした気持ちが膨らんでいったりするからです。
この記事では、心の声が聞こえない場合どうやって心の声を聞いたらいいのか、そして、心の声に従う上でのブレーキを外す方法を説明していきます。
「心が満たされる」という言葉の通り、満たすのは心なんですよね。
その”心”を無視して心が満たされるわけはないので、ぜひ自分の心の声を聞いてその心の声に従ってみてください。
心から満たされ幸せを感じてもらえたらと思います。
1.心の声を無視していた時代
具体的な話に入る前に私の話を少しさせてください。
今では、自分の心の声をつぶさに聞いて採用しているのですが、昔は自分の心の声を聞くことができてもその声を結構無視していました。
それは周りの目を気にしてずっと”いい子”で生きてきて、自分の「どうしたい」「何が嫌だ」という気持ちよりも周りによく思われたいという気持ちの方が強かったからです。
大学生時代も司法試験を目指して勉強していましたが、その勉強中もモヤモヤした気持ちが止まりませんでした。
今この勉強をしてていいのだろうか、この先に弁護士になって何が待っているのか。
勉強も難しく司法試験に合格できるのかという不安もありましたが、当時何より感じていたのは、「遊びたい」「彼女を作りたい」という気持ちでした。
勉強をやめるというのは、今まで何となく感じていた親のレールから外れることだという思いがどことなくあったため、とても抵抗を感じましたが、勉強をやめることにしました。
それからの楽しさと言ったら笑
そして、司法試験の勉強はやめてしまったのですが、心のことを学ぶことや起業など自分の興味があることは自然と勉強していくんですよね。
それまで自分には好奇心があまりないと感じていたのですが、そんなことはなく、知りたいという好奇心がとても強いことに気づきました。
知識を集めたいというよりも自分で体験してやってみた時にどうなるのかという好奇心が強かったです。
そして、その心の声に従って進んだほうが軽やかにうまくいきました。
起業してカウンセラーとして食べていくことができ、クライアントの方にはとても喜んでもらい、その口コミで新しいクライアントの方とつながり、とても良い循環が生まれています。
ストレスもなく自由に仕事をさせていただいてます。
だから、自分の進む方向はすでに自分の心が知っているのだと思います。
その心の声に従うだけでうまく流れていく、最近はただそれだけの話だと感じています。
2.心の声を聞くには
といっても、自分の心の声がわからない場合はどうしたらいいのかと疑問に感じるかもしれません。
ここでは、なぜ心の声がわからなくなるのか、そして、どうしたら心の声を聞くことができるのかについて説明していきます。
2-1.なぜ心の声がわからなくなるのか
まず、なぜ心の声がわからなくなったのかについて説明します。
そもそも、私たちは生まれてすぐの頃は心の声を聞くことができました。
というより、心の声にだけ従って生活していました。
それが大きくなるに従って、親のしつけや学校の先生の教え、友達からの言葉によって様々なルールをインストールします。
「この時はこうすべき」「こういう時はこう言ったらいい」
そのルールは親に褒められたり他人と円滑なコミュニケーションを生んだりすることに役に立ったと思います。
しかし、このルールを守ることを重んじすぎると、ルールを守ることが正解となってしまいます。
すると、そのルール内が最優先事項となるため、そのルール以外のものが邪魔になってしまうのです。
自分の気持ちを見つけても、ルールと異なるものであれば採用されず消されてしまう。
脳は無駄なことを省き、省エネでいたい傾向があるため、自分の気持ちを見つけ消すという無駄を省きます。
最初から自分の気持ちを見つけていない方が処理がスムーズなため、自分の気持ちという心の声をわからなくするのです。
2-2.どうしたら心の声を聞くことができるのか
では、どうしたら一度わからなくなった心の声を聞けるようになるのででしょうか。
それは、今まで最優先にしてきた自分のルールの優先順位を下げることです。
ルールの優先順位を心の声に従うことより下げてしまえば、心の声は自然と聞こえるようになります。
しかし、自分のルールの優先順位を下げようと頭で考えてもルールの優先順位を変更することはできません。
そこで、自分のルールを優先順位を下げるために積極的に自分のルールを破っていってみてください。
- 公共の場では騒がないというルールがあるなら公共の場で騒いでみる
- 人の意見には同調するというルールがあるなら人の意見と反対のことを言ってみる
- 人に優しくというルールがあるなら人に冷たくしてみる
そうやって、自分のルールを破っていくということです。
そして、これは自分が「ルールを破りたいから破る」というわけでなくてもいいのです。
そもそも「ルールを破りたい」「こうしたい」という心の声がないわけですから、「ルールを破りたい」「騒ぎたい」「自分の意見を言いたい」「あの人に冷たくしたい」という気持ちがなくてもいいということです。
そして、この「ルールを破る」ことに関して、個人的にオススメしたいのが「断る」ということです。
断るのが苦手な人はぜひ自分のルールを破っていく意味で、人からのお願いを積極的に断ってみてください。
自分のルールを見つけては破りながら、自分の自由な領域を広げてみてください。
その広がった価値観の中に自分の気持ちがあれば、自然と自分の気持ちを感じることができます。
3.心の声に従うブレーキを外す
そして、心の声が見つかったらその心の声に従ってみてください。
その声はあなたの進む先を示してくれているし、その心の声に従っていくことこそが心の充実なのです。
逆に、心の声を無視してみんながうらやむような環境を手にしても、自分は満たされません。
だから、どんな非生産的なことでも倫理に反していても、心がそう言うならその声に従ってみてください。
といっても、「そんなことしていいのか」と心理的なブレーキを感じるのではないでしょうか?
ここではそのブレーキを紹介しながら、そのブレーキを外す方法を紹介します。
3-1.罪悪感を抱く
自分だけ楽しむ自分だけ楽をすることに罪の意識を感じることがあります。
「みんな苦しい思いしているから」「みんな嫌なことも我慢しているから」という勘違いを前提に罪悪感を抱いているのです。
また、罪悪感の大元は「母親を幸せにできなかった」という思いから来ることもあります。
3-2.分不相応だと感じる
やりたいことを見つけても、自分はそれに似合わないと感じたりまだそのレベルじゃないと感じたりするとやりたいことをやりたいと言いづらくなります。
3-3.嫌われるんじゃないか
自分の心に従ってやりたいことをやりたいと言い、やりたくないことをやりたくないと言うと誰かに嫌われるんじゃないか、また否定されるんじゃないかと考えると心の声を採用することにブレーキを感じます。
3-4.他人に迷惑をかける
先程紹介したルールを破るときにもそうですが、他人に迷惑をかけると想像するとこれまた「他人に迷惑をかけてはいけない」というルールが発動することがあります。
3-5.役に立っていない自分だと価値がない
自分の心の声とは、非生産的なことがほとんどだし倫理に反していることも多いです。
そんな役に立っていないことをしている自分に価値がないと感じることがあります。
人は、自分が自分に感じる価値を命の次ぐらいに大事に思っているため、無価値感を感じることを嫌い、心の声に従うのを避けたくなります。
3-6.いざという時に助けてもらえない
自分が好き勝手やっているといざという時に助けてもらえないと考えているかもしれません。
これは根拠のないただの暗示なのですが、本人が本気でそう思っている限りは「いざというときに助けてもらうため」に自分の心の声を選択したがらなくなります。
以上が心の声に従いたくない代表的なブレーキになり、一つ一つ自分を生きづらくする根本原因を探しながらブレーキの外し方を説明することはできるのですが、そこを記載していると膨大な文章量になってしまうため割愛させてください。
今回は、上記のどのブレーキにも共通して使える非常に強力なブレーキを外す方法を紹介します。
その強力な方法とは「自分に許可を出す」ということになります。
自分だけ楽しむこと許すし、自分にふさわしいと許可をするし、嫌われてもいい、他人に迷惑をかけてもいいと許可を出すし、役に立っていない自分もおおらかな目で見るし、いざという時に助けてもらえたないことに許可を出していきます。
そして、自分に許可を出した上で損する覚悟で実際にやってみます。
すると想像していた損をしないことが圧倒的に多いし、自分が正しいと疑わなかった経験則は見当違いだったことに気づきます。
新たな世界の一面が見える瞬間です。
そうやって、自分の自由を広げながら今まで思っても見なかった世界の景色を楽しんでもらえたらと思います。
4.心の声を見分ける方法
上記を実践してもらえたら、わからなくなってしまった心の声が聞けるようになるし、その心の声に従うことに許可が出ます。
そして、その上で自分が本当に考えていること、本心を見分ける方法を紹介します。
自分の本心は、「○○したい、でも、△△だからなぁ」という言葉に出ています。
この「でも」の前の「○○したい」というところが純粋な自分の本心になります。
そして、「でも」以降を頭で考えて、本心の部分の打ち消しています。
- あの服が欲しい、でも、今月お金ないしなぁ
- あの人と恋人になりたい、でも、断られたら傷つくしなぁ
- 起業してみたい、でも、成功するかわからないしなぁ
「服が欲しい」「恋人になりたい」「起業したい」この部分が本心です。
この本心に従って自分のワクワクすることをただ楽しんでいくと人生は面白いです。
そして、「でも」以降の頭で考えているリスクやブレーキは先に受け入れてしまいましょう。
「お金がなくなる怖さ」「断られて傷つくこと」「起業して失敗すること」
それでもいい、と、そうなることを受け入れてしまう。
すると、自分の心の声に従う一歩が踏み出しやすくなります。
ぜひ、自分の心の声を聞きその声に従いながら、ワクワクを楽しみながら自分の心を喜ばせてあげてください。
何を得て損をしなかったから満たされて幸せを感じるわけではありません。
自分の心がどう動いているのか、どう動きたいのかを聞いてあげて、それに従っていくから心が満たされて面白くなっていきます。
ぜひ、自分の心の声を聞き従ってみてくださいね。
5.まとめ
今回は、心の声がわからない時に心の声を聞けるようにする方法と心の声に従うブレーキの外し方を説明しました。
長年、自分の心の声を無視して頭で決めていると、心の声は邪魔になり心の声を聞くことが省かれてしまいます。
自分の意思決定はしやすくなるかもしれませんが、それはとても悲しいことです。
我々は自分の心を楽しませるために生きているようなもので、心を楽しませることでこの人生がより彩り豊かに鮮やかになっていきます。
決して、邪魔なものではないし、省かれていいものではないのです。
ですから、もし、心の声がわからなくなっている場合やわかりづらくなっている場合は、ぜひ心の声を聞く土壌を整えてくださいね。
そして、自分の心の声が分かったら怖くても勇気がいても一歩を踏み出してみてください。
その一歩があなたの心をダイレクトに満たしてくれます。
自分を幸せにする鍵は環境や状況ではなく、自分の心の声を聞き自分を満たしていくことにあります。
ぜひ、実践してもらえたらと思います。
もし、人生がつまらないなと感じている場合は、人生がつまらないのはなぜか、ワクワクを選べる自分になる方法も参考にしてみてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。