やらなきゃいけないことは分かっているのにやる気が出ない。
以前のように頑張りたいのに頑張れない。
やる気が出ずに頑張れない自分を責めている。
そして、周りには「怠け者」「やる気がないだけ」と思われて、辛い思いをしている。
この記事では、無気力になる3つの原因を紹介し、無気力な状態を脱する4つのステップについて説明します。
あなたは「やる気がないだけ」「頑張れないだけ」ではなく、
無気力になるパターンに陥り、その対処法を「知らないだけ」なのです。
また、ここで説明する4つのステップは、「心の偏り」をフラットに戻す方法であり、
無気力に関してだけでなく、実践してもらうことで、日々充実して楽しく自由に生きられるようになる大事な考え方です。
ぜひ、何度も読み、実践してみてください。
1.無気力になる原因
まず、無気力になる3つの原因について、説明していきます。
1-1.現実と理想のギャップを感じ、絶望している
理想に近づこうと努力してきたがその理想には遠く及ばず、現実の姿に絶望している場合、無気力になります。
理想を持つことは悪いことではありませんが、理想から減点方式で現在を否定していると、
自分が何もできないように感じてしまうのです。
※「理想」とは必ずしも高い理想を指すのではなく、「もうちょっと○○だったらいいのにな」という状態も含みます。
1-2.ストレスに対する自己防衛をしている
仕事や勉強ができないと自分を否定している場合、
失敗は許されないと緊張状態が続く場合、
環境が大きく変化した場合など、
認識しているか否かに関わらず、自分に大きなストレスがかかっています。
そのストレスに対する自己防衛として、脳が現実逃避を行います。
その現実逃避の一つの手段が、”無気力”である、ということです。
1-3.自分の人生を生きていない
今まで、親や学校の先生、周りの大人たちの言われた通りにやってきた場合、
ふと、自分の人生は一体何だったのか疑問に思い、今まで何をしてきたのかわからなくなります。
今まで基準にしてきた軸がぶれ、何を基準に生きたらいいかわからなくなるため、
目標を失い、気力がなくなってしまうのです。
2.無気力を脱する4つのステップ
では、次に、無気力を脱する4ステップについて説明していきます。
「○○でなければいけない」「○○でなければ認められない」などの、
○○でない自分を否定する状態を、「心が偏っている」と言います。
この4つのステップを通して、偏っている心をフラットに戻して行きます。
本来、何かができようができなかろうが、あなたはそのままでいいし、価値があるのです。
しかし、過去の出来事を通して思い込みや勘違いをすることによって、「○○でなければいけない」と心が偏ってしまったのです。
ステップ1.嫌っている自分を受け入れる
まず、理想の姿になれない自分は、誰に何と言われそうか考えてみてください
・親にできない子だと言われそう
・友達にだらしないと言われそう
・恋人に頼りないと言われそう
この質問で、自分の中の嫌っている部分を知ることができます。
つまり、誰かに否定されそうな部分を隠そうとして、理想の自分になろうとしているのです。
その隠したい部分が自分が嫌っている部分だということです。
上記の例で言うと、
・親にできない子だと言われそう→能力のない部分を嫌っている
・友達にだらしないと言われそう→だらしない部分を嫌っている
・恋人に頼りないと言われそう→頼りない部分を嫌っている
ということになります。
そして、嫌っている部分がわかったら、その嫌いな部分を受け入れてください。
能力のない自分やだらしなく頼りない自分でもいいと許可を出していくのです。
また、認めたくない自分を告白する言葉をつぶやいてみてください。
上記の例で言うと、「実は能力がないんです」や「実はだらしなく頼りないんです」といった言葉です。
ステップ2.暗示を解く
次に、なぜ理想の姿にならなければいけないのか考えてみてください。
・誰かに認めてもらうため
・誰かの期待に応えるため
・欲しいものを手に入れるため
この質問で、自分にかかっている暗示の正体がわかります。
つまり、目指す姿・理想の姿にならないと、得られないものや失うものがあると無意識に感じているのです。
それは全て、自分が自分にかけた暗示に他ならないのです。
上記の例で言うと、
・誰かに認めてもらうため→理想の姿にならないと認めてもらえない
・誰かの期待に応えるため→理想の姿にならないと期待に応えられない
・欲しいものを手に入れるため→理想の姿にならないと欲しいものが手に入らない
ということです。
「○○しない、と、△△になる」
という条件・結果の構文は全て暗示文となっており、自分の考えを縛る原因となります。
この暗示を解く方法は、「仕事で失敗」における暗示の解き方を読んでみてください。
簡単に説明すると、
・自分にかかっている暗示に気づく
・その暗示は間違いなんだと理解する
・暗示をひっくり返す
の順で暗示を解いていきます。
さらに、実際に行動することによって、腑に落ちていくのです。
ステップ3.前提をひっくり返す
また、上記2つのステップの質問から推測される自分の前提や拗ねを見つけてみてください。
・能力のない自分
・頑張っても期待に応えられない自分
・どうせ自分なんて大したことない
そして、この前提をひっくり返します。
前提のひっくり返し方は他の記事のいたるところで紹介していますが、
ニューロ・ロジカル・レベルを用いた前提の変え方が一番わかりやすい記事になっていると思います。
ステップ4.自分の気持ちに従った行動をする
最後に自分の人生を取り戻していきます。
人の評価を気にして行動するのではなく、自分の気持ちを優先して日々の生活を送っていくのです。
大きな話ではなく、
・今日は一日寝ていたい
・マンガが読みたい
・このテレビだけ気になるから見てみる
何でもいいのです。
誰かの評価を気にして自分の行動を決めるということは、他人軸の生き方であり、他人の人生を生きているということです。
他人の人生を生きることに充実感があるはずがありません。
あなたは元々、他人とは違うのです。
なのに、常識を守り、平均的な生き方を目指し、普通を大事にしてきました。
その他人軸はもう必要ありません。
他人軸は親のしつけによって幼少期に形成されます。
小さなころは、親に気に入られるかどうかが死活問題でしたが、
今のあなたにはもう親に気に入られるより、自分の人生を生きることの方が大事なのです。
いつまでも親のしつけを守る「いい子」でいる必要はないのです。
他人軸を捨て自分軸で生きることが、親離れであり自立なのです。
ぜひ、親の価値観・ルールを捨て、自分の気持ちに従って自分らしく生きてみてください。
そして、自分の気持ちに従うヒントは自分のインスピレーションの中にあります。
「直感、ひらめき、ふと気になった等の感覚通りの行動をする」ことから始めてみてください。
3.まとめ
無気力になるパターンとその無気力を脱する方法を説明しました。
悩みの多くは、「心の偏り」によって生じます。
心の偏りは自分の行動を制限し、物ごとを歪ませて認識させるのです。
今回の「心の偏りをフラットにする方法」は多くの悩みについて使えるものなので、
ぜひ、何度も読んで、実際に使ってみてください。