目指していたことを諦め、落胆している。
目の前が真っ暗になって、今から何をしていこうか途方に暮れている。
もっと才能があったら、あの怪我が無ければ、あの邪魔が入らなかったらと悔しさと後悔に打ちのめされている。
「挫折」
目指していた目標への道が絶たれ、打ちのめされることはとても辛いことだと思います。
この記事では、挫折をテーマに心の偏りを探っていきます。
信じられないかもしれませんが、人は自分の「無力さ」や「ダメさ」を証明するために生きることがあります。
ここで、以下の言葉を口に出してつぶやいてみてください。
- あぁ、やっぱりダメだった
- 何をしても俺は中途半端だ
- どうせ俺なんて認められない
もし、「ざわざわ」や「ドキッ」という感情が湧いたら、あなたは自分の「ダメさ」を証明するために、
挫折するような選択を無意識にしたり、望まない現実を引き寄せた可能性があります。
感情が動いた方は、ぜひ本文を読みすすめて全容を理解してみてください。
人生とは自分の「ダメさ」や「素晴らしさ」を証明するためのものではありません。
自分との戦いを辞め、自分の価値を自分で決めることで、
自分の本心に従って、自由に楽しく満たされながら生きていくことができます。
1.挫折した感情を味わう
まず、はじめに感情を味わいます。
感情に良いも悪いもなく、湧いてきた感情は素直に味わいます。
挫折したとき、または挫折して立ち直れていない今、どんな気持ちを感じていますか?
- やりきれないほど悔しい
- 情けない自分に腹が立っている
- 絶望して気力が沸かない
その気持ちを否定せず、感じてみてくだい。
しばらく味わっていると、少し落ち着いてくると思います。
2.達成できなった自分はダメなのか
次に、心の偏りを見つけていきます。
あなたが目指していたことを諦めたとき、自分に対して何を感じましたか?
- 自分はダメな人間だ
- 自分は中途半端だ
- 何も成し遂げられない自分が嫌いだ
もし、自分を否定する感情が湧いてきたら、あなたの中で、結果と自己評価が結びついている可能性があります。
つまり、「何かができる自分は素晴らしいが、できない自分には価値がない」と思っているのです。
さらに、「ありのままの自分ではダメだから、何かを付け加えないといけない」と感じているかもしれません。
これが、あなたの心の偏りです。
本来、あなたが残した結果とあなたの存在価値とは一切関係ないし、何かを付け加えない自分でも素晴らしいのです。
逆に、「頑張って結果を残さないとダメ」「何かを付け加えないとダメ」という思いの根っこには、「自分はダメな存在だ」という前提が隠れています。
そして、人は自分が持っている前提通りの行動を取り、前提通りの環境を整えていきます。
整理すると、あなたは「ダメな自分を何とかしたい」と思いながら、
無意識で失敗するような行動を取り、挫折して自分のダメさを再確認しようとしているのです。
3.結果と自己評価を切り離す
ここでは、結果と自己評価を切り離す方法を紹介します。
できてもできなくても素晴らしいというフラットな状態を作ってから、やりたいことや挑戦したいことをやっていけばいいのです。
フラットな状態にするために、まず、なぜ結果と自己評価が結びついたのか、その起源について説明します。
その起源は幼いころの出来事にあります。
- いい子にしていないと怒られる
- 母親が自分の話を聞いてくれなかった
- 嘘をついていないのに、嘘をついたと疑われた
大人になってからは些細な出来事かもしれませんが、子どもにとって親の存在はとても大きいものです。
傷ついた出来事から、そのままの自分ではダメだと思うようになり、子どもなりに親に愛される法則を見つけ出そうとします。
こうして出来上がったのが「頑張って結果を残さないとダメ」「何かを付け加えないとダメ」という愛されるためのルールです。
しかし、上述しているように「何かができる自分は素晴らしく、出来ない自分はダメ」ということではありません。
「できない自分でも素晴らしい」のです。
子どものあなたが作った誤った法則を大事にすることはないので、その法則を捨ててしまいましょう。
3-1.小さな頃の傷を癒す
すべての起源である「小さな頃の傷」がまだ癒えていない可能性があります。
あの時に感じた悲しい気持ちやわかってもらえない辛さがずっと尾を引いているかもしれないし、
もしかしたら自分の殻に閉じこもろうと決意したままかもしれません。
辛さを抱えて泣いている自分、殻の中でうつむいている自分を今のあなたが癒してあげてください。
すると、今までの自分でも良かったのだとフッと肩の力が抜け、殻の外に出て愛情を受け取ることができます。
自分を癒す方法は、「自己評価が低い」ダメな自分を認める方法に詳しく書いてあるので読んでみてください。
3-2.そもそもの前提を変えていく
「結果を出さなければいけない」の裏にある「自分はダメだ」という前提を変えます。
前提を変える方法を説明します。
ステップ1.自分の考えを疑う
「出来ない自分はダメだ」という自分の考えを疑ってみてください。
「出来ない自分でも素晴らしい『かも』」と疑うのです。
今は、「出来ない自分はダメだ」という考えが無意識の中で蔓延している状態です。
そこに、『かも』という疑いを意識的に持つことによって、「当然」だと思っている考えに穴を開けることができます。
ステップ2.素晴らしいことにする
そして、その空いた穴に新しい考えを忍び込ませてください。
忍び込ませる方法は、「出来ない自分でも素晴らしい『ことにする』」です。
実際に、そう思う必要はありません。
そういう「ことにすればいい」のです。
ここが大きなポイントです。
躍起になってそう思おうとすると疲れます。
「出来ない自分はダメだ」と思い込んだとき頑張ってそう思おうとしなかったのと同じように、
新しい考えに書き換えるのも頑張る必要なんてないのです。
4.やっていること自体が楽しかったのか
以上が心をフラットにする方法です。
そして、もう一度自分に問いかけてみてください。
「それは本当にやりたかったのか」
もしかしたら、結果が出ることで自分を肯定できるから楽しいと感じたのかもしれません。
そうであるならば、それはやらなくてもいいことだったかもしれません。
自己肯定は結果によるのではなく、自分自身がそう決めることによるからです。
自己肯定としてではなく、「やっていること自体が楽しかった」のであれば、それはぜひやってください。
それがあなたの宝物です。
5.まとめ
「挫折」は嫌なものですが、自己価値と切り離すことができれば捉え方が大きく変わります。
今回は、結果と自己評価を切り離す方法を紹介しました。
良いも悪いも味わっていく、それが人生を楽しむということかもしれません。
ぜひ、「自分は素晴らしい」前提で自由にやってみたいことにトライしてみてください。
また、結果に左右されない折れない自信の作り方を、
成功体験ではなぜ自信がつかないのか、自信をつける方法にまとめてあります。
ぜひ、参考にしてみてください。