自分が間違っていないか、おかしく思われていないか気になる。
人の目が気になり、人といることに息苦しさを感じる。
人の目を気にしないようにしても、結局気になる。
人の目が気になり、いつも他人と自分を見張っていることはとても苦しいことだと思います。
この記事では、「人の目」から解放される方法を紹介します。
正確に言うと、「人の目をきっかけにして自分を見張る」ことを辞める方法です。
ぜひ、本文の内容を実践して、自分を見張る苦しさから解き放たれてみてください。
自由で満ち足りた気持ちで日々の生活を送れるようになります。
1.「人の目」から解放される方法
「人の目が気になる」というのは、「望まない自分像」に思われていないか自分で自分を見張っているということです。
「もしかしたら、ああ思われているかもしれない」「こう思われているに違いない」と妄想を膨らまし、
自分自身の粗を探したり、バレたくない姿を隠そうと必死になっているのです。
そして、その妄想と自分を律することにエネルギーを使い、心がどっと疲れてしまっています。
ここで、この記事の結論を言ってしまうと、
その「望まない自分像」を受け入れてしまえば、人の目は気にならなくなります。
では、あなたは人の目が気になるときどう思われたくないと思っていますか?
また、あなたが言われて嫌なこと、こう思われたら傷つくことは何でしょうか?
少し考えてみてください。
- 自信がない
- 出来ない人、使えない人
- 頭が悪い
- コミュニケーションが苦手
- 中途半端
- 薄っぺらい
- 負け犬
「人の目が気になる」から解放される方法は、今考えてもらった「思われたくないこと」を受け入れるということです。
自信がなく、仕事も勉強も出来ない頭の悪い人で、コミュニケーションが苦手な上に中途半端で薄っぺらい負け犬の自分であることを認めてしまうのです。
すると、自分を魅せたり隠す必要がなくなるため、「人の目」から自由になれるのです。
ここまでの説明で納得できた方はここでこの記事を閉じてしまっても構いません。
そうではなく、「そう言われても!!」や「それができたら苦労はしない」と感じた方は続きを読んでみてください。
2.なぜ「こう思われたくない」が生まれたのか
では、次に「人の目が気になる」心理の元となる「こう思われたくない」がどうして生まれたかについて説明していきます。
生まれたばかりの赤ちゃんには「こう思われたくない」という気持ちはありませんでした。
それが、成長して今に至る過程で「こう思われたくない」という気持ちを抱きました。
そこにはあるきっかけがあったのです。
そのきっかけというのが、傷つき痛い思いをしたという経験です。
小さい頃、親との関係で傷ついたり悲しい思いを経験します。
すると、子どものあなたは、「私はそういう人間なんだ」と決めてしまったり、
「失敗すると愛されない」等の思い込みを作りあげるのです。
親にあなたを否定するつもりはなかったり、ただからかっただけだったりしても子どもにそれは理解できません。
傷ついた経験とその時に思い込んだことだけが、その子にとっての真実になるのです。
そして、「私はそういう人間なんだ」を確認すると当時の傷が痛むため、その痛みから逃れようと「そうでない人間」をめざします。
また、「失敗すると愛されない」という法則から、愛されるためにできる人として振舞おうとするのです。
こうして、あなたの中に「こう思われたくない」という気持ちと、さらに「こう思われたい」という願望が作られたのです。
つまり、「こう思われたくない」という気持ちの中には、
「癒えていない昔の傷」と「判断力の乏しい子どもが作った法則」が隠れているのです。
逆に言うと、「癒えていない昔の傷」を癒し、「判断力の乏しい子どもが作った法則」を捨ててしまえば、
「こう思われたくない」という気持ちは自然に消滅していくのです。
3.癒えていない昔の傷を癒す
まず、癒えていない昔の傷を癒します。
3-1.傷ついた出来事の特定
上記で考えてもらった「こう思われたくない」という気持ちはどんな場面で強く感じますか?
- 人前でしゃべるとき
- 友達数人とおしゃべりをしているとき
- 仕事や勉強で知らないことを聞かれたとき
- 仕事でうまくいかないとき
そして、小さな頃、同じような場面で傷ついた経験はありませんか?
少し考えを巡らせてみてください。
特に、親との関係で悲しい気持ちになった出来事が浮かんでくるかもしれません。
- 人前でうまくしゃべれずに、親にがっかりされた
- 友達の輪に入れず、親に何で仲間に入れないか聞かれた
- 知らないことを知らないと言ったら怒られた
- テストで悪い点を取ったときに否定的な態度をされた
ポイントとしては、大人になった今だから理解できる事情を考慮しなくていいということです。
母親も未熟だった、忙しかった、私を思って怒ってくれた等は頭で納得しているだけであり、
あなたの心の傷は癒えていない可能性があります。
3-2.自分の気持ちを見つける
①傷ついた出来事が思い出せたら、そのときどんな感情だったから思い出してみてください。
- 深く深く悲しかった
- 胸に何かが刺さったように痛かった
- 煮えくり返るように腹が立った
- 真っ暗に絶望した
②また、その時に相手(親)に言いたかったことを考えてみてください。
- 何でがっかりするんだよ
- 一人で遊んでただけなのに否定するなよ
- 知らないことだってあるじゃん
- あんたにできるならやってみろよ
③さらに、その傷ついた時に誰かに言って欲しかったことは何でしょうか?
- 緊張するのは当たり前だよね、そんなあなたでもいいよ
- 友達と仲良くできなくてもあなたは素晴らしいよ
- 知らなくてもいいんだよ
- できなくても、あなたが大事だよ
3-3.昔の傷を癒す
最後に、当時の傷ついた場面を思い出して昔の傷を癒していきます。
傷ついた出来事が起きた場面を思い出してください。
そこはどんな場面で誰がいますか?暗いですか明るいですか?
声は聞こえますか?
傷つく言葉や態度を受けて、泣いていますか?涙をこらえていますか?
自分はどんな表情ですか?
顔は紅潮して熱いですか?手先が冷たくなっていますか?
そして、その時に感じた上記①の気持ちを味わってみてください。
「悲しかったなぁ」「苦しかったなぁ」「痛かったなぁ」
十分に味わったら、②の言いたかった言葉を想像の中で相手に言ってみてください。
言いたかった言葉を言えたことで、あなたの中に嬉しさや安堵感が広がるかもしれません。
さらに、傷ついている自分に対して、今のあなたが①の気持ちを投げかけてあげてください。
「悲しかったよねぇ」「苦しかったよねぇ」「辛かったよね」
そして、傷ついている自分に対して、③の言って欲しかった言葉を優しく言ってあげてください。
どんな気持ちがしますか?もしかしたら優しい暖かさに包まれていることに気づくかもしれません。
こうして、ちゃんと当時の感情を味わい、こどもの自分を大事にしてあげることで、昔の傷が少しずつ癒えていきます。
4.自分が作った法則を捨てる
次に、小さなころに自分が作った法則を捨てていきます。
「失敗すると認めてもらえない」のような「~すると~になる」という構文は暗示としての効果があります。
一回、自分の中に暗示を作り出すとその証拠集めを始め、暗示の正しさを確認しながら暗示をより強固にしていきます。
例えば、「失敗すると認めてもらえない」は一見その通りにも感じるかもしれませんが、実際「失敗すると認めてもらえない」とは限りません。
現に、あなたもそうであるように、失敗した人に対してその人の存在を認めなくなるということはないのではないでしょうか?
そうであるにも関わらず、その暗示を信じている人は無意識にその例外を排除しようとします。
「失敗」を見つけた瞬間に「認めてもらえない」事実を躍起になって探しにいくのです。
そして、「認めてもらえない」事実を見つけた瞬間に「やっぱり」とその暗示を強めていきます。
あなたはどんな暗示を持っているでしょうか?
上記1で「こう思われたくない」人間に見られるとどんな怖いことが待っていると思いますか?
その答えがあなたが持っているあなたオリジナルの暗示文です。
すでに説明した通り、その暗示には例外があるのです。
まずは、自分が持っている暗示に気づいてください。
そして、それは自分が作った暗示にすぎず、例外はいくらでもあることに意識を向けてみてください。
また、今持っている暗示文の逆の暗示を作ることも効果があります。
「失敗すると認めてもらえる」「失敗すると愛される」
あなたの周りにも失敗するけど愛されている人はいませんか?
そしてあなたも人の失敗を見て親近感を抱くことはありませんか?
ぜひ、今まで信じてきた暗示の逆の暗示文を作ってみてください。
逆の暗示文を作った瞬間に、その暗示の正しさを証明する証拠集めがあなたの中で始まります。
「こう思われたくない」を手放す方法は以上です。
5.人の主観をコントロールはしない
最後に、人の主観をコントロールしようとすることも手放してみてください。
「人に良く思われたい」「人に悪く思われたくない」ということは他人の主観を変えようとということです。
人があなたのことをどう思うかをコントロールすることはできません。
あなたがいくら気を使ってどれだけエネルギーを注いでも、人はあなたのことを勝手に判断します。
だから、もう相手がどう思うかは相手に任せちゃってください。
そして、相手があなたのことを勘違いすることを許してあげてください。
6.まとめ
今回は、「人の目が気になる」をテーマに「こう思われたくない」気持ちを解消する方法を説明しました。
ですが、「こう思われたくない」自分がいることを責めないでくださいね。
「こう思われたくない」「こう思われたい」と感じることは普通のことです。
それがダメなわけではなく、そういう気持ちがあるというだけのことです。
そして、過去の傷ついた自分を癒し、また、暗示を解いていくことでその気持ちを小さくすることができるということです。
ぜひ、本文で紹介した方法を繰り返し試していってみてください。
また、自信がないからいい人をやめる、自信の育て方もオススメします。