人が嫌いな理由と人間嫌いな自分との付き合い方

人といると嫌悪感を抱く。
人のことに興味がないし、どうでもいい。
私に近づかないでほしいし、楽しそうな姿を見るとイラつく。

あぁ、人間が嫌い。

日々の生活の中で人と関わらないことはないので、
その度に嫌悪感を抱くと、心が相当疲れるのではないでしょうか?
もしかしたら、人が嫌いな自分のことをおかしいと感じているかもしれません。

この記事では、「人が嫌い」という感情との付き合い方と、「人間嫌い」をヒントに心の内側を探って行きます。
自分の心が分かることによって、楽に自分らしく生きられるようになります。

ぜひ、本文を読みながら自分の心の内側を眺めてみてください。
そして、自分を受け入れた安心感に包まれながら、軽やかな心で生活してもらえたらと思います。

1.「人間嫌い」という感情との付き合い方

まず、「人間嫌い」という感情との付き合い方について説明します。
一言で言うと、「『人が嫌い』という感情を否定しない」ということです。

人といると嫌悪感を抱く自分であっても、
人のことに一切興味が沸かない自分がいても、
誰かの成功や楽しんでいる姿にイライラする自分でも、
それでいいということです。

そんな自分を否定するのではなく、ただそう感じている自分がいるだけだと捉えてください。
嫌悪感も嫉妬もイライラも全て自分の持ち物なのです。
その感情を大事にしてみてください。

ネガティブ思考を改善してはいけない理由-幸せの感じ方に詳細が書いてあるので興味がある人は読んでみてください。

2.本当の自分を受け入れる

次に、自分の心の内側を探っていきます。

あなたは人のどこが嫌いなのでしょうか?
少し考えてみてください。

  • 自分のことしか考えていないところ
  • 裏切るところ
  • 思っていることを言わないところ
  • 私の気持ちを考えないところ
  • 私を大事にしないところ

今あげてもらった人に対する嫌なところは、実は、あなたが嫌っているあなたの本当の姿です。

人や物ごとから受ける印象は、あなたの内面を反映しています。
これを心理学の用語で「投影」といいます。
例えば、空を見上げた時に、「もの悲しい」「晴れやかだ」という印象はあなたの心の状態を反映しているのです。

つまり、人に対する嫌いなところというのは、自分が持っている嫌いなところをただ表しているということなのです。

もう一度人のどこが嫌いなのかを思い出してみて、自分の中にもそういう一面があるか考えてみてください。
そして、その嫌いな部分を直すのではなく、受け入れてみてください。

もし、今あなたが満たされない気持ちを持っているのであれば、それはあなたが満足する環境が手に入っていないからではありません。
満たされない空虚感は、あなたが自分の嫌いな部分を捨てて、そこにぽっかり穴を開けたからです。

だから、捨ててきた部分を取り戻してみてください。
自己中で、時に人を裏切り、腹黒い自分として生きてください。
そして、そんな自分を否定せずに大事にしてください。

3.「人間嫌い」な理由と対応方法

ここでは、「人間嫌い」な理由について仮説を立て、どう対応したらよいかを説明します。

3-1.自分が嫌いなのかも

「人が嫌い」ということはもしかしたら「自分が嫌い」ということを「投影」しているのかもしれません。

「自分を好きになってください」
自分が嫌いな人にとって、この言葉ほど意味のない言葉はないと思います。

あなたは自分のどこが嫌いですか?
「全部」ではなく、具体的にあげていってください。
そして、具体的にあがったところは嫌いで構いませんし、好きになる必要はありません。

ですが、ここで大事にしてほしいものが一つあります。
それは、自分の中にいる「子どもの自分」だけはあなたが可愛がってあげてください。

もしかしたら、子どもの頃、思っているような愛情を親からもらえなかったかもしれません。
否定されて傷ついたり、酷い扱いを受けたかもしれません。

小さな頃は「親」が「親」でした。
でも、今は、「あなた自身」があなたの「親」なのです。

あなたの中にいる小さな自分にどんな言葉をかけていますか?
もし、「あんたなんていなくなればいい」と言っていたのであれば、
「そのままそこにいてね」「いてくれてありがとう」と伝えてみてください。

あなたの中にいる小さな自分を、親のあなたが可愛がるのです。

あの時、なんて言ってもらいたかったですか?
あの時、どうされたかったですか?
どういう風に抱きしめて欲しかったですか?
あなたがして欲しかったことは親にわからなかったかもしれませんが、あなた自身にならわかるはずです。

子どもの自分を大事に大事に育ててあげてください。
自分だけは見捨てないと決めてください。

すると、「人が嫌い」だけにとどまらず、あなたが感じている問題は一変します。

また、ここでは深く扱いませんが、それでも小さな自分を大事にしたくないと思った場合は、その理由について考えてみてください。

<拗ね>
誰に何をわかってほしいですか?
それを拗ねることによって伝えたいのかもしれません。

<罪悪感>
あなたが思いっきり楽しむことによって誰に申し訳なく感じますか?
その遠慮があなたにブレーキをかけるのかもしれません。

<復讐>
あなたが自分を大事にしないことで誰を悲しませたいですか?
誰かを許せないのかもしれません。

<被害者>
あなたが被害を受けたときに何を訴えたいですか?
誰かを責めたいのかもしれません。

3-2.羨ましいのかも

やかましい人を見るとイライラする。
ダメな社員が頑張って働いている姿を見ると嫌悪感を感じる。
やりたいことを熱意をもってしゃべっているところを見ると腹が立つ。

もしかしたら、そういう姿を羨ましいと思っているのかもしれません。
仮に羨ましいところがあるとしたらどういうところでしょうか?
あなたが人を嫌いに思う場面と、羨ましいところを考えてみてください。

人を嫌いに思う場面羨ましいところ
やかましい姿を見たとき楽しそうにしているところ
ダメな社員が頑張っている自分を諦めていないところ
やりたいことをしゃべっているやりたいところがあるところ

その羨ましいところが自分にはないと思って、「羨ましい」が「嫌い」という気持ちに変化した可能性があります。
その場合は、「羨ましいなぁ」とその人たちを眺めていてください。
そして、その羨ましいところがすでに自分にも「ある」ということにしてみてください。

嫌いの奥に「羨ましい」気持ちがあったことがわかっただけで、自分の気持ちがどんどん変化していきます。
また、「羨ましい」という、相手には「ある」自分には「ない」という構図にしていますが、あなたにも「ある」のです。
自分にも「ある」ということにするだけで、その証拠は集まってきます。

4.まとめ

今回は、「人間嫌い」をテーマに本来の自分を取り戻す方法と、人が嫌いな理由と対応方法を紹介しました。

最初の説明に戻りますが、人が嫌いでもいいのです。
あなたが変なわけでも何か問題があるわけでもなく、ただ嫌いなだけです。

「人間嫌い」という感情を否定するのではなく、
そういう自分やそう感じるあなたの中の小さな自分を可愛がるだけでいいのです。
ぜひ、小さなあなたを大事に育ててあげてくださいね。

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