ネガティブな自分を変えたい。
すぐに不安になるし、マイナス面ばかり見えてしまう。
もっと前向きに自分を肯定したい。
ネガティブな自分を責めることは辛いことだと思います。
しかし、ネガティブな自分を変えようとすると、逆に満たされない思いや苦しい気持ちが広がっていくことがあります。
この記事では、その理由を解説し、幸せを感じるためにネガティブとどう付き合ったらよいかについて説明します。
人の思考は7割がネガティブとも言われています。
7割を占めるネガティブとの付き合い方が変わるだけで、より楽に充実した毎日を過ごせるようになります。
1.ネガティブ思考を改善する落とし穴
自分のこういう部分は嫌だという嫌悪感から、自分の一部を追い出すと追い出した部分に穴が開きます。
この穴が空虚感や欠乏感といった満たされない思いになっていきます。
ネガティブな思考についても同様で、
ネガティブに考えることに蓋をしたりポジティブな自分を演じたりすることによって、
本来の自分とかけ離れた自分が作り上げられてしまいます。
この作り上げられた自分が認められ、愛されたとしても、
それは本来の自分ではないので、心から喜びを感じられないのです。
また、ネガティブな感情を捨てようとすることはネガティブな感情に執着するということです。
その執着によって、「ネガティブに考える自分」を咎めてしまい、辛く苦しくなっていくのです。
つまり、幸せを感じようとネガティブを捨てれば捨てるほど、満たされない思いや苦しい気持ちが広がっていくのです。
2.ネガティブとの付き合い方
では、ネガティブとどう付き合っていけばいいのかを説明します。
以降で、ネガティブな自分、ネガティブな感情、引き寄せについて個々に説明しますが、
すべてに共通することは、「ネガティブは追い出すものではなく、受け入れるもの」ということです。
ネガティブとは元々リスク管理です。
「こうしたら危ないことが起きるかも知れない」という自己防衛機能の一つに過ぎません。
だから、ネガティブに感じることは特別なことではなく、ごく当たり前なことなのです。
ですから、それを消すのではなく認めていくということです。
2-1.ネガティブな自分との付き合い方
ネガティブな自分を変えたいという気持ちの裏には、ネガティブな自分ではダメだという思いがあります。
もし、ネガティブな自分はダメだと思っているのであれば、
どんな部分がダメだと思っているのでしょうか?
また、周りからどう思われそうですか?
- 暗い
- 自信がない
- 失敗をすぐ考えて行動できない
- つまらないヤツ
「こうあるべき」や周りからの目によって、自分にダメ出しをしたり違う自分になろうとしたりします。
しかし、前述のとおり、本来の自分と異なる自分になっても満たされることはありません。
また、理想を目指すことによって、ずっと背伸びをし続け、理想の自分でない自分に苦しい思いをするかもしれません。
ですので、自分を肯定して幸せな気持ちを感じる第一歩として、
自分が嫌っているところが自分の中にあってもよいと許可してみてください。
ネガティブなところや、暗く、自信がなく、挑戦できず、つまらない人間でもいいと許可を出してみるのです。
また、ネガティブで暗く、自信がなく、挑戦できない、つまらない人間でも素晴らしい「ということにする」のです。
ネガティブ思考や性格如何であなたの存在価値は決まりません。
ぜひ、その暗示を解いてみてください。
自分のルールを解除する方法や暗示の解き方は、「自分が情けない」自己否定の苦しさから抜け出す方法に詳細が書いてあるので、読んでみてください。
2-2.ネガティブな感情との付き合い方
次にネガティブな感情との付き合い方について説明します。
2-2-1.ネガティブな感情が湧くことに対して咎めて辛い
- 相手が嫌い
- 邪魔だ
- 死ねばいいのに
というネガティブな感情が沸くことに対して、自分を咎めることは辛いことだと思います。
しかし、感情に良いも悪いもありません。
ただ、そういう気持ちが湧いてくる、というだけの話です。
そこに咎めを持つ必要はなく、ネガティブな気持ちやネガティブな気持ちを持つ自分を受け入れてください。
酷いことを考えてもいいし、普通のことなのです。
2-2-2.不安や寂しさが辛い
不安や寂しさといった感情が湧いてくることも辛いことだと思います。
こう言った感情に対しても同様です。
感情は消すのでもコントロールするのでもなく、ただ感じるのです。
消そうとしたり、コントロールするということは逆に執着しているということです。
感情に執着すればするほど、感情は心の中で暴れだします。
だから、自分が感じたくない感情でも湧いてきたら、ただ感じて認めるのみです。
すると、感情は暴れることなく、落ち着いていきます。
また、口に出すことも感情を認める行為なので、言葉にすることや伝えることも試してみてください。
2-3.引き寄せについて
近年、引き寄せという言葉が流行っています。
ネガティブなことを考えるとネガティブな現実を引き寄せるというものです。
ポジティブになりたいという方の中にも引き寄せを意識されている方がいるかもしれません。
しかし、ネガティブな現実を引き寄せるからポジティブに考える「べき」というルールを作り、
そのルールに縛られることは、決して楽しい生き方ではないと思います。
であれば、ポジティブに考える「べき」というルールは解除してしまった方が幸せに生きられるのではないでしょうか?
悪いことを極端に恐るということは、悪いことにフォーカスを当てているということです。
引き寄せという観点で言えば、悪いことを引き寄せるのではないでしょうか?
「悪いことが起きても大丈夫」
「ネガティブな自分でもオッケー」
「『どうせ自分なんて』と思う自分でも素晴らしい」
ということにすることで、自分を24時間監視し続ける疲れるシステムを一つ解除することができるのです。
3.まとめ
今回は、ネガティブとの付き合い方を説明しました。
「ネガティブ」というとない方がよいものと思われがちですが、ネガティブな部分も自分の一部なので受け入れていけばいいのです。
そして、ネガティブに考えたからといって不幸になるということではありません。
そのままの自分を認め、自分を縛る「こうするべき」を解除していくことで幸せを感じられるようになるのです。
ぜひ、ネガティブと幸せは違う軸の上にあることを理解して、
ありのままのネガティブな自分のまま、幸せを感じてみてください。
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