元気になるために休ませるのは体よりも心!休むとは養生とは

ちゃんと休んで一刻も早く会社に復帰しなくては。
自分だけ休んでいるなんて申し訳ない。
どれだけ休んだら私は元の元気な姿に戻れるのであろうか。

というわけで今記事のテーマは「休む」についてです。

ちゃんと休んでいたらその内心身ともに元気になっていくのですが、休んでいるようで休んでいない状態だといつまでもパワーが溜まらずずっと低空飛行のままになります。
そんな何もやる気が起きず体も動かない状態も嫌わなくていいのですが、元気になって人生を楽しみたいというのであれば休むときはしっかり休んでもらえたらと思います。

休むという時に、体を休ませることと心を休ませることが大事ですが体を休ませることはわかりやすいと思うので、この記事では心を休ませることについて詳しく記載していきます。
心を休ませることは思っているよりずっと大事で、もししばらくの期間休んでいるのに元気が戻ってこないという状況であれば心が休んでいないとうことです

ぜひ本文を読みながら心を休ませてもらえたらと思います。
心身ともに元気になっていきますし、幸せも喜びも感じ豊かな気持ちが溢れてくるようになります。

1.休んでいたら自然と上がってくる

まず最初にうつや過労など心身ともに疲れ休むことを余儀なくされた場合、自分の体を治すために色々なことを試すとのではないでしょうか?
薬を飲んでみたりやる気を出す方法を試してみたりメンタルを強くしようとしたり。

しかし、大事なことは今の状態から何かを足していくことよりも引いていくことが大事です。
そもそも自分の体が動かなかったりやる気が一切でなくなったのは、心身ともに限界を迎えたことが原因です。
頑張りすぎて疲れが溜まったことや頑張りによって自分の限界を超えることによって、脳が強制的に自分を休ませようとしているのです。

休みを必要とし休ませるように脳が仕向けているのに、それに反してさらにやることを増やすというのは自分の中で矛盾が起きています。
必要なことは体を動かすために何かをするのではなく、辞めていくことや一旦ストップすることが必要になります。

我々人間は上がりもするし下がりもする生き物です。
それをコントロールしようとするのではなく、上がった時は上がるし下がったときは下がる、それでいいのです。
そして、ちゃんと下がればまたいずれ上がってくるというだけの話です。
この下がった時に無理に上げようとパワーを使うから、いつまでもパワーが溜まらず元気が戻ってこないというシンプルな仕組みなのです

2.心を休ませること

だから、単純に気力が湧いてこない時や体が動かな時は休めばいいのですが、休む時に心も休まっているかということを意識してみてください。
休んでいる自分を責めていたりみんなが頑張っていることに罪悪感を感じていたり早く良くならなければと焦ったりするのは、心が忙しい状態です。
体は休ませているかもしれませんが、心の中で妄想が広がり自分を責め駆り立て休むことができていない状態になります。

体と心どちらの疲れがより疲れるかというと心の疲れの方が疲れるんですよね。
だから、心が忙しいか心が休んでいるかということに目を向けてみてください。

そして、もし心が忙しいことに気づいたらぜひ心を休ませることをしてみてください。
心が休まれば自然と活力は湧いてきますので。

3.心を休ませることに躍起にならない

これ以降の記事では心をどうやって安ませていったらいいのかについて説明していきますが、その前に「心を休ませる」ということに躍起にならないでもらえたらと思います

早く会社に復帰することや早く元の生活をしようと躍起になって焦ったり後で紹介することがすぐにできない自分を責めたりすることも心が忙しい状態になります。

ですので、「早くこの状態を脱しなければ」と強く思うのではなく、「早く楽になったらいいなぁ~」くらいに少し気楽に考えてみてください
人生において大事なものはそんなに多くありません。
そして、その大事なものは仕事でもなければ、家事育児を「自分」がすることでも人の役に立つことでもありません。

自分が休んだくらいでなくなるものや自分が頑張らなくなったら、自分の手から無くなってしまうものは最初から必要ないものなんですよね。
だから、そのあたりも自然に任せ、気楽に構えながら心を休ませてもらえたらと思います

この心を休ませるということが馴染んでくると、今までの生活以上に幸せを感じ、自分が自分でよかったんだという満たされた気持ちを感じていくようになります。
単純に楽になるだけではなくもっと大きな幸せを手にしてもらえるので楽しみにしながら実践してくださいね
転んでもただでは起きないし、人生の転機にしてもらえたら幸いです。

4.心を休ませるには

それでは、ここからどうやって心を休ませていくかについて説明していきます。

4-1.自分を許す

まず、はじめに「自分を許す」ことをしてほしいと思います。
心が忙しいという現象の大部分は「自分を責めている」ことによって生じます

「ただ疲れたから休む」「ただ調子が悪いから休む」で良いわけなのですが、疲れる自分を責めたり何かができない自分や能力が低い自分を責めたり頑張りきれない自分を責めたりします。
この自分が自分を監視してダメなところを見つけダメ出しをするということは、いつも自分のそばに監視員がいて一挙手一投足を否定されるようなものです。
これでは、心はどうしたって休まっていきません。

ですから、自分を責めることをやめたらいいのですが、「責めることをやめる」と言われても具体的にどうしたらいいかわからないと思います。
自分を責めることをやめるために、具体的には「自分を許す」ということを意識してみてください

  • 疲れる自分もそれでいい
  • できない自分や能力が低い自分も許す
  • 頑張りきれない自分にも優しくしてあげよう

そうやって、自分を許していってください。
もし、自分を許すということもイメージが付きにくい場合は、「自分を甘やかす」という感覚でもいいです。
自分を甘やかし、自分に甘々で接してもらえたらと思います。

よく自分を甘やかしていいのか?と聞かれることがありますが、この質問をされる方はみんな自分に厳しいんですよね。
厳しいから自分に甘くしていいのか?とためらう。
逆に、元から自分に甘い人は自分に甘くすることに疑問を持たないし、自分に甘く接しながら幸せに暮らしています。

だから、自分に甘く優しく接してみてください。
理想通りでない自分を罰したい気持ちもあるかもしれませんが、生きるとは自分と仲良くなり歩を合わせるということです。
自分を否定しながら尻をたたいて何かに駆り立てることが生きることではありません。
ですから、一つづつ自分を許してあげてください。

先程触れた通り心の忙しさの大半は「自分を責めること」です。
逆に自分を許して自分を責めることをやめてしまえば、とても落ち着いた平和な空間の中で健やかに生きていけるようになります。

ぜひ、本当の休息というものを味わってもらえたらと思います。

4-2.罪悪感を捨てる

次に、罪悪感を抱いていても心は十分に休まって行きません。
自分は何もしていないのに働いてお金を入れてくるパートナーや自分は休んでいるのに働いている職場の人を見て罪悪感を抱くかもしれません。
みんな嫌なことをやっていて我慢していて、苦しい顔して愚痴をいいながらやっている。
そんな中、自分だけ楽をしていいのかと葛藤があるかもしれません。

しかし、そこに罪悪感を抱く必要はありません。
なぜというと、みんな好きでやっているからです
仮にその人がそれが我慢していてとても苦しいことでも、実は好きでやっています。

  • 誰かの役に立つことで自分の存在を認めて欲しい
  • 自分を責めてしまうことを回避するためにできるようになりたい
  • 周りに迷惑をかけて責められると嫌だから回避したい
  • 「こうするべき」というルールに従い常識人として見られたい
  • できる自分を証明したい

積極的にやりたいという気持ち以外に消極的なやりたいが存在します。
嫌なことを回避するためだったり壊れそうな自分を保つためであったり、と。

心のことを扱っている私にとっては、楽になる方向性はすぐにわかります。

  • 認めて欲しい気持ちは他人ではなく自分によって満たされる
  • 自分責めを回避するために環境を整えるのではなく自分を許していくことで楽に自由になる
  • 迷惑をかけることを回避するのではなく迷惑を掛け合いながら生きていくことが人の中で生きるということ
  • 常識人という枠に自分を押し込めるのではなく本来の自分を開放して生きる
  • できない自分を認めて楽になるし、できない自分を認めることでできる自分が見えてくる

しかし、本人は本人の目的のために我慢をし頑張っています。
それを否定する必要はないし(もしその苦しい状態から脱したいという場合は力になります)、その目的を果たすためにやっているということは、積極的なやりたいことではなかったとしてもやりたいという欲求に間違いはないのです

だから、あの人は我慢してやっていると勝手に察して勝手に合わせなくてもいいのです。
この世でやりたくないことをやっている人は一人もいません。
そこには必ず、絶対にメリットが存在します。
それが私たちには理解できなかったとしても本人がそのメリットに気づいていなかったとしても、絶対にメリットが存在しているのです。

メリットを享受しているのだからその人はそれでいいわけです。
そこに勝手に合わせて自分を我慢させないでください。

そして、あの人も頑張っているから私もやらなくてはという罪悪感からのあなたの行動は、罪悪感を抱くことを回避できるというメリットがあなたにも存在しています。
他人に無理に合わせず生きるにはこの享受しているメリットを破棄してしまったらいいです。
罪悪感を感じても自由に生きることを自分に許可してみてください。

そうやって、勝手に幸せに生きる中でふと思うはずです。
私と同じようにみんなも好きに生きているのだな、ということを。

ぜひ、罪悪感なんて何の役にも立たないものを捨ててしまってください
そんなものは必要ないし誰の何の得にもなりませんし、みんな自由にやりたいことやってますから。

4-3.自分をねぎらう

最後に自分を十二分にねぎらってもらったらと思います。

  • よくやっているよ
  • いままで頑張ってくれてありがとう
  • 今までずっと無理させてごめんね

先ほどの説明の通り、生きるとは自分と仲良く伴走していくようなものです。
時に自分を頑張らせたり無理をさせることも良いかもしれませんが、それだけではいつか自分に限界が来ます。

もし、自分が自分の親だとしたら自分にどう接しますか?
他人に接する時にそんなに厳しく駆り立てるように接しますか?

もっとおおらか優しく接するはずです。
そうやって、おおらかに優しく自分にも接してあげてください

「よくやっているよ」「頑張ったね」とねぎらいの言葉をかけてあげながら、「少し休もうか」という提案も自分にしてみてください。

5.まとめ

今回は、休むことに関して特に心を休めるにはどうしたらいいのかについてまとめました。

体だけでなく心を休めることはとても大事なことです。
体を休める以上に大事なことだと思います。

しかし、「心を休める」という視点がないと、体は休めていても心がずっと忙しい状態でいつまでも休まっていかないということになります。
心身ともに休ませていれば必ず上がってくるし元気になってくるので、ぜひ心も休ませてみてください

ポイントは自分を許し、甘く接していくということです。
この世界に「こうしなければいけない」なんてことはないし「こういう自分でなければいけない」なんてこともありません。
ぜひ、今の自分をそのまま許して受け入れてみてください。

自分を許して受け入れた瞬間にこの世界の第二章が始まります。
その世界は今までの苦しい世界とは全く異なる安心で穏やかで幸せに満ちた世界です。

「何もしなくてもここにいていい」「自分は自分でよかった」
この感覚以上に心穏やかでいれることはないので、ぜひ自分を許し受け入れながら新たな世界を始めてもらえたらと思います

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

自分を許して受け入れていくことに関して、自己受容を習慣化する方法に詳しく記載しているので、この機会にぜひこちらの記事も読んでみてください。