真面目すぎるから辛い!真面目を利用した楽になり方

  • 2019年4月22日
  • 2020年5月17日
  • 自信
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人の言うことはちゃんと聞かなければ。
成長して役に立つ人間にならなくては。
自分はまだこんなところが足りていない。

「やることが多すぎてげんなりするなぁ」

というわけで、今回のテーマは「真面目すぎる」についてです。
真面目というのは悪い言葉ではないのですが、真面目が過ぎると自分への課題が多すぎて生きることが息苦しくなります。

もし自分が真面目すぎて苦しいんだなと感じる場合、ぜひ本文を読みながら真面目を少し緩めてもらえたらと思います。
適当がいいというわけではありませんが、「適当」は文字通り適しているんですよね。
自分の人生を楽しむことに適したスタンスを身につけてくださいね

1.真面目と真に受ける

まず、真面目を緩めていくという話をする前に、「真面目」と「真に受ける」の違いを説明していこうと思います。
日本では「真に受ける」ことを「真面目」と言ってしまう傾向があるように感じます。

誰かの言ったことを額面通りに捉えて、「じゃあこうしなければいけない」と自分の方向性を決める。
これは、真面目ではなくただ真に受けているだけです。
真に受けることもまた悪いことやいけないことではないのですが、誰のいうことでも真に受けているとあらゆる人の言うことを聞こうとして自分を縛っていくことになります。

例えば、「もっと人に優しくしたほうがいい」と誰かに言われたとします。
この言葉はその人がもっと優しくしてほしいとその時感じただけで、自分が悪いわけでも自分が冷たい人間であるわけでもありません。
しかし、この言葉を真に受けて自分は冷たい人間だから優しくしなければと本気で思い込むと、優しい人間を目指すようになり自分を縛るルールを自分に対して一つ追加することになります。

この自分に課すルールが多ければ多い程、この世界で生きることは息苦しいものになり自分が自分らしくなくなるため充実感もなくなっていきます
心当たりがある場合は真に受けて自分のルールを増やすことをやめ、今、守っているルールを捨てていくと楽になり充実していきます。

ちなみに、「真面目」という言葉も出たので真面目とは一体何のかに触れます。
真面目とは、自分が決めた目標に向かって一歩一歩着実に歩を進めるということです。
色々な誘惑やサボりたい気持ちを越えて、今日もその一歩を踏み出せることが真面目であるということになります。

そして、ここで気をつけて欲しいのは「自分が決めた目標」ということです。
真に受ける癖があると「自分が決めた目標」ももしかしたら人の言葉を真に受けて決めている可能性があります。
先の例で言うと、「人に優しくなる」ということを目標にしているかもしれないということです。

人から言われたことを目標にする程、つまらなく意味のないものはありません。
この自分が決めた目標とは、「自分の心がワクワクするか」「自分が単純に楽しい」「好きか」という基準で選んだ目標でいいわけです。

2.私も真面目で真に受け気質

と言いながら、私もずっと色々な人の言葉を真に受けて生きてきました。
人に優しく強く、いい子で。そんな親に言われた言葉だけではなく、大人になっても自己啓発本を読みあさりこういう人になろうとしたり、友達や上司に言われた言葉や嫌な出来事がある度に自分へのルールを追加してきました。

そして、出来上がったのはルールガチガチ人間で自分の一挙手一投足を見張っていました。
いやー、あの時はとても苦しかったです。
そこから、自分が身につけてきたルールを外すわけですが、ルールを外して楽になる一方で本当に求めてきた認められることや愛されることが叶っていきました
叶っていったというより元々愛されて認められていたことに気づいていきました。

そうやってルールを外して真に受け気質とうまく付き合うことができるようになりました。
その一方で、あまりそうは見られませんが笑、実はとても真面目です。
「自分が死ぬときに後悔するか」ということは何かを選択するときに必ず考えて、必ず後悔しない生き方を選んでいます。

その選択の先で毎日最善の一歩を踏み出し続けているかと言われたら、そんなことはありませんが笑
まぁ、それもよしですね。

生き方に対しては真面目なんです。
それは誰に言われるわけではなく、ずっと昔から大事にしているところです。
そして、きっとこの生き方をしていたら人生を隅から隅まで楽しめるかなと感じています。

3.真に受けて追加してきたルールを外す

だから、真面目が悪いことではなく、むしろ、もしあなたが真面目であればそれはとてつもない長所なので、そのまま持ってもらったらいいです。
そして、真に受けて自分に対するルールを追加することに関しても、それは辞めていくことができます。

そして、ここでポイントとなるのは真に受けないことに躍起にならないということです。
真に受けることをやめようとしても、真に受けてしまう自分がいるのは確かなのでそれを意識して回避することはとても神経を使い大変な作業です。

では、どうしていくかというと、「今に至るまでに身についてきたルールを外していく」ということをしてみてください
例えば「優しい人間にならなくては」と感じて生きてきた場合は、優しい人間になることを辞め逆に相手に少し冷たく接してください。
すると、優しい人間でも良かったし冷たい人間でも何の問題もなかったことに気づきます。
また、そもそも自分は何も意識しなくても優しい人間であったことにも気づくのです。

その状態で、「冷たいところがあるからもっと優しくしたほうがいいよ」と誰かに言われても、自分の中では優しくてもOKだし冷たくてもOKという価値観が当たり前になっているため、その言葉を真に受けることなく、いい意味でその言葉と距離を置けるようになります。

我々は今に至るまでに無数のルールを身につけてきました。

  • 人の言うことや期待には応えるべき
  • 相手の迷惑になってはいけない
  • しっかりとした人間にならなくては
  • 頑張ることや我慢することは美徳
  • いつもポジティブな人間でいる

そのルールが多ければ多い程、この世界で生きることは息苦しくなるので、ぜひルールを外してみてください。
実際にそのルールに背き、それでいいと自分に許可を出していくのです。

また、この自分に課したルールを見つけるには自分の悩みや息苦しさを深ぼっていくと見つけることができます。
自分が苦しい時、そこには必ず自分を縛る「こうするべき」というルールがあります
そういう視点で自分を縛っているものをよーく観察してみてください。
「本来、自分は何をやっても良くて自由に生きていいはずだ、その上で自分はどんなことで自分を縛っているのだろうか」そんな質問を自分に投げてみてください。

そうやって、自分を縛るルールを見つけて捨てていくと、元々本来の自分でよかったと満たされていくだけではなく、”自分”と”常識”、”自分”と”他人”は違うことが当たり前の認識となり、人の言うことに対しても冷静でいることができます。

4.真面目な人にやってほしいこと

そして、私自身もそうでしたが、カウンセラーとして相談を受ける中で真面目すぎて苦しいという方に共通していることがあります。
それは、いつも自分の120%の力を出そうとしたり成長しようとしているところです
「成長を目指している」と聞くと聞こえはいいかもしれませんが、いつも成長が頭の中にあると心を落ち着かせて休む時間がありません。

そんな方の「当たり前」として、今の自分では認められないし今の自分では何かが不足していると感じているんですよね。
私もそうだったので色々なことにチャレンジしたり仕事を頑張ったりしました。
何かをやり遂げたら自分を認めることができるし、感じている”不足”が埋まっていく気がしていたのです。

しかし、目標に到達しても嬉しいのは一瞬で自分を認めることも不足感を払拭することもできませんでした。
向かう方向はそっちではないということでした。

「成長しなければ」という根底には「今の自分ではダメだ」という意識がこびりついていて、その根底を持ったまま何かをしてもその根底は覆らないのです。
では、どうしたら「今の自分でいい」と自分を認められてこの世界を自由に楽しめるかというと、「成長をやめる」「力の6割で生きる」というものです。

成長を手放し6割で生き始めた結果、やっと「別に今の自分のままでよかったじゃないか」と感じることができました。
そして、また当時感じていた成長は視野が狭かったことにも気づきました。
何かができるかできないかという軸だけで捉えていたような気がします。

成長をやめることによって、できるできないという能力や人に認められるかどうかという軸ではない、「価値観の広がり」という成長を自然としていたのです。

だから、もし今真面目すぎて苦しいのであれば成長を手放して6割くらいで生きてみてください。
6割というのは頑張ることが6割ということでもあるし、人間性や誰かからどうみられるかも6割くらいにしていおくということです。

自分が100%ないし120%評価されないと認められないわけでも愛されないわけでもありません。
60%、というか、0%でも人は勝手に良いと思ってくれるし、よく思わない人は120%でもよく思わないというだけの話です。

ぜひ、ダメダメな自分や最低な自分を信じて力を抜いていってみてください
ダメな自分や最低な自分も案外悪くなく、案外悪くないと気づいたときに今まで肩に乗り続けてきた荷物を下ろすことができます。

5.まとめ

今回は、真面目すぎて苦しい時どうしたら楽になっていくのかということをテーマにまとめました。
真面目なのは悪いことでもそれによって苦しくなるというわけでもありません。
真面目が苦しいのではなく、真に受けて自分にルールを追加していくから苦しいのです。

ぜひ、自分に課しいているルールを見つけて”真面目に”外してみてください。
それだけで自由に楽になっていきます。

また、誰かの言葉を真に受けて従おうとする心理の奥にそのままの自分では認められないし愛されないという気持ちが張り付いていることがあります。
認められるためや愛されるために他人の言葉を採用しようと無意識に感じているということです。

この認められたい気持ちや愛されたい気持ちも、ルールを外し本来のダメダメな自分で生きていくことによって、元々認められていたことや元々愛されていくことに気づいていくので、ぜひ実践しながら元々の自分ですでに認められていたという新たな側面を楽しんでもらえたらと思います。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

もし、自分の「真面目に相手の言うことを気なかければ」という思いの根底に「自分は愛されていない」という感覚が強くある場合は、誰からも愛されないと感じる理由と幸せな考え方を選ぶ方法も読んでみてください。