特別、嫌われてる気もしないけど、人に好かれている気もしない。
それに比べ、いつもあの人は人に囲まれている。
私も人に好かれたいな。
人に好かれたいと思う感情はごく普通の感情だと思います。
しかし、人に好かれるような行動をしても、人から好かれるようにはならないと思います。
少なくとも好かれているという実感は沸きません。
そればかりか、好かれていないことがクローズアップされ、不満が溜まる一方かもしれません。
この記事では、好かれようとしても好かれない理由と、
どうすれば好かているという実感が得られるのかについて説明します。
本文の内容を実践してもらうことで、
「人に好かれる」という満たされた気持ちに包まれながら、日々の生活を送れるようになります。
1.「人に好かれたい」気持ちの裏側
まず、「人に好かれたい」という気持ちに隠された心理を探っていきます。
「~されたい」「~がほしい」という願いの裏側には、「~されていない」「~がない」という気持ちが隠れています。
もし、自分に「ある」という認識があったら、「~されたい」や「~がほしい」という気持ちは湧いてきません。
つまり、「人に好かれたい」ということは、「今、自分は人から好かれていない」と思っているということです。
そして、「自分は人に好かれていない」という前提で世の中を見渡すと、好かれていない証拠が集まってきます。
たまたまの出来事をクローズアップして「やっぱり」と自己認識を強め、どちらにも取れるようなグレーな出来事を黒に染めていくのです。
事実を正確に表現すると「好かれてもいるし嫌われてもいる」です。
全員に嫌わているわけではなく好いてくれている人もいるし、嫌われる瞬間もあるかもしれないけど好かれている瞬間もあるです。
そして、「好きも嫌いもどちらでもない」という人が大多数ではないでしょうか。
そうであるにも関わらず、好かれている実感がない。
そこには、心の偏りがあるのです。
以降では、なぜ「好かれている」実感がないのか、その理由と対応方法について説明していきます。
2.「好かれている」が実感がない理由と対応方法
2-1.本当の自分で生きていない
もし、あなたが人に好かれるために本来の自分でない自分を作っているのであれば、好かれている実感を感じることはできません。
あなたが人に好かれるためにやっていることはありますか?
- 愛想笑いをする
- 怒りや嫌だという感情を表に出さない
- 興味のない話を興味があるように聞く
それらをすることによって、本当のあなたとは別人の作られたあなたが誕生します。
そして、その作られたあなたがいくら好かれようが、あくまであなたとは別人なので、あなたが好かれている実感を感じることはないのです。
では、どうしたらよいか。
それは、「本来のあなたで人と接する」ということです。
あなたはもっと冷たい人かもしれません。
すぐに腹を立てるし、相手に対して嫌に思っているところもあるかもしれません。
隠しているけど、腹黒い部分もあるかもしれません。
そんなあなたで人と接してみるのです。
嫌われることもあるかもしれませんが、好かれ認められたときに心の底から嬉しさを感じることができます。
2-2.好かれていないところを見ている
「好かれていない」ところにフォーカスしているといくら好かれたとしても好かれている実感は湧きません。
そればかりではなく、好かれていない事実をかき集めるようになります。
ですので、「好かれている」ところにフォーカスしましょう。
といっても、好かれているところを必死に探そうとすると気持ちが疲れてしまいます。
そこで、「もしかしたら好かれているの『かも』」とぼんやり思ってください。
「かも」とぼんやり疑うだけで、脳はその証拠を無意識に探し、あなたに好かれていると思えるような出来事を見せてくれます。
2-3.人によって『好き』の形が違うことを意識していない
人によって愛情表現は異なります。
ある人は優しい言葉をかけることが愛情表現かもしれないし、
毎日食事を作ることや、仕事をして家にお金を入れることが愛情表現の人もいます。
「好かれる」についても同様です。
人には人の「好き」の表現方法があり、あなたにはあなたオリジナルの「好き」の表現方法があります。
そして、人は得てして自分と同じ表現方法を相手も取ると思うのです。
つまり、自分の表現方法以外の「好き」は受け取れていないということです。
積極的に話しかけるのも、遠くから密かに眺めているのも、ちょっかい出してくるのも、
からかわれるのも、好きだから逆に嫌われたくなくて近づけないのも、全部「好かれている」ということなのです。
そのことを意識していないと、相手の「好き」を受け取ることはできません。
だから、自分が思っている形以外にも「好き」の形があることを知っておいてください。
「あれでも好いているんだぁ」と思うことによって、受け取れる形が増えていきます。
2-4.好かれようと頑張っている
人は頑張れば頑張るほど、その見返りを期待します。
好かれようと頑張ると、頑張っただけの「好かれる」が欲しくなり、基準値がどんどん上がっていきます。
あなたは「してあげた『のに』」や「こんなにやっている『のに』」と思ったことはありませんか?
「のに」が出てきたときは、自分が快適にできる範囲を超えて無理をしているということです。
無理をすればするほど見返りの基準値が高くなり、高い基準値を越えられない見返りに不満を抱くようになります。
「好かれる」の実感を得るには、今までの逆をやってみます。
「好かれることを辞める」ということです。
「好かれるためにしていることをしない」を試してみてください。
すると、今度は見返りの基準値がどんどん下がっていき、逆の「のに」が生まれます。
「こんなに自分勝手にやっている『のに』私の周りにいてくれる」
「こんなに面倒なことをお願いしている『のに』快く引き受けてくれる」
「こんなに嫌なことは嫌だといっている『のに』付き合いやすいと言ってくれる」
ぜひ、今までやっていた好かれるための行動をやめてみてください。
いかがだったでしょうか?
今までの常識とかなり違うので、驚かれたかもしれません。
しかし、今までのやり方でうまくいかないのであれば、今までの逆をやってみたらうまくいくのです。
最後に、「好かれる」を加速させる方法を紹介したいと思います。
3.「好かれる」を加速させる方法
人は、「~がほしい」と思いながら、望む状態になることに無意識にブレーキをかけていることがあります。
「人に好かれたい」と思いながら、「自分が好かれるわけがない」と感じていたり、今までの状態が変わることを恐れたりしているのです。
アクセルとブレーキの両方を踏んでいる状態では、中々前に進まないのでブレーキを外しましょう。
ブレーキの外し方は自分に許可をするだけです。
「人に好かれてもいい」と許可を出してください。
また、人に好かれることによって困ることはありますか?
- 誘いが多すぎて断るのが大変
- 自分一人でゆっくりする時間がなくなる
- 自分が好かれると反対に嫉妬する人が出てくる
その困る状態に対しても許可を出してみましょう。
たくさんの誘いを断って嫌な奴に思われてもいい、一人の時間がなくなってもいい、色んな人に嫉妬されてもいい。
欲しい状態に許可を出し、欲しい状態の裏にある望まない状態を受け入れることで、
欲しかったものがどんどん手に入っていきます。
4.まとめ
今回は、「人に好かれる」をテーマに、
「人に好かれたい」の心理を探り、「好かれる」を実感する方法を紹介しました。
実は、人間関係については「ありのままの自分で人と接する」というのが全てです。
そうできない、そうしたくないブロックがあるかもしれませんが、
ありのままの自分を出していけば今感じている悩みは自然と消えていきます。
ぜひ、「ありのままの自分」とはどういう自分なのかを見つけて、そのまんまの自分で生活してみてください。
また、ありのままの自分を見つけるヒントとして、
「人付き合いが苦手」が明日から激変する方法もオススメしておきます。