みんなと同じようにできなくて苦しい。
こんな私がここにいて申し訳ない。
何をしても使えない自分は社会人失格だ。
「社会不適合者」
そう感じて日々生活していくことは、とても辛いことだと思います。
そして、その辛さから逃れようと、できる人・しっかりした人を目指すのではないでしょうか?
しかし、できるようになろうと頑張るほど、できない部分が明らかになり、
しっかりしようとすればするほど、自分の粗が見つかっていき、さらに苦しくなります。
そして、苦しさのループにハマるのです。
その苦しさから抜け出す方法はないように感じるかもしれませんが、出口はちゃんとあります。
この記事では、「社会不適合者」によって感じる苦しさから抜け出す方法を説明します。
ぜひ、辛く苦しい毎日から抜け出し、自分を認め心軽やかな毎日を送ってみてください。
1.なぜ社会不適合だと苦しいのか
まず、なぜ社会不適合だと苦しいのかについて説明します。
これは悩み全般について言えることですが、
悩みの原因だと思っている「状態」が苦しいのではなく、その状態ではいけないと「自分を責めている」から苦しいのです。
つまり、社会に適合すべき、仕事をちゃんとすべきというルールを自分が持っていて、
そのルール通りでない自分を裁いて自分を責めていることが苦しいということです。
社会に適合していない赤ちゃんは、社会に不適合だと苦しむことはありません。
会社のルールが性に合わないと、起業して成功している経営者は社会不適合者だと苦しむことはありません。
働くのがバカバカしいと割り切り、ゲームに熱中しているゲーマーは苦しい思いをしていません。
それは、社会に合わせることができないと自分を責めることがないからです。
会社でちゃんと働くことが正しく、逸脱している自分がダメだと思っていないからです。
つまり、今感じている苦しさは、その「状態」から生まれているのではなく、
正誤・善悪の判断をして、自分を責めることから生まれているということです。
2.正解を持った経緯
では、なぜ我々は自分のルールや正しさという価値基準を持ったのでしょうか?
それは、幼い頃の母親のしつけや態度・言葉の語気から何が正しく、何が誤っているかを学習したからです。
そして、母親に嫌われることや捨てられることは子どもにとって死活問題なので、「正しくいなければ」と子ども心に思ったからです。
小さなころに芽生えた「正しくいる」という行動基準は大人になった今も続いています。
小さなころは母親の正解を、大きくなった今は周りの人の正解を自分の正解にしています。
そして、その「正解」の行動ができているか逐一自分をチェックして、正解でない部分を見つけるたびに、自分を罰しているのです。
3.「社会不適合者」の苦しさを抜け出すには
以上が社会不適合が苦しく感じる理由です。
ここからは、その苦しさから抜け出す方法を紹介します。
3-1.「正しさ」を捨てる
上記の通り、「正しいかどうか」があなたの行動基準になっています。
親や周りの人の正しさの枠に収まろうとしているのです。
その「正しさ」を捨てて下さい。
そもそも「正しさ」とは何なのでしょうか?
親や周りの人が言う「正しさ」は本当に正しいのでしょうか?
その「正しさ」も誰かが言っていた受け売りの「正しさ」なのではないでしょうか?
本当は、「正しさ」なんてないのです。
だから迷いもするし、だから自由なのです。
少なくとも、あなたを苦しめる「正しさ」はあなたにとって正しくはありません。
小さい頃は親に嫌われることは死活問題でした。
しかし、大きくなった今、親に嫌われても周りの人に何と言われても生きていけます。
ですので、小さな頃の行動基準はそろそろ捨ててみてください。
正しさを捨てる時に有効な言葉を紹介します。
「間違っていてもいい」
ぜひ、この言葉を何度も何度も胸に刻んでくださいね。
3-2.そのままの自分であることに許可を出す
次に、正しさのカタチに収まらない自分に許可を出します。
あなたが仕事ができなかろうが、人とうまく付き合えなかろうが、そのままの自分でいいのです。
ありのままの自分ではいけないと思っているのは自分だけなのです。
そして、ありのままの自分でいいと決められるのも自分だけなのです。
- 変人でもいい
- 立派じゃなくてもいい
- 社会人失格、人間失格でもいい
それでも、自分は自分でいい。
自分が自分であることに許可を出してみてください。
というより、ホントはあなたと同じようにみんな変人なのです。
それを押さえ込もうとしているだけで、蓋を開けたら変人です。
ですので、「正しい人」を装うゲームから先にあなたが抜けてあげてください。
そう感じること、そう思ってしまうこと、できないこと、もうそんな自分だから仕方がないのです。
「それでいい」と受け入れる勇気が、相手の肩の力を抜くことができます。
最近、目にした言葉に「大人とは萎縮した子ども」というものがありました。
魅力的で自由で楽しげな子どもが、わざわざ「社会適合」という檻の中に入らなくてもよいのではないでしょうか?
3-3.認められようとしない
「正しさ」を求めないのと似ていますが、認められることを手放してみてください。
認められることによって、自分が肯定された嬉しさはあると思います。
しかし、自分を肯定するために、誰かに認められる必要はありません。
自分を肯定するのに、誰かの承認は必要ないのです。
「自分はこれでいい」と思うためには、「自分はこれでいい」と決めればいいのです。
自分の価値は自分で決めていいのです。
そんなもの決められないと思うかもしれません。
そんなときは、「ことにする」という方法を使ってみてください。
自分はこれでいい「ことにする」のです。
すると、いつの間にか、自分がはこれでいいのだと自然に感じている自分に気づきます。
そして、批判する人や嫌って離れていく人には、離れてもらったらいいのです。
なぜ、自分を批判する人や嫌ってくる人の機嫌をあなたが取らなければならないのでしょうか?
周りにいる人全員から認められようとすると、批判する人をどうにかしなければなりません。
批判する人を近くに置き、自分に対する評価を変えなければいけません。
しかし、批判する人は離れてもらっていいと割り切った瞬間に、
批判する人はどこかに去り、あなたの周りにはあなたを認めてくれる人しかいなくなるのです。
3-4.新しい行動基準を身につける
今までは正誤・善悪が行動基準で、それが苦しさを生み出していました。
これからは新しい行動基準を身につけてみてください。
その新しい行動基準とは「やりたいかやりたくないか、好きか嫌いか」です。
自分の感情、自分の気持ちを優先していくのです。
もしかしたら、自分の気持ちがわからない方もいるかもしれません。
そんなときは、一日の終わりにお風呂に入りながら、ゆっくり一日を振り返ってみてください。
楽しかったこと、心が苦しかったこと、して欲しかったこと、嫌だったこと。
自分の気持ちに目を向ける時間を作ってみてくださいね。
自分の心と対話する習慣が身に付きます。
4.まとめ
今回は、社会不適合者の苦しさから抜け出す方法を紹介しました。
社会に適合しているか否かは実はどうでもいいことなのです。
親や周りの人、社会のルールに縛られる必要はありません。
ルールは自分で決めていいのです。
あなたの人生を決めているのはあなた自身です。
社会適合を自分のルールにするのか、
無条件に自分にマルを出すというルールにするのか、
自由に決めていいのです。
自分を責めるため、自分にダメ出しするために厳しいルールを採用していませんか?
「自分はダメだ」それ、本当ですか?
自分へのダメ出し、それはただの癖なのかもしれません。
そんな癖、早く辞めちゃってくださいね。
また、自分軸を取り戻すという視点で、
「人の目が気になる」苦しさを根本から解消する2つの方法もオススメします。