自暴自棄はこうやって終わらせる

自分なんてどうでもいい。
どうなってもいいし、もう興味がなくなった。
自分を諦めた。

自暴自棄。

全てに投げやりになって、自分を傷つけることは辛いことだと思います。
もしかしたら、辛いという気持ちも感じないほど、自分を捨ててしまったかもしれません。

単刀直入に聞きますが、あなたは自暴自棄を辞めたいですか?
もし、自暴自棄のままでよいと思うのであれば、この記事は閉じてください。
自分から何かを欲する気持ちがないのであれば、どんな言葉も届かないと思います。

しかし、自分を取り戻したいと少しでも思うのであれば、本文を読みすすめてください。
自分を捨てたのはほかの誰でもないあなた自身です。
だから、自分を取り戻そうと思えば、取り戻すことができるのです。

ここでは、自暴自棄になる理由と自分の取り戻し方を説明しています。
ぜひ、捨てた自分を探し出して、自分の元に戻してみてください。

自分を守る、大事に育てる。
ただ、それだけで本当に欲しかった優しさや暖かさ幸せな気持ちを感じていくことができます。

1.自暴自棄とはどういう状態か

一般的に自暴自棄とは、自分なんてどうなってもいいと投げやりになることを言いますが、
心にフォーカスして、心の中ではどういう状態になっているのか説明します。

心にフォーカスしてと言っても、「自暴自棄」という言葉通り心の中でも「自分を見捨てている」状態です。
自分なんてもうどうでもいいと自分を見限っているのです。
これを一言で表現すると、「拗ねている」ということになります。

  • 本当は大事にしてもらいたかったけど、してもらえなかった
  • 本当はもっと認めて欲しいのに、認めてもらえなかった
  • 本当は愛して欲しかったのに、愛をもらえなかった

「じゃあ、もういいよ」と思っているわけです。
「自分なんてどうでもいい」と拗ねて、自分を見捨てているのです。

そして、もう一つ捨てているものがあります。
それは自分の本心です。

「本当は○○して欲しかった」という部分が本心になります。
その本心を否定して、求めていることと逆のことを自分にしているのです。

  • 自分を大事になんてしてやるものか
  • 自分を認めてなんてやるものか
  • 自分を愛してなんてやるものか

心の底から欲しかったものが手に入らないので、拗ねて本心とは逆の仕打ちを自分にし続けているのです。

2.何に拗ねているのか

どうしたら自暴自棄や拗ねを辞められるのかを説明する前に、少し心の中を探っていきましょう。
以下の質問の答えを実際に考えてみてください。

2-1.拗ねるきっかけ

あなたがわかってもらえないと思ったのはどんな出来ごとがあったからですか?
大事にされない、愛されていないと思ったのは何がきっかけだったのでしょうか?

少し考えてみてください。

2-2.どんな気持ちになったか

その出来ごとが起きた時にどんな気持ちになったかのでしょうか?

悲しかったかもしれません。
傷ついて痛かったのかもしれません。
不甲斐ない自分に絶望したかもしれません。
もしかしら、怒りがこみ上げてきて、未だに”恨み”に形を変え怒り続けているのかもしれません。

2-3.その時に決めたことは何か

そして、その時に決めたことは何でしょうか?

  • これからは素直になんてならない
  • 絶対に見返してやる
  • 自分が不幸になることで復讐してやる
  • もう自分には期待しない

また、この時に自分のことを「どうせ○○だ」と決めたとしたら、どんな「どうせ○○」でしょうか?

  • どうせ自分は何をやってもダメなんだ
  • どうせ自分は大事にされないし、誰からも相手にされない

2-4.どうされたかったか

次に、その出来ごとが起きた時に何をわかって欲しかったのでしょうか?
また、どうされたら大事にされた、愛されたと感じたのでしょうか?

あなたが拗ねたのはいつごろだったでしょうか?
その時にどんな出来ごとがあり、どうして欲しかったのか考えを巡らせてみてください。

拗ねとは、わかってもらえなかった、大事にされなかった、愛してもらえなかったという思いから発生しています。

あなたは過去の特定の出来ごとによって傷つきました(2-1)。
本当は優しくされたり、愛されたかっただけなのにそうしてもらえなかったからです(2-4)。

そして、悲しみや怒りを感じながら(2-2)、もう二度と同じ思いはしたくないと「決め事」を作ったのです(2-3)。

3.自暴自棄とどう向き合ったらいいか?

3-1.自暴自棄でもいいし、誰かを責めてもいい

まず、自暴自棄になっている自分を否定しないでください。
自分を大事にできない自分がいてもいいのです。

自暴自棄になっているな、と少し距離を持って自分を傍観してみてください。

また、自分や人を責めたくなったら責めてもいいです。
自分の気持ちをごまかさずに、ちゃんと責めてみてください。
ちゃんと恨んでみてください。

上記2で見つけた自分の感情や、大事にして欲しかったという本心を思い出しながら、
ちゃんと怒りや恨み、責めたい気持ちを認めてみてください。

すると、恨みに対して「もういいか」という時が来ます。
まずは、自暴自棄な自分や自分の感情をそのまま認めてみてください。

3-2.本当は自分を捨てていないことに気づく

上記2で説明した通り、傷ついた出来ごとが起きた時にあなたは本当はこうして欲しかったという気持ちがありました。
本当は大事にして欲しかったし、それでいいよと言って欲しかったし、抱きしめてほしかったのです。

そして、その気持ちは今でも変わっていません。
自分なんてどうでもいいと思っているかもしれませんが、
本当は、大事にして欲しいし、愛して欲しい、ありのままの自分でいいと言って欲しいのです。

まず、そんな自分の本当の気持ちに気づいてみてください。
そんな気持ちが自分の中にあるのだと思ってください。

本当は大事にされたいし、自分のことを大事にしたいのです。

3-3.ダメな自分を受け入れる

そして、ダメな自分を受けれてください。
2-3で考えてもらった「決め事」の中に、自分の人間像に関することはあったでしょうか?

ダメな自分や愛されない自分という人間像です。

その人物像を拗ねる理由に使わず、そういう人間でもいいと自分を受け入れてみてください。
何をやってもできないし、周りに嫌われ、相手にされないそんな自分でもいいと受け入れてみてください。
今まで否定し続けてきた人物像を今度は肯定して欲しいのです。

何をやってもできない自分でも、自分は自分を認めよう。
周りに嫌われても、自分は自分を愛そう。
誰にも相手にされなくても、自分は自分を見ていてあげよう。

能力や人付き合い、環境、結果、外側の様々なことであなたは失望したかもしれません。
そして、もういいやと投げやりになったと思います。

しかし、そこには考え方の偏りがあります。
それは、「何かができる自分はマルでダメな自分はバツだ」と思っているということです。

ダメだと思っているところは実はダメではないのです。
あなたがダメだと思い込み、そのダメを拗ねる理由にしているだけなのです。
だから、ダメなことにマルを出してみてください。

すると、能力や結果等のモノサシを捨てることができます。
能力や結果に囚われず、自分の価値を自由に決めることができるのです。

「できるできない」なんて極めてどうでもいいことなのです。
そんなことに自分の人生を左右されないでください。
そんなものに自分の人生の舵を明け渡さないでください。

3-4.自暴自棄や拗ねは自分で終わらせるしかない

そして、このテーマで私が一番書きたかったことはこれです。
「自暴自棄や拗ねは自分で終わらせるしかない」ということです。

あなたが今まで、どれほど自分の能力を嘆き失望したか私にはわかりません。
どれほど不当な扱いをされ、どれほどの怒りをためてきたのか私にはわかりません。
今までどれほど傷つき、相手から身を守る厚い壁が必要だったか私にはわかりません。

しかし、自暴自棄や拗ねは自分で終わらせるしかないのです。

もう、こんな自分で一生生きていくかと決めるしかないのです。
悔しいけど憎んでいたあいつを許してやるしかないのです。
自分の本心に耳を傾け、自分を大事にするしかないのです。

拗ねや復讐のために一生を使っても仕方がありません。
誰もあなたの人生の責任をとってくれないし、誰もあなたの拗ねや復讐に興味はないのです。
自己満足以外の何物でもないことに気づいてください。

そんなことより、今のがっかりな自分で自分を幸せにすることを考えてみてください。

道はいくらでも広がっています。
今の失望は、ただ今まで身につけた価値観ではうまくいかなかったというだけのことなのです。
そんな狭い世界でうまくいかなかったからと言って、この世の終わりだと思うのはあまりにも視野が狭すぎます。

もう、その失望の世界から飛び出して、新しい世界に目を向けてみてください。

4.まとめ

今回は、自暴自棄についてまとめました。

ある程度、落ち込んで、拗ねて自暴自棄になる期間があってもいいと思います。
しかし、そればかりの人生にしてしまうのはもったいないと思います。

ですので、ぜひ、自分を大切にしたい自分の気持ちに気づいてみてくださいね。
そして、そんなダメダメな自分でもいいことにして、
自分が本当に好きなことや本当に楽しめることに向かってみてください。

そして、少しでも自暴自棄をやめてもいいかなと思ったら、
自己受容を習慣化する方法を繰り返し読んで、記載されている内容を実践してみてください。

人生はもっと自由です。
ぜひ、自分の手で舵を取ってみてください。