疲れた心や消えたい気持ちをどうやって解消していくのか

ずっと疲れを感じている。
このままやっていってもただ疲れるだけだし終わりが見えない。
こんなことを繰り返しているのなら、いっそのこと消えてしまいたい。

あぁ、疲れた。
あぁ、このまま消えたいな。

消えてしまいたいくらいの疲れを感じながら、日々の生活を送ることはとても苦しいことだと思います。
また、現状がこのまま続くような気がして、重苦しい気持ちを感じているのではないでしょうか?
この記事では、なぜ心の疲れを感じるのか、その理由を解説し、
どうしたら今の状態を抜け出すことができるのかについて説明していきます。

苦しさを目の前にしてその打開策がわからないと、とても苦しく辛い気持ちに襲われます。
しかし、その苦しさは勘違いによって生まれているだけだったり、物ごとを偏って見ているだけだったりします。

実は、あなたが見ている世界はあなたの思い込みによって作られているのです。
ぜひ、その苦しさを生む思い込みに気づき、悪夢から目覚めてみてください。
「なぜあんなに苦しかったのか」という気持ちとともに、心軽やかな充実した世界を感じてみてください。

1.なぜ疲れるのか

まず、なぜ疲れるのかから説明します。
なぜ疲れるのかを一言で説明すると「頑張りすぎているから」ということになります。

成果があがるように仕事を頑張り、
人付き合いも悪くならないように気を使って、
一通り家事をこなし、人によっては育児もしているかもしれません。

その状態は、すでに自分のキャパを大きく超えています。

「いや、そんなに頑張っていない」
「周りの人もやっているし」
と感じるかもしれませんが、人それぞれできる範囲は異なり、
あなたの気持ちよくできるキャパはゆうに超えているのです。

だから、もう頑張ることを辞めてみてください。
手を抜いて、今やっている量をどんどん減らしてみてください。

といっても、「頑張ることをやめてはいけない」という心理的なブレーキを感じるのではないでしょうか?
それは、「頑張る」「やらなくては」という気持ちの裏に、ある心理が隠されているからです。

2.「頑張る」に隠された心理

ここで、頑張るを辞めるとどんな嫌なことが起こりそうか考えてみてください。

  • 怒られそう
  • 誰かに迷惑をかけそう
  • できない自分がバレそう
  • 周りに置いていかれそう
  • 周りに嫌われて見放されそう

いくつか思いつきましたか?
この嫌なことが起こりそうだと感じて「頑張らなくては」と思っているというこです。

そして、この嫌なことが起こりそうという想像の裏には、
自分に対して、「ダメな自分」「できない自分」「嫌われる自分」を感じているのではないでしょうか?

つまり、「頑張る」に隠された心理をまとめるとこういうことです。

  1. 自分のことをダメだと感じる自分がいる
  2. そんな自分ではいけないと自分を責める
  3. 責めることが苦しくて、「ダメ」じゃない結果を出そうとしたり、「ダメ」な自分を隠そうとする
  4. しかし、理想の結果が出なかったり、「ダメ」な自分がバレて傷ついたりする
  5. さらに、結果を残そうとしたり、素晴らしい自分を取り繕うとする

あとは、この3~5を繰り返して、
頑張りのループ・克服のループをぐるぐる回っているということです。

これが、「頑張らなければ」「やらなければ」の気持ちの裏に隠された心理です。

3.なぜ自分を責めて頑張るようになったのか

では、そもそも私たちはなぜ自分のことをダメだと感じ、自分を責めるようになったのでしょうか?

それは、過去(特に幼少期)の傷ついた出来ごとによって、「自分はダメな存在なんだ」と思い込んだからです。

その傷ついた出来ごととは、
親の何気ない「ダメな子ね」という言葉や、
何かができなかった時にひどく怒られたことや、
親戚やクラスメイトにからかわれたことであったかもしれません。

その出来ごとによって、「自分はダメだ」と自分を責め、今に至るまでずっとその思いを握り続けているのです。
表現を変えると、過去の出来ごとによって植えられた「自分はダメだ」という種を後生大事に育てているということです。

しかし、「自分はダメだ」は本当なのでしょうか?
できないところがあることは本当にいけないことなのでしょうか?

視点を変えて、少しのミスで自分を責めている友達を見たときに、あなたはどう感じるでしょうか?
「あぁ、この人は本当にダメな人だ」とは感じないと思います。
つまり、「自分はダメだ」という感覚はその人だけのものであり、人から見たら特にダメではないのです。

それはあなたにとっても同様で、「自分はダメだ」はあなただけが感じていることなのです。
そして、「自分はダメ」だと感じているのは、ただ過去に種が植えられたというだけの話であり、
その時から「自分はダメだ」という悪夢をただ見ているだけなのです。

4.どうすれば「頑張りのループ」から抜け出せるのか

では、どうすればこの悪夢から目が覚め、頑張りのループから抜け出せるのでしょうか?
一言で言うと、ただ今までの考えは勘違いであり、頑張らなくてもいいのかと気づくだけでいいのです。

確かに、できないことはあると思います。
しかし、同時にできることもあります。

マイナスもあるしプラスもある、デコもあるしボコもある。
それでいいのだと気づけばいいのです。
ここでは、「自分のままでいい」と気づく方法を紹介します。

4-1.自分を許す

上述の通り、誰にでもマイナスとプラスの両面があります。
そのマイナスの面を見つけては攻撃しているのは実は自分だけなのです。

過去の出来ごとによって、誰にでもあるマイナスを目の敵にして自分を攻撃し続けています。
あなたが親で、まだ幼い自分の子どものことを責めつづけているイメージをしてみてください。
できないことやだらしないところをずっと監視し続け、責めつづけているのです。

それと同じことを自分に対してしています。

もう、自分のことを許してあげてください。
できないことがある自分やだらしない自分でもいいと、そっと受け入れあげてください。

あなたを可愛がれる人はあなただけです。
いつまでも過去の種を握り続けている必要はありません。
そっと手放し、自分を許すことを決めてください。

4-2.自分を労う

そして、今まで頑張ってきた自分を労ってあげてください。

  • 今まで頑張ってきたね
  • お疲れ様
  • もういいよ
  • 今まで守ってくれてありがとう
  • あなた(自分)のこと大好きだよ

と、実際に言葉にして自分を労ってあげてください。

あなたが一番言って欲しい言葉は何でしょうか?
「頑張らなきゃ」そう思いコブシを固めてから今に至るまで頑張り続けてきた自分に言ってあげたい言葉はどんな言葉でしょうか?
ぜひ、その言葉を自分に言って、自分で自分を労ってあげてください。

あなたは今まで頑張りに頑張ってきました。
もう十分です。
頑張ってきた今までの自分にありがとうを言って、心軽やかなゆるゆるとした自分を迎え入れてみてください。

4-3.ダメな自分から逃げない

今までは「克服する」「できるようになる」ということを繰り返してきたと思います。
「克服する」「できるようになる」というといい印象があるかもしれませんが、
嫌な言い方をすると「『ダメな自分』から逃げてきた」ということもできます。

本来の自分(できない自分)から逃げて、
できるようになろうとしたり、できないところを隠そうとしてきたのです。

では、なぜ、できるようになろうとしたり、できないところを隠そうとしたのでしょうか?
なぜ、できない自分をそのままさらけ出すことを拒んだのでしょうか?
上記2と被るかもしれませんが、再び考えてみてください。

  • 周りの人に嫌われそう
  • 上司に怒られ、同僚に批判されそう
  • 影でみんなから笑われそう

そう、誰かに嫌われることや批判や嘲笑を浴びることが嫌だったのです。
だから、本来の自分から逃げようとしてきました。

たまには、誰かに嫌われてみてください。
批判され笑われ、傷つき恥ずかしい気持ちを感じてみてください。

そこから逃れようとするから、いつまでも走り続けなければなりません。
今まで「克服する」「できるように」と頑張ってきて疲れているのであれば、
今度は、「嫌われる」「批判される」「笑われる」に立ち向かう方向に頑張ってみてください。

そして、ときに嫌われ、批判され、笑われてもいいと緩むことができれば、頑張りの力を抜いて行くことができます。
今までで最も避けてきたことなので、中々勇気がいることかもしれませんが、ぜひ実際に行動に移してみてください。
全てが音を立てて変わっていきます。

5.まとめ

今回は、「疲れた」「消えたい」と感じる理由と、その奥に隠れた心理、
そして、心が軽やかになる方法について紹介しました。

社会も周りの人も「頑張ることが良いこと」というメッセージを発しているかもしれません。
しかし、頑張ることと自分の幸せはリンクしてはいないのです。

では、なぜ社会や周りの人は頑張っているのでしょうか?
それはわかりませんが、社会の風潮やその人たちに合わせる必要はないのです。
自分は自分の楽しさや幸せを考えていけばよいと思います。

そして、今までの考えが思い込みや勘違いに気づくことで、それまで見ていた悪夢から目を覚ますことができます。
ぜひ、実践に移してもらい、今までの思い込みや勘違いに気づいてください。
今まで感じていた疲れが消え、踊るように軽やかな気持ちと充実した気持ちを感じることができます。

また、「心が疲れた」心を休ませることができない理由と対応方法も参考にしてみてください。