我慢してるのにうまくいかない理由と解決策

こんなに我慢しているのに分かってくれない。
我慢しているのに報われない。
こんなことなら我慢するんじゃなかった。

日本では我慢することを美徳とする文化があります。
しかし、一方で我慢により不満に思うことも多いのではないでしょうか。

そして、物事がうまくいかないのも、頑張っているのに心が満たされないのも、この「我慢」が原因であるということが多々あります。
つまり、我慢している「のに」うまくいかないのではなく、我慢している「から」うまくいかないのです。

今までのやり方・考え方でうまくいかないときは、その反対の方法を試してみればいいのです。
今まで我慢してうまくいかないのであれば、我慢を手放してみてください。

かくいう私も我慢することがとても得意でした。
仕事でも人間関係でも、我慢することや頑張ること以外に手段を持っていなかったのです。
そして、我慢をすればするほど、自分の中に疲れや不満が溜まり、内心拗ねている状態だったことを覚えています。

そんな状態で、仕事も人間関係もうまくはいきませんでした。
そこから我慢を捨てていくことによって、今まで「ない」と思っていた能力や魅力に気づき、
本来の自分でいいのだと思うと共に、うまくいかない仕事や人間関係が一変したのです。

この記事では、我慢をしているのにうまくいかない理由と我慢の手放し方について説明していきます。
ぜひ我慢を手放して、「ある」ことに気づき、満たされた気持ちを感じてもらえたらと思います。

1.我慢しているのにうまくいかない理由

まず、我慢しているのにうまくいかない理由について説明します。

1-1.人から大事にされない

人は、その人が自分をどう扱っているかを見て、無意識にその扱い通りにその人を扱います。
つまり、自分を大事にしている人に対しては大事に扱い、粗末に扱っている人には粗末に扱うのです。

そして、我慢しているということは、自分の本来の気持ちを封じ込めているということであり、
本来の自分を大事にしていないということです。
すると、周りから大事にしてもらえず、不満ばかりが溜まっていきます。

1-2.自己価値が低下していく

1-1で触れたとおり、我慢とは自分を大事にしていないということです。
自分を粗末に扱っているということであり、自分いじめなのです。

すると、自分に対して抱いている価値が低下していきます。
また、価値が低い自分が思い通りに身勝手にやってはいけないという思考になり、さらに我慢をするようになります。

つまり、我慢→自分いじめ→自己価値低下→我慢・・・
というスパイラルを辿ることとなるのです。
自分に価値がないと無意識に感じている状態で物ごとはうまくいかないのではないでしょうか。

1-3.ダメな自分が前提になっている

我慢をするということは、本来の自分勝手で冷たく腹黒い自分ではない自分を隠しているということです。
言葉を変えると、本来の自分を否定して、受け入れられる自分像を演じているということです。

つまり、我慢の裏には本来の自分ではダメだ、自分のままでは受け入れられないという前提があるのです。

そして、身の回りに起きる現象は、この前提に従って発生するのです。
前提通りの価値観を持ち、価値観通りの能力を有し、能力に則った行動をし、行動に似つかわしい環境を揃えていきます。
詳しくは、職場で孤立、人間関係が激変する覚えてほしい1つの理論を読んでみてください。

2.どうしたらよいのか

次に、どうしたらうまくいくのかについて説明します。
簡単に言うと「今までしてきた我慢を辞めてみる」ということです。

あなたはどんな時に我慢していますか?
少し考えてみてください。

  • 嫌な仕事を頼まれたとき我慢して引き受ける
  • つまらない話を聞かされても我慢して笑顔でいる
  • 嫌な人間関係を我慢して続けている

その我慢を辞めてみるということです。
我慢を辞めて、自分を大事な人として扱っていきます。

すると、上記であげたうまくいかない理由が逆に働き出します。
人から大事にされ、自己価値が上がっていき、素晴らしい自分として生活できるようになるのです。

3.我慢のストッパーを外す

とは言っても、我慢をしないということに抵抗があるのではないでしょうか?
ここでは、我慢することを辞めることに対する抵抗を外していきます。

3-1.人の目による縛りを外していく

もし、あなたが我慢を辞めたときに周りからどう思われそうですか?

  • 自分勝手な人
  • 冷たい人
  • 口ばかりな人

その「こう思われそう」という気持ちがブレーキとなっています。
しかし、その自分勝手で冷たくて口ばかりな自分が本来の自分であり、あなたはそういう人でもいいのです。
逆に、そういう人を否定しているのは、周りの人ではなくあなた自身です。

自分の中の嫌いな部分を外に捨てようとしているのです。
しかし、嫌いな部分を追い出そうとしても捨てられるわけではなく、
捨てようとすればするほど、不満やイライラ、虚無感が広がっていきます。

ですので、もう諦めてみてください。
体裁を整えようとしても、あなたはそういう人間であり、それでいいのです。
そして、周りの人もみんなあなたと同じように自分の中に嫌いな部分があり隠しているのです。

ですので、ぜひ、あなたから嫌っている自分を表現してみてください。
行動に移した瞬間に、ありのままで良かったのだということが実感としてわかります。

3-2.我慢しないとどうなるか

もし、あなたが我慢しないと何が起こりそうですか?

  • 批判されそう
  • バカにされそう
  • 仲間外れにされそう

その起こりそうな怖いことは起こりません。

我慢しないとどういう世界が待っているかというと、「あなたに優しい世界」です。
自分のわがままを聞いてくれて、本来の自分を受け入れてくれる、そんな世界です。

そもそも、周りの人はあなたが思っているよりずっと優しいのです。
しかし、あなたが我慢していたり拗ねているために、周りの優しさを拒否したりその優しさに気づけなかったりします。
そこで、我慢を辞め、自分と相手に素直になることで、その今まであった優しさに気づけるようになります。

ですので、批判等の怖さを一歩踏み越えて、我慢を辞めてみてください。
あなたが思っている以上に周りはあなたにあたたかく好意的なのです。

4.まとめ

今回は、我慢をしているのにうまくいかない状態を抜け出す方法を紹介しました。
要は、うまくいかない原因はその我慢なので、我慢を強めるのではなく我慢をやめれば良いのです。

言葉にすると簡単ですが、様々な怖さを飛び越える必要があるのではないでしょうか。
ぜひ、少しづつ勇気を出してもらえたらと思います。

そして、我慢を辞めるというのは、ただ、うまくいかない状態を切り抜けるためではありません。
我慢を辞めた先に感じる周りの優しさや、「ありのままの自分で良かったのだ」という安心感や、何でもない日常における幸せがあります。

ぜひ、我慢を辞めて、今まで感じることのなかった幸せを感じてみてください。

また、自信がないからいい人をやめる、自信の育て方に「いい人」という我慢を辞める方法も書いてあるので参考にしてみてください。