生きるのが辛い状況から抜け出す3つのステップ

どれだけ頑張っても認めてもらえない。
理不尽なことを言われ続けてもうどうすればいいかわからない。
八方塞がりで世界がこんなに厳しいとは思っていなかった。

「生きるのが辛い」

一生懸命頑張っているのに、報われないことばかりを目の当たりにすることはとても辛いことだと思います。
どうにもならない苦しさから消え入りたいと感じるかもしれません。

しかし、なぜ生きることが辛いのでしょうか?

それは報われないことばかり起こるからでも、
八方塞がりな現状の只中にいるからでも、
ましてやあなたの能力や運命のせいだからでもありません。

生きるのが辛い理由は明確にあるのです。

この記事では、生きることが辛い理由と生きることが辛くなる仕組みを説明した上で、
どうすれば生きることが辛い状況から抜け出すことができるのかを3ステップ形式で説明します。

今までずっと感じてきた「生きる辛さ」が一変するような内容なので、
ぜひ丁寧に、そして何度も何度も読み返してみてください。

1.生きるのが辛い理由

まず、最初に生きることが辛い理由を説明します。

生きることが辛い理由はただ一つです。
あなたのなかに「こうするべき」という守らなければいけないルールがあるからです。

  • 一生懸命頑張るべき
  • 人には気を遣うべき
  • 優しい人でいるべき
  • いい人でいるべき
  • 誰にも愛そうよくするべき
  • ちゃんとした人になるべき

この「こうするべき」という縛りが多ければ多いほど、強ければ強いほど生きることが辛くなっていきます。
逆に、「こうするべき」がなければ、現状から逃げることも、誰かの力を借りることも自由であり、
そもそも今の目の前の問題を問題と認識していないかもしれません。

また、上記のような「こうするべき」の下には、以下の気持ちがあります。

  • 多くの人に認められたい
  • みんなから好かれたい
  • 誰かに愛されたい

この欲する気持ちも、認められるべき、好かれるべき、愛されるべきという
広い意味で「自分が作った『こうするべき』」なのです。

認められるため、愛されるため、好かれるため、
ひいては自分が幸せになるために作ったルールによって苦しくなっているのです。

まず、「生きるのが辛い」背景には、
自分でも意識していない「こうするべき」という自分ルールがあるのだと覚えておいてください。

2.なぜこうするべきがあるのか

次に、生きる苦しさを生み出す「こうするべき」がなぜあるのか、その仕組みについて説明していきます。

その仕組みは以下のような構造になっています。

  1. 「こうするべき」を持っているのは「こうするべき」を破る怖さがあり
  2. その怖さは、自分を「そういう人」だという認識を持っているからであり
  3. 「そういう人」には価値がないと思っているからです

詳しく説明していきましょう。

2-1.こうするべきを破る怖さがある

「こうするべき」という自分ルールを持っているのは、
それを破ることによって起こるであろう怖い事を避けるためです。

「頑張るべき」には、頑張らないと認められないという怖さが、
「優しい人・いい人でいるべき」には、そうしないと愛されないという怖さが、
「誰にも愛そうよくするべき」には、愛そうが悪いと嫌われるという怖さがあるのです。

その怖さを避け、怖さの逆のメリットを得ようとしているということです。

2-2.「そういう人」という自己認識

しかし、この怖さは誰もが持っているわけではありません。

頑張らなくても、冷たくても、無愛想でも気にしない人もいるのです。
気にしない人は頑張らないことや冷たいこと無愛想なことを気にしません。
なぜなら、そんなことをしなくても自分が認められ、愛され、好かれている人だと思っているからです。

逆に、その怖さがあるということはどういうことかというと、
何もしないと、自分は認められず、愛されず、好かれない人だと自分のことを捉えているということです。

この「自分のことをどう捉えているか」を自己認識といいます。
マイナスの自己認識を持っていると、「そのマイナスの状況になってしまう」という怖さを抱くのです。

2-3.そういう人には価値がないという考え

さらに、このマイナスの自己認識にはある大きな思い込みがくっついています。

その思い込みは、「そんなマイナスな人間には価値がない」という考えです。
認められない人、愛されない人、好かれない人には価値がないという考えがべったり張り付いているのです。

上記以外にも、仕事ができない人、コミュニケーション能力がない人、魅力がない人など、
マイナスの自己認識には、「そうであると自分には価値がない」と思い込んでいます。

つまり、マイナスの自分を認識するということは、自分の価値のなさを感じることであり、
それはそれは恐ろしいことだと感じているのです。

これが「こうするべき」の仕組みです。

自分の価値とは命の次に大事なものです。
その自分の価値を脅かすマイナスの自己認識から遠ざかる為に、
「こうするべき」という自分ルールを作っているのです。

3.どうすれば「こうするべき」を捨てることができるのか

では、「こうするべき」をどうやって捨てていくかについてですが、
続きはメルマガで説明します。
うそうそ笑、ちゃんと書きます笑

この説明をする前に、ぜひ自分にはどういう「こうするべき」があり、
それをしないとどんなことが起こりそうで怖くて、それはどんな自己認識があるかを時間をとって洗い出してみてください。

「こうするべき」を捨てるには、上記の仕組みの逆からアプローチしていきます。

3-1.そういう人には価値がないという考え

「そういう人」には価値がないと考えてると上記で説明しました。
それは、認められない人、愛されない人、嫌われる人など「そういう人」には価値がないと考えているということです。

この「そういう人」には価値がないというところが、あなたが勝手に思い込んでいる思い込みです。
何の根拠もなくあなたが勝手に「絶対だ」と信じているだけなのです。
だから、どういう人物かというところと自分の価値を切り離してみてください。

ただ、「それが自分の価値ではないんだ」と思うだけです。

それがあなたの価値ではないというのを他人の話だと考えるとわかりやすいです。
例えば、鍛冶職人がいたとします。
この職人は包丁を作るのがあまり上手ではありませんでした。

そして、そのことをすごい咎めて、包丁をうまく打てない自分には価値がないと自分を責めていました。
また、周りも自分のことを蔑んでいると感じていたのです。

この鍛冶職人を見て、あなたは「あ、この人には価値がないんだ」とは思わないのではないのでしょうか?
「そんなこと気にしなければいいのに」くらいに感じると思います。

そう、自分の価値の測り方はその人固有のもので、自分がただそこで自分の価値を測っているだけなのです。
自分の価値を自分が勝手にそこで測っていただけなので、そこで価値を測ることを辞めるのも自由です。

だから、何ができるかどういう人かで自分の価値を測ることをやめてみてください。
そこを切り離してみてください。

3-2.「そういう人」という自己認識

次に、そう言う人という自己認識を変えていきます。
変え方は、以下の順番でやってみてください。

  1. ダメな部分を受け入れる
  2. 自己認識をひっくり返す

それぞれ説明します。

3-2-1.ダメな部分を受け入れる

まず、自分がダメだと感じているところはどこでしょうか?
自分のどの部分が認められず、愛されず、嫌われると考えていますか?

  • 能力がない
  • 魅力がない
  • コミュニケーション能力がない
  • 気遣いができない
  • 頑張れない

このダメだと思っている部分を「もうそうなんだ」と認めてしまってください。
それでも大丈夫、それでもいいんだよと受け入れてしまってください。

こんな部分があるから「自分はダメ」なのではなく、
こんな部分があっても「自分はオッケー」にするということです。

ダメなところを克服することや隠すことに忙しいと、
自分が認められていることや愛されていること、そして、好かれていることに気づくことができません。

自分が「そんな自分でオッケー」だと許可を出すことによって、
何かをしなくても、今までもずっと認められ、愛されていた事に気づきます。

ぜひ、自分がダメだと思っているところにそれでいいと受け入れてみてください。
自分だけは自分のダメなところを否定してあげないでください。

3-2-2.自己認識をひっくり返す

自己価値との切り離しとダメな部分の受け入れができたら、自己認識をひっくり返すことができます。

  • 自分は認められない人
  • 自分は愛してもらえない人
  • 自分は嫌われる人

そうずっと思ってきたかもしれませんが、簡単にひっくり返すことができます。

  • 自分は認められる人「ということにする」
  • 自分は愛される人「ということにする」
  • 自分は好かれる人「ということにする」

のです。
ただ、マイナスの自己認識の反対の人物像ということにするだけです。
そういう人だと胸を張るということです。

しかし、ここであるブレーキが生まれると思います。

「え?お前が!?」という自分ツッコミです。

  • 自分はもう認められている!!←いや、そんなもんで自分を誇るとか恥ずかしいでしょ
  • 自分は愛されてる!!←え?お前のどこにそんな魅力があるの?
  • 自分は好かれている!!←は?誰から好かれてるか言ってみろよ

という自分ツッコミが入ります。
その勘違いしている恥ずかしさを感じないために、マイナスの自己認識に自分を閉じ込めているのです。

ですが、その自分ツッコミは越えていってください。
自分を含めて誰にどうツッコミを入れられても、今までとは逆の体(てい)で生きてみてください。
それは勘違いでもなんでもなく、自己認識さえ変えてしまえばそいういう現実を目の当たりにするのです。

3-3.こうするべきを破る怖さがある

最後に、「こうするべき」という怖さに関してですが、怖さを受け入れてみてください。
その怖いことが起こってもいいと覚悟するということです。

誰かに否定されても、誰かに愛そうつかされても、誰かに嫌われてもいい。
と、起こりそうな怖いことを受け入れてみるのです。

あとは、もう勇気一つです。

実際に、「こうするべき」という自分のルールを破ってみてください。

認められるためにやっていること、
愛されるために頑張っていること、
好かれるためにしていることを辞めてみるのです。

すると、想像していた恐ろしいことは起こらないことを身をもって体験します。

逆に言うと、今まで自己価値と自己認識の話をしてきましたが、
「こうするべき」を破ることをしてしまえば、
今まで信じてきた怖さや自己認識などの思い込みが一気に変わります。

「やってみる」のが一番強力ですぐに状況が一変します。
ぜひ、勇気を出してみてください。

4.実は生きることはイージーだったりする

今までずっと社会は厳しい、生きることは大変なことだと教わってきたかもしれません。
しかし、生きることは意外とイージーだったりします。

それをハードモードに設定していた自分がいるだけです。
何でそんなことをしたいのかというと、
「認められていない」「愛されていない」「嫌われる」という自己認識を証明したいからです。

自分の思い込んだ自己認識を人は証明したいのです。
だから、わざわざ認めてくれない上司に認めてもらおうと頑張ったり、
自分に愛そうをつかせるような振る舞いをしたり、
自分を嫌うように仕掛けたりするのです。

認められる必要も愛される必要も好かれる必要もありません。
もうすでに、認められて愛されて好かれているからです。

「もうすでに」ですよ。
この世界はあなたが思っている以上に優しいのです。
そこに気づいていないだけで、あなたがほしいと思っているものは実はすでにあったりします。

ぜひ、「生きることは大変なことだ」という考えを疑ってみてください。
一番険しい道を選ぶ必要はありません。
生きるのが辛いのであれば、イージーな道を選んでみてください。

5.まとめ

今回は、生きるのが辛いをテーマに、自分の恐れや自己認識を探り変えていく方法を紹介しました。
「生きるのが辛い」の裏側には、こういった心の仕組みが広がっています。

仕組みを知り根本から変えてしまえば、現状なんていくらでも変わっていきます。
そもそも取り組まなくていい課題に取り組もうとしていたことにも気づくのではないでしょうか?

仕組みから説明しているとても重要な内容なので、
何度も読み返して、腰を据えて取り組んでみてください。

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