心の傷の癒し方!隠れた本音をわかってあげる

  • 2019年2月3日
  • 2020年5月17日
  • 幸せ
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昔のある出来事を思い出すと心がキューっと苦しくなる。
ある出来事から人と接することが怖くなった。
あれから何年も経っているのに思い出したくない出来事がある。

心の傷を癒したい。

今記事では心の傷の癒し方をテーマに記事を書いていきます。
昔の出来事がトラウマのような心の傷になっていると、その出来事と同じような状況の時に足がすくんだり一歩を踏み出すことがとても怖くなります。
また、当時の心の傷が癒えてないと無意識に同じような状況を繰り返し、当時の出来事を何度も体験するように自分を仕向けることがあります。

ですので、今も思い出すと心がジュクジュクする出来事は過去の思いを完了させてしまうのが良いです。
生きやすくなるし、目の前の出来事をシンプルに楽しむことができるようになるからです。
また、心の傷を癒すことは簡単なことなので肩肘張らずに実践してみてください

私も小さな頃に人前で発表する時に頭が真っ白になり笑われ、その辛さを母親にわかってもいたかったのですが、「準備をちゃんとしないからそうなる!!」と母親に怒られた出来事がずっと完了していない心の傷でした。
その出来事以降、人前でしゃべることに怖さがあったのですが、今は人前でしゃべる仕事をしています。

その出来事から20年以上経ってから心の傷を癒すことができたのですが、それぐらい時間がかかるという話ではなく、単純に心の傷を癒す方法を知らなかっただけです。
ぜひ、本文を参考に長年の心の傷を癒してしまってください。
過去に決着をつけて、今を存分に楽しんでもらえたらと思います。

1.心の傷と同じような出来事が起こる仕組み

冒頭でも少し触れましたが、心の傷が癒えていないと当時の出来事と同じような出来事が繰り返すということがよく起こります
その出来事が起きたときの登場人物や話の内容は違うけれど、どことなく当時と似たような状況で当時傷ついた気持ちと同じ気持ちになっている。
不思議なことなのですが、昔の傷が癒えていないと何度も繰り返すのです。

そして、それはなぜかというと、当時のわかってほしい気持ちをあなたに気づいて欲しいとあなたの心が感じているからです。
昔の辛い出来事が起きたときの”怒り”や”悲しさ”、”本当はこう言いたかった気持ち”をあなたに気づいてもらうために、あなたにその気持ちをわかってもらえそうな出来事を繰り返すのです。

具体的に私の話をすると、当時人前で頭が真っ白になった時に私がわかってほしかった気持ちは、うまく喋れなくて傷ついた気持ち、恥ずかしかった気持ち、そしてそれを親に受け止めてもらえなかった時の悲しい気持ちでした。
また、結果だけでなく頑張ったことを認めて欲しいし、「すべて完璧にやらなければ自分はダメなのか」と拗ねた気持ちや、ダメな自分や弱い自分を受け入れて欲しいという気持ちがありました。

それを自分がわかってあげられず、ただ傷ついた嫌な出来事という認識しかなかったため、それらの気持ちがあったことを自分に気づかせるような出来事が起こっていたのです。
完璧でないところを指摘されたり、色んなところで緊張して失敗したり、と。

だから、もし、日常的にいつもこのパターンでうまくいっていないなという時は、過去の心の傷が癒えていないことが多く、その時に訴えたかったことが言える機会を作り続けているのかもしれません。

逆に、過去の心の傷を癒してしまえば、訴えたかったことに決着がつくためいつものパターンが起こらなくなります
ですので、心の傷があるなと感じる場合は積極的に癒してしまってください。

2.心の傷を癒すとは自分の気持ちをわかってあげること

ここまでで、わかってほしい気持ちをわかってもらうために過去の出来事を繰り返すという話をしました。
逆に、「わかってほしい気持ち」をわかってあげたらその繰り返しは終わるし、心の傷を癒すとは自分でもわかってあげられていない「わかってほしい気持ち」を自分がわかってあげるということです。

この「わかってほしい気持ち」とは、悲しさや寂しさ、怖さといった本音の感情、また、「自分はこういった人だ」という自分という自分像のことです。
辛い出来事が起きた時に、怒りが湧いてくることは多いと思いますが怒りは第二次感情であり実は本音ではありません。
本当は悲しかったり寂しかったり、怖かったり不安だったりするのです。
その感情を出すことが恥ずかしかったり、自分が感じたくない感情であったりするためダミーである怒りの感情が湧き上がってきます。

ただ、この怒りの感情も大いに味わってもらいたいと思います。
カウンセリングの現場でよく辛かった出来事のはずなのに、相談者がその出来事に対して妙に納得しすぎていることがあります。
怒りを感じるのではなく、心がしぼんでどこか諦めている。

諦めることは悩みを解消する大きな方向性ではありますが、自分の気持ちを無理に押し込めて納得するように諦めるっていうのは方向性が違うんですよね。
だから、そんなときは怒りを感じてもらいます、「怒りを感じていい」「怒りを出していい」ということを自分に許可してもらいます。

もし、これを読んでいる方で、辛い出来事だったはずなのに妙に気持ちが落ち着き払っている場合、自分の怒りの感情を探してその怒りも自分の感情として感じてみてください。
そして、その怒りの下にある本音、つまり悲しさや寂しさ、怖さも探して一度じっくりその気持ちを味わってみてください。

また、わかってほしい気持ちのもう一つの方向性として、「自分はこんな人間だ」ということをわかってほしいということがあります。
「自分はこんな人間だ」には、自分はこんなに素晴らしい、自分は大事にされる人なんだといういわゆるポジティブなものだけではなく、自分は何もできないし、こんなダメな人間なんだというネガティブなものも含まれます。

ネガティブなものも含まれるというか、どちらかというとそちら側をわかってほしいということが大半です。

  • 自分は何もできない人間なんだ
  • しっかりしていないししっかりできない
  • 冷たい人間だしわがままだ

そんな素の自分をわかってほしいと強く感じているし、それをわかってもらうために日々さまよっているところがあるのです。
だから、そういう視点で自分がわかってほしい「自分という人間」を探してみてください。
自分が本当は何がわかってほしいのかを自分が見つけてあげるだけで、さまよい続けている「わかってほしい気持ち」に決着が着きます
その瞬間にやっと過去の心の傷が癒えるのです。

3.心の傷を癒すイメージワーク

わかってほしい気持ちを自分がわかってあげることで心の傷は「過去のもの」と整理がつくのですが、薄くジュクジュクした痛みが残っている場合は、イメージワークをしばらく続けてみてください。

イメージワークのやり方は以下です。

  1. 軽く目をつぶる
  2. 当時の出来事を思い出す
  3. その時に抱いた感情を再度味わう
  4. その時に言いたかったことを相手に言う
  5. その時に言って欲しかったことを相手に言ってもらう、して欲しかったことを相手にさせる

これを毎日一回、一ヶ月くらい続けてみてください。
一ヶ月経たない内に過去の傷が癒され、「もうこのワークしなくていいかな」と感じる時が来ます。
そう感じた時に、ワークを終わらせてみてください。
もし、しばらくやっても傷が癒えていかない場合はわかってほしい本当の気持ちが見つかっていないので、再度自分は何がわかってほしいのかなというのを探してみてくださいね。

4.心の傷に尾ひれはひれをつけない

そして、心の傷を癒すとは少し話は離れるのですが、過去の傷ついた出来事に人は尾ひれはひれをよくつけます。
人はすぐに原因を求めたがるという本能を持っているため、その辛いことが起きたのは「自分のここが悪かったからだ」「自分はこういう人間だからだ」と原因を見つけたがるのです。

そして、その原因を見つけると今度はそういう人として生き始めます。
前述した私の例だと、ただ一回の人前の発表で失敗し傷ついただけで「自分は人前で話すことが苦手なんだ」と決めてしまったのです。
たった一回の失敗でも、そこに傷ついたという強い感情が紐づくと自分という人間を強く決めてしまうのです。

しかし、それは勘違いにすぎません
過度に原因を求める人間の本能によって適当な原因を見つけ、一貫性を保ちたいという本能によってその原因が正しいように世の中を見渡す、というだけの話です。

ぜひ、過去の傷ついた出来事と自分という人間も切り離してみてください
両親に暴言を吐かれたからといってあなたがダメ人間なわけでもないし、何かで失敗して否定されたからといって何もできない人間ではありません。

心の傷を癒しながら、その出来事から決めた自分像の切り離しをしてみてください。
自分像から解き放たれて、この世界を存分に楽しんでもらえるようになります。

5.まとめ

今回は、心の傷についてまとめました。
実は、過去に傷ついた出来事が深く明確であるほど、わかってほしい気持ちを自分がわかってあげた時の心の癒され方や世界の変わり方は大きいです。

心の傷の癒し方や扱い方を知らないと、一生その傷を抱えながらその出来事から連想した不確実な自分像として生きていかなければいような気がしますがそんなことはありません。

ぜひ、自分の心に寄り添いながら、自分はどんなことが悲しかったのか、本当は何と言いたかったのか、何をわかって欲しかったのかを自分と対話しながら見つける時間を作ってみてください
自分が自分のことをわかってあげられる、これほど頼もしくて世界が楽に楽しくなることはありません。
ぜひ、自分に優しく接しながら、人生の伴走者として自分をずっと楽しませてあげてくださいね。

自分の心とどう寄り添ったらいいかわからない場合は、自分を愛するとは!心が満たされていく自分の愛し方を読んでみてください。