「自己認識を変えたらすべてが変わる」
にわかに信じられないかもしれませんが、自己認識を変えたらすべてが変わります。
ただ、「自己認識を変える」という行為を自分を高める目的のために使おうとしていたり、自己認識を変える部分を誤っていたり、そもそも自己認識を変えるアプローチが誤っていると、自己認識は変わりません。
同じようなことをしているようで、全く違うことをしているってやつですね。
この記事では、自己認識を変える方法の完全版をお届けしていきます。
自己認識を変えるということはどういうことなのか、しっかりと理解して実践してもらえたら自己認識は変わっていきます。
そうやって自己認識が変わったら、目の前の現実や他人が変わったような感覚を覚えるほど、見えることや起こる出来事は変わっていきます。
ぜひ、自己認識を変えながら、楽しく好奇心の刺激される毎日を送ってもらえたらと思います。
1.自己認識を変えるとどうなるか
具体的な自己認識の変え方を説明する前に自己認識を変えるとどうなるのかについて話をしていきます。
我々は、自分をどんな人だと思ってるかという自己認識を持ちながら生きています。
その自己認識がポジティブなこともあるし、ネガティブなことももあります。
また、一人の人の中にポジティブな自己認識とネガティブな自己認識が混在しています。
そして、人はこの自己認識を確認するように日々生きています。
例えば、「自分は何もできない」という自己認識を持っている場合、何かで失敗したときに「やっぱり自分は何もできない」とできなかったことにフォーカスし自己認識を確認します。
また、あえて、大変な環境に身を置き難しいチャレンジをして失敗して、「やっぱり自分は何もできない」という確認ができるような選択を取ることもあります。
自己認識がネガティブなものの場合は、この無意識の確認作業をしていくことになり、ダメな自分を発見する度、苦しくなっていきます。
逆に、自己認識がポジティブな場合、自己認識の確認作業をしていてくことによって、「こんなこともできる」「自分ってやっぱりすごいな」を確認していくことになり、とても楽しい感覚で毎日を生きることができます。
自分の能力は変わっていないのに、一方では自分のダメさに落ち込むことになり一方では自分のすごさにニヤニヤすることになります。
どうせなら、楽しんでいったらいいですよね。
2.自己認識を変えるとは万能なツールではない
そう、自己認識は自分の感覚を変えて楽しむツールぐらいの捉え方がちょうどいいと思います。
世の中を見渡すと、自己認識やセルフイメージを偏重している発信もあるのですが、そんな万能なツールではありません。
「自分はできる」と思い込めたらなんでもできるようになるようになることはないですよね。
あくまで、自分への認識が変わるということです。
ただ、この世のすべての人がすべての事象を客観的に捉えることはできず、自分の認識・自分の解釈で物事を見ています。
だから、自分の認識や解釈が変わるということは、この世界が変わることと同義です。
ただ、自己認識が変わったからといって、身の回りの何が変わったということではありません。
この自己認識の話をしたときに私のクライアントが面白いことを言っていました。
「確かに、私料理が上手って言ってる人と料理をしたことがあるけど、私の方が料理うまかったですもん笑」
ホント、そうなんですよね、味がうまいかは主観になってきてなんとも言えませんが、本人がどう思っているかと実際にどうかはまた別なんですよね。
ただ、料理上手って自己認識を持っていて、手料理をふるまったときに「おいしい」と言われて、その言葉を自己認識通り素直に受け取れる方が幸せだということです。
自己認識が料理下手の場合は、「そんなこと言って、またお世辞言ってるんでしょ!?もしかして嫌味?」みたいに変換してしまいますからね。
少し脱線しますが、悩みの解消や幸せになるというのは目の前の現実が変わることによって訪れるものではありません。
目の前の悩みがあったり生きていることが苦しいと、現実を変えたくなるのですが、変えるのは現実ではなく自分の認識や解釈、感覚です。
同じ出来事や現実でも、苦しく生きることもできれば幸せに生きることもできます。
自己認識も同様で、現実を変えることに執着するとそれが苦しい生き方になっていきます。
だから、自己認識を自分を幸せに、また、豊かにすることに使う意味で、自分の感覚を変えて楽しむツールくらいの位置づけにしておいてもらえたらと思います。
3.自己認識を変える3ステップ
さて、ここから自己認識を変える3ステップの話をしていきます。
一つずつ順を追って実践することで自己認識は変わっていくので、楽しみながら実践に移してみてください。
3-1.今の自己認識の人物像を受け入れる
先ほど、「自己認識を変えることは万能なツールではない」という話をしたのですが、それはなぜかというと今の自分を受け入れず、自分から逃げている状態では自己認識は変わっていかないし、そもそも楽に幸せにはならないからです。
例えば、「仕事ができない」という自己認識があったとします。
この自己認識を「仕事ができる」に変えたら幸せになれると思いますよね。
仕事ができたら周りから評価され認められ、自分に自信を持てて、周りの目が気にならずびくびくせずに生きられるみたいな。
しかし、自己認識を変えることを【仕事ができない自分から逃げるツール】として使おうとしても、仕事ができないという自己認識は変えられないし(どこかでやっぱり仕事ができないと確認することになります)、楽に幸せにもなっていきません。
こういう「今の自分」から逃げるために自己認識や心のことを使おうとするパターンはとても多いんですよね。
ただ、今の自分から逃げるために自己認識は使えないし、楽に自由にもなっていきません。
まず、今の自分を受け入れること。
「仕事ができない自分はダメだ」「仕事さえできれば自分の人生は!」と感じているのであれば、「仕事ができない自分」を受け入れることです。
「愛される自分になれれば!」「自己肯定感さえ高ければ!」「自分を素晴らしい人とと思って自信が持てたら」
もし、そう感じるのであれば、愛されてない自分、自己肯定感の低い自分、素晴らしくない自分や自信がないことを諦めて、それを変えようとするのではなく、そんな自分でもいいと受け入れてしまうことです。
現状を変えようとすることは現状への否定です。
自分を変えようとすることは自分への否定です。
逆に、現状を変えることを辞めることは現状への肯定で、自分を変えないということは自分への肯定です。
自己認識を変えるのには、まず自分や現状を肯定することがなにより大事です。
現状や自分を変えたいから自己認識を変えたいんだと思うかもしれませんが、現状や自分から逃げてるうちは何も変わりません。
まず、今の自分でいい、仕事ができなくていい、愛されなくていい、自己肯定感が低くていいし、自信がなくていいと自分に語り掛け、自分に納得させていってください。
そして、その一方で、現状や自分を変えるためにやっていることを辞めて、現状や自分を変えるためにやっていないことをやってみてください。
仕事ができる自分になろうとやっている自宅学習や残業を辞めて、仕事は仕事時間だけやってみたらいいし、愛されるために愛想よくしているのであれば、愛想良くすることを辞めてみるし、自分に自信を持つために今日できたことをノートに付けているのであればそれを辞めるということです。
現状と、そして、自分への本質的な肯定をしてみてください。
話はすべてそこから始まります。
3-2.新たな自己認識を決める
次に、どの自己認識を変えるかという話をしていきますが、上記の自分への本質的な肯定ができたら、ここからは簡単なので気楽に読み進めてくださいね。
ここから自己認識を変えていくのですが、自己認識を変えるというのは例えば、レベル1から順に2,3と増えていくというものではありません。
自己認識は設定したところを腑に落としていくという作業なので、自分はまだそのレベルにいないとか、想像が付かないなどの理由によって低めに設定する必要はなく、自分にとってレベル100が理想なら、レベル100に設定したらいいということです。
ですので、ここで、理想の自己認識を考えてみてください。
今まで認められないという自己認識を持っている場合は「認められる人」。
人に嫌われるという自己認識を持っている場合は「人から好かれる」みたいな感じで、新たな自己認識を設定してみてください。
そして、新たな自己認識が決まったら、「自分は人から認められるんだなぁ」と少し傍観するように自分を捉えなおしてみてください。
「あ、そんな自分だったなぁ」と改めて気づいたみたいな感じですね。
ここを無理に思い込もうとする必要はありません。
頑張って思い込もうとするということは、「自分がそうじゃない」と分かっているから頑張って思い込もうとします。
つまり、頑張って思い込むという行為は「自分がそうじゃない」を自分に刷り込んでいる行為になります。
だから、ただぼんやり「自分って〇〇だったわ、そういえば」みたいな気楽な感じて新しい自己認識を眺めてみてください。
3-3.新たな自己認識のアクションをする
最後は、「3-2で設定した自己認識の人物だったらするだろうことをして、しないだろうことをしない」です。
人は、自分の自己認識に沿う言動をします。
例えば、「仕事ができない」という認識がある場合、「仕事ができないからこそ他の人に追いつくために頑張って仕事をする」「仕事ができない自分が仕事を断るなんてもってのほかだ」と、仕事ができないという自己認識に沿う言動をしているのです。
この言動は仕事ができる人のそれとはまったく異なりますよね。
自分は仕事ができると思っている人は他人に追いつくために頑張って仕事はしないし、自分の裁量を越えた仕事を引き受けることはありません。
その自己認識だからその言動をするということです。
そして、その一方で、その言動をするからその自己認識が強化され定着しているという側面もあります。
つまり、仕事ができるという自己認識の人は、仕事ができる自己認識を持っているからこその言動をしながら、その言動をすることによって仕事ができる自己認識を確認し、強化しているということです。
仕事ができない自己認識を持っている場合も同じ事が起こっています。
もし、あなたが自分が持っている自己認識を変えたいと思うのであれば、言動を3-2で設定した自己認識の人物だったらするであろうものに変えていくことによって、だんだんとその自己認識が強化され定着させていけばいいということです。
自己認識は持って生まれたもので変わらないものなのではなく、自分の言動にとても左右されやすいものです。
左右されやすいのだけど、我々は何も意識していないと現状の自己認識に沿う言動を自然と選んでしまうため、現在の自己認識を強化し確認することに終始してしまいます。
だから、意識的に自分が理想としている自己認識を持つ人だったらどうするだろうと考え、その言動を実際に真似てみたらいいという話です。
ぜひ、実践しながら新しい自己認識を定着させていってください。
4.自己認識を変える方法のまとめ
以上が自己認識を変える方法です。
中でも特に大事なことが、「今の自分を受け入れる」という部分です。
あなたがこの記事を読む前は、「仕事ができるようになりさえすれば自分の人生はうまくいく」「お金に困ら無くなれば安心して暮らせる」など、自分の目的にたどり着くツールとして自己認識のことを考えていたと思います。
ただ、仕事ができるようになっても悩みが無くなることはないし、お金がいっぱい入ってきても安心に包まれることはありません。
悩みの解消は乗り越えるものではなく受け入れるものであり、安心は外付けではなく内側に育むものですからね。
ここを理解していないと、悩みや不安に翻弄され、それを解消する方法を誤りながら、長い間、もしくは一生をかけてグルグルするだけになってしまいます。
悩みや不安の解消は「今の自分を受け入れる」ことです。
その上で、さらにこの世界を面白がるツールとして自己認識を変えることを使ってもらえたらと思います。
苦しさのループから抜ける!楽に生きるために捨てる3つのことに悩みを解消する方法を、安心感を心の中に育てる方法を安心感や幸福感は自己一致から作られる!すぐにできる自己一致の方法にまとめているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。