人間関係をリセットする理由!人間関係を切る習慣を辞める根本的な方法

今までよい人間関係を築いてきたはずなのにある瞬間に全部リセットしてしまう。
それが1回や2回ではなく今まで定期的に訪れる。
そして、その度に孤独を感じてしまう。

そんな自分の心理や理由が知りたい。
また満たされる人間関係心を作っていくにはどうすればいいのか。
この記事では、人間関係をリセットしてしまう悩みの解消方法について説明しています。

また、記事の最後では突然連絡が取れなくなったなど、逆に人間関係が切れてしまった方に対して、どう気持ちを整理していったらいいのかについて話をしていきます。

1.人間関係をリセットする心理

まず、人間関係をリセットする心理について話をしていきます。
世の中では、人間関係リセット症候群なんて表現されていますが、そんな難しい話ではないし自分の状態が名前で表現されると一種の安堵感はあるのですが、しばらくするとその名前から抜け出すことが難しくなっていきます。
ですので、そんな名前に囚われず、人間関係をリセットする理由を理解しそこにただ対処していってください。

人間関係をリセットする心理や理由を一言で表すと「限界が来た」からです。
「ストレスの限界が来た」「我慢の限界が来た」だから、その人間関係を続けていくことができずリセットする必要が生じたということです。
そうやって、人間関係をリセットして新しい人間関係を構築するのですが、その新しい人間関係でもまた限界が来てリセットを繰り返すということです。
(ちなみに、後述しますが、人間関係をリセットすることが悪いわけでもなく、リセットしたくなったらリセットしたらいいし、そんな自分を責めなくていいということは覚えておいてくださいね)

だから、定期的に必ず人間関係をリセットする方は、相手に原因があるというよりも人との接し方がとても苦しいもので、自分にストレスや我慢を強いるものになっているということです。

2.人間関係をリセットしたくなるほどストレスを溜める理由

では、なぜ人間関係をリセットしたくなるほどストレスを溜め、我慢をしてしまうかというと、人前で「いい人」をしちゃうからです。
そして、さらにいい人をしたくなる心理を深ぼると、「人から嫌われたくない」という気持ちや「人から良く見られたい」という心理があるからであり、逆に言うと「いい人」で周りに接しないと「人から嫌われる」「人から評価されない」と自分のことを思っていると言い換えることができます。

「いい人」とは優しい人で本来、とても良いことのはずです。
しかし、それが行き過ぎて「いい人でいなければ」という気持ちが強いと知らず知らずの内に我慢を溜め、イライラし、段々相手との関係を続けることが難しくなってきます。
そして、その裏には「人から嫌われたくない」「人から良く見られたい」という気持ちや「そもそも自分は嫌われる人」といった前提が張り付いています。

「自分は嫌われる人だから何とか嫌われないようにしなくては」
「嫌われないようにするために相手にとっていい人でいる」
それによって、人間関係が続けられなくなるまで我慢が溜まっているということです。

3.人間関係のリセット癖を辞める

では、どうしたら人間関係をリセットする習慣を辞めていくことができるのでしょうか?
その答えを一言で言うなら、「いい人を辞める」ということになります。
相手中心に考えていた人間関係を自分中心に寄せていくということです。

この章では「いい人を辞める」方法をより具体的に話していきます。

3-1.いい人を辞める

では、具体的にいい人を辞める方法について話をしていきます。
そんな難しい話ではなく、いい人としてやっていることや相手のためにしていることを具体的に辞めていくということです。

相手に好かれるためにやっていることや相手に嫌われないためにやっていることは何ですか?
少し時間を取って考えてみてください。
はい、その出てきた答えを一つずつ辞めていくということです。

  • 人からの頼みを断らない
  • 愛想笑いをする
  • 話題を相手に合わせない

そうすることで、相手中心の人間関係でなくなり我慢やストレスを溜める機会がググっと減ります。
我慢やストレスがないからその人間関係が限界に来ることはなく、リセットする必要もなくなってきます。

また、上記のアクションを実践していく上で罪悪感による苦しさに取り込まれないように、「いい人じゃなくてもいい」「いい人じゃなきゃいけないわけではない」「相手の頼みを断って良い」など自分を許可する言葉を自分に語り掛けてあげてください。
その上でアクションをしていくと、スムーズにいい人を辞めていくことができます。

3-2.いい人を辞めるブレーキを外す

ただ、「いい人を辞める」と言われても、そもそもいい人をしているのは嫌われないためであり、それは自分は「嫌われる人」という自己認識を持っているからですよね。
そんな唐突に「いい人を辞めたらいい」と言われてもそんなの実践できないわ、と思うかもしれません。
当然の感情ですよね。

しかし、方針は変わりません。
いい人でいることによって、どれだけ失うものが多いか。
だから、いい人を辞めて人間関係、ひいては幸せの感じ方までごっそり変えていってもらえたらと思っています。

いい人を辞めるという方針は変わらないので、いい人を辞めるブレーキを外す方法を紹介していきます。

3-2-1.嫌われたくない

まず、いい人をしているほとんどの理由は「嫌われたくないから」だと思うので、嫌われたくないというブレーキを外していきます。
嫌われたくないと嫌われることを回避していくと、嫌われる怖さが大きくなるし嫌われた時のダメージをより感じるようになります。

先ほど、相手中心という言葉を出しましたが、相手中心だと自己肯定感が下がり「自分は自分でいい」という感覚を自分の中で育むことができません。
「自分は自分でいい」という感覚がないまま、相手に嫌われるととても大きなダメージを感じます。

だから、「自分は自分でいい」という感覚を育んでいくと相手に嫌われるダメージも小さくなり人から嫌われる怖さも小さくなっていきます。
では、どうしたら「自分は自分でいい」という感覚を育むかというと、「いい人を辞めて自分中心になっていく」というものです。

いい人を辞めるブレーキを軽減するためにいい人を辞める。
という、なんとも矛盾した答えになるんですが、「鶏が先か卵が先か」という話で嫌われることを覚悟して「いい人を辞める」アクションをしていくしかないんですよね。

それを通して「自分は自分でいい」という感覚が育っていくので、次にいい人を辞めるアクションを取るときは初回ほどの勇気は必要なくなります。
そうやって、「いい人を辞める→自己肯定感が育つ→自分は自分でいいことを知る→いい人が辞めやすくなる」という好循環が始まります。
逆に、いい人でいるということは、「いい人でいる→自分に自信がなくなる→自分は自分ではダメを強める→より嫌われるのが怖くなる」という悪循環になっています。

もし、悪循環の中にいるなら、その悪循環をどこかで断ち切らなければなりません。
そして、いい人でいながら自分に自信を持つことも自分でいいと気づくことも嫌われる怖さがなくなることもないので、「いい人を辞める」というアクションを勇気を持ってやっていくしかないということです。

「結局やるのかよ」という話ですが、仕組みを分かってないなかでやるのと仕組みを分かって上でやるのとではアクションのしやすさが違うと思うので、ぜひ仕組みを頭の片隅に置きながら「いい人を辞める」というアクションをしてみてください。

3-2-2.嫌われる人という前提

また、先ほど嫌われたくないという心理の下には「自分は嫌われる人」だという自己認識や前提を持っているという話をしました。
この自己認識があるといい人を辞めるアクションをしていくときに必要以上に嫌われることが怖くなるし、「自分は嫌われる人」という自己認識を確かめに行く確認衝動によって、「やっぱり嫌われるんだ」という結論に終始することにつながる可能性もあります。

ですので、もし、「自分は嫌われる人」という言葉にドキッとしたり心当たりがある場合は「自分は嫌われる人」という自己認識を変えてもらえたらと思います。

自己認識の変え方で記事を書こうと思っていますが、まだ書いていないので簡単に自己認識を変える方法を紹介しますね。
まず、「自分は嫌われる人」という設定を変える言葉を考えます。
例えば、「自分は好かれる人」などです。
その「自分は好かれる人」を自分に語り掛けてください。

そして、今、嫌われそうだからやってることがあると思うんですが、その嫌われそうだからやってることを辞めるというアクションをしてみてください。
また、逆に嫌われそうだからやってないことをやっていくということです。

「自分は嫌われる人」という自己認識を持っていない人なら、「嫌われるかも」と思って自分の言動にブレーキは踏みません。
このブレーキを踏まず思ったようにやるという行為が「自分は嫌われない人」という自己認識を作っているということです。

だから、それを真似して、「自分は嫌われない人」むしろ「自分は好かれる人」という自己認識を作っていくために、嫌われそうだからやっていることを辞めて、嫌われそうだからやっていないことをやっていくアクションをしてみてください。

この自分への語り掛けとアクションの両方をすることによって自己認識は変わっていくのでぜひ実践してみてくださいね。
ちなみに、自分に語り掛けているけど自己認識は変わりませんとよく言われるのですが、アクションを伴わない語り掛けで自己認識は変わらないので注意してください。

4.人間関係をリセットしてもいい

さて、ここまで人間関係をリセットする癖を辞める方法を書いてきましたが、実は別に人間関係をリセットしてもいいです。
「人はこう生きなければいけない」という正解があるわけではなく、自由に生きたらいいし、その自由に生きる中で定期的に人間関係をリセットしたって何の問題もありません。

ですので、もし、人間関係をリセットすることで自分を責めたり人間関係をリセットすること自体で悩んでいる場合、「人間関係をリセットしてもいい」ことを知っておいてください。
「人間関係をリセットしてはいけない」と無理に人間関係を続けたり、自分に我慢させることでストレスが溜まっていきますからね。

要は、何でもいいってことなんですよね。

  • 人間関係はリセットしてもいいしリセットしなくてもいい
  • 人間関係で我慢してもいいし、我慢しなくてもいい
  • それで嫌われてもいいし、嫌わずストレスフリーで付き合える関係を見つけてもいい

全部自由です。
全部自由なことを覚えておいてくださいね。
そして、この感覚が腑に落ちたら、今までストレスで我慢の原因でしかなかった人間関係がとても気軽でライトなものに変わってきます。

ぜひ、色んな方向性で自分にマルを出しながら、自由の領域を広げていってもらえたらと思います。

5.人間関係をリセットされて悩んでる方へ

最後になりましたが、ここからは人間関係をリセットされたことで悩んでる方に向けて書いていきます。

大事だと思っていた人が消えるように自分の目の前からいなくなるのはとても悲しいですよね。
もしかしたら、自分が相手に何かしてしまったのかと自問自答したり自分を責めたりするかもしれません。

しかし、自分の目の前から相手が姿を消したのは上記のような心理があり、あなたのせいでもあなたが悪いわけでもありません。
「相手が心を開いてくれたら」「そんな我慢しなくても受け入れているのに」そんな気持ちはあるかもしれませんが、相手にはそうすることで嫌われる怖さがあったんですよね。

それをどうこうしようとしなくていいし、それをどうこうできるわけではありません。
最終的に心を開くか、怖さを越えて我慢を辞めるかどうかは相手にかかっています。

ですので、自分のせいにしたりもっとこういう接し方をしたら良かったなと悔やむのではなく、相手の幸せを遠くから願ってあげてくださいね。
その相手にも自分自身を幸せにする力がある。
そう信じて、遠くから相手の幸せを祈りましょう。

自分はただただ目の前の人と真摯に付き合っていくだけです。
それに応えてくれる人もいるし、その人の事情でそれに応えられないこともある。
それが人間関係ですからね。

相手の幸せを祈りながら、お互い深く付き合える人間関係を見つけていってもらえたらと思います。

6.人間関係をリセットする悩みのまとめ

今回は人間関係をリセットする悩みについてまとめました。
人間関係を定期的にリセットしてしまう自分に何か大きな欠損や欠落がある、ということではなく、大小さまざまなストレスの蓄積によって限界を迎えているということです。

そして、そのストレスは自分の我慢によって生まれます。
その我慢をしなければと思う原因を見つけ取り除くことで、我慢のないストレスが少ない人間関係を築いていくことができます。
そうなれば、ただただ目の前の人間関係を楽しむだけでよく、リセットする必要は無くなりますからね。
何事も根本へのアプローチが大事!ですね。

それでは、これから自分に素直になり相手との仲を深めながら、人間関係を楽しんでいってもらえたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

また、人間関係の中で自分や相手を受け入れる話を、本質的に相手を受け入れる唯一の方法!見せかけの受け入れを卒業するにはにまとめてあるので参考にしてみてください。