これだけやっているのに何で認められないのか。
すごい自分になって周りを認めさせたいが理想の自分に中々なれない。
誰かに認められたくていつも他人に振り回されている。
自分の承認欲求が自分を苦しくしているなぁ。
というわけで、今回は承認欲求について記事をまとめていきます。
私も承認欲求はとても強かったので、認められるために自分の能力を上げ周りに配慮してきました。
ただ、頑張っても頑張っても認められた気がしないどころか逆にバカにされているような気さえしていました。
「承認欲求」にただ振り回されていたんですよね。
承認欲求があること自体は悪いことではありませんが、承認欲求に取り付かれて振り回されるようになると、自分のことが蔑ろになるし、自分の人生が周りのコントロール下になってしまいます。
この記事では、そもそも承認欲求とはどこから湧いてくるのか、承認欲求が満たされて自分を肯定するにはどうしたらよいのかについてその仕組みを書いていきます。
ぜひ、終わりのない承認欲求のループから降りて、自分の時間と労力を自分の幸せや自分を満たすために使ってください。
承認欲求を満たす先に求めていた「自分と心が満たされる状態」を味わってもらえます。
1.承認欲求-私の場合
冒頭でも少し触れたのですが、私も承認欲求がとても強かったです。
認められたいからできないことを克服して、言われた仕事は引き受けて、文句を言わず嫌な顔をせず周りから認めることを第一に考えていました。
確かに、それで認められている場面もあったのですが、これぐらい認められて当然と思っていたしそれ以上の承認を期待していました。
だから、自分の心は満たされることはなく、常に自分の欠点を探しては改善することを繰り返していました。
そして、その繰り返しの中で圧倒的にできることは増えているはずなのに、「もっともっと」「まだまだ」と心はどんどん乾いていったことを覚えています。
その心の乾きと比例して、バカにされているような気持ちになることも多かったです。
「自分はこんなにやっているのに」と、自分が頑張った分だけ認められて当たり前と他人からの承認の欲求はどんどん強くなっていったのです。
そんな日々の中で、少しずつ分かり始めたことがありました。
それは、「この承認欲求を追いかける繰り返しの中で自分が求めている心が満たされた状態や自信は得られない」ということです。
昔からできることは増えているし昔設定した目標の上に今いるはずなのに心の状態は昔と変わっていなかったのです。
それから、心の世界と出会ったわけですが、結論から言うと承認欲求は外に求めるものではなかったということです。
認められたいから他人に認められようとするのですが、それが承認欲求の終わりなきスパイラスを終わらせる方法ではなかったということです。
2.承認欲求が強くなる理由
では、どうやったら承認欲求に決着がつくのかという話をしていくのですが、その前にそもそもなぜ承認欲求を抱き自分を認めて欲しくなるのかについて説明していきます。
2-1.心の穴を承認で埋めようとしている
まず、他人からの承認が欲しくなる理由の一つ目が、自分の心に空いている穴を承認によって埋めようとしているからです。
人は本来の自分の性格を嫌って捨てることがよくあります。
ネガティブはダメだから捨てよう、厳しい人は嫌われるから優しくしよう、出来ない自分はダメだから克服しよう。
そうやって、ネガティブや厳しい性格、出来ない自分を切り捨てて、ポジティブで優しく何でもできる自分になろうとします。
この時に、捨ててしまった部分が心の穴となります。
底のないブラックホールのような心の穴は自分の性格の一部を捨てることによって作られているのです。
そして、この心の穴があると満たされた気持ちにならないため、心の穴を埋めるように他人からの承認を求めます。
しかし、「元々捨てた性格の一部」という穴の形と「承認」の形は異なるため、いくら承認を外から持って来ても心の穴は埋まることがないのです。
2-2.認められていないと思い込んでいる
他人から承認が欲しくなる二つ目の理由は、今はまだ自分は認められていないと思い込んでいるからです。
実感は沸かないと思いますが、今実はすでに認められていています。
このすでに認められていることが感覚的に分かっていれば、誰かの承認を求める必要はないのですが、すでに認められているのに認められている実感がないため、他人からの承認を欲するのです。
認められていない事実と認められていない感覚が一致していれば、認められた時に認められた実感は得られます。
しかし、認められいる事実に対して認められていない感覚を持っていると、他人がいくら認めようが自分の感じ方は変わりようがありません。
3.承認欲求を成仏させる方法
では、ここからいよいよ承認欲求を成仏させる方法について書いていきます。
上記の承認欲求が強くなる理由に対応して記載していきますね。
3-1.心の穴を承認で埋めようとしている
まず、心の穴を承認で埋めようとしているパターンについて。
先ほどの説明の通り、心に空いている穴と承認の形が異なるのでいくら他人からの承認を詰め込んだろころで自分の心の穴は埋まりません。
では、どうすればいいかというと、心の穴と同じ形のもので埋めるということです。
そして、それはつまり、自分が今まで嫌って捨てて来た自分の性格です。
今までネガティブな自分を捨ててきたのであれば、ネガティブな自分を。
厳しさであれば厳しさを、出来ない自分であれば出来ないところを取り戻すということです。
元々、自分の一部を捨てたことで出来た穴だからその一部を取り戻したらいいのです。
逆に、それ以外のどんなものも心の穴を埋めることはできません。
そして、自分の心の穴を捨てたもので埋めた瞬間に自分は何も欠けていなかった、自分は何も不足していなかったことに気づきます。
すると、もう他人から承認を求める必要がないことが心の底から感覚を通して気づくことができるのです。
3-2.認められていないと思い込んでいる
次に、認められていないと思い込んでいるパターンについて。
これは、認められている事実と認められている感覚がちぐはぐなことでずっと混乱している状態です。
この事実と感覚がちぐはぐだとずっと混乱することになるので、この事実と感覚を合わせていくことが大切です。
どう合わせるかというと、認められている事実に感覚を合わせていきます。
「全然認められているように感じない今のこの状況で実は認められているんだ」と捉え直しをしていきます。
これは、別に認められているということを思い込む必要はなく、まずは客観的な事実として頭で理解してください。
そう、絶対に認められていないと感じているその現状も実は認められているんですよね。
ぜひ、「実はすでに認められているらしい」という視点で日々生活してみてください。
すぐに「あれ?もしかして自分は認められている!?」と感じるような現象や言葉を目にし、耳にします。
そして、すでに認められている実感をより感じる為に、認められるためにやっていることをやめてください。
- 我慢してやりたくないことをする
- 成長するために自己研鑽する
- 内心イライラしているのに機嫌よく振舞う
すでに認められていたり素の自分を出しても認められたりするのであれば、上記のことはしませんよね。
上記のことをするのは「今のままではダメだ」「素の自分ではダメだ」という発想から来ています。
その発想からの行動は結果的にその発想をより強く認識するだけに終わります。
「今の自分はダメだから」と思ってやったことは「やっぱり今の自分はダメだった」という結論に至るのです。
逆に、「今の自分でもいい」「今の自分も認められている」という前提でしたことはその前提を確認する結果になります。
だから、認められているためにやっていることをやめてみてください。
それこそが、「すでに認められている」という前提からの行動で「すでに認められていること」を確認する結果になります。
そうやって、今の自分は認められていることを感覚として一つ一つ腑に落としてみてください。
気がついたら今の自分が認められていることは当たり前だと感じています。
4.結局自分を認めてないのは
承認欲求を成仏させていく方法は以上です。
捨ててきた自分を取り戻して、自分がすでに認められていることに気づくだけです。
今までずっと求めていた承認もどうでもいいものだなということに気づき、承認欲求に振り回されることがなくなります。
そして、今までずっとしてきた本来の自分を切り捨て、自分は認められていないと疑い無く思っているということは、結局自分を一番認めていないのは自分自身なんですよね。
性格に難がなく、何でもできて、他人から認められている、そんな自分しか認めないと決めているということです。
「すごい自分以外はダメだ」と自分を否定しているのです。
もっともっと、自分を認めていきましょう。
それは、できる自分やすごい自分だけではなく、できない自分や大したことない自分も受け入れていくということです。
そうやって、自分を認めれば認めるほど周りもすでに認めてくれていたことに気づきます。
承認欲求というと他人から認められたい欲求なわけですが、自分が一番認めて欲しいのは実は自分自身からです。
「どんな自分でも自分でいい」と自分から認められたいわけです。
そして、どんな自分も認めようと思い始めた瞬間から自分との信頼関係が作られていきます。
自分との間で作られた信頼関係はとても頼もしく安心し、感動するものです。
ぜひ、誰に認められようとするのでもなく、自分を受け入れて認めていってあげてください。
5.まとめ
今回は承認欲求を成仏させる方法について書きました。
承認欲求は他人に認められることによって落ち着いていくのではなく、自分が自分を認めていくことによっていつの間にか落ち着いているものです。
今まで否定して切り捨ててきた自分の性格を取り戻し、認められるためにやっていることを手放すことで、「自分は自分でよかったこと」や「すでに認められていた」ことに気づいていきます。
この気づきや自分でいいという感覚、すでに認められていた感覚はきっと承認欲求を満たした先にあなたが得たい感情だったはずです。
ぜひ、その感情を存分に味わってみてください。
あなたは昔から素のあなたでいいし、ずっと昔から認められていたんですよね。
その安堵の気持ちとこみ上げる自分に対する頼もしさを楽しんでもらえたらと思います。
また、自信について、本当の自信を身につける方法をまとめたので興味がある方は参考にしてみてください。