悪口の仕組みと悪口を言われる辛さを終わらせる方法

  • 2016年7月15日
  • 2020年5月17日
  • 自信
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あの人に悪く言われてるみたいだから、気に入られるように頑張らなきゃ。
なんで、自分ばっかり否定されて蔑まされるのだろう。
もっと素晴らしい人だったら、周りから認められるはずなのに。

「悪口を言われたくない」

悪口を言われると、自分を否定されたような気がして、
とても心が痛く傷ついた気持ちになるのではないでしょうか?
また、その悪口を間に受けて自分も一緒に自分を責めてしまいそうになると思います。

この記事では、自由で心地よい日々を過ごすという観点から、
悪口をどう捉えていったらよいのかについて説明していきます。

自分を苦しめる思い込みをしていると、
この世界のあらゆることが自分を苦しめる要因になります。
その逆もしかりです。

自分やこの世界をどう捉えたら、幸せで満たされた気持ちになるのかについて、
本質的な話をしていきます。
ぜひ、一つ一つ噛み砕きながら読んでもらえたらと思います。

1.悪口を言う相手を嫌っていいし、そこから逃げていい

まず、「悪口」について詳細を見ていく前に、
悪口を言われたときの感じ方について説明していきます。

これは、悪口に限らず、「自分の中から湧いてくる感情は否定しない」ということを覚えておいてください。

怒りの感情、悲しい感情、相手に迎撃したい感情。
嫌いな感情、憎む感情。
世の中でネガティブと敬遠されがちな感情も大事な感情の一つです。

その感情をまずはそのまま感じてみてください。
自分を悪く言う人に良い感情は湧いてこないと思います。
そんなときは、相手を嫌っていいのです。

また、我慢もしないでください。
その悪口に耐えたり、無理にポジティブに変換するのではなく、
その場から逃げてもいいし、誰かに助けを求めてもいい。

自分の感情や気持ちをそのまま肯定してみてください。

2.悪口の捉え方

次に、悪口の捉え方について説明していきます。

2-1.悪口を言われる自分は悪くない

悪口を言われると、自分が間違っていると思ったり、
相手と一緒になって自分を責めたりするのではないでしょうか?

でも、悪口を言われたからといって、
自分が間違っているわけでも悪いわけでも何でもありません。

それは、そもそもこの世に正解なんてないからです。
あなたが何をするのもどう考えるのも感じるのもあなたの自由です。
逆に、相手が何をするのも自分のことをどう感じるのも相手の自由なのです。

何を感じてもいいし、何をしてもいい。
それが私たちには許されています。
善悪正誤なんてそもそもないのです。

だから、悪口を言われたときに自分の間違いや直すべきところを探したり、
反省なんてしないでください。

2-2.悪口とは

そもそも悪口とは、ただのルール違反です。

人は自分の中に、守るべきルールを持っています。
このルールの大部分は親から教わったものですが、
そのルールに沿っているか否かについて、自分や他人をいつもチェックしています。

そして、ルールを犯した人を見ると、「それはルール違反だ!ピピピーー!!」と笛を鳴らすのです。

  • ズルをしてはいけないルールがあると、ズルしている人はルール違反になる
  • 調子に乗っていはいけないルールがあると、調子乗っている人はルール違反になる
  • 弱い自分じゃダメだというルールがあると、人に頼る人はルール違反になる

そのルールに則っていないと、「そんなことしちゃダメってママが言ってた」と無意識に感じるのです。
でも、大の大人が「ママが」と言えないから、もっともな理由を持ってきて悪口という攻撃を仕掛けるのです。

だからと言って、相手のルールに従えばいいということではありません。

前述の通り、守るべきルールがあることによって、自分と相手をチェックします。
言い換えると、自分のルールによって自分と相手を縛っているのです。

ルールの中で行動しなければ行けない制限を自分は受け、
ルール違反を犯した相手にいつも腹を立てていなければなりません。

「心穏やかに平和に暮らしたい」のであれば、このルールを一つづつ外していけばいいのです。

だから、悪口を言われる方が自分ルールを追加するのではなく、
悪口をいう方が自分ルールを外していくほうが、全体的に平穏になって行きます。

といっても、相手をコントロールすることはできないので、そんな相手は放っておけばいい。
「そのルール、苦しくないのかなぁー!?」と少し遠目で見るくらいがちょうどいいです。

2-3.悪口が気になるというのは

といっても、悪口は気になるし、どうしても自分を責めたくなるという場合は、
自分の中に自分を責める種がないか自分の心の中を見てみてください。
そこに元々咎めがある場合、人からそこを指摘されるとグーっと落ち込みます。

例えば、誰かが悪口で「この地球人が!!」と言ってきても、その悪口を気にする人はいないと思います。
しかし、もし、宇宙人が現れて地球を侵略して、地球人が奴隷のようになったとします。
そこで、私たちが地球人であることに後ろめたさや劣等感を感じたらどうでしょう。

同じ「この地球人が!!」という言葉ですが、確実に傷つき落ち込むのではないでしょうか?

これは、元々その部分に対して自分が否定し、
「あってはいけない」「そうであったらダメだ」という気持ちが傷つく種として存在したからです。

2-4.悪口を通して自分を許していく

だから、悪口を言われてそれがものすごく気になったら、
「自分のなかにそういう種があるんだなぁー、へぇーー」と他人事のように感じてみてください。

そして、「そんな自分でもいいよ」と自分に言ってあげてください。
そう、どんな自分でもいいんですよ。
何かができなくたって、冷たい人でも、空気読めなくても、ズルしたくても、弱くても。

そんな自分を一つ一つ、それでいいと許してみてください。
どんな自分でも大事な自分の一部だと受け入れてあげてください。

すると、やっと自分が自分を認めてくれた安心感や嬉しさが自分の中に広がっていきます。
自分を好きな気持ちが膨らんでいきます。

相手が何を言っているか、そんなことはどうでもいいし「うるせーー!!」だし、
それ以上でも以下でもありません。

でも、自分とは一生付き合っていくので、自分とのコミュニケーションを良くしていってあげてください。
いつもいつも否定して責めていたら、きっとあなたの中の小さな自分は悲しんで泣いていることでしょう。
笑わせて安心させてあげてください。

「それでもいいし、自分は見捨てない」
悪口を言われて、グーっと落ち込む度に自分の中の種を見つけて、一つづつ許してあげてください。

すると、悪口を言われても、
「ん!?地球人??別にいいじゃん!!」と悪口に対する受け止め方が変わっていきます。

3.自分の世界は自分で作る

悪口の捉え方については以上です。
ここからは、「悪口」というテーマからさらに発展させて、「自分の世界は自分で作る」という話をしていこうと思います。
(個人的にここを話したかったので、今回のテーマを選んだところがあります)

私たちは日々誰かと触れ合いながら生活していると思います。
その中で否定されたら悲しくなり、認められたら嬉しくなる。
それは、自己否定につながったり、大きな自信となったりするかもしれません。

だから、私たちは他人から否定されないように、誰かから認められるように生活しているのだと思います。

そう言った意味で、他人の言動は自分の感情や自分という存在に影響を与えていると感じるかもしれません。
しかし、自分の世界を作っているのはあくまで自分であり、
「自分という存在や自分を取り巻く世界」という観点で見ると、この世界には自分しかいないと言うことできます。

ちょっとニュアンスが伝わりづらいかと思うので、詳細を説明していきます。

3-1.自分は他人に影響を受けるという誤解

まず、自分という存在を認識するときに、私たちは他人の中から「自分」を見出そうとします。

みんなより仕事ができるから、自分は仕事が出来る人なんだ。
人から怒られ否定されるから、自分はできない人なんだ。
親からだらしないと言われ続けてきたから、自分はだらしない人なんだ。

もっと言うと、自分を認めるために人から認められようと頑張ったり、
自分を誇るために尊敬される人になろうとしたりします。

しかし、自分を作っているのは他人ではありません。
他人が認めるから、他人ができるから、他人がこう言うから、自分はそういう人なのではないのです。

「自分」は他人に影響される。
他人が許してくれたら自分を許せる。
他人が認めてくれたら自分を認めることができる。

これらは、誤解なのです。

3-2.自分の認識が世界を作るという真実

では、何が自分やこの世界を作っているかというと、それは、「自分の認識や考え」です。
自分が感じていることを、この世界に映し出しているだけなのです。
これを心理学で投影といいます。

今日の空は物悲しいね、というとき、
空が物悲しいのではなく、物悲しい気持ちを空に映し出しているということです。

だから、自分は認められない存在だという認識があると、人の言動に「認められない自分」を映し出し、
自分は仕事ができないと思っていると、敢えて難易度の高いことに挑戦し失敗した自分にやっぱりとがっかりしたり、
人は自分を傷つけると思っていると、傷つける行動を無意識に探し出します。

自分は客観的に物事を見ていると信じて疑わないと思いますが、
自分の認識や考えをただ投影しているだけで、焦点をそこにロックオンしているだけなのです。

3-3.自分で自分の世界を作るということ

結局、何が言いたいのか。
他人は実は何も関係なく、自分が「そう」だと思っているから、
「そう」を映し出し、そういうところを執拗に探しているだけなのです。

だから、自分で世界を都合よく決めたらいいのです。

自分はどういう存在でこの世界はどういう世界で周りにいる人はどういう人なのか。

自分はすでに認められていて、
この世界は優しくて、
周りにいている人は自分の味方だと。

ダメな自分でもいいし、それでも素晴らしいと決めてしまったらいいのです。
すると、その認識通りの世界になっていきます。

例え、相手が悪口を言っても、それはあなたへの憧れの裏返しかもしれない。
あなたのことを悪くいうのは、あなたのコミュニティーに入りたいけど素直に言えないだけかもしれない。
憎まれ口の裏で頼まれごとをやっているのかもしれない。

もっともっと自分の都合のいいように疑ってみてください。
その上で自分が不快だと感じたらその場を離れればいいし、心地いい人間関係を自分で選んだらいい。

そう、誰が何と言わなくても、
自分を認めていいし、自分を誇っていいし、自分を素敵だと思っていいということです。
世界は後付けでやってきます。

世界は自分の都合がいいように作ってみてください。

4.まとめ

今回は、悪口をテーマを中心に自分の世界を作るという話をしました。

悪口を言われたからって、あなたの何が悪いわけでもないし、
直さなければ行けないところがあるわけではありません。

もっと自由になれる種があるぐらいに捉えて、自分を一つづつ許してあげてください。
それをダメだと言っているのは、これも自分だけで、
ダメだという思いを相手に投影しているだけだったりします。

あなたはすでに許されているし、もう認められています。
自分の世界は自分が満たされるように作り替えてしまってください。

認められない苦しさと認められたい他人軸を終わらせる方法に、
他人に振り回されない自分軸を作る方法も掲載しているので、参考にしてみてください。