向上心を持てと言われると何をしていいかわからなくて困ってしまいますよね。
そもそも向上心とは何のか。
この記事では、向上心というワードで困った時に楽で満たされるという観点から向上心を紐解いていきます。
向上心を持った方がいいのかもしれないけど、向上心は湧いてこない。
そんな時にどう考えていったらいいかが明確になります。
ぜひ、誰の言葉にブレることなく自分が生きやすく気持ちよい毎日を送ってもらえたらと思います。
1.なぜみんな向上心を持てと言うのか
向上心を持てと周りの人は言うかもしれませんが、そもそもなぜ周りは自分に向上心を持てと言うのかというところから考えていきましょう。
周りが向上心を持てという理由は2つあります。
1-1.自分のルールの押し付けをしたいから
まず一つ目が自分のルールの押し付けです。
人は、誰しも必ず「こうするべき」というルールを持っています。
しかもそれは一つや二つではなく、何十何百とあります。
そして、人は自分が守っているルールを他人にも守ってもらいたいと思います。
詳しい理由は割愛しますが、自分だけが守っているのは馬鹿らしいし、守っていないその人を見ると羨ましくて嫉妬するからです。
自分の守っているルールという安心の領域にすべての人を押し込めて、自分が安心したいのです。
だから、その相手が「向上心を持つべき」というルールを持っている場合、相手はあなたにも向上心を持つことを強要します。
1-2.都合がいいようにコントロールできるから
二つ目の理由は、「向上心を持て」と言えば相手を都合がいいようにコントロールできるからです。
例えば、仕事のシーンで部下が日々の業務を淡々とこなすよりも日々の業務プラスアルファで業績を上げてくれるとか、余分に仕事をしてくれた方が上司としては楽ができるしその上司の評価も上がるでしょう。
だから、「向上心を持て」ともっともらしく言ってくるのです。
と、「向上心を持て」と相手が言ってくる理由を説明しましたが、要はどちらにしても相手の都合だということです。
向上心を持たないと人間としてダメだとか欠陥がある、という話ではなく、みんながみんな、自分の安心や都合というメリットを得たくて言っているということです(本人は自覚できているかはわかりませんが)。
だから、その言葉に従う必要はないですよね。
2.向上心は持たなくていい
なので、向上心は別に持たなくてもいいということです。
そもそも向上心とは「何かができない」「こんな自分はダメ」などのネガティブを何とかしよう時に使われる言葉です。
ネガティブ起因なんですよね。
そして、ネガティブ起因で始めたことは心の豊かさにはつながっていきません。
これは向上心だけではないのですが、例えば「自分は認められていないからもっと認められるように頑張ろう」と思ったとします。
立派な向上心ですよね。
しかし、「認められていない」というネガティブを何とかしようとして始めたことは結果として、「やっぱり認められていない」という最初の原点に結論がたどり着きます。
人は何かを変えようと思ったとしても自分への認識の確認作業をしてしましいます。
「自分は認められていない」という自分への認識があると、その後いくら認められたとしても認められていない出来事をピックアップして「やっぱり認められていない」という確認をすることになります。
今だって認められています、そこに気づかず「認められていない」と認識していることが問題なのですが、この感覚でどれだけ評価されても認められても国民栄誉賞を取っても「認められていない」と認識するのです。
心は一切豊かになっていきません。
だから、ネガティブから始める向上心なんて持ってもしょうがないし、もし、自分は向上心がないから向上心を持とうと思ったところで、「やっぱり自分は向上心がない」ということを確認することになります。
なので、いっそのこと向上心を捨ててしまいましょう。
3.向上心が無くてもやりたいことはやってしまう
そして、向上心を捨てたとしても、あなたはやりたいことはやります。
気になっていた雑貨屋をオープンするかもしれないし、好きな服は買いたいし、ゲームをそろそろ切り上げなきゃと思ってもついつい時間が延びてしまいます。
「向上心を持とう」「頑張ってあれをしなきゃ」なんて思わなくたって気になることや好きなことはするんですよね。
「気になるからやる」「好きだからやる」というのはとてもポジティブな気持ちから始まっています。
だから、わざわざネガティブなものを見つけて頑張って労力を使ってそれをする必要はありません。
ついついやっちゃうことをやたらいいのです。
野球の長嶋茂雄さんは練習を嫌だと思ったことはないそうです。
野球が好きすぎて野球に関わっていられるその時間がとても楽しかったらしいです。
本人はただ楽しいという気持ちでやっているのに、それを見た他人がものすごい向上心や努力だと感じるだけなのかもしれません。
とても理想の状態ですよね。
そういう生き方でいいし、きっとそういう人と仕事だから練習するかと思っている人とでは明確な差ができてきますよね。
4.やりたいことの見つけ方
なので、やりたいことや気になることを見つけてただただそれをやったらいいだけです。
しかし、やりたいことや気になることはなかなか見つかりにくいですよね。
私も数年前まで全然見つかっていませんでした。
なので、やりたいことを見つける方法をここで紹介します。
やりたいことが見つかっていない場合、やりたいことがないというパターンももしかしたらあるかもしれませんが、やりたいことがやるべきことに埋もれているということは多いです。
例えば、部屋の中がゴミで溢れかえっていて床も見えない状態だとします。
その中から昔どこかに落としてしまった百円玉を見つけようとしてもなかなか見つかりません。
しかし、ゴミが片付いて部屋がきれいであったらその百円玉は比較的見つけやすいです。
このゴミにあたるものが「やらなきゃいけないこと」や「やるべきこと」に当たります。
やらなきゃいけないことややるべきことが多いと自分のやりたいことが見つかりにくいです。
そして、「向上心」もこの「やらなきゃいけないこと」に該当します。
向上心を持たなきゃいけないと思ってあなたはこの記事を見たと思います。
そうやって、自分の気持ちより「やらなきゃ」「やるべき」を優先することで自分の気持ちが分からなくなります。
なので、向上心をはじめ「やらなきゃいけないこと」や「やるべきこと」も捨ててみてください。
5.やりたいことを見つけるために捨てること
- 認められるためや評価されるためにやっていること
- 人に迷惑をかけそうだからやっていること
- みんながやっているから何となくやっていること
この辺りを注意深く見つけて実際に辞めてみてください。
勇気がいると思いますが、その勇気を出していくことによって、元々そんなことをしなくて良かったと気づきます。
そして、元々認められていたこと、元々迷惑をかけてかけられて暮らしていたこと、色々な人への純粋な感謝の気持ちに気づきます。
また、
- 恥ずかしいからやりたいと言い出せないこと
- 否定されそうでやらなかったこと
そんなことの中に自分のやりたいことは埋まっています。
ぜひ、他人を中心に物事を考えるのではなく、他人と適切な距離を取り(思っているよりも遠い距離だと思います)自分の心に従ってみてください。
そして、それをただただ楽しみにながらやっている姿が他人にとってはとても向上心が高く見えます。
しかし、そのころには他人から向上心が高く思われてようが思われてなかろうがどっちでもいいという感覚になっていることでしょう。
何とも因果な仕組みですね笑
6.まとめ
今回は向上心についてまとめました。
そもそも向上心について記事を書こうと思ったのは、自分を許していくと向上心はなくなるのか?と質問をもらったからです。
動画でも話ていますが、自分を許していくことで向上心はなくなっていきます。
その代わりに好奇心やワクワク感に敏感になっていきます。
その好奇心やワクワクした気持ちを満たすように動いていったらいいですよね。
ぜひ、そんな風に自分を許し好奇心を追いながら楽しい毎日にしてもらえたらと思います。
自分を責めることをまとめた記事に自分の許し方を書いているので「自分を許す」という言葉にピーンと来た方は参考にしてみてください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。