もっと堂々と自信を持てるようになりたい。
こんな悔しい思いは嫌だから自分の思っていることを言えるようになりたい。
自分を責めているのは苦しいから楽になりたい。
「心の底から変わりたい」
今回は変わりたいというテーマでを扱います。
変わりたいと思ってもなかなか変われないのは元々我々が変化を嫌う生き物だからです。
今がどれだけ嫌でも変化することはリスクなので、本能的に変化を避けるようにできています。
と言っても、変わっていく人はどんどん変わっていきます。
この違いが何のか、知っているか知らないかで今の状態が続くのか、これからどんどん変化していくのかが変わってきます。
ぜひ、本文を参考に本当に変わる方法を知り、ぜひ自分の人生を自分の思い通りに作ってもらえたらと思います。
1.変わりたいと思っても変わらない仕組み
まず、我々が変わりたいと思っても変わらない仕組みを3つ紹介します。
それは「だから変わらない」ということを言いたいわけではなく、変わる方法を具体的にイメージしてもらうため、そして、じゃあ、相当な決意をもっていかないと変わらないなと感じてもらうためです。
ぜひ、変わらない仕組みを読み進めながら、変わる決意を徐々に高めていってもらえたらと思います。
1-1.変化にデメリットがある
一つ目の変わらない仕組みとして、変化には必ずデメリットが存在します。
物事は何でも表裏一体、メリットがあればデメリットもある。
それはどんな事柄においてもそうです。
- 堂々としたら周りから助けてもらえなくなってしまうかもしれない
- 自分の思っていることを言ったら嫌われるかもしれない
- 自分責めをやめたら誰かにもっと反省しろと責められるかもしれない
こうなったらいいなと感じる理想にも必ずデメリットは付きまといます。
このデメリットを嫌っているから変わりたいけど変われないという現象が起きるのです。
1-2.変えたと思っても今までの価値観の中
変わらない仕組み二つ目は、変えようと思っても今までの価値観の中でただ少しの変化をしただけで終わっているパターンです。
人は基本的に幼少期の親から譲り受けた価値観を持って死ぬまで生きています。
例えるなら、親からもらった価値観というベルトコンベアーの上を流されている感じです。
何かを変えようと思った時、大きな変化を選んだつもりでもただこのベルトコンベアー上を右や左に移動するだけで、乗っているベルトコンベアー自体は変わっていないことがほとんどです。
乗っているベルトコンベアーは同じなので、変化を選んだと思っていても大体同じ場所にたどりつくという仕組みになっています。
1-3.ホメオスタシス
そして、冒頭でも触れましたが私たちは変化を本能的に嫌います。
それは、ホメオスタシス(恒常性)と呼ばれ、あらゆることを一定に保とうとする機能が備わっています。
生命を維持するという一番の目的に対して、変化はその目的を脅かす大きなリスクです。
太古の昔を想像してみると分かりやすいのですが、今まで住んできたところを離れるということは食料が見つからないかもしれないし、危険な動物に遭遇しないとも限らない。
その生命の危険を冒すより多少不満があったとしても今にとどまることの方が優先されるのは当然です。
少なくとも昨日までは生きられた実績があるからです。
そうやって遺伝子や我々の本能に組み込まれているので変わることは難しいということです。
2.変わる具体的な方法
ここまでで変わりたいと思ってもなかなか変わらない理由が明確になったでしょうか。
しかし、それは変わりたいと思っても変わらないというわけではなく、ただ変わりたいなぁと思って待っていても変わらないということです。
決意を持って変わる具体的な方法が分かれば、あなたはどんどん変わっていくことができます。
ここでは、上の変わりたいのに変わらない仕組みに対応する形で、どうしたら変わっていくことができるのかについて説明していきます。
2-1.変化にデメリットがある
目指す理想の姿にデメリットなんてないように感じるかもしれませんが、どんなことでも必ずデメリットが付きまといます。
①まず、それを見つけてもらい
②デメリットを見つけてもらったら今度はそれを覚悟します(起きてもいいと引き受ける)
なので、ここで少し時間をとって変化後のデメリットを考えてみてください。
もしかしたらこんな嫌なことが起きるかもしれないと思っていることは何でしょうか?
そして、その答えは大抵「人に嫌われる」というところに行きつきます。
「全ての悩みは人間関係いから生まれる」と言われるように、この世界に自分以外の誰もいなかったら今悩んでいることは発生しません。
仕事に行かなくてもいいし、どんなダメダメな自分でもそんな自分を見る人がいなければ自分を責めている意味がないし、劣等感の罪悪感も感じないでしょう。
だから、つまるところ、人から良く思われないこと、人から嫌われることを避けたいんですよね。
そして、人から嫌われると自分に価値がなくなるように感じる方もいます。
人から嫌われるくらいで自分の価値は上がったり下がったりしませんが、人は自分が感じる自分価値を命の次ぐらいに大事にしているので、「自己価値が下がる」と信じている場合はとてつもなく大きなデメリットに感じると思います。
そのあなたが思っているデメリットや人から嫌われること、自己価値が下がることを受け入れて引き受けてしまってください。
「それが起こってもいいや」と開き直る感じです。
「嫌だけど、そうなってもいい」と覚悟できたところから変化を選べるようになります。
2-2.変えたと思っても今までの価値観の中
気づいてないけど意外と多いのが、変えたと思っても今までの価値観の中というパターンです。
それほど自分が培ってきた価値観というのはやっかいなので、ぜひここで変え方をインストールしてくださいね。
例を出して説明していきます。
例えば、「自分の本音に従って満たされながら生きていきたい」と思ったとして、自分の本音を見つけて言おうとしたときに【今までの価値観という枠の中】という制限付きで自分の本音を見つけてそれに従おうとします。
本音で生きる、自分の気持ちに従うというのはわがままな側面もあるし、わがままではダメだと思っていると、【わがままじゃない範囲で】自分の本音を探すのです。
結局、「本音で生きよう」としても今までの価値観の枠からは出ていないんですよね。
そうすると、「本音で生きているはずなのに満たされない」「今までと変わったような気がしない」というところに着地ます。
また、見方を変えると「わがままじゃいけない」と強く思って生きてきた分、「わがままはダメ」という価値観に強く傾いています。
その状態でバランスを取りながら変えてみようと中途半端な感じでやったところで、ちょうどいいバランスを取れるわけもなく「わがままはダメ」にものすごく寄っている状態なんですよね。
じゃあ、どうしたらいいかというと、極端に反対側に倒してみるということです。
「わがままはダメだから自分の本音より相手の気持ちをおもんぱかろう」と生きてきたなら「わがまま全開」「他人など知らん」「自分さえよければそれでいい」くらいのわがままくらいでちょうどいいということです。
それぐらい反対側に倒してやっと、今までの価値観から出ることができます。
価値観の外とは「それは人としてどうなのか」「そんなやつアカンやろ」「絶対そんな人にはなりたくない」と感じる領域です。
まぁ、「これぐらいはギリギリありかな」というのは一切、今までの価値観から出ていないので「それはダメでしょ」ってところまで飛び出てみてくだしさい。
そして、一回飛び出ることができて価値観が広がったらちょうどいいバランスに戻すことは簡単にできます。
だから、一回真反対に倒してみてください。
「今まで嫌ってきた人物に自分もなる」「人としてどうなの!?と感じる人に自分もなる」
そんな感じです。
2-3.ホメオスタシス
最後にホメオスタシスですね。
我々は変化を本能的に嫌うということでしたが、我々は本能だけで生きているわけではありません。
頭でモノを考えることができます。
本能的には変化を嫌い現状に留まろうとしますが、「こうなりたい」「変わりたい」という思いがあなたにはあります。
その思いで本能を超えていくって話です。
つまり、根性論です笑
自分を説得してかなり強く意識して変化を選んでいく。
変化の過程で怖さもあったり人から何か言われたり。
その時に、「もしかしたら今までの方がよかったのでは!?」と思うこともあるかもしれませんが、そのふとよぎる感覚がホメオスタシスです。
戻ることはいつでもできるので、ぜひ、今までと違うところに行き切ってみてください。
そして、怖さを越えて勇気を出せたとしたら、それは本能を越えるほどの偉業をしたということです。
ぜひ、そんな自分を結果など関係なく無条件で褒めてあげてほしいなと感じます。
3.すごい人はいるけど変化を選べる人はいない
と、ここまで変わりたいと思っても変わらない理由とその変え方について説明しました。
上記の通り、「変える」ってことはとてもすごいことなんですよね。
実際、すごい人っていうのはごまんといるけど自分の価値観を越えて変わることができる人はいません。
価値観を越えて変わるって、一回死ぬようなものだと思うんですよね。
私がカウンセラーになる前、自分の悩みを解消するために心のことを学んだのですが、自分を受け入れる上で一番大きな障壁になったのは「弱い自分じゃダメだ」という価値観です。
男たるもの強くなければ、もし弱い自分がバレたら総スカン食らうし誰からも相手にされないと肩肘をめいっぱい張っていました。
だから、私が弱い自分を受け入れる時は、「すべての人から総スカンを食らい誰からも相手にされないこと」を受け入れました。
要は人生を諦めよう、一回死のうって感じです。
そうやって人生を捨てる感覚で弱い自分を晒すことによって弱い自分をやっと受け入れることができ、「あなたはそのままでいい」なんて世の中に言葉としてあふれてますが、この瞬間に初めてそれを実感することができました。
パッと文字だけ見ると、それほど怖いことなのかと感じるかも知れませんが、当時の私にとってはほんと命がけです。
だから、自分の命くらいかけてみてくださいね。
実際それで死ぬことはないしごく一部の人に嫌われるぐらいなのですが、感覚としては命をかけるくらいです。
「一回、死んでくださいね」
これはよく私が長期の講座の最初に言うことなのですが、そんな感じです。
4.まとめ
今回は、「変わりたいけど変われない」について説明しました。
変われない理由は本能でも無意識でも感じていて、それを明確化していかないと「何か怖い」「何か面倒くさい」「それは別に欲しくない」とごまかしてしまうんですよね。
しかし、あなたは「変わりたい」と思い、そして最後までこの文章を読んでくれました。
自分の気持ちをごまかさず、今の不満を不満だと感じ変わろうと。
その気持ちがあれば、自分を変えていくことができます。
自分を変えていけるということは、どこにでも行くことができるということです。
幼少期に乗っかったベルトコンベアーの先だけじゃなく、これから好きなベルトコンベアーに乗り換えて好きなことに行くことができます。
ぜひ、勇気を出して変えてみていってくださいね。
あなたが心から満足のいく人生を送れることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また、自分を変えることについて、自分を変えたいのに変わらない理由と自分を変える一番の方法に「幸せになる」という本記事とは全く異なる観点でまとめているので、参考にしてみてください。