人と関わりたくない理由と人間関係の煩わしさを解消する方法

  • 2014年12月29日
  • 2020年5月17日
  • 人間関係
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人と関わることが面倒に感じる。
人といると気が休まらないし、疲れる。
否定されている気がするし、劣等感を抱く。

人と関わることで様々な感情を感じ、極度の疲れやネガティブな気持ちを感じるかもしれません。

この記事では、人と関わりたくない原因を探り、
どうすれば人といても自分らしく健やかにいられるのかを説明します。

ストレスの多くは人付き合いから発生します。
その人付き合いが楽になることで、充実して満たされた気持ちで日々の生活が送れるようになります。

1.人と関わらなくてもいい

まず、人と関わりたくないと感じるのであれば、無理に人と関わる必要はありません。
そして、人と関わりたいと思えない自分を咎めないでください。

まず、今の気持ちを大事にしてください。
やりたい気持ちややりたくない気持ちに善悪正誤の判断をせず、その気持ちの通りに行動してみるのです。

すると、今感じている不安や苦しみがそれ以上に膨らまなくなります。
心の中で暴れなくなるのです。
「あぁ、今は誰とも会いたくないんだな」と感情を認め、人と会う約束をキャンセルしてみてください。

2.人と関わると何が嫌か

次に、人と関わることの何が嫌なのか、人と関わりたくない原因を探っていきます。

実際に、人と関わることの何が嫌なのか考えてみてください。

  • 相手の機嫌が気になり、気を遣う
  • 批判や否定をされるのが怖い
  • 人と比べて劣等感を感じる

「面倒くさい」という漠然とした答えではなく、具体的に考えてみてください。

3.なぜ人と関わりたくないのか

上記質問の答えを突き詰めると、
「『他人基準』『他人軸』を意識しすぎているから」というところに答えが落ち着くのではないでしょうか?

もし、仮に強烈な自分軸で生きているとしたら、
人に対する気疲れもしないし、批判されても意味がわからないし、人と比べることさえしないのではないでしょうか。
つまり、「他人軸」をただ「自分軸」に変えるだけで、人との関わりで感じる気持ちが自然と変わっていくのです。

では、そもそもどうやって他人軸が作られたのかについて説明していきます。

他人軸とは、「こうするべき」という正誤善悪の判断基準です。
これは、幼少期の親のしつけや親の表情・振る舞いによって形成されました。
つまり、他人軸とは親軸であり、親のしつけを後生大事に守り続けようとしているのです。

また、親の「こうするべき」通りにできなかった場合や、
「こうあるべき」という親の望む人物像でなかったと自覚した場合に傷つくことがあります。
すると、期待通りにできないところや本来の自分を隠したり、逆によく見せようとするのです。

これがコンプレックスであり、頑張ったのにできないという気持ちが劣等感につながります。
親の期待に応えられない自分を罰し、そんな自分ではいけないと自分を責めているのです。

この感情も「したい」「したくない」という自分軸ではなく、親の期待を出発点とした親軸の価値基準です。

以上のように、自分の行動や考えは自分で決めているように見えても、その多くは親の「こうするべき」というルールに縛られているのです。
逆に、「こうするべき」という今までの「他人軸(親軸)」を「自分軸」に変えることで、人間関係の悩みはほとんど解消してしまうのです。

以降では、「他人軸(親軸)」を「自分軸」に変える方法を紹介します。

4.他人軸を自分軸に変える方法

4-1.自分の許容範囲を広げる

上記の通り、他人軸とは親の「こうするべき」というルールです。
ここでは、自分が持っている「こうするべき」を緩め、自分の許容範囲を広げる方法を紹介します。

4-1-1.許可を出す

人付き合いの中で感じるあなたの「こうするべき」は何でしょうか?

  • 相手の気持ちを考えるべき
  • 礼儀正しくするべき
  • 空気を読むべき

この「こうするべき」に対して、「そうしなくてもいい」という許可を自分に出してください。

  • 相手の気持ちを考えなくてもいい
  • 礼儀正しくしなくてもいい
  • 空気を読まなくてもいい

人と関わりたくないと感じているのであれば、あなたの中に相当強い「こうするべき」があると思います。
だから、「こうするべき」という強い思いを緩めてみてください。

実際、周りのことをそこまで考えなくてもいいのです。
あなたも自分を大切にする、相手も相手自身を大切にする、ただそれだけの話です。

相手を尊重することと自己犠牲は異なります。
自分を大切にすることが出来て初めて、相手が相手自身を大切にすることが理解できるのです。

4-1-2.パターンを崩す

次に、「そうしなくてもいい」と許可を実際に行動に移してください。

  • 相手の気持ちを考えずに正直に言う
  • 礼儀をわきまえず上座に座る、タメ口を少し挟む
  • 空気を読まずに自分の話ばかりする

行動に移すことで、そのリアクションが返ってきます。
そのリアクションによって様々なことに気がつくのです。

あなたが当たり前のように感じているルールはあなたの頭の中だけで作り上げられた極めて特殊なルールです。
自分で自分を縛り、身動きが取れなくなり苦しい思いをしているのです。

いつもの自分のパターンを崩すことによって、自縄自縛な自分に気づくことができます。
そうやって、一つづつ「こうするべき」を解除することができるのです。

4-2.感情を優先する

自分軸とはつまり、感情軸ということです。
「やりたい」「やりたくない」という感情レベルの判断基準が自分軸です。

やりたくなければやらない。
怒られて嫌なら嫌だと言う。
否定されて悲しかったら、悲しいからやめてと言う。

人といると、あなたは自分の本心より相手を優先していたかもしれません。
無視され続けてきた本心をあなたに聞いて欲しいから、人といることを無意識に避けようとしているとも言えるかもしれません。

それほど、自分の本心や感情は大切なものであり、対人関係の悩みは自分の本心を蔑ろにすることから始まっています。

ぜひ、自分の感情の赴くままに行動してみてください。
そのために、今の自分の本心や感情をつぶさに探してみてください。

4-3.ダメな自分でも素晴らしいことにする

「ダメな自分」という概念も他人軸(親軸)の発想です。
親の理想通りでない自分を欠けている・不足していると感じているのです。

しかし、それは周りが勝手にあなたに期待していたり、
あなたが勝手に周りは自分にそれを期待していると思い込んでいたりするのです。

その期待に応える必要はそもそもありません。
期待に応えられるからそこにいていいというわけではなく、
期待に応えられるから素晴らしいというわけでもないのです。

できることもあるし、できないこともある。
相手を思いやるところもあるし、自己中なところもある。
優しいところもあるし、冷たいところがある。

そのいびつな自分が自分であり、何でも持っていて、まん丸な自分が自分のあるべき姿ではありません。
いびつな自分が完成形であり、期待に応えられなくても素晴らしいのです。

いきなりはそう思えないかもしれないので、
期待に応えられない自分でも素晴らしいことにしてみてください。

期待に応えられない自分でも素晴らしい「ことにする」
ダメな自分でも素晴らしい「ことにする」
情けない自分でも素晴らしい「ことにする」ということです。

4-4.コンプレックス・劣等感との付き合いを変える

コンプレックスというとよく克服すると考えがちですが、コンプレックスは克服してはいけません。
コンプレックスとの付き合い方は、学歴コンプレックスが気にならなくなる方法にまとめてあるので、読んでみてください。

5.まとめ

今回は、人と関わりたくないをテーマに、「他人軸(親軸)」を「自分軸」に変える方法を紹介しました。

他人軸(親軸)を行動規範としているから、
承認を求め批判が怖くなり、人との関わりに息苦しさを感じるようになるのです。
ぜひ、本記事の方法で「自分軸」に変えてみてください。

また、心を許せる友達の作り方、コミュニケーションが苦手な理由に人間関係が楽になる考え方をまとめているので参考にしてください。