楽しくもないし苦しくもない。
好きな気持ちも嫌いな気持ちもない。
何を見ても何が起きても灰色に感じる。
「いつからか感情がなくなってしまった」
楽しさも嬉しさも感じない自分に違和感を感じているかもしれません。
この記事では、なぜ無感情になってしまったのかについて解説し、
どうしたら、感情を取り戻していけるのかについて説明します。
個人的に、この世界は様々なことを体験し、感情を味わうためにあるのではないかと思っています。
何かに挑戦して、喜んだり悔しんだり。
信じられないことが起きて、嬉しさに包まれたり絶望したり。
目の前の人を見て、イライラしたり癒されたり。
それを一つづつ味わっていくのが人生であり、それが人生の醍醐味なのかなとも思います。
ぜひ、感情を取り戻して、この世界に色を感じてもらえたらと思います。
また、youtubeでも感情がない仕組みや解消法を説明しているので、参考にしてみてください。
1.感情がわからない理由
まず、なぜ感情がない状態になったのかについて説明します。
我々は何かを感じるとき、嬉しい楽しい、辛い苦しいなど意識的に区別していると思います。
また、嬉しい楽しいについては、なるべく味わいたい「良い」感情で、
辛い苦しいについては、なるべく避けたい「悪い」感情だと考えているのではないでしょうか?
しかし、私たちの心の中では、その感情を区別することができません。
つまり、嬉しい感情は味わうことにして、苦しい感情は感じないようにしようや、
良い感情は歓迎だけど、悪い感情に蓋をするということができないのです。
だから、辛さや苦しさを感じないようにすればするほど、
汚いことを感じちゃダメだと思えば思うほど、
嬉しい気持ちや悲しい気持ちも一緒に感じないようになってしまうのです。
これが感情がない状態になる仕組みです。
一部の感情に蓋をしたつもりで、実は感情全体に蓋をしてしまっているということです。
2.なぜ感情に蓋をするのか
次に、なぜ感情に蓋をするようになったのかについて説明します。
2-1.感情を感じたら辛すぎる
一つ目の理由は、辛い気持ちや苦しい気持ちを感じたら、辛すぎて耐えられないからです。
強い辛さが押し寄せて来ると自分が壊れてしまいそうになります。
辛いことが起きたとき、または辛い状況に身を置いているとき、
自分を守るために、それ以上辛さを感じないように感情に蓋をするのです。
それは、自己防衛の一つであり、
元々備わっている機能が正常に働き、自分を守ってくれたということです。
2-2.感情を否定している
二つ目の理由は、自然に湧き上がる感情をジャッジして、「悪い」感情を否定しているからです。
我々は大人になる過程で「常識」「倫理」「正義」等の様々なルールを学びます。
そのルールの中に、感情に関する禁止事項があるのです。
- 怒ってはいけない
- 憎んではいけない
- ネガティブに感じてはいけない
- 自分のことだけを考えてはいけない
- 下衆くなってはいけない
こうして、自然に湧く感情に正誤・善悪を付け、
「誤っている」気持ちや「悪い」感情を感じてはいけないと否定していくのです。
3.感情を感じるには
では、感情を感じるにはどうすればいいかについて説明します。
3-1.感情を感じたら辛すぎる
上記で、自己防衛の機能が正常に働いて、感情に蓋をすると説明しました。
つまり、自分のどこかがおかしいわけではなく、ごく自然なことが起きているのです。
おかしいことが起きているとすれば、そんな辛い状況にも関わらずまだそこで頑張ろうとしている自分がいるということです。
あなたはなぜそこまで辛い思いをして今の環境にいることを選んでいるのでしょうか?
少し考えてみてください。
- 仕事をやめたら収入がなくなり生きていけないから
- この歳で親の元を離れることが想像できないから
- 罵倒されても旦那は私がいないとやっていけないから
今、考えてもらったどんな理由も、あなたをそこに留める理由にはなりません。
その理由は辛さに耐えるための自己説得の理由です。
だから、そんな理由は脇において、楽に楽しい環境を自分で選んでください。
私たちが辛い環境に身を置かなければいけない理由なんてこの世にないのです。
誰がなんと言おうと、環境を変えていいし、逃げてもいいのです。
自分を縛っているものは自分でしかないということです。
ここまで読んで、「でも」「そうは言っても」と感じた場合は、
自縄自縛を辞める方法をじっくり読んでみてください。
あなたも気づいていない自分を縛る心理的な理由と自縄自縛を辞める方法をまとめてあります。
3-2.感情を否定している
次に、「悪い」感情を否定している場合について説明します。
そもそも、「悪い」感情と書いてきましたが、感情に「良い」も「悪い」もありません。
心地が良い・悪いはあったとしても、「あってはいけない」感情はないのです。
どんなに汚いことや、憎むことや、人を落としめるようなことを感じていてもいいのです。
まず、自分に対して、そう感じることを許可してみてください。
感情自体感じていない場合も、そんな感情があっていいのかと漠然に思ってみてください。
すると、感情に蓋をする力がどんどん緩んでいきます。
また、感情に蓋をしているだけで、感情がない、無感情というわけではないのです。
心の底では、喜怒哀楽の感情をちゃんと感じています。
あなたが心の底で感じていることは何でしょうか?
あなたが本当に叫びたいこと、本当にわかってほしいことは何でしょうか?
以下の言葉を口に出して言ってみてください。
言いにくい言葉や言葉につまる言葉を、あなたは心の底で感じているのかもしれません。
- あぁ辛い、苦しい、疲れた
- もう辞めて、もうたくさん
- どうせうまくなんていけない
- どうせ私なんて愛されない
- 自分はなんて弱いんだろう
- 自分はここにいてはいけない
- あいつが憎い
- 私を大事にしなかったあいつが許せない
- あぁムカつく
- いなくなればいい
- 死ね
- 本当は認めてほしいな
- 本当は愛されたかったな
- 本当は抱きしめて欲しかった
- あぁ寂しいなぁ
- 一生懸命頑張ったなぁ
- もうゆっくり休みたいなぁ
- 休んでいいよ
- 私だけは自分が頑張ったことをしっている
- 今まで頑張ってくれてありがとうね
- あなた(自分)のこと大事に思っているよ
- いてくれてありがとう
言ってみて何か感じることはあったでしょうか?
そう、決して何も感じていないわけではないのです。
そう感じていいと自分に許可を出してみてください。
また、日頃、自分が何を感じているのか自分の心と対話をしてみてください。
3-3.気持ちと行動を一致させる
そして、自分の感情・気持ちがわかってきたら、その気持ちと行動を一致させてみてください。
怒ったときは怒りを出し、困ったときは困った顔をして、
嫌なことは嫌だといい、やりたくないことはやらずに、
楽しいことや嬉しいことがあったら、とりあえずはしゃぐ。
気持ちと行動が違うということは、
自分が最初に感じた感情を変換して、行動に移しているということです。
言い方を変えると、自分を作っていると言えるかもしれません。
自分を作っていると、
褒められるのも、怒られるのも作った自分であり、
喜びや悲しみがダイレクトに伝わってきません。
そのままの自分でいることは、怖い事であり、恥ずかしいことかもしれませんが、
もう、凸凹な自分のままでいいと開き直ることで、
信じられないくらいの喜びや幸福感を得ることができます。
その反面、傷つくときとても痛い思いをしますが、そのときはそのときでちゃんと傷ついてください。
そして、誰かに助けてもらってください。
一人で生きなくても助けてくれる人もいる、優しい世界です。
素直に笑い、素直に泣き、素直に甘える。
そんな凸凹な人が魅力的なんだと私は思います。
そして、そんな「ありのまま」は誰にでも許されているのです。
4.まとめ
今回は、感情がわからない理由と感情を見つける方法について説明しました。
子どものころの「ああしなさい」「こうしなさい」で私たちは自分の中にルールを作りますが、
本当はそんなルールは必要なく、ありのままの自分でいいのです。
どんな感情でもどんな自分でも認め、許していくことで、感情を見つけ、嬉しさも幸せも感じられるようになります。
同時に、傷つくこともあるかもしれませんが、それはまぁ仕方がないということで。
人生の醍醐味ということにしてみてください。
また、ありのままで生きるをテーマにしたありのままの自分で生きる勇気の育て方もオススメします。