昔から自分が嫌いで自分に対してイライラする。
理想からかけ離れている自分を好きになれるはずもなく誰からも好かれない。
できることなら誰か他の人になりたい。
今回のテーマは「自分を好きになる方法」です。
自分が好きか嫌いかで人生の満足度は大きく変わります。
同じ出来事が起きても、同じ性格や人格でも、
自分を嫌いだと自分を責める方向に向かいたくなるし、
自分が好きだと自分に寛大に接することができます。
幸せな気持ちや人生の満足度は、
周りに起きた出来事や何を持っているかではなく、解釈によって決まります。
自分が好きか嫌いかという大きな解釈を変えていくことで幸せも満足度も180°変わっていくのです。
そして、それは単にポジティブかネガティブかという話ではありません。
もっと深いベースの部分で、自分に対する愛情・愛着を育てていくということです。
今回は、このベースの愛情・愛着を育てていくという話をしていきます。
自分が好きか嫌いかは元々決まっているものではなく、育てていけるものなのです。
ぜひ、他人任せやずっとそうだったからと諦めてしまうのではなく、
自分に対して責任を持って育ててもらえたらと思います。
1.自分が好きか嫌いか、私の話
本題に入る前に、私の話を書いておこうと思います。
早く結論が知りたいと言う声も聞こえそうな気がしますが、まぁ聞いてよ笑
私は、何を隠そう自分のことが大好きです。
これは、心のことを学んで実践する前から好きなんですよね。
仮に、誰かになり変われると言われたとしても、私は自分を選びます。
生まれた時から自分が好きなことは変わらないのですが、
好きという感覚がこれまでに2回変わった瞬間がありました。
一つ目は大学生の時です。
それまでは、親の言うことを優先して生きていたため、
自分のことは好きは好きでしたが、今振り返ると抑圧された気持ちも感じていたと思います。
二つ目の転機は、やはり心のことを知り実践した時です。
心のことを学ぶ前は、何かを身につけ成長するということにものすごく重きをおいていました。
逆に考えると、何かを持っていないできない自分を否定していたということです。
そして、自分の粗を探し改善していくのではなく、このままの自分を認めようとした時に、
100で自分を肯定でき、全開で自分を好きになりました。
こんな経緯から、自分に愛着を抱くところから全開で自分を好きになるところまで、
その方法を解説していこうと思います。
2.自分が嫌いな理由
それでは、まず自分が嫌いな理由について説明していきます。
2-1.親と同じように自分を嫌っている
自分が嫌いな一つ目の理由は、親と同じように自分を嫌っているからです。
子供にとって親は初めて接する大人であり、良くも悪くも親の影響を大きく受けます。
親が自分のことを好きだと言って育ててくれたら、自然に自分が好きだという感覚が育っていきますが、
子どものことを嫌っていたり、親は子どものことを大切に思っていても子ども心に嫌われていると感じたりすると、
自分のことを嫌いに思うようになります。
私の場合は何となく親にとって自分は大事な存在なんだろうなという感覚があったので、
何となく自分が好きだと感じていたのだと思います。
ただ、この親からの影響は一生を左右するのではなく、
今からどうにでもできることなので、安心してください。
詳しい解説は次の章で書いています。
2-2.自分の気持ちを無視している
自分が嫌いな二つ目の理由は、自分の気持ちを無視しているからです。
自分の気持ちより相手にどう思われるかを気にして、自分より相手を優先すると自分を嫌いになっていきます。
相手に好かれて自分に嫌われている状態です。
例えると、家の中に大人の自分と子どもの自分の二人がいたとして、
子どもの自分は大人の自分に話を聞いて欲しいし遊んで欲しいと思っています。
しかし、大人の自分は子どもの自分に一切構わず、外に出かけて他人のご機嫌ばかり取るのです。
すると、次第に子どもの自分は大人の自分に対してこう思います。
自分より他人や外の子の方が大事なんだと。
そんな大人の自分は嫌いだと。
これが、自分が嫌いな気持ちの正体です。
3.自分を好きになる方法
それでは、ここから自分を好きになる具体的な方法について紹介していきます。
3-1.子育て(自分育て)を今から始める
上記で、親が自分のことを嫌っていたり、嫌っているように感じたりすると、
自分も同じようにその感覚を受け継ぐという話をしました。
過去の出来事はかわらないし、自分が親を選ぶことは出来ません。
では、受け継いだ感覚は今後一生変わらないかというとそんなことは一切ありません。
自分は今から育てられるのです。
もう一回書こうかな、自分を今から育て直すことができます。
昔の親は紛れもなく両親ですが、今の親は「自分自身」です。
あの時された子育てや対応は理想通りでなかったかもしれません。
そうであるなら、今のあなたが両親に変わって自分を育ててあげたらいいのです。
他人や両親と同じように、自分を責めて否定して嫌うのではなく、
今の自分が理想の親となって、子どもの自分に優しく声をかけてあげるイメージです。
目の前の出来事や昔の出来事があった時に、
両親に何と言って欲しかったのか、何をして欲しかったのか。
その言ってほしいことやして欲しかったことを自分にしてあげてください。
もし、昔の出来事であれば、その出来事を思い出しながら、
当時の自分に向かって言って欲しかった言葉をかけ、して欲しかったことをイメージの中でやってあげてください。
他人である親は、決して、理想通りの接し方はしてくれなかったはずです。
しかし、自分自身なら理想の接し方がわかります。
それを、自分が親代わりになって自分にしてあげるということです。
すると、すくすくと自分を好きな気持ちや自分に対して愛情を育む感覚が育っていきます。
3-2.自分の気持ちを優先する
上記の自分が嫌いな理由のところで話した通り、
自分の気持ちより他人からどう思われるかを優先して自分が嫌いになっているので、
自分の気持ちを優先することで、どんどん自分が好きになっていきます。
要は、自分の中にいる無邪気で構ってほしがりな子どもの自分にどう思われているか、
が、そのまま自分の好き・嫌いを決定するので、
無邪気な子どもの自分をどう可愛がるかということです。
嫌なことは嫌だと言い、やりたくないことは断り、ワクワクすることをやってみる。
そうやって自分を可愛がってあげると、
「やっと自分が自分の方を向いてくれた」という嬉しさが込み上がってきます。
今まで自分に寂しい思いをさせてばかりいた自分が、
やっと自分を大切に守ってくれたという気持ちが広がってっくるのです。
この気持ちを何度も何度も味わってみてください。
この気持ちを味わえば味わう程、自分をどんどん好きになっていきます。
また、もし、自分の気持ちがわからないという場合は、
とりあえず、人の頼みは断って人のためにしていることを辞めてみてください。
自分の気持ちがわからないということは、「他人のため」に傾倒しているということです。
「他人のため」をする上で自分の気持ちは邪魔になるから、そんな気持ちは感じなくてもいいと切り捨てている状態です。
だから、いきなり自分の気持ちと言われても自分の気持ちをすぐに見つけることは難しいかもしれません。
しかし、「他人のため」を辞めるという今までと反対のことをすることによって、
「他人のため」以外の選択肢を選べるようになります。
「何を選んでもいい」ということが実感としてわかってきたら、
自分の気持ちを切り捨てている必要がなくなるため、ひょっこりこっちの方がいい、これが好きという気持ちが出てきます。
自分の気持ちが分からないという方は、ぜひ試してみてください。
4.自分を好きになる上での勘違い
ここからは、「これで自分を好きになるだろう」と思ってやっていることが、
かえって、自分を嫌いになってしまう考え方や勘違いを紹介していこうと思います。
4-1.理想の自分になったら自分を好きになれる
まず、一つ目の勘違いは、理想の自分になったら自分を好きになれるという考え方です。
理想の自分というとキラキラして楽しそうで完璧に思えるかもしれませんが、
理想の自分とは言葉を変えると、ダメで怠惰で性悪な自分の否定だということです。
今までのイメージを使って表現すると、
ダメで怠惰で性悪な子どもの自分を否定して、出来て気が利いて性格が良い自分を作ろうとしているということです。
素の自分を否定する自分を決して好きにはなれません。
そう、自分に何ができて、どんな正確でなんてことは、
自分が自分のことを好きか嫌いかには一切関係ないということです。
だから、理想の自分になることを諦めてください。
理想の自分になんてなれないし、例えなれたとしてもいつも気を張っていなければいけなくなり、
そこに想像するような満足はありません。
いい意味での諦めです。
「どうせ理想にはなれない」「ずっと日陰を歩かなきゃならないのか」など、そういうニュアンスではなく、
理想の自分なんかにならなくても、自分は最高だということです。
ここに気づくためにも、上記の自分を好きになる方法を実践してみてください。
4-2.誰かが好きになってくれるから好きになれる
職業柄、人の話を聞く機会は多いのですが、その話の中で、
「誰かに好きになってもらうことで自分を好きになれる」という考えを持っているなと感じることがよくあります。
誰かに好きになってもらえたから、自分を好きになるわけではありません。
そういう恋愛映画はありそうですが。
「自分が嫌い」という信念の元、誰かに好きになってもらっても、
いずれ、自分が嫌いなんでしょという決めつけを相手にぶつけることは目に見えています。
何でも受け止めてくれるイケメンなんていません。
そんなツチノコ級の希少生物を見つけるより、自分が先に自分を受け止めてあげてください。
自分が自分のことを受け止めた分だけ、相手も自分のことを受け止めてくれていると感じるのです。
人は自分のフィルターを通して相手を見るということです。
逆に、自分のどんな部分も受け入れたら、
目の前のイケメンも自分のどんなところも受け入れてくれていると勝手に感じます。
つまり、ツチノコは富士の樹海にいるのではなく、あなたの心の中にあるということです。
全く意味がわからなくなってきたので、次に進みます。
4-3.そこはかとない罪悪感を持っている
自分のことが好きじゃなかったり、自分は楽しんではいけないと強く感じていたりする時、
もしかしたら、その裏には罪悪感が張り付いているかもしれません。
そこまで感じているかわかりませんが、自分のことを罪人(つみびと)だと思っているのかもしれません。
その罪とは何の罪か。
- 理想通りでないことへの罪
- 人の期待に応えられない罪
- お母さんを喜ばせることができなかった罪
人は何かを罪に感じるとそれにふさわしい罰を自分に課すことがあります。
それが、自分を好きにならない罰だったり楽しんではいけないという罰だったりするのです。
しかし、上記であげた罪は罪なんかではありません。
人は誰かに何かをするために生まれているのではなく、自分の人生を勝手に楽しむために生きているのです。
自分の人生や幸せの責任は自分で取るということです。
人の期待やお母さんの幸せは、その人の責任です。
それを自分がしなければならないことだと思い込み、そうできないことをに対して罪を感じる必要はありません。
そんなところに罪なんかないのです。
もし、罪や罪人(つみびと)という言葉にハッとした場合は、
そこに罪はないことを覚えておいてください。
また、そんな自分を許してあげてください。
許すというのはこの罪悪感だけの話ではなく、
理想通りでない自分や他人よりも自分を優先すること、自分を大事にすること、
自分を好きになることや自分が好きであることも、
まず、あなたの中で許してあげてみてください。
誰もとがめていないし、責めていないのです。
自分を許していないのは自分だけだったりします。
ぜひ、許すということを何度も何度も自分に対してしてあげてください。
自分に対する罪悪感については、人生を楽しむことができない心理的な理由の
1-1、2-1に詳しく書いてあるので参考にしてください。
5.まとめ
今回は自分を好きになる方法をまとめました。
今まで自分が嫌いで試行錯誤してくると、自分を好きになることは大変だと感じるかもしれません。
しかし、蓋を開けてみるとものすごいシンプルな話なのです。
自分の育て直しをして、自分の気持ちを採用して行動してあげるだけで、
どんどん自分が好きな気持ちや愛着が湧いてきます。
そう、愛着なんですよね。
今まで一緒にやってきてこれからも一緒にやっていく。
誰かに成り代わることはできないから、これから仲良くやっていこうという。
仲良くやってきたから、ある日突然違う人に変わりたくはない。
そんな愛着を育んでもらえたらと思います。
誰かになることはできないし、今まで一生懸命自分の何かを変えようと思っても変わらなかった。
だから、もう諦めたらいいですよ。
あなたはそんな感じだし、そんな自分が最高なのです。
自分が好きと似たテーマである自信も下記の記事にまとめてあるので、参考にしてみてください。
自信がないからいい人をやめる、自信の育て方