友達とは何か!?多くの友達より一人の親友

「友達っていったい何かな」「自分には本当の友達がいるのだろうか」と考えることありますよね。
この記事では人間関係の中で特に友達にフォーカスしてどう人と付き合っていったら自分の人生が豊かになっていくかに焦点を当ててまとめていきます。

「一応の友達」が多くても心の底から楽しむことはできないし、逆にそんな人付き合いはわずらわしく感じます。
本当の友達を見つけて、その関係を楽しむとともに人に受け入れられ満たされた気分を味わっていってください。

1.「友達とは何か」の定義は大事なことではない

「友達って一体何なのか」「どこからが友達でどこまでが知り合いなのか」を知りたいと思ってこの記事を開いてもらったかもしれませんが、自分の人生が豊かになって満たされていくという観点において目の前の人が友達かどうかは大事なことではありません。
だから、「友達とは何なのか」の定義はどうでもいいことです。

一応、私の友達の定義を挙げておくと、「職場や学校など所属しているコミュニティー外で接触があったら友達」かなと思います。

  • 学校から一緒に帰った
  • 学校から帰った後、LINEをした
  • 仕事で働いた後、一緒に飲みに行った

それぐらいの関係でもう友達なのではないんでしょうか。
でも、逆に言うとそれぐらいの付き合いで「友達」なので関係としては薄いし、お互いに相手と合わないなと感じたらすぐに疎遠になってしまいますよね。

だから、目の前の人が友達かと考えてもしょうがないし自分の友達の数を数えてみても仕方ないです。
私は、多くの友達なんかよりも数少ない親友の方が大事だと思うし、その親友がいることによって自分の人生が豊かになりますよね。

ちなみに、親友のイメージはお互いに素でいられて思っていることを言い合える関係です。
別に価値観が一緒ということではなく、価値観が違う相手のことを認めあえる関係が親友かなと思います。
この親友を見つけていくことが、「自分に友達がいるのか」「自分は他の人と比べて友達が多いのか」なんてことより大事なことになります。

2.年を取ったら友達とは疎遠になる

そして、もう一つ「目の前の人が友達か」という視点が不要な理由として、友達関係は年を取ったらどんどんなくなっていきます。
それは友達を減らそうと思って友達が減っていくというよりも、独身で時間があれば連絡して時間があった頃に一緒に遊んでいた友達も、仕事を始めて忙しくなり結婚して家庭を持ったり子どもが生まれたりするとどんどん友達付き合いは減っていきます。

自然と友達との時間は減っていくんでしょうね。
それが自然な感じもするし、個人的にはそれが人として成熟しているようにも感じます。

だから、親友同士、話せば楽しくなりやる気をもらえ、背中を押してもらえる。
そういう関係でない間柄というのはいずれなくなってだろうと思うし、お互いが相手に合わせてただ楽しい雰囲気を過ごすという時間はどんどん減らしていく方が人生の満足度は上がるのではないかなと思います。

3.親友を作るには

と、ここまでの説明で、多くの友達より一人の親友ということが分かってもらえたでしょうか。
広く浅くの友達をいくら作っても何となくの時間が過ぎていくだけ、そしていずれ付き合いが無くなってしまうなら、濃い親友を作っていけたらいいですよね。

では、どうやって親友を作っていけるかについてここから説明していきます。
親友を作るのには①自分のスタンスと②運(タイミング)ですね。

3-1.親友を作ることができるスタンス

まず、親友を作ることができるスタンスについて、親友は友達と違い相手に合わせて気に入られたら作れるというものではありません。
相手に合わせるつながりはやはり「友達」です。

そうではなく、自分をしっかり開示していくことが必要になります。
自分は何が嫌で何を面白いと感じているか、今後何をしていきたくて、どういう価値観を持っているか。
それを語り合う機会を作るということではなく、ただただ素の自分を出していくということです。

そうやってお互いが素の自分を出していったときに、相手を応援したいと思えたり本当に面白いヤツだなって思えたら親友になっていけます。

3-2.親友を作るには運も必要(タイミング次第)

ただ、自分が素の自分を表現するからと言って相手と親友になれるというわけではありません。
あなたの素の部分を相手が許せないと感じたら親友にはなれないし、あなたが素を出しても相手が自分の素を出すことを怖がってあなたに合わせてきたらその相手と親友になることはできません。

だから、目の前の人とどうやったら親友になるか、目の前の相手と親友になれる方法、なんてものがあるわけじゃなく、たまたまの部分に寄るところが極めて大きいということです。

親友になれるのは人生で数人なのではないかと思います。
その数人を日々出会う何百万人の中から見つけていく作業をしていくということです。

結局、やることは自分が素でいてそんな素の自分と自然と合う人を見つけるだけなのですが、誰とでも親友になれるわけではなく、逆に親友になれる確率は極めて低いということを覚えておいてください。

4.自分を受け入れておく必要がある

上記で素の自分で人と接するという話をしましたが、素の自分っていうのは意外と難しいです。

今まで培ってきた「こうするべきだ」というルールが自分にあり、それによって「わがままはダメだ」など自分の気持ちを曲げて人と接することが我々にはあります。

また、承認欲求や愛されたいという欲もある。
それによって、できる自分を演じたり愛されるように振る舞ったりする。

相手に悪いからなという罪悪感もある。
それによって、本当に言いたいことを言わずに相手に耳障りのいい言葉を選ぶ。

何も全部思っていることを明け透けに言うことや傍若無人の自分でいなければならないということではなく、「そんな部分は絶対に人に出してはいけない」と自分が強く思っていると鎧を身にまとった自分で相手に接しなければならなくなるということです。
鎧を身にまとっているということは、”間違った行い”はしないだろうし、常識的である反面、「自分自身」ではないということです。

だから、相手に素を出して親友という関係を築いていく前に自分が素の自分を受け入れておく必要があります。
「そんな自分も自分だし、そんなところも出してもいい」という風な構えを作っておかなければ鎧の自分が自然と登場します。

5.他人は自分の欲を埋めてくれる存在ではない

誰の言葉か忘れたのですが、「夫婦は欠けたところを持つもの同士が一つになりお互いに補い合うことではない」と言っていて確かになと思ったことがあります。
欠けた者同士がお互いの足りないものを補うということではなく、欠けている者同士がそれぞれ欠けているところを自分で認め、「欠けているけど自分でいいんだ」と欠けている自分で完結できていることを知っている者同士が一緒になったらいいという意味なのではないかと思います。
もちろん、欠けたところを補い合いますが、相手に満たしてもらって初めて自分を保てるということではないんですよね。

これは親友関係にもそうだと思います。
欠けているけどそれでいい、それを分かり合える同士が本当の意味で仲を深め合えるのではないでしょうか。

欠けている自分を受け入れていく方法は疎外感や孤独感から解放される方法にまとめてあるので参考にしてみてください。
ぜひ、人と仲を深めていく前に自分との仲をより深めて自分と仲良くしていってもらえたらと思います。
究極、自分と仲が良ければ友達も親友もいらないですからね。
その状態になって初めてできるものが親友なのかもしれないし、そうやってできた親友は本当にとても自分の人生を豊かにしてくれます。

6.相手に合わせることは人と距離を置くこと

さて、最後に人付き合いでもらう相談で私がよく感じることを書いておこうと思います。

人付き合いの悩みは大抵、相手に合わせすぎて辛いというところに着地します。
嫌なことを嫌だと言えなかったり、こうしたいと言えなかったり、きっと相手はこう感じているはずだからこうしておかなければと考えたり。

そこにはそんなことを言ったら嫌われる、相手を傷つける、わがままな自分になるなど様々なブレーキがあるのですが、私はその時に「相手に合わせれば合わせるほどその人との距離は広がっていくのにな」といつも感じます。
相手に嫌われたくないから相手に合わせるんだけど、その行為によって人との距離が開いていくんですよね。

前述の通り、その人と仲を深めたければ素の自分でいる必要がある。
逆に、素の自分ではない自分でいることによって、相手は自分に対して近寄りにくさを感じるし自分も相手に対して「相手に合わせているから受け入れてくれている」と自然に感じ相手の存在を遠くに感じるわけです。

だから、ここで一度考えを改めてほしいと思います。
相手に気に入られようとすればするほど、その人とは仲良くはならないということです。
逆に、この人とは仲良くならなくていいかなと感じるのであれば、素の自分を出す必要はなく相手に合わせていたらいいということです。

もし、自分がこの人とは関係を深めていきたいなと感じる人が現れたのであれば、嫌なことや自分の希望、弱音や愚痴など言いにくいことを積極的に相手に言っていってくださいね。
それで嫌われた場合は自分と相性が悪かったんだなと潔く諦めましょう笑
そんなに簡単に自分に合う人は見つからないんですから。

6.「友達とは」のまとめ

友達とは、まぁ普通に喋って楽しく過ごせれば友達なのでしょう。
その定義が明確にあるわけでなく、また目の前の人が友達なのか友達じゃないのか明確にしていくことに意味はありません。

そんな友達がいるかいないか何かよりも、人生を通して深く付き合える親友を見つけていく方がよっぽど大切なことなんじゃないかなと思います。
そして、親友は誰とでも親友になれるわけではなく自分が相手に向かうスタンスと相手が自分に向き合うスタンス、そして相性。
これらが噛み合って初めて相手と親友になれるので、ぜひ何万といる人の中からたった数人を見つけてみてください。

素の自分を出していくスタンスで人と接することができるだけで、受け入れられているように感じて満たされていくので試してみてくださいね。

今友達がいなくて一人ぼっちで寂しい気持ちを感じている場合は、一人ぼっちの寂しさを解消する方法!親友を作るにはを参考にしてみてくださいね。