こんな自堕落な生活じゃダメだと決意するもののまた自堕落な生活に戻ってしまい自分を責めることはとても辛いですよね。
この記事では自堕落な生活を抜ける方法を紹介していきます。
いくら決意しても自堕落な生活に戻ってしまうのはそこに理由があります。
その理由さえ明確になって対処していけば自堕落な生活がいらなくなります。
そうなって初めて自堕落な生活がいいかもっとアクティブな方がいいかを選べるようになるのです。
ぜひ本文を読みながらその仕組みと解消方法を理解して、毎日を楽しみ自分自身に胸を張っていきましょう。
1.自堕落な生活を繰り返す仕組み
まず、自堕落な生活から抜け出せない仕組みについて説明します。
簡単に言うと自堕落な生活をすることによって自分の目的が達成されるからです。
具体的に自分にどんな目的があるかは後述しますが、自堕落でいると目的が達成される、だから、また自堕落でいるというループが完成しています。
このループが完成している以上、意思の力で自堕落な生活から抜け出そうと思ってもなかなか抜けられません。
だから、無意識に持っている自分の目的を明確にして、その目的というところから解消してしまえばループという仕組みから抜け出すことができます。
そうなれば、自堕落でもいいし自堕落な生活を辞めてもいい、というただの選択になるわけです。
逆に、このループにいる限り、自堕落かどうかは自分の選択の範囲ではなくこのループに絡めとられているという感じです。
ですので、ぜひ「自分でも無意識に持っている目的」をこの記事で明確にしてそのループを断ってくださいね。
穴が開くまで繰り返し読んでもらえたらと思います。
2.自堕落な生活をしている目的
さて、先ほど自堕落を抜け出せない仕組みとして目的達成によるループが完成しているという話をしました。
ここでは、具体的にどんな目的があって自堕落のループを回しているのかについて具体的に見ていこうと思います。
2-1.自分を責めたい
まず一つ目の目的は、自分を責めたいという目的になります。
「は!?自分を責めたいわけないじゃん」と感じるかもしれませんが、とても多くの人が潜在的に自分を責めたいと思っています。
- 親が言う理想の自分になれなかった自分を責めたい
- 母親を幸せにできなかった自分に罪があるからそんな自分を罰したい
- 自分を責めていたら真っ当な自分のような気がする
- 今まで自分を責めてきたから慣れによる安心感がある
この世界のどんなことにもメリットとデメリットがあります。
それは自分を責めることも例外ではありません。
自分を責めることによっても必ずメリットがあるのです。
そのメリットを受けていたいがために自分を責めたいということです。
そして、自分を責める材料として自堕落な自分を使っています。
自分を責めたいがために自堕落な自分を使い、自堕落な自分を確認するたびに自分を責める目的が達成されるというループです。
自堕落な生活のループで一番これが多いパターンのように感じます。
2-2.親への当てつけ・復讐
次の目的は親への当てつけや復讐になります。
親と限定しましたが、社会全体や周りにいる人の場合もあるかもしれません。
「自分がこうなったのはお前のせいだ」と訴えたいわけです。
「責任を取れ」「罪悪感を感じろ」「とんでもないことをしたことに気づけ」と、言いたいわけですね。
逆に、自分が自堕落な生活ではなく活動的に暮らしてしまうと、訴えたいことを暗に言えなくなってしまいます。
相手を責めることも復讐することもできなくなってしまうため、自堕落な生活が必要になるのです。
これも、自堕落な生活をすると相手を責めることができる、というループが完成しています。
2-3.ダメな自分を確認したい
最後はダメな自分を確認したいという確認欲求から来ています。
人は「自分はこういう人間だ」という自己認識を持っています。
この「こういう人だ」という認識は「自分は素晴らしい」という認識から「自分はダメだ」「役に立たない」などの認識まで人の数ほどあります。
そして、日々、この認識を確認したいと無意識に感じながら生きているのです。
自分は素晴らしいと自分のことを認識している場合は人の役に立ったり結果を残すことでそれを確認しようとするし、自分はダメだと認識している場合は自堕落な生活を選びたくなったり敢えて高い目標を設定してそれに届かない自分をダメだと思ったり、また、「お前、ダメだな」と言われるような環境に身を置いたりします。
そうやって「やっぱり」と確認したいわけです。
この確認欲求を満たすために、自堕落から抜けたいのに抜けられない自分を見て「やっぱり自分はダメだ」「やっぱり自分は役に立たない」「やっぱり自分には価値がない」と自分の認識を確認します。
以上が、自堕落な生活をする仕組みです。
どれも無意識に行われていることなので、ピンとこないかもしれません。
しかし、自堕落な生活にも必ずメリットや目的があるため、一度時間をとって自分にはどんなメリットや目的があるか考えてみてください。
3.自堕落な生活を手放すアプローチ
では、ここから上記の自堕落な生活をする目的毎にどうしていったら自堕落な生活を手放していけるのかについて話をしていきます。
3-1.自分を責めたい
まず、自分を責めたいから自堕落な生活をしているパターンについて。
自分を責めたという目的があるから自堕落を辞めるわけにはいかないという説明をしました。
だから、逆に、自分を責めることを辞めると自堕落な生活をしている必要がなくなります。
つまり、「自分を責めるのではなく自分を許す」方向に変えていったらいいということです。
元々我々は何かをしなければいけないわけではなく、どんな人でいなければいけないわけでもありません。
どんな自分で何をしようが自由なはずなのに、周りの人の話を真に受けて自分を責めているわけです。
だから、どんな自分でも自分を責める必要はないと知り、自分を責めることを辞める。
または、自分を許していくということです。
【完全版】自分を責める苦しさが終わる!自分責めを簡単に辞める方法に自分責めを辞める方法を細部に至るまで書いたのでぜひ参考にしてみてください。
3-2.親への当てつけ・復讐
次に、親を責めたかったり復讐したパターンについてです。
これも親を責めることや復讐することを辞めればいいのですが、親を思い出すと猛烈に怒りが湧いてくる状態で責めることや復讐することを辞められないと思います。
だから、自分の気が済むまでちゃんと怒ってください、そして、可能なら親を直接責めてみるのもいいでしょう。
怒りがまだぐつぐつ煮えている状態で怒りの気持ちを無かったことにしようとしても、怒りがきれいに消え去ることはなく余計ややこしくなります。
なので、「ちゃんと」感じる「ちゃんと」表現するということを意識してみてください。
そして、親を責めたい・復讐したいと感じるようになった出来事がきっとあるはずです。
小さいことに否定されたことや無視されて辛かった、暴力を振るわれたなど。
怒りが収まらないということは、その過去の傷が癒えていないということです。
なので、過去の傷を癒してください。
過去の傷の癒し方は、心の傷の癒し方!隠れた本音をわかってあげるにまとめてあるので合わせて読んでみてください。
大事なことはその時の「自分の本音」を自分が分かって寄り添ってあげるということです。
本音とは単純に自分が本当に思ったことという意味ではなく、怒りの下に隠れている不安・悲しさ、寂しさ・怖さの感情です。
親からひどいことをされた時、そこにどんな不安や悲しさ、寂しさや怖さがあったのか、一度じっくり自分と向き合ってみてください。
そして、自分の本音が分かったら、「あんたなんかいらないと言われているようで悲しかったんだねぇ」「見捨てられそうに感じて怖かったんだなぇ」自分に寄り添ってあげてください。
自分が分かってあげることで過去の傷が癒え、親への責めたい気持ちや復讐したい気持ちを解消することができます。
すると、親へ当てつける必要がないから自堕落な生活をし続ける必要もなくなります。
3-3.ダメな自分を確認したい
最後のダメな自分を確認したいから自堕落な生活をしているパターンについて。
ダメな自分を確認したいと感じる場合、そのダメな自分にダメ出ししているんですよね。
表現を変えると、そのダメな自分を嫌って捨ててきているということです。
そんなダメな自分なのだけどそこから逃げようとしてるから「自分はダメなんだよ」というメッセージが追っかけてくるわけです。
逆に、「そんなダメな自分なんだ、でもそんな自分でもいいんだ」と受け入れてしまうと、別に確認する必要がなくなります。
それは、もう自分はダメな自分だしそれでいいことが分かっているからです。
そんな自分だという認識がありながらそんな自分を捨てようとするから、「もう認めなさい」と現実を使って突き付けてくるわけです。
だから、「自分はダメなんだ」「でもそれでいいんだ」と自分を受け入れてください。
自堕落については、「自分は自堕落でだらしない人間なんだ」「でも、自堕落でだらしない自分でもいい!!」という風に受け入れてみてくださいね。
すると、「やっぱり自堕落でダメなんだ」と現実を使って確認する必要がなくなります。
4.自堕落な自分でもいい
以上が、自堕落な自分を手放すアプローチになります。
そして、最後の3-3に通じることなのですが、自堕落でもいいんですよね。
ここまで自堕落な生活を手放すという話をしてきましたが、実は自堕落でもいいんです。
ダラダラしてていいし、何もしなくてもいいんです。
そんな自分でもダメではなくてそんな自分で何の問題もありません。
「何の問題もない」という前提の上に「それは問題だ」と言ってくる他人や自分がいるだけです。
逆に、「自堕落でいい」ということが心から分かると自堕落な生活をする必要がなくなるし、そもそも自堕落でいることが苦しくなくなります。
何とも禅問答的な話なのですが、自堕落で苦しい時は自堕落が手放せないのに「自堕落でいいや」と突き抜けた時に苦しさもなくなると同時に自堕落じゃない生活も選べるようになるということです。
もっと言うと、状況をどうこうしようと頑張っても比較的無駄だということです。
ここまで説明してきた仕組みを無視して、何とか自堕落を脱しようとしても結果的に自堕落に戻ってきます。
だから、一旦落ち着いて「自堕落」ということを受け入れてください。
「そんな自分でもいい」そう気づいたところから何でも選べるようになります。
5.自堕落の原因はパワー切れかも
だから、一度落ち着いて今の生活にどっぷり浸かる期間を設けてみてください。
あなたは自堕落で自分は何もしていないと思うかもしれませんが、頭や心の中では自分責めや自堕落の自分を何とかしたいという頑張りや焦りでものすごく忙しいんです。
うつ病の仕組みはパワー切れです。
パワーが切れて心身ともに休みが必要なのに「早く仕事しなきゃ」「こんな自分じゃダメだ」と心が忙しく働き続けているから一向にパワーが溜まっていかないという仕組みになっています。
自堕落ももしかしたらパワー切れが原因かもしれません。
何かをする活力や何かをしたい活力が湧いていないのは、体は休めているけど心が大忙しという状況にあるのかもしれないのです。
だから、一度、すっぱり諦めてみてください。
「もうこのままでいいや」「これで一生生きる」と。
そうあきらめた瞬間からやっと心を休めることができ、パワーが少しずつ溜まっていきます。
パワーは上げるものではなく自然と溜まっていくものです。
そのために、心身ともに休める必要があるということです。
もし、うつ病に関して気になった方はうつ病の仕組みと治し方も参考にしてみてくださいね。
6.まとめ
今回は、自堕落な生活がやめられないというテーマで記事をまとめました。
実際、自堕落でも何の問題もないんですよね。
その生活で今、生きていることができているわけだし。
そして、逆に自堕落な自分で何の問題もないと気づくことで自堕落な生活や自堕落な自分を手放せるようになります。
面白い仕組みなのですが、そういう仕組みになっているので、本文を参考に自堕落でいいことに気づき、自堕落のループから抜けていってもらえたらと思います。
自堕落でもいいのですが、何もしないは何もしないで暇で退屈ですからね。
人生とは死ぬまでの暇つぶし。
暇つぶしをするのに暇をな毎日だと時間が長すぎます。
ぜひ、色々楽しみながらあっという間の暇つぶしをしてもらえたらいいんじゃないかと思います。
また、自分を責めたい心理には完璧主義という価値観も隠されています。
苦しさを生む完璧主義の辞め方に完璧主義の辞め方について書いたので参考にしてみてください。