もしかして病んでるかも、落ち込んだ気持ちが楽になる考え方

最近、気分が沈んでいる。
何をしても楽しい気持ちになれず、虚しさを感じる。
ネガティブに絡め取られて苦しい。

あぁ、病んでるなぁ。

気持ちが落ち込み、這い上がれないと感じることはとても苦しいことだと思います。
また、病んでる自分を卑下したり否定したりしているかもしれません。

この記事では、「病んでる」状態との付き合い方を紹介し、
病んでる根本原因と解決方法や心をすり減らなくする方法を説明します。

「病んでる」に対する考え方が変わり、スッと楽になるとともに、心がすり減らない習慣を作っていくことができます。
ぜひ、実践に移してもらい、気持ちのよい毎日を送ってもらえたらと思います。

1.「病んでる」との付き合い方

はじめに考えてみて欲しいのですが、「病んでる」とはどういう状態でしょうか?
少し書き出してみてください。

  • ネガティブなことばかり浮かんでくる
  • 不安でいてもたってもいられない
  • 自分を責めて辛い気持ちにどっぷり浸かっている

今、書き出してもらった「病んでる」という状態をもう一度眺めてみてください。

実は、この「病んでる」と思っている状態はごく当たり前の状態です。
ネガティブになることも、不安を感じることも、自分を責めるのもごく当たり前のことなのです。

何が言いたいかと言うと、「病んでる」という「病気」ではないということです。
いい時もあれば悪い時もある、その悪い時の精神状態を表しているに過ぎないということです。
流行言葉に乗せられて、自分を異常な人、問題がある人だと思わないでください。

病んでもいいのです。
ネガティブになり、不安になり、自分を責めて辛い。
それが人間であり、その状態を無くすことに躍起にならなくていいということです。

まずは、そんな感情やそんな自分を受け入れてください。

2.病んでる根本原因を探る

次に、病む根本的な理由を探って行きます。
以下にその仮説を二つあげています。
もし、どちらにも該当しなければ読み飛ばして構いません。

2-1.メリットがある

一つ目の理由は、病むことに「メリットがある」からです。

仮に、病むことにメリットがあるとすると、どんなメリットがありそうですか?
考えてみてください。

  • 病んでるということを言い訳にできる
  • 病んでいると周りの人に心配してもらえる
  • 悲劇のヒロインでいる自分が好き
  • 幸せにならないことで、親に責任を感じさせることができる
  • 病んでいれば、自分が傷つく可能性のあることをしなくて済む

考えるヒントとして、「もし、自分が病まなくなったらどんな不都合があるか」という質問も参考にしてください。

もしかしたら、あなたはそのメリットを享受するために「病む」という選択をしているのかもしれません。
そして、このメリットを捨て、その先にあるデメリットを受け入れることによって、病んでいる自分を終わらせることができます。
正確に言うと、病んでいる必要がなくなるから、「病む」を手放せるということです。

もし、心当たりがある場合は、メリットを捨ててデメリットを引き受けてみてください。

  • 批判を真っ向から受け入れる
  • 周りからの無関心を受け入れる
  • ごく普通の自分を受け入れる
  • 親への復讐を諦める
  • 傷つくことを許容する

2-2.病んでいるくらいが自分はちょうどいいと思っている

二つ目の理由は、「病んでいるくらいが自分にはちょうどいいと思っているから」です。

目一杯の幸せを感じて喜んでいる自分と、辛いことがあって落ち込んでいる自分とどちらが自分に似合っていますか?
もし、落ち込んでいる自分の方がしっくり来ると思うのであれば、
病んでいるくらいが自分にはちょうどよいと思っているのかもしれません。
そして、思いっきり幸せを感じることに居心地の悪さを感じている可能性があります。

この「自分のことを自分がどう思っているか」を心理学の用語でセルフイメージといいます。
人は自分のセルイメージ通りの思考をし、行動を選択して、環境を整えていきます。

「病んでいるくらいが自分にはちょうどいい」というセルフイメージを持っている場合、
セルフイメージ通りの現実を無意識に作り上げようとするのです。

もし、心当たりがある場合は、セルフイメージを書き換えてみてください。

職場で孤立、人間関係が激変する覚えてほしい1つの理論
セルフイメージを変えても、理想の結果が得られない理由に詳しく書いてあるので読んでみてください。

3.心がすり減らなくなる方法

いかがだったでしょうか。
上記の根本原因を読んで、もしかしたらかなり痛く感じたかもしれません。

しかし、「だからダメだ」「だから問題がある」ということではありません。
今の状態は今の状態として認め、適切に対応していけばいいということです。

では、次に、心がすり減らなくなる方法を紹介します。
根本原因に該当しなかった方はここから本腰を入れて読んでみてください。

3-1.「こうするべき」というルールを緩める

そもそも、悩みとは自分が持っている「こうするべき」というルールから発生します。

女とはこうあるべき、人は成長していくべき、他人に迷惑をかけないべき。
そう言った理想やポリシー、禁止事項が自分の行動を制限し、「こうするべき」通りにできない自分を自分で責めます。

言葉で説明することは簡単ですが、案外自分では自分の「こうするべき」に気づかないことが多いです。
それは、自分にとってそれは「当たり前」のルールだからです。

  • 人に迷惑をかけてもいい
  • 自分だけサボって楽して収入を得てもいい
  • してもらった恩を返さなくていい

上記の例を見て、「そんなことしていいわけがない」と否定する気持ちが湧いてくるのではないでしょうか?
しかし、このようなルールも自分を苦しめる「こうするべき」というルールなのです。

では、あなたにどんな当たり前のルールがありますか?
少し考えて見てください。

そして、その「こうするべき」を「してもいい」という許可に変えてみてください。
すると、自分を見張る力が緩み、気持ちが楽になっていきます。

3-2.他人と自分の価値観は違うことを知る

相手の基準に合う自分を演じることも心をすり減らす要因になります。
人に認められたい、愛されたい、否定されたくないという気持ちから、相手の価値観に合う自分になろうとしているのです。

そして、自分は相手の価値観に合っているのかを常にチェックします。

しかし、相手に認められるから自分は良い、相手に否定されるから自分はダメだということではないのです。
そこに、正解や不正解があるわけではなく、相手と自分で価値観の違いがあるだけなのです。

だから、相手に否定されたとしても、それは相手と価値観が合わなかっただけで、あなたが悪いということではありません。 正解・不正解を探して相手と自分を裁くのではなく、自分の気持ちに従ってみてください。

3-3.自分を可愛がる

人に愛されていない感じる時は、自分が自分を愛していない時です。
人に大切にされていないと心を砕くのではなく、自分が自分を大切にすることで、人に大切にされていたことに気づきます。

だから、心が疲れていると感じる時は、自分が自分を大切にしてあげてください。

そして、自分を大切にするとは、自分の心の声を聞いてあげるということです。
感情に従い、やりたくないことを辞め、やりたいことをやってください。

嫌なことは嫌だと言っていいし、気持ちが乗らない人付き合いはしなくてもいいし、誰かのご機嫌を取る必要もありません。
どれだけわがままで自己中で自分勝手に感じても、自分の感情を一番に優先してみてください。
すると、心が満たされ、周りの愛情を感じられるようになります。

4.まとめ

今回は「病んでる」状態との付き合い方と心をすり減らなくする方法を説明しました。

「病んでいる」「病んでいない」は問題ではありません。
前半の繰り返しになりますが、世に言う病んでいる状態でもいいのです。
流行言葉に流されて気分が落ちている自分にバツをつけるのではなく、落ちている気分をそのまま感じてみてください。

そして、落ち込む気持ちが発信しているメッセージを受け取ってみてください。
もしかしたら、自分の中の「こうするべき」が苦しいのかもしれないし、相手に合わせすぎていたり、自分を大事にできていないのかもしれません。

ぜひ、自分基準で自分が感じるように生活してみてください。
いつの間にか気分が良く上機嫌の自分がいることに驚くと思います。

もし、うつ病かなと感じたら、うつ病の仕組みと治し方も読んでみてください。