仕事を頑張ろうとしてみても、空回りばかり。
今度こそいい恋愛をしようと思っても、いつの間にか相手との関係がギクシャクしている。
色んなことにチャレンジしてみるが、いつも思い通りの結果にならない。
「うまくいかない」
うまくいかないと感じた時に自分を責めることを辛いことだと思います。
そして、今度こそと決意するも、またうまくいかない現実に打ちのめされ落胆する。
もし、思い当たる節があるのなら、「うまくいかない」ループにはまっているのかもしれません。
私もこの「うまくいかない」を長い間感じていました。
「自分には何ができるのか」「今度こそ」と何かを始めてみて、
ある程度まで行くものの思い通りの結果が出ませんでした。
「うまくいかない」現実には、ちゃんと「うまくいかない」仕組みがあります。
この記事では、「うまくいかない」ときの心の仕組みを紐解き、「うまくいかない」を脱する方法を紹介します。
ぜひ、うまくできない自分を責めることを辞め、望む現実をゆるゆると手に入れてみてください。
1.うまくいっていないとき何と言って自分を責めるか
まず、最初にうまくいっていないと感じるときはどんな時で、その時に、何といって自分を責めているか考えてみてください。
<うまくいっていないと感じるとき>
- 仕事でミスをしたとき
- 友達や家族と距離を感じるとき
- 資格試験や習い事で思うような結果が出ないとき
<何といって自分を責めるか>
- 自分ってできないヤツだな
- もっと魅力があったら良かったのに
- なんでこんなに不甲斐ないんだろう
今考えてもらった「うまくいかないと感じるとき」「何といって自分を責めるか」は、実は、あなたオリジナルな回答です。
みんな当然、私と同じ状況だったら私と同じように自分を責めるでしょ?と思うかもしれませんが、
同じ状況でも人それぞれ感じ方は異なり、自分への責め方も人によって様々です。
このあとに詳しく説明しますが、
それは、今までの経験によって、人それぞれ気にするポイントが異なるからです。
生まれてから今に至る過程の中で傷ついた出来ごとを経験し、その出来ごとを今もなお引きずっているということになります。
逆に、「どういう時に」「何といって自分を責めるか」ということをヒントに、
過去に何が起きて、未だに癒えていない傷が何であるのかを見つけて行くことができます。
2.「うまくいかない」心の仕組み
では、「うまくいかない」と感じて自分を責めるとはどういう仕組みになっているのでしょうか?
ここでは、心の仕組みについて説明します。
上述の通り、始まりは過去の傷ついた出来ごとによって始まります。
小さな頃に辛い出来ごとを経験し傷つきます。
次に、この傷ついたときに「わかってほしいこと」が生まれます。
これは誰か他人にわかってほしいというより、自分自身に認めてほしいことです。
<わかってほしいこと>
- 悲しかったこと
- 傷ついたこと
- ダメな自分
- 嫌なことを嫌だと言い返せず自分を守れなかった不甲斐なさ
- できなくてもいいと優しく言って欲しかった気持ち
そして、この「わかってほしいこと」を自分にわかって欲しくて、
傷ついた状況と同じような状況を作り出し、「わかってほしいこと」に気づく機会を何度も得ているということです。
つまり、「うまくいかない」と感じて自分を責めているということは、
何かができなくて傷ついた経験があり、
そのときの悲しい気持ちや自分がダメな人であること、不甲斐ない自分をわかってほしくて、
それでもいいという自己承認がただ欲しいということなのです。
ここで質問ですが、あなたは「ダメな自分」を克服しようとしていませんか?
「ダメな自分」「不甲斐ない自分」から脱却する為に、頑張ってチャレンジしてできなくて自分を責めているのではないでしょうか。
それは、「わかってほしいことをわかってあげる」という本来の目的と逆行することです。
「それでもいい」ではなく、「なんでこんな自分なんだ」と嫌って否定しているのです。
だから、いつまでも「ダメをわかってほしい」から生まれる「ダメな現実」を追体験しているということです。
3.うまくいかない状況を抜け出すには
つまり、うまくいかない状況を抜け出すには、「わかってほしいことをわかってあげる」ということになります。
そして、何をわかってあげるのかを考える際に、
最初に考えてもらった「何といって自分を責めているか」が大きなヒントとなります。
「責めている」ということはその部分を嫌って否定しているということです。
その否定している部分・責めているところをわかってあげてください。
そして、「それでもいいよ」と受け入れてみてください。
悲しかったこと、傷ついたときの気持ちとともに、
ダメな自分・不甲斐なく情けない自分を受け入れてください。
- あのときに「ホント何にもできないヤツだ」って言われて傷ついたよね、悲しかったよね
- ホントは言い返したかったよね、でも、勇気がなくて言い返せなかったよね
- ダメなやつでもいいよ、できなくてもいいよ
- そんな自分でも私は見捨てない、大事にするよ
と、わかってほしいことをわかってあげてください。
すると、わかってほしいから作り上げてきた「うまくいかない」出来ごとが不要なものになります。
やっと、「うまくいかない」ループから抜け出すことができます。
4.うまくいっていないのは本当か?
ここまでで、「うまくいっていない」と感じる心の仕組みとうまくいかない状況を抜け出す方法について説明しました。
しかし、あなたは本当にうまくいっていないのでしょうか?
最後に、「うまくいっていないを疑う」という話をしようと思います。
自分の視点が「ない」に向いている時、人は全てが「ない」ように感じてしまいます。
「うまくいっていない」という気持ちについても同様で、全てが完全にうまくいっていないということはありません。
「うまくいっていない」を正確に表現すると、
「うまくいっていないこととうまくいっていることがあり、うまくいっていないことにフォーカスが当たっている」ということです。
そして、その状況自体に実は問題は一切ありません。
「うまくいっていない」と感じているだけで、「うまくいっている」こともあり、ただ自分が問題視しているだけなのです。
また、ここで考えてほしいのが、あなたの人生の目的は何でしょうか?
全てを完璧にうまくやることではないのではないでしょうか?
幸せな時間を過ごすことだったり、楽しく生きることが主な目的なのではないかと思います。
そのために、うまくやる必要なんて一切ありません。
「ない」に向いているフォーカスを「ある」に向けるだけでいいのです。
そして、その方法も簡単です。
「あるんだと思い込んでください」なんて言いません。
思い込もうと思ってもそんなこと思えませんよね、少なくとも私はそうです。
あるにフォーカスを向ける方法は「疑う」です。
「本当にうまくいっていないのかな」と疑ってみてください。
「うまくいっていることは一切ないのかな」とゆるく考えてみてください。
すごくなる必要はなく、素晴らしくなる必要もなく、
いま自分が当たり前にしていることが実はすごく、そして、素晴らしいことです。
その「ある」を疑って認めてください。
それだけで、今まで欲しかったものが、すでに手の中にあったことに気づきます。
そう気づくだけで、状況はどんどん変わっていくのです。
5.まとめ
今回は、「うまくいかない」と感じる心の仕組みとそこから抜け出す方法について紹介しました。
「ない」を受け入れた後で、「ある」ことを認めるだけで状況は一変します。
私も以前は自分の能力は一切認めていませんでした。
「できない」ことをわかって欲しかったんだと思います。
でも、できないことをわかってあげて、それでも何かすごいことがあるんだろうなーと思っていたら、
複雑に思われがちな心のことをこんなにわかりやすく説明することができるようになりました。
学生の頃は、国語が物凄く苦手で「作者の気持ち!?わかるかそんなもん」といちいち問題に突っ込んでいた私がです笑
「ない」部分も「ある」部分も認めると、苦しさが形を変えて世界がどんどん変わっていきます。
ぜひ、両方を認めて世界を広げてみてください。
また、「自分を認める」について記載した自己受容を習慣化する方法もオススメします。
全く違った角度から説明しています。