いつもかわいがられている人が羨ましい。
自分と接するときは壁があるように感じる。
私も愛されたいしみんなに可愛がって欲しい。
愛されキャラってどういう感じなんだろう。
今回は愛されキャラについて書いていきます。
冒頭から結論を言ってしまいますが、人は短所の部分で愛されます。
しかし、誰もが短所がバレて嫌われたくないからその短所を隠して長所で愛されようとするんですよね。
短所は改善するためにあるわけではなく、短所は周りから愛されるためにあるのでぜひその短所をそのまま相手に見せてみてください。
相手にいっぱい愛されるし、自分がダメだと思ってきた短所が愛された瞬間に心のそこから嬉しさが湧き上がります。
ぜひ、周りから可愛がられながら心満たされながら、楽しい毎日を送ってもらえたらと思います。
1.特定の愛されキャラは存在しない
まず、最初に理解して欲しいことはこういうキャラクターが愛されキャラだという特定のキャラクターは存在しないということです。
あなたが感じる愛されキャラとはどんなキャラクターですか?
少し考えてみてください。
- よく笑い元気で活発
- いつも楽しそうで明るい
- どこかか弱いイメージがあって放っておけない
そう、そのキャラクターで愛されている人はいるかもしれませんが、そのキャラクターでないと愛されないということではありません。
ここはとても大事で、こういうキャラクターが愛されると思い込み自分はそうじゃないと落胆したりそのキャラクターを目指すと悩みがより深みにはまっていきます。
悩みは思い込みと勘違いによって出来上がっています。
ぜひ、この特定のキャラクターが愛されるということではないということを覚えておいてください。
2.人は長所で尊敬され短所で愛される
では、愛されキャラとは何か?どうすれば自分も愛されるのかについて説明していきます。
そもそも愛されるところはどこかということなのですが、愛されるところは自分の短所です。
それを端的に表現している言葉が、「人は長所で尊敬され短所で愛される」です。
よくある勘違いは、自分の長所で愛されようとすることです。
明るい性格になろうとしたりできる人になろうとしたり。
しかし、それで愛されるようにはなりません。
なぜなら長所はそもそも愛される要素ではないからです。
孫正義の経営手腕を我々は愛することはできません、しかし、彼の髪の後退具合は愛することができるかもしれないのです。
愛するという表現だと感覚的にわかりにくいかもしれないので、「愛くるしい」という表現で考えてみてください。
何に愛くるしさを感じるのか。
それはやはり、その人のダメさであったり抜けているところであったり、その人の短所と言われるところです。
それはその人をバカにしているというわけではなく、人のダメなところはとても愛くるしく映るんですよね。
あなたの周りの愛されキャラもその人の短所が愛されているのではないでしょうか?
3.短所を見せるブレーキを明らかにする
だから愛されて生きていきたいのであれば、自分の短所を隠さず短所をさらしながら生きたらいいです。
今までこれを見せたら嫌われると思ってきた自分の性格や能力、趣味趣向、自分の一部をさらしながら生きていくということです。
ただ、これが怖いんですよね。
今まで嫌われたり否定されたりするのが嫌だから、隠してきたわけで。
それを今度は表現していくわけですから、とても怖いことだと思います。
その怖さを少しでもやわらげるために、まず何を怖がっているのかというのを考えてもらえたらと思います。
一つ質問を考えてみてください。
「自分のダメなところや短所が人にバレるとどうなりそうで嫌ですか?」
- 嫌われる、否定される、バカにされる
- いじめられる、全員から総スカンされる
- 自分が許せなくなる、自己嫌悪する
色々な答えが出てくるかもしれませんが、これは全て勘違いです。
例えば、昔、何かができなくて人からバカにされたことがあるかもしれません。
しかし、昔一回バカにされたからといって「できない=バカにされる」という法則が成り立つとは限りません。
また、「バカにされる」というのは下に見られて屈辱だという印象があるかもしれませんが、いじられているというれっきとした愛され方ですからね。
まず、自分の中で短所を人に見せる時にどんなことを抵抗に感じているのか明確にしてみてください。
正体の掴めない怖さが一番怖いので、その怖さを明確にするだけで怖さの正体が分かり怖さを乗り越え安くなります。
4.短所を見せるブレーキを外す
では、自分の怖さが明確になったところでその怖さをさらに越えやすくする方法を紹介します。
その方法とは、「自分が自分を許す」ということです。
先ほど考えてもらった、自分の短所がバレたら
- 嫌われそう、否定されそう、バカにされそう
- いじめられそう、全員から総スカンされそう
という抵抗は、確かに「他人」からそうされたら嫌なのですが、他人からそうされる前に「自分」がその部分を嫌っているのです。
例えば、物覚えが悪いということろを自分が全く気にしてないとしたら、その部分がバレて嫌われることは対して精神的なダメージにならないということです。
もっと極端な例を出すと、自分は首が短いとしてそのことでバカにされても我々は全く意に介さないと思いますが、首の長さを気にしている首長族がそれでバカにされたらきっとすごく落ち込みます。
つまり、元々自分が気にしているところを突かれるから、ダメだと言われている気が強くして嫌な気持ちになるというわけです。
逆に、この気にしているところを自分が先に受け入れてしまったら、他人からちょっと言われてもそれほど気にならなくなります。
その自分が先に受け入れるという行為が「自分が自分を許す」ということです。
ちなみに、自分の短所がバレると「自分が許せなくなる」「自己嫌悪する」について上で触れていませんでしたが、これについても同様です。
自分が自分を許していると短所がバレても、自分を許せなくなるという感情は湧いてこないし自己嫌悪にもなりません。
もし、自己嫌悪になるとしたら、それはまだ許せていないということです。
5.自分を許すには
具体的に自分を許すにはどうすればいいかという話をしていきます。
自分を許していくには以下の二つを両輪として回していくことが必要になります。
- 「○○でいい」と自分に語りかける
- 実際に隠したい部分を表現していく
それぞれ説明しますね。
5-1.自分に語りかける
一つ目が「○○でいい」と自分がダメだししている部分に許可を出していきます。
例えば、暗い自分がダメだと感じてそこが愛されていないと感じるのであれば、「暗い自分でいい」という風に自分に何度も語りかけてあげるということです。
実際、暗いから愛されないのではなく、暗い自分を隠して明るく振舞ってデコボコのボコをなくしてしまっていたり暗い自分だからと卑屈になっていたりするから愛されないのです。
(それでも実は愛されていていて、愛されているように感じないというのが本当のところですが)
だから、そんな短所や欠点であるボコの部分がある自分でいいと自分に語りかけ許可を出してみてください。
本当のところ、自分を愛していないのは他人ではなく実は自分が一番自分のことを愛していないわけです。
こんなところがある自分はダメだとダメ出しをして自分を嫌っています。
それをこの世界に投影しているだけなので、「どんな自分も自分だけは受け入れよう」「これが私なんだからこれでいい!」と、自分が自分のことを愛してあげてください。
5-2.隠したい短所を表現していく
そして、もう一つがその隠したい短所を周りに見せていくということです。
これを見せたら嫌われるというところこそを見せていくのです。
そうなんですよね。
短所を見せるブレーキを外す方法を紹介しているのに、短所を見せようと言っているおかしさがあるのですが、このブレーキは頑張って勇気を出して越えていってください。
短所を見せないのは自分が自分のことを許していないからであり、自分が許していないから他人の目線が怖く短所を見せられないというサイクルを回している感じです。
「短所を見せない」→「自分が許せない」→「人の目が怖い」→「短所を見せられない」→続く
どこからでこのサイクルを断ち切る必要があります。
サイクルを断ち切り、逆のサイクルを回していくということです。
「短所を見せる」→「自分を自然と許せる」→「人の目がどうでもよくなる」→「短所を見せる」→続く
このサイクルを回しながら、短所を見せた時にそれでも受け入れてくれる相手がいて、そのまんまの自分でも愛されている実感を心の底から感じることができます。
この「短所を見せる怖さは短所を見せることによって薄らいでいく」というところがもどかしくもあり、勇気が必要なところなのですが、こういうところが個人的に心のことの面白さだと感じています。
だから、一度諦めて、嫌われる覚悟をしながら自分の短所を表現してみてください。
仮に周りの人に嫌われたとしても問題ありません。
周りに嫌われても、表現することを許した自分がそこにいます。
外に表現することを許すということは、自分がそんな自分を許したということです。
チャレンジしたときはたまたま嫌われることはあるかもしれませんが、あなたの中で自分を受け入れる芽は確実に育っています。
というわけで、実際にアクションを起こすことに勇気を出してみてください。
6.まとめ
愛されキャラについて方向性が見えたでしょうか?
愛されるキャラクターは特定のキャラクターではなく、付け入る隙があるかということです。
「付け入る隙」と言うと悪く聞こえるかもしれませんが、鎧を全身にまとい「私に攻撃するなら全力で叩きのめします」と剣を構えている人を中々愛することが難しいということです。
「相手をどこから入れさせてあげようか」「愛させてあげようか」という隙が必要であり、その隙を自然と何の頑張りもなく作り出せるのが自分の短所であり欠点です。
人の短所や欠点はそのためにあります。
完璧だと人を寄せ付けないため、人に愛されるために自分の短所や欠点があるということです。
その短所が愛される部分だし、もし自分がダメだと思っていたところが愛された瞬間に、「相手に受け入れられた実感」はとてつもなく大きなものになります。
とても大きな幸せを感じることができます。
ぜひ、自分の短所を大いに表現して大いに周りから愛されてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
愛されるというテーマについて、男女間の話を愛される女性はなぜ愛されているのかにまとめているので、恋愛で愛されたいという方はそちらを読んでみてください。
男性心理も書いているので参考になると思います。