自分勝手なあいつにイライラする理由と心の平穏を得る方法

何であの人は自分のことばっかり話すのだろう。
やりたい放題やってどういう神経しているのかな。
人のこと考えないとか正直どうなの。

あぁ、自分勝手って本当に嫌。

自分勝手な人を見ているとイライラしますよね。
普段は楽しく気持ちよく過ごしているのに、あの人が出てくると心がかき乱される。
そんな経験は一度や二度ではないのではないでしょうか。

この記事では、なぜ自分勝手な人を見るとイライラするのか、その原因を解説し、
自分勝手な人にイライラしなくなる方法をステップ形式で説明します。

イライラする不快感が消え、日々心穏やかに気持ちのよい生活をすることができるようになります。

1.自分勝手な人にイライラする理由

自分勝手な人にイライラする理由は大きく二つあります。
ひとつは「こうするべき」という自分が持っているルールに反しているからです。
もう一つは、自分が頑張りすぎているからです。

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

1-1.こうするべき

人は誰しも「こうするべき」というルールを持っています。
この「こうするべき」は、小さなころの親のしつけであったり、
親の表情や態度から子ども心に「こうした方がいいのだ」という学習によって身につきました。

逆に、「こうするべき」というルールの裏には、
そうしないと、「怒られる」「嫌われる」「見放される」などの気持ちがあります。
つまり、そうしなければいけない「怖さ」が張り付いているのです。

そして、「自分勝手ではいけない」というルールを持っている場合、
自分勝手な人を見ると、そんなことしたら「怒られる」「嫌われる」という怖さを感じて、
その人の自分勝手な行動に反応するのです。

また、「怖さ」以外にも、自分勝手な人を見ることで「羨ましさ」を感じます。
自分は礼儀正しく、他人を優先しているのに、あの人は自分勝手にやっていて「ずるい」となるのです。
この「ずるい」という感情の裏には「羨ましい」という気持ちが隠れています。

しかし、羨ましいと思いながらルールを破る「怖さ」があるため、イライラを募らせるしかないのです。

1-2.不満は頑張りすぎのサイン

また、不満やイライラは頑張りすぎ、我慢のしすぎのサインです。
少し想像して欲しいのですが、自分が何も頑張らず我慢もせず、
自由に欲しいものに囲まれて生活していたら、多少自分勝手な人を見てイライラするでしょうか?

自分勝手な人を見てイライラするのは、
自分は頑張っている「のに」、こんなに我慢している「のに」という自分への抑圧から生まれてくるのです。

2.イライラが教えてくれること

ここで質問ですが、あなたは毎日楽しく幸せに生活していますか?
もし、毎日幸せを感じて生活しているのであれば、多少のイライラがあってもいいのではないかと思います。
しかし、自分ばかり頑張って割に合わないし、虚しさや一人ぼっちのような気持ちがするのであれば、「イライラ」は幸せになる大きなヒントになります。

そもそも幸せとは、今幸せだなと感じる「心の状態」のことです。
そして、この「心の状態」を作るのは、「本来の自分で本音に従って生きる」ということです。
詳しくは、幸せって何!?本当の幸せを感じる4つのステップに書いてあるのでぜひ読んでみてください。

つまり、上述の通りイライラは「こうするべき」「頑張りすぎ」による偏り(本来の自分ではない)を教えてくれていて、
イライラを見つめていくことによって、本来の自分を探ることができ、自分の本音が見えてくるのです。

逆に、本来の自分で本音に従って生きていたら、イライラが激減します。
ですので、以降ではイライラから本来の自分を見つけ、幸せを感じる方法をステップ形式で説明します。

3.イライラを解消し幸せに生きる方法

ステップ1.本来の自分を知る

「自分勝手な人にイライラする理由」で、
イライラするのは「こうするべき」によって自分を律し、頑張りたくないのに頑張っているからだと説明しました。

ということは、本来の自分は「こうするべき」のないだらしない人間で、
怠けること頑張らないことが根底にある人間なのです。

つまり、目の前にいるイライラする人、その人物像こそ自分の本来の姿なのです。
その自分勝手な本来の自分を嫌い、正しさを身に付けて相手を批判しているということになります。

ステップ2.本来の自分を受け入れる

次に、自分勝手な本来の自分を受け入れてあげてください。

  • ああ、あれが自分の本当の姿なのか
  • 確かに私も自分さえ良ければってところあるしな
  • まぁ、自分勝手でもいいか

と、自分勝手であることに許可を出してみてください。

そう、自分勝手でもいいのです。
自分勝手にイライラするということは、相当自分を律しているということです。
そこまで力を入れなくてもいいし、本来の自分はそんなに頑張って装わなければいけないほどダメなやつではないのです。

というより、自分を優先したくて、自分が大事で、自分の好きなことを採用する、そんなあなたが実は素敵なんですよね。

ステップ3.自分の本音を知る

そして、自分勝手な人を見たときの自分の「本音」を見つけます。

上記で説明した通り、「こうするべき」には「怖さ」があるのかもしれません。
もしかしたら「羨ましい」と感じているのかもしれません。
ああはなりたくないと感じながら、何の制限も人の目もないとしたら「羨ましい」のではないでしょうか。

また、自分勝手な人を見たときに、自分がどう扱われていると感じますか?
もしかしたら、「軽く扱われている」や「粗末にされている」気がするかもしれません。

そして、そこから自分の本音を見つめてみてください。
「悲しかった」「大事にしてほしいと思っているんだ」「自分が頑張っていることを認めて欲しいんだ」

そんな柔らかくてカッコ悪い自分の本音をぜひ探してみてください。

ステップ4.自分の本音を伝える

そして、見つけた柔らかくてカッコ悪い自分の本音を伝えてみてください。

「イライラする」というのは感情であって本音ではありません。
カッコ悪い本音を素直に言えないから、「イライラ」というダミーの感情を持ってくるのです。

ですので、「本音」を相手に伝えてみてください。

  • あの一言が軽く扱われている気がして悲しかった
  • あの態度が粗末に扱われているようで嫌だった
  • もっと大事にしてほしい

すると、「イライラ」の感情がスッと収まり、
「自分の本音を自分がわかってくれた」「自分の本音を守ってくれた」喜びが内側からフッと湧いてきます。

ステップ5.自分勝手をやってみる

最後に、ありのままの自分、自分勝手な自分を表現してみてください。

欲しいものを欲しいといい、
やりたいことをやり、
やりたくないことを断り、
欲が深く、腹黒い自分を隠さず、そのままの自分で生活してみてください。

すると、好かれるために嫌われないように自分を捻じ曲げてきたけど、
そのままのありのままの自分で良かったのだということに気づきます。

今まで色々頑張ってきたけれど、元々、自分のままで良かったのだと、
本来の自分で愛されているんだということがわかります。

その時に、何もないところから湧き上がる幸せを感じることができるのです。
少しづつでよいので本来の自分を出していってくださいね。

4.正しさの戦いから降りる

いかがだったでしょうか?
ありのままの自分・本音を見つけ、その通りに行動することで、
イライラの気持ちがいつの間にかなくなり、幸せを感じられるようになります。

ただ、イライラが悪いわけではないので、
イライラが湧いてきたらただ感情を味わい、どんな自分や本音があるのか探ってみてください。

では、最後に、「正しさ」の戦いから降りるという話をしたいと思います。

誰かにイライラするとき、「自分は正しい、相手は間違っている」というジャッジを下しています。
(余談ですが、自分に自信がないときは、「自分は間違っているかも、相手は正しい」と思っています)

「正しさ」の戦いをしていると自分を苦しめることになります。
相手が間違えていると思うとき、イライラの気持ちが湧き上がり、
自分が間違えていないか常に自分を見張り続けなければならないからです。

だから、「正しさ」の戦いから降りてみてください。
「間違っててもいい」と間違いを自分に許可してみてください。
「あの人に負けてもいい」と負けることを自分に許可してみてください。

勝ち負けの先に幸せはありません。
間違えながら、失敗しながら、負けながら幸せを感じる方がよいのではないでしょうか。

5.まとめ

今回は、自分勝手のイライラをテーマに、本来の自分と本音を見つけ幸せになる方法を紹介しました。

この記事を読んでいる方は、ちゃんとした頑張り屋の方が多いのではないでしょうか?
自分で言うのも恥ずかしいのですが、私もちゃんとした頑張り屋なので(笑)、
気を抜くと、「やらなきゃ」という気持ちに駆られていることがあります。

そんな時に感じるイライラや不満で、頑張りすぎている自分にふと気づき力を緩めます。
そうやって、自分の心の状態に気づきながら、ゆるゆるやっていけばよいのではないでしょうか?

「頑張ることが正しい」「相手を優先することが正しい」ではなく、
「頑張ってもいい頑張らなくてもいい」「相手を優先してもいい自分を優先してもいい」
そんな心の状態が自由で気持ちよく生活できるのかなと思っています。

また、今回のテーマと関連して、我慢してるのにうまくいかない理由と解決策もオススメします。