本当の自分って一体何者なのだろう。
自分も知らない自分を発見していきたい。
自分のやりたいことがわからない。
今回は、「自分探し」について書いていこうと思います。
ただ、自分探しというテーマで深く悩んで苦しいということはあまりないように感じるので、
私の体験を多めに、多少ポップに書いていきます。
私が自分探しはもういいかなと思ったのはなぜか、
私の自分探し観、こういった方向で”自分”を見つけていったらいいのではないか、
などまとめていきます。
1.私の自分探し
まず、私の自分探しなのですが、
物心ついてから30歳になるまでずっと「自分」というものを探していました。
自分は何者で何するために生まれてきて、何をしていきたいのか。
ちょうどアンパンマンの主題歌の
「何が君の幸せ?何をして喜ぶ?わからないまま終わる、そんなのは嫌だ」に、
確かに!と何度も頷いていました。
だから、”自分”というものを見つけるために、
やったことがないことをやってみたり仕事を頑張ったり資格を取ったり、
フルマラソンに挑戦してみたり自己啓発系の本を読みセミナーに参加したりもしました。
しかし、いくらその活動を続けても、”自分”は一向に見つかりませんでした。
今、思うのは「”自分”なんて見つけなくてもいい」ということです。
というより、自分はその時々や環境、一緒にいる人によって変わるものだから、
言葉で自分はこういう人だと定義しなくていいのだろうなと思っています。
ただ、こう思うようになったのは、「自分探し」を突き詰めた結果、
その答えが出たというわけではありません。
自分探しと全く別のことをしていたら、今までの疑問がどんどんクリアになり、
自然と新しい価値観に変わっていたのです。
2.私が思い込んでいた自分探し
その新しい価値観を説明する前に、
そもそも自分探しで私がどんな自分をしていたのかについて話をしていきます。
私が自分探しをしているとき、
自分とはどういう人なのか、何に向いていて、何を楽しいと思うのかなど、
いわいるポジティブな自分ばかり探していたのです。
きっと多くの方がこのポジティブな自分探しをしていると思います。
自分とはこういう人だと分かることによって自信を持ちたかったし、
何ができて何をしていきたいのかを明確にすることで、
人生で何かを成すことや才能を発揮することをぼんやりと目指してました。
しかし、”自分”とはそんな受け入れやすいポジティブな自分だけではなく、
ネガティブな自分も”自分”だったのです。
表現を少し変えると、自分の苦手なことは克服し嫌いな性格は修正し無かったことにしているくせに、
自分にはまだ見つけきれていない”自分”があるのだと感じ、
新しい自分を探しているという状況だったのです。
つまり、自分で捨てたのに何かが足りないと思って、新しい何かを見つけようとさまよっていたわけです。
自分にはまだ何か素敵な何かがあるのはないか、ばかりを追いかけ、
自分が捨てた自分の一部に目を向けていませんでした。
上記で「自分探しと全く別のことをしていたら自然と新しい価値観に変わった」と言いましたが、
全く別のこととは、「自分の嫌って捨てた部分を取り戻すこと」だったのです。
3.嫌っている自分を取り戻すと
では、そんな嫌って捨てて来た自分を取り戻すと、
何が変わっていくのかについて話をしていきます。
自分が捨てたものを取り戻すととても多くの変化が訪れます。
- 不足感や欠乏感がなくなり安心感や満たされた気持ちが湧いてくる
- 自分は自分でいいことに気づく
- 本当の自分を認めることになるので自信が湧いてくる
私も自分探しとは別に自信を持ちたいと常に思っていて、
自信を持つためにあらゆる試行錯誤をしてきたのですが、
自信は何かを達成した時に得られるものではなく、捨てた自分を取り戻した時に自然と湧いてくるものだったのです。
自分探しも含めて、私が欲しかったものは全て、捨てた自分にあると言っても過言ではないと思います。
それだけ嫌って捨てた自分を取り戻すことで、今まで求めていたものを手にすることができました。
その仕組みを少し紹介すると、
自分に対する不足感や欠乏感は、できることが少ないことや人より何かが劣っていることによって生じるものではありません。
自分の一部を捨てると、その捨てたところがそのまま心の穴になっていきます。
この穴が不足感や欠乏感、満たされない気持ちを生むのです。
また一方で、自分の一部を捨てるということは自己否定であり、
それはそのまま自信を削ることにつながります。
そして、この心の穴を埋めるために、できることを増やしたり成功体験を積んだりしようとするのですが、
元々、この心の穴の形は、捨てたパーツの形をしているのです。
その形と違うモノで必死に穴を塞ごうとしても、パーツの形が違うので穴が埋まることはありません。
必要なのは、捨てたものをそのまま取り戻すということなのです。
それが自分への肯定なので、「自分は自分でいい」という気持ちや自信が自然と膨らんできます。
その安心感や自信というものが、自分探しの先に求めているものだと思うので、
本当の自分や自分は何者かを探すこと自体よりも大事なことだし、本当に求めているものに近いのだと思います。
4.捨てた自分を取り戻すとは
では、先程から「捨てた自分を取り戻す」と書いてきたのですが、
具体的に何をすると、捨てた自分を取り戻すことができるのかについて説明していきます。
捨てた自分は下記の手順で取り戻すことができます。
- 自分の何を捨てたのかを見つける
- それを取り戻すことを許可する
- 取り戻した自分で生活してみる
簡単に説明していきますね。
まず、最初に自分のどんなところを捨てたのかを見つけていきます。
これは、他人のイラっとする言動から見つけることができます。
他人に対してイラっとするのは、自分が捨てたところを他人によって見せつけられているからです。
例えば、あなたが仕事は頑張るべきだと考え、サボる自分を捨てて一生懸命働いているとします。
そんな時に、サボる人を見かけたらイライラすると思います。
自分はこんなに頑張っているのにという気持ちや、
「仕事はちゃんとやるべき」というルールに違反しているという気持ちが湧いてきます。
逆に言うと、そこに自分を縛るルールがあり、サボりたい自分を捨てているということです。
だから、他人のイラっとする言動は自分が捨てて来た自分の一部なのです。
他人にイラっとしたとき、どんな自分を捨ててきたのかなという観点で自分のことを見てみてください。
そして、捨てた部分が分かったら、それが自分のもとに返ってきてもいいと許可してみてください。
上記の例だと、サボってもいいと自分に許してあげるということです。
最後に、実際に言動に移してみてください。
実際にサボったり、だらだらしてみたり、嫌なことを嫌だと言ってみたり、
冷たい側面を出してみたり、がめつい自分を出してみたり。
許可を出し実際に行動することで、一つずつ捨てた自分が自分のもとに返ってきます。
その瞬間に、やっと自分にわかってもらえた感覚や地に足がつく感覚、自分を守れた感動が湧いてきます。
実際にやってみるとき、少し勇気がいるのですが、
勇気が必要な分だけ、自分の大切なパーツをより強く捨てて来たということです。
ぜひ、勇気を出して自分の大切な一部を取り戻してみてください。
5.自分の素敵なところも受け入れる
そして、自分の嫌っているところを受け入れたら、
自分の素敵なところも受け入れてみてください。
受け入れ難い褒め言葉や羨ましい誰かや嫉妬する誰か、
それを気楽に「自分ってそういう人なのだ」と受け入れてみてください。
自分はそう思えなくても、他人がそう褒めてくれるんだからその気になって受け入れていいです。
そして、羨ましさや嫉妬という感情は「自分もそれぐらいできる」と思っていなければ湧いてくることはありません。
だから、自分はまだまだとか、別の世界だと決めてしまうのではなく、
あ、自分もそうなんだ、羨ましいあの人や嫉妬するあの人の姿は、近い未来の自分だと軽い気持ちで受け入れてみてください。
ポイントは「軽い気持ちで」というところです。
深く考え込む必要もなく、そういうもんなんだなと軽く受け入れたらいいです。
その瞬間からどんどんその証拠を発見していきます。
確かに素敵な側面があった、自分はこんなに影響力があった、ずっと感謝されてたんだなと、
毎日が素敵な自分を確認する宝探しみたいになっていきます。
ここまで書いてきたふと思いましたが、
自分探しとは、受け入れ拒否してきた自分をただ取り戻すってことなのでしょうね。
捨てて来た自分を取り戻す、突っぱねてきた素敵な自分を受け入れる。
自分探しというと、どこか遠いところに本当の自分がいて、その自分を見つけるような感覚がありますが、
“本当の自分”というのは既にとても近い距離にいて、ただただ受け入れていくだけの話なのだと思います。
6.まとめ
今回は私の経験を多めに取り入れながら、「自分探し」について説明しました。
ただ、これが正解だと決め付けてしまうのではなく、
これからも大いに納得するまで自分探しをしてほしいなと思います。
私がこの世で一番大事にしていることは「納得感」です。
100人が100人同じことを言ったとしても、自分が納得しないなら、
自分で経験して体験を通して納得することはとても大事なことだと思っています。
効率よく生きるよりも、
そんな一つ一つの納得が自分の人生を形作るし、彩になっていくような気がしています。
だから、もし、本記事の「自分探し」に納得いかない場合は、
ぜひ、あなたの「自分探し」を見つけてみてください。
そして、あなたが出した「答え」を教えてもらえたらと思います(とても面白そう)。
また、自分の嫌っているところを取り戻すというところは、
納得しようがしまいが、自分を幸せな世界へと連れて行ってくれるものなので、
もし、自分の一部を捨てているという心当たりがある場合は実践してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
私は「個性がない」ということにも悩んでいたので、
もし、同じように個性がないことが気になっている方は、
個性がない悩みがなぜ自然と笑い話になったのかを参考にしてみてください。
この記事も私の体験を多く書いている数少ない記事です。