いつも周りに合わせて楽な方に流される。
意見を求められた時に自分の考えがない。
自分で決めなければいけないとき、決めることがなかなかできない。
私って自分の意見がないなぁ。
というわけで、今回のテーマは「自分の意見がない」についてです。
周りは自分の考えややりたいことなど意見を持っているのに対して、
自分に意見がないと焦ったり自分の意見を持たなくてはと思ったりするかもしれません。
しかし、自分の意見がないのであれば、無理に自分の意見を作り出そうとする必要はありません。
その話について意見がないんだから意見がないでいいのです。
という基本方針のもと、意見がない二つの理由を紹介しながら、
心が軽く楽しく幸せなスタンスをインストールしてもらえたらと思います。
1.自分の意見がない二つの理由
まず、自分の意見がない理由について説明していきます。
自分の意見がない理由は以下の二つになります。
- そのテーマについて興味や思い入れがないから
- 人の意見に合わせることを習慣にしていると自分の意見が邪魔になるから
それぞれ説明をしていきます。
1-1.そのテーマについて興味や思い入れがない
まず、そのテーマについて興味や思い入れがない場合、自分の意見は当然のように生まれません。
なぜなら、興味がないからです。
そのテーマについて考えることもないので、自分の意見は生まれてきません。
私も会社員として働いている時、会社の方針や売上などの意見を求められたとき、
自分の意見風のことを無理やり考えて、自分の意見のように話していました。
それは、自分の意見として考えていたわけではなく、波風が立たないようにやり過ごしていただけでした。
しかし、カウンセラーとして自分で仕事をしだしてからは、
カウンセリングやセミナーはどういう形にしていきたいのか、来てくれた人にどうなって欲しいのか、
アクセスや売上を増やすにはどうしたらいいのか、あらゆることを自分で考えるようになりました。
何が変わったかというと、単純に興味や関心、思い入れがあるかどうかです。
だから、そのテーマについて興味や思い入れを持ちましょうというという話ではなく、
興味や思い入れがないのだから、そこに自分の意見を持つことを諦めたらいいと思っています。
その方が無理がなく自然で軽やかです。
自分の感じることや考えることは、無理にどうこうしようとせずそのままがいいので(それが一番幸せです)、
もし、そのテーマについて興味がないと感じるのであれば、
そのまま「意見がなくいい」と片付けてしまってください。
ある事柄を問題視した瞬間から問題は始まります。
逆に、問題視しなければただの現象です。
わざわざ問題視して複雑にするのではなく、「意見がなくていい」とシンプルに諦めてみてください。
1-2.人の意見に合わせることを習慣にしていると自分の意見が邪魔になる
自分の意見がない理由の二つ目を説明していきます。
人に合わせることを最優先にしている場合、
自分の意見が邪魔になるから自分の意見を持たないようにしていることがあります。
何かの話になった時に、「人に合わせる」というスタンスが自分の中で決まっている場合、
自分の意見を見つけてから、それを抑え込むという作業をするよりも、
自分の意見を見つけない方が迂回がなく一直線に相手に合わせることができます。
だから、邪魔になるものは元々ない方がいいので、邪魔な自分の意見を無意識に排除していきます。
このパターンについても基本的な考え方は先程と一緒です。
自分の意見が湧いてこないのだから、それでいいのです。
そこを問題視して、「人に合わせてはいけない」「自分の意見を言わなければいけない」と自分にルールを課す必要はありません。
ただ、このパターンの場合、日々の楽しさや幸せを感じているのかなという疑問が個人的に湧いてきます。
人に合わせることが自分の最優先事項だと、
知らず知らずの内に自分の楽しさや幸せより波風が立たないことを優先してしまうのではないかということです。
ここから幸せを感じていくための話をしていきますが、
今満たされた気持ちや幸せを感じていて、「自分の意見がないな」とふと思いこの記事にたどり着いた方は、
ここでこのページを閉じてもらえたらと思います。
それこそ、問題でないことを問題視することでその出来事を問題にしなくていいですからね。
2.自分の幸せの感度を高める方法
では、ここからは「自分の意見がない」というテーマから少し外れますが、
本サイトのメインテーマである楽しく幸せに生きるという観点から話をしていきます。
まず、そもそもの話、幸せとは何かについてなのですが、
幸せとは物質的な豊かさではなく、幸せを感じることができる感覚が育っているかどうかです。
要は、どれだけ人間関係に恵まれていても仕事が順調でも嬉しいことが起こっても、
幸せを感じる感度が低いと、嬉しいのは一瞬でまた新たな喜びを必死になって探しにいくことになります。
一方、幸せの感度が高いと、何が無くても満たされているという感覚で生きることができるのです。
一言で表現すると「幸せとは感じ方」なのですが、
それは、無理に今が幸せなんだと思いましょうということはありません。
自然と「なんか幸せだな」という感覚に包まれるということです。
そして、この感覚を育てていく方法が、
「自分が自分を肯定する」「自分が自分を認める」ということです。
自分を肯定する、自分を認めるというと心の中の話で、
そう思えるかそう思えないかという感覚になりがちですが、
漠然とした感覚の話ではなくもっと簡単に明確に自分を肯定できる方法があります。
それが、「自分の感じていることや気持ちを表現すること」です。
自分を認めていると言っても、自分の感じることや気持ち、自分の性格を他人に合わせて隠している状態は、
間接的に自分に対して「そんな自分はダメだ」というメッセージを自分に送っているようなものです。
例えると、家の中では優しい言葉をかけてくれるお母さんが、
ママ友との会話で「うちの子は本当にだらしなくてー」と言っているようなものです。
それを聞いた子供は、お母さんは本当は自分のことをだらしないと思っているのだと解釈します。
これと一緒で、「他人といるときに自分のことをどう扱っているか」が、
自分を肯定することや自分を認めることにダイレクトに関わってきます。
他人といるときに、自分の気持ちを曲げたり隠したりすることは自分を否定することであり、
例え空気を読まなくても誰かに嫌われても、自分の気持ちを素直に表現することは自分を肯定することです。
だから、逆に、人との関わり方が他人に合わせ波風を立てないスタイルだと、
自分を肯定する気持ちや自分を認める気持ちが育っていかず、
満たされた気持ちが自分の中に広がっていかないのです。
自分の中が満たされていないから、外から承認や愛情、喜びを仕入れようとするのですが、
その嬉しさもすぐに消えてしまいます。
もし、人に合わせてばかりで人間関係はうまくいっているけど幸せや楽しさは感じないという場合は、
自分の気持ちを表現し、自分の気持ちに従う行動をしてみてください。
その行動が出来た瞬間から、「やっと自分の気持ちをわかってくれた」という喜びを心の底から感じることができます。
そうやって一つ一つ自分を認め肯定していったら、何がなくても幸せだし何となく毎日が楽しいと感じる心が育っていきます。
ちなみに、これはいつも自分の意見を貫く必要があるという話ではなく、
「他人に合わせる」一辺倒ではなく「自分の気持ちに従う」という選択肢も持ったらいいという話です。
両方を自分に許可して、日常の中で自分が心地いいバランスをとってもらえたらと思います。
3.まとめ
今回は、「自分の意見がない」というテーマについて説明しました。
その話題について何も意見がないのであれば、無理に自分の意見を作ろうとせず、
「意見がないから意見がない」でいいのです。
興味のないことに意見なんて出てこないし、周りと合わせることを決めているなら意見がない方が都合がいいですからね。
ただ、周りと合わせるだけのコミュニケーションだと、
段々と自分の幸せや楽しさを感じにくくなるものです。
もし、心当たりがあり今の生活に対して疑問がある場合は、
自分の気持ちをつぶさに見つけて、表現してみてくださいね。
また、自分の気持ちが見つからない場合は、とりあえず天邪鬼なことを言ってみるのもいいです。
そうやって、人と違うことを言ってもいいのだということが体験を通して分かっていくと、
自分の気持ちを分からないようにしておく必要がなくなります。
そうやって自分とのコミュニケーションをよくしながら、
自分を肯定し、内側から満たされる状態を作ってもらえたらと思います。
もし、自分の気持ちに従うときに、嫌われることに大きな抵抗を感じる場合は、
嫌われたくないなら嫌われる勇気を持つも参考にしてみてくださいね。