「特別になりたい」「認められたい」と感じて様々な努力をするけど、思い描いていた”特別”になれなくて落ち込んだりヤキモキすることは辛いことですよね。
「こんなに頑張っているのに」「こんなにやってるのに」と不満を通り越して怒りを感じることもあるかもしれません。
実は、私も昔から「特別になりたい」「認められたい」という気持ちがとても強かったです。
そのため色んな事を頑張ってきましたが、私も例にもれず”特別”になれず不満や怒りを感じていました。
しかし、今はとても穏やかに自分でいることに大きな充実を感じています。
この記事では、特別になりたいと頑張っているけど特別になれないと悩んでいる方に向けてどうしたら「特別になりたいけどなれない」という悩みを解消していけるのかについて話をしていきます。
ぜひ、”特別”という縛りという呪いを解きながら、元々特別な存在だったことに気づいてもらえたらと思います。
1.特別を目指してやれること全部やったらいい
この記事では、「特別になりたい」という悩みを解消していきますが、本記事を読んでも響かない場合があります。
それはどんな場合かというと、特別になることに対して完全燃焼していない場合です。
「こうしたら特別になれるんじゃないか」「こうしたらもっと認められるんじゃないか」という余地や可能性を見出している状態で、本記事の内容を見てもあまり刺さらないと思うので、そういう場合はもっと特別を目指したらいいし、特別を目指す上でいい意味で苦しい思いをしたらいいと思います。
私も「特別になりたい」「認められたい」と散々やってきて、心の話に出会い世界が変わりました。
ただ、心の話に出会うのがもう10年早くてもきっと「そんな気休めじゃなくて俺は特別になりたいの!」と一蹴していたと思います。
心の話は気休めではないのですが、自分が納得するまでやらないと次に進む準備はできないものです。
ですので、もし特別になることに完全燃焼していないなら、特別を目指してやれることを全部やってみてください。
2.なぜ特別になりたいのか
さて、ここからは特別になりたい悩みをどう解消していくかについて話をしていきますが、その前にそもそもなぜ特別になりたいと感じるのかについてその心理を説明していきます。
2-1.特別になる本当の目的
「特別になりたい」と感じても実は特別になること自体がその目的ではありません。
というのも、「特別になれた=満たされる・嬉しく感じる」ということではないからです。
例えば、みんなが洋服を着て外を歩いている中、自分は全裸で外を歩いたらその瞬間は自分は他人と違う特別な存在です。
ただ、特別になりたいからと言って、全裸で外を歩きたいと感じる人はいないと思います。
もし、全裸で外を歩きたいと感じるのであれば、それはただの性癖です笑
つまり、「人とただ違う」”特別”になりたいわけではなく、特別になることで評価され認められる人になりたいということです。
特別の先に、評価や承認、尊敬を見ているから、特別になりたいと感じるわけです。
つまり、特別になるというのは手段であり、最終的に求めているものは「人から認められたい」ということです。
2-2.特別になりたいときの心理状況
そして、人から認められたいと感じる時、実は「人から認められていないから認められていない」と感じているわけではありません。
心理学の用語で投影という言葉があります。
投影とは、自分が思っていることや感じていることをきっと相手もそう思っているはずだと自分の内面を他に映す心理現象です。
今日は空が悲しそうだと感じる場合、実際に悲しそうな空模様をしているわけではなく、自分の物悲しい気持ちを空に映して感じていということです。
では、「特別になりたい」「認められたい」と感じる場合、何を投影しているかというと、自分を特別視しておらず自分を認めていないことになります。
自分を特別扱いせず認めていないから、相手も自分のことを特別扱いして大事にしてくれていないと感じるし、認めてくれていないと感じるということです。
そして、相手が特別扱いしてくれてないし認めてくれていないから、特別になりたくなるし認めて欲しいと気持ちが湧いてくるという仕組みになっています。
3.特別になりたいと思ってもなれないわけ
もしかしたら、勘の良い方はすでに気づいているかもしれませんが、投影の仕組みから言うと「特別になろうとしても特別にはれない」ということです。
特別になろうというのは自分を特別でないと思っているということなので、「自分は特別でない」を他人に投影します。
すると、自分がどんな特別な人になったとしても誰も自分のことを「特別に思っていない」と投影し確認することになるのです。
では、自分を特別だと思い込むのはどうでしょうか。
これも同じで、自分を特別だと思い込もうというのは自分を特別だと思っていないからそう思い込もうとするわけです。
すでに特別な人は特別になりたいと思うことはなく、むしろ「普通になりたい」と思うかもしれません。
つまり、特別だと思い込もうという行為の裏には「自分は特別でない」という心理があり、それを他人に投影して、結局特別じゃない自分を確認することになります。
4.特別になりたい悩みの解消法
では、どうしたらいいのか。
特別になることを諦めるということです。
まず、今考えている「特別な自分」になることを諦め、普通であることを受け入れることが特別になりたい悩みを解消する方法になります。
そして、自分が普通であることを受け入れることによって、自分が特別であることにも気づくのです。
しかし、普通の自分であることは受け入れたくないですよね。
それは先ほどの説明の通り、認めて欲しいという強い気持ちがあるからです。
だから、まず、承認欲求を満たすことが先決になります。
承認欲求はの解消法は、承認欲求の仕組み!満たされない承認欲求はこうやって消えるにまとめてあるのでじっくり読んで欲しいのですが、簡単に言うと「自分の本来の性格を取り戻す」「自分の気持ちを採用する」をやっていくことです。
4-1.自分の本来の性格を取り戻す
先ほど、自分を認めていないから周りから認められていないと感じ、周りの承認を求めるという話をしました。
つまり、承認欲求の始まりは自分を認めていないことであり、自分が自分を認めることで承認欲求は無くなっていきます。
その自分を認める一つの方法が自分の本来の性格を取り戻すということです。
我々は今に至る中で親に怒られたり他人に否定されたりして、「こんな性格だから怒られるんだ」と学習します。
そして、自分の性格を変えたり表に出ないようにしたりして、人付き合いをうまくしようとします。
この行為によって他者とのコミュニケーションは円滑になるかもしれませんが、自分の本来の性格を捨てることになり自分の本来の性格を否定することになります。
逆に、今から本来の性格を見つけ取り戻していくことによって、自分自身に今までにないほど大きな肯定と承認をプレゼントすることになります。
ですので、自分の本来の性格を取り戻して、表面的にではなく本質的に自分自身を認めてみてください。
ただ、自分の本来の性格というのは考えても見つかるものではありません。
では、その本来の性格をどうやって見つけるかと言うと他人から教えてもらいます。
実は、見ているだけでイラっとする他人の言動がそのまま「切り捨てた本来の自分の性格」になっています。
(理由についてはこのサイトでよく書いているので割愛しますね)
- 横柄な態度
- かまってちゃんな言動
- 人に冷たいところ
そういった他人の嫌なところが本来の自分の性格になるので、ぜひそれを取り戻してみてください。
取り戻すとは、つまり真似をするということです。
自分も嫌いなあの人と同じような言動をしてみることによって、「あ、何か意外にしっくりくるぞ」という感覚を得られます。
そうやって、本来の性格を取り戻しながら、自分を丸ごと受け入れて認めていくことが自分を認めるという行為になります。
4-2.自分の気持ちを採用する
次は、自分の気持ちを採用することによって、自分を認め承認欲求を解消する方法を紹介します。
こちらも、本来の性格を取り戻す話と同様で、自分の気持ちを採用せず無視するということは自分を認めず否定していることになります。
それは、思っていることを言わないということは、自分の気持ちを言うことはダメだと自分にお知らせしていることになるからです。
だから、逆に、自分の思っていることを言ったり自分の気持ちに従って行動したりすることはそのまま自己肯定に繋がります。
「隠すのは自己否定、さらすのは自己肯定」と言いますが、自分の気持ちをしっかり受け止めてその気持ちに従うことはそれ自体が自己肯定なのです。
もっと言うと、自分の気持ちを採用した際に誰かに否定されても自分を認める芽は育っています。
自分の気持ちに従って誰かに肯定されたから、自分を認める気持ちが育っていくのではありません。
自分の気持ちに従う行為自体が、自分に対して「思ったようにやっていいよ」という承認になります。
つまり、自分の気持ちに従った時点で自分を認める行為は完了しており、その後、誰かに何かを言われることは自分を認めるか否かについては関係ないということです。
ぜひ、自分の気持ちを採用することで、自分自身を自分が認めてあげてください。
自分を認めさえすれば、人から認められたいと考える必要がなくなり、穏やかな心の状態になっていきます。
5.特別な自分を実感する
上記の承認欲求を解消していく方法を実践してもらうことで、承認欲求はなくなり自分は認められている感覚が湧いてきます。
すると、自分が「普通」であることも受け入れやすくなります。
昔は勉強ができたかもしれないしスポーツもできたかも知れない、おばあちゃんや近所のおばさんに褒められて自分は特別なのではないかと思ってきたかもしれない。
しかし、大人になった今、自分と同じ人はゴロゴロいるし自分以上の能力を持つ人も星の数ほどいる。
そう、別に自分という存在は特別なんかではないんですよね。
至って普通です。
だから、特別な存在になろうとせず「普通」を受け入れてしまってください。
普通であることは何も悪いことではなく、ただの状態です。
その普通の自分でいいと許可を出してしまうということです。
そして、「自分は普通で良かったんだ」という安心を感じてもらえたら、自然と自分が特別であることにも気づきます。
その特別とは、「何かすごいことができる」というわけでもなく、「誰かの特別になれたから自分は特別だ」ということでもなく、「自分の存在自体が尊い」という感覚です。
「自分が大切」そんな漠然とした特別感。誰かと比べるわけではない特別感を味わってもらえます。
ぜひ、普通の自分を受け入れることで、逆に自分が尊い存在だったんだということに気づいてもらえたらと思います。
6.特別になりたい悩みのまとめ
今回は、「特別になりたい」をテーマにまとめした。
「特別になりたい」と感じている時点で、実は自分が普通だということに薄々気づいていますよね。
その自分は普通だということに目をつぶり、特別になることで認められようとするのではなく、自分を認めてしまうことによって特別になる必要なんてなかったことに気づいてもらえたらと思います。
悩みの出口はその方向にあります。
そして、自分を認め「普通」を受け入れることで、元々自分は特別で尊い存在だったことに気づきます。
ぜひ、本記事の内容を実践して、普通の尊い自分としてこの世界を楽しんで下さいね。
また、特別になりたいことに関して、本当の自信を育んでいくと特別感に執着しなくなるので、優越感では満たされない理由!本当の自信の取り戻し方も参考にしてみてください。